アーカイブ:2019年11月2日

千代化の増額修正を見て…

足りない能力を総動員してカタルなりに理解に努めようとしていますが、それでも様々な疑問は生まれます。カタル程度の人間が、一流大学出の…しかもノーベル賞の受賞者がやられる世界で大成功するなど…おこがましいのかも知れません。それでもカタルなりにステップアップしてきたつもりです。

カタルは公開情報を元に、市場で利益を得ようと努めています。そのカタルの培ってきたノウハウを意欲ある若者に伝えたいと思っています。このサイトはある意味でボランティア的な意味合いもあります。同時にカタル自身が毎日、書くことで…日々、カタルも勉強を続けて自分自身の技量アップに努めている訳です。でも昨年は仕方ないのですが、今年はなかなか…運に恵まれません。やれば悪材料が生まれる事例が多く…四面楚歌の有様です。

そのカタル銘柄の一つである「千代化」が増額修正を発表しました。此方です。基本的にこんな事は、事前に決まっていた事ですが…千代化に関しては、なかなか思い通りに株価が上がりませんでした。その理由の一端が、ようやく解明された思いを強くしています。

なかなか気づかないのですが…実は日証金の空売り残が450万株ほどあり、何処かの機関投資家の「つなぎ売り」と思われていました。現物を保有しているのでしょうから、日本マスター信託、三菱UFJ、ノーザントラスト(AVFC)、日本トラスト、ノーザントラスト(US)が該当します。この時期はヘッジファンドの解約時期にも重なり、ノーザントラスト(US)の可能性が高かったのかな?…と思います。

その日証金の空売り残が、今週の木曜日かな? いきなり450万株増え…900万株と表示されました。 カタルはこの数字変化を見て…落ち込みました。結局、金曜日の寄り付きで279円、来週、期日が来る1000株だけを投げたのです。実は事前に290円で2000株買っていたのです。期日が到来し、基本的にクロス対応で、場合によれば買い増しと考えていました。

この日証金の450万増えて900万の表示は、翌日には訂正されており、450万株が返済されて、気になっていた売り残がゼロになっていました。だから間違いなのでしょうが…なんだか意図的な操作にも見えます。専門家は、このような微妙な変化に直ぐに反応します。

もともと完璧な布石が打たれており、企業業績に問題はありません。この理由は前期に事前の1000億円の損失予想から、いきなり2000億円と…大幅に膨らんだ損失が関係します。

この1000億円の増額には、今期分の完成工事補償引当金が積まれているからです。万外一の用心に…積み立てたと思われますが、このお金は使わなければ、戻って特別利益になる性質のお金だと理解しています。カタルの見方が違うかもしれませんよ。カタルは公開情報を元に…カタルなりに推察している自説を披露しているのです。

本当は当初、会員向けのレポートで書き、一般公開を躊躇いました。でも千代化の決算は11月5日で…カタルが次に予定する9日のレポートに間に合いません。しかも千代化は、既に公開している銘柄ですから、一般の読者にもカタルの観方を伝える責任を、ある程度は感じています。故に、敢えて本日、カタルなりの見解を公開しています。

その完成工事補償引当金が前四半期では676億円から554億円に減っていますから1Qでは122億円を使ったのでしょう。1Qの決算短信は此方から…通常は、あと3期分の補償の筈…でも来年の4―6月期までキャメロンの工事が続きますから、その分を持ち込むかもしれません。この辺りは会計士の方に聞いて下さい。そんな事が出来るかどうか。たぶん可能なのでしょう。

ここに…MDRも絡んでおり、此方の懸念もありました。ジョイントしている共同事業者が倒産すると、工事が遅延する可能性がある為です。しかしMDRは先頃700億円の短期繋ぎ資金を得ています。しかもこのキャメロンに限り、特別ボーナス付きで条件が見直されているようですから、他の工事より最優先で工事が行われるのでしょう。

キャメロンの工事の進捗状況は、台風ではなくハリケーンかな? この時期を乗り切りましたから、あとは特別のテロでもなければ、順調に工事が進むのでしょう。だから問題はないと思っています。

意見が大きく割れますから…敢えて決算アフターのレポートを綴っています。本当は必要ないとも思うのですが、カタルの性格です。

それに株と言うのは、知ったら、お終いなのです。潜在的な材料と言うのは、あらゆるものが株価に織り込まれているのです。それを前提で株価が動いています。だから良く市場では材料出尽くしと言います。

カタルの謎は、幾つかあります。一つは前期の損益計算書=PL( Profit and Loss statement)に記載されている為替差損59億99百万円の話しです。この考え方が良く分かりません。通常、全てドル決済で受け取りも支払いもします。だからこんなに大きなお金の為替損が出るのが不思議なのです。これはバランスシート上では見合っているから、為替予約をしなかったと…と述べられていますから、含み利益が発生する資産が、海外にあるのかも知れません。この辺りのマジックは内部者でないと内容まで分かりません。

もう一つが、今回の増額修正で120億円の営業利益が190億円に膨らみましたが、為替の安全を見て最終利益を60億円に据え置いたと述べられています。前期に大幅な損失を計上していますから、税負担は発生しません。だから通常は経常利益の金額が、そのまま最終利益になる筈です。でも此処でも「のり代」を設け…営業利益段階から経常利益段階でも「のり代」を設けています。

ただ、今回一株利益が23円から17円に減っており、この理由としてA種の優先株式発行の影響と述べられています。この数字を基に計算すると…発行済み株式総数は、3億5149万株になっています。

つまりこれまでは2億6032万株でしたから、9117万株発行済み株式総数が増えたのでしょう。商事の持ち株がこれまでは8693万株ですから、プラス9117万株で合計1億7810万株になったことになります。おそらく100円で、その株を引き受けたのでしょう。700億円の内、100億円程度が普通株に転換されて50%以上の持ち株にして子会社化したと思われます。残り600億円の行方が、どうなるか…ですね。

この優先株は3%の利付債のようなもので…たぶんキャメロンの工事の進捗に関係すんじゃないかな? 来年の6月が、確か工事の最終期限でこの赤字物件の処理は完全に終了します。その時に特別利益の計上が考えられますね。ただ利益余剰金の赤字分1376億円の解消は、難しいのでしょう。

この優先株の転換を、何故、今決算で反映したか? この辺りは謎のままです。この完成工事補償引当金の額と、何故か金額は似ています。総合的に考えて…何処かの時点で特別利益を餌に、相場が作られると思っています。

何やら意図的に作られた日証金の幻の一日、そうして意外な増額修正の発表と希薄化の事実。なんだか色んな布石が打たれている様でカタルは楽しみです。

もともと優先株の発行価格は400円となっており、たぶんこの辺りがこの会社の実態評価なのでしょう。カタルは、当初、この株価で転換する可能性を考えていました。でも100円で転換したのでしょうね。千代化は前科があり…前回は907円で商事は6708万株を引き受けています。今回の100円の転換で平均値は442円になります。

たぶん…この辺りが、落としどころなんじゃ…ないかな? どっちにしても千代化の相場は、面白くなりそうです。

弱気派は今回の株式転換をみて希薄化を指摘するし…強気派は特別利益の計上をみて相場を見ます。カタルは商事の持ち株が50%を超えたので…たぶん、もう転換はないと思います。何故なら、この時期にわざわざ希薄化された通期見通しの数字を公開するでしょうかね。別に期末になってから、普通株に転換しても良い筈で、何故、この時期なのでしょう。

この辺りが5日の決算会見で、明らかになるのでしょう。基本は昨日の後場から相場が立ち300円まで買われたのに…290円で留まったこと。さらに日証金のつなぎ売りが消えた事。

個別株の動向も面白いでしょう。様々な推察が事前に成り立ち…相場が参加者の思惑で揺れ動きます。株式投資は奥が深く…会計法などの勉強も必要です。でも会計と言うのはいい加減ですね。利益は創られるのです。大会社ほど引き出しが多く…利益を操作しやすくなります。

そんな訳で、本日は千代化の増額修正の背景を推察してみました。

既存の有料会員の方、そうして…この度、新規に有料会員になられた方、全ての方に、パスワードの配布を終えました。まだお手元にパスワードが届いてないと言う方は、お手数でも…カタルまでご一報ください。たぶん、全員に既に配りました。新しいシリーズは11月9日から再開の予定です。



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