アーカイブ:2019年11月3日

指数上昇の背景

NY市場は雇用統計値の水準は低いのですが、事前予想より良かったと言い、株は上がったけれど…遅行指数の労働統計の比重は、市場参加者が考えているほど大きくないとカタルは考えます。でも市場の動きとカタルの相場観と言うか…イメージと現実にズレを感じていることは事実です。

カタルは、これを「市場の素人化」と表現しています。 先の読みより、目先の数字を重視する傾向が強いように感じています。だからカタルの考えている相場の時間軸を、少し遅らせる必要性を最近は感じている次第です。

あるいは…時代が進展するスピードが、未来予測が後退(米中貿易交渉など)したために、時代進化のスピードが落ちているのかもしれません。Weworksなどは、その事例の一つでしょう。

常に市場の流れを見て…自分自身の相場観を修正しているわけですが、今年のカタルの狙いは、完全に空振りでした。市場は思ったより「弱かった」のです。その為に本来なら「仕手材料株」物色で乗り切っても…良いように感じていましたが、市場参加者は、カタルが考えている以上に、損失を抱え…動きが鈍かったように感じています。

今回の株価上昇(9月以降の動き)は、基本的に景気後退を見込んで事前に株を売った空売り筋の「買戻し」が主流なのでしょう。逆イールド現象が、殊更に誇大視され、景気後退のリセッションを過度に売ったために…売り持ちが増えすぎた為の「買戻し」が主流なのでしょう。

故に、カタルのような馬鹿証券マンは「指数だけが上がり、儲からない相場」と言う「言い訳」を顧客にします。実際に日経平均株価はデフレの関門を抜け、よく上がっています。しかし…個別株の人気株を見ると、人気は持続せず、上がったと思ったのに、直ぐに下落する相場のイメージが多いのではないでしょうか? でも指数銘柄は違います。日経平均株価の強さが浮き彫りされます。これはカタルだけの印象ではないでしょう。

たしかに外部悪材料に対し、日本株は強くなりました。最近は外部材料悪にも関わらず、下値の堅さが目立ちますが、個別株を買っていて儲かったか?…と聞かれると、素直にうなずける人は、どの程度いるのでしょう。

少なくともカタルは8月1日に、危ないと感じ…持ち株を減らした状態からあまり改善していません。カタルが下手なのかどうか。ただ引っかかっていた進化論銘柄は、利食いが効きました。SUMCOは筆頭でしょうが、古河電工も、あとは最初に打診買いした高値の100株を残すだけです。この辺りも日経225の指数の影響です。


裁定残と日経平均株価の推移

そもそも日経225は日銀のETF買いなどがありますから、浮動株式が吸い上がっています。そこに今回のように売り残の買戻しが進み、指数を押し上げる原動力になりました。その状況を具体的な数字で見てみましょう。9月6日に裁定売り残が2兆円を超え、ピークを迎えますが、発表されている最近の10月25日は1兆3686億円まで減っています。この減少分のおよそ7000億円が日経平均株価の指数を押し上げたのでしょう。

今回の株価上昇は、基本的に空売り筋の買戻しが主流ですから、新しい相場を買ったものではないのでしょう。カタルは会員向けに臨時レポートを出しましたが、その後の展開などを見ると…どうもカタルの勘違いの可能性が高いようです。

明確な金融相場とは言えない現象があります。ただカタル自身、この金融相場の経験が少なく…何しろ失われた時代が長かったために、カタルも本物相場の経験値が薄いですからね。

こんな形のスタートがあるのかどうか…。現状は大幅な投資マインド変化による「買戻し」が先行している相場付きなのでしょう。この後、力強い上昇相場に移行するかどうかは分かりませんが、少なくとも現状の日本株は下値が強くなっており、売りにくい状況であるのは間違いありません。ただ指数の更なる上昇は難しいと思っています。

果たして22750円のデフレの関門を挟んでの展開で…この水準で「値固め」が出来るかどうか…これから試されます。何故、少し弱気とも言える見通しを伝えているかと言えば…個別株が相場を引っ張ってないからです。どちらかと言えば…市場をリードする銘柄がなく、指数の上昇と言う意味あいが強いと思います。三桜工業などは、その代表事例でしょう。もともと駄目株とはいえ…折角、良い時に生まれたのに…このままでは短期に相場が終わります。

まさか…2050円の高値を奪回できるとは考えづらいのです。でも金曜日の1065円からの下値は堅そうです。やるとすれば…ここからの参加ですが、魔坂…ね。窓埋めの1050円がどうなるか。もしこいつが2050円を奪回するようなら…全体の相場状況も変わります。

通常は人気株が市場をリードして、引っ張るのが正常な形です。それとも別に何か新しい銘柄が生まれるかどうか。11月はどちらかと言えば…少し休みやすい環境にあります。年末年始の相場に備え…その下準備の意味合いがあります。たぶん…鳴かず飛ばずの相場がしばらく続くと考えています。でも年末年始は高いのでしょう。

昨年はこのアノマリーを期待して、敢えて取り組みましたが、やられました。このわずかな期間に大きくやられたのです。休めば…良かったのですが、カタルの性格が災いしました。

今週は月曜日が休みで…高値水準から相場が開始されますが、相場の見どころとして…全体の株価位置、22750円を維持できるかどうか。更に個別の人気株が生まれるかどうか。

三桜を含めて…の話です。たぶん三桜は駄目だろうと思っていますが、株と言うのは、何が起こるか分かりません。カタル自身これから期日が到来し…自分が、どういうスタンスで相場に臨むか…国内では、財政政策の支援が焦点になります。消費税の落ち込みは、どうしても否めません。来年はオリンピックの特需が完全に消え…建設資材は既に値下がりしているようです。

やはり焦点は、来年の春闘なのでしょう。国内の製造業は減額修正が相次ぎ…賃上げに踏み込みにくいのですが…それでも、たとえ僅かでも賃上げに動くかどうか。この辺りが日本株の名目化に向けた重要な焦点になります。

ようやく…空室率の低下が、賃料の上昇に結びついてきました。昨日の日経新聞の16面です。(この考え方はチタンの数量増に対して、単価が上がる感覚に似ています。)このように…既に名目化の動きは、加速し始めています。カタルの臨時レポートが、目先、空振りに終わっても…本来、事前予想した本物の名目化が来年訪れる可能性が高いのです。

その為の下準備として、金融セクターなどの金融相場銘柄は、既に下準備しているように感じています。ロケットスタートになるか…。それともジワジワ型の下値切り上げになるか…。どうも後者の現象のように感じている今日この頃です。

簡単ですが、本日はこの辺で終了です。本日は9月、10月に指数を押し上げた相場を、主導したのは裁定売り残などの、空売り筋ではないかと言う推察です。カタルは痛風発作と思われる痛みの為に、気分が沈んでいます。この痛みは、経験したものでないと分からないのでしょう。今年、3回目の痛みに襲われています。既に尿酸値を下げる薬を飲んでいるのに…この有様です。トホホ…。

要するに…人間と言うのは、いつも健康が、一番なのです。お金より健康が一番ですからね。季節の変わり目で、すっかり寒さが増しています。皆さんも体調管理に十分配慮され、お過ごしください。また明日。アタタ…タ。まったく歩けません。



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