アーカイブ:2020年9月

スイング投資

昨日のレポートは「重要」なのですが、一般の方にとっては「難解」だったかもしれません。まぁ、分からなければ…スルーしてしまっても…良いのです。その内、理解できるようになります。

それより一般読者には、現物投資では2倍だけれど、信用取引を使うと5倍になり、「スイング投資」と言うテクニックを使うと、更に効率が上がる…と述べたやり方に関心が向かうのでしょう。

「相場論」と言うか、「金融テクニック」と言うか…。

実はソフトバンクは、昔から「倒産説」が良く出ていました。リーマンショック時はCDSの保証料が跳ね上がり…倒産を囁かれたこともあります。基本的に無理をして、借金を活用しているために、常に。その類の噂が出る会社です。その度に非常に高度なテクニックを利用して、金融の仕組みを駆使して、綱渡りをしながら…成長を遂げてきました。ドイツ銀行の猛者たちが、ソフトバンクの財務戦略を支えていたのです。 

メディアが「ハイテク投資」の「オプション戦略」で、どうのこうの…と騒いでいますが、ソフトバンクの金融戦略などを、素人が理解できるものではありません。金融界のプロでも…余程の実力がないと、理解すらできないレベルの戦略でしょう。 プロと素人の差は「月とスッポン」です。

でもカタルが、これから語る「スイング投資」と言う机上論は、素人でも分かる単純なものですから…応用をされ、逆に、リスク軽減をすることもできます。

以前、書いたカタルの本の原稿には、現物株投資は2倍にしかならないが…信用なら5倍になり…上手く売り買いをすると…「25倍」になると解説しています。104ページから108ページの部分です。 

その解説を…「ケンミレ」のチャートは優れており、昔の日足も見られますから、それを使って説明をします。この実例は「日産自動車」がゴーンの経営参画で、株価が上昇したパターンで解説しています。実際のカタルの実話をもとにしています。

チャートを見ると分かりますが、本を書いている当時は、まだ時間が経過してなく1年間限定で、解説しています。しかし既に僕らは、確定した過去のデータを知っていますから…もう少し時間軸を伸ばして3月22日の高値の890円で計算をしてみましょう。

 2月15日に351円で1万株の現物を買い、翌年の3月22日の高値で全部売却したとしたら…890/321=2.77倍です。ここでは…計算だけの話ですから、税金や手数料の諸経費を考慮せずに…単純化して解説します。

仮に…このaの時期で、この現物株の1万株を担保にして、信用取引を利用すると…351*0.8=280.8万円の現金換算価値になります。株式の場合は80%が現金換算で計算されて、担保として使用できます。故に現状は最低30%の担保率が必要になりますから、最大限の活用では、936万円分の株を買う事が出来ます。

日産自動車の場合は26600株になります。つまりaの時点で信用を利用すると…最大限の買い付け可能株式は現物の1万株を合わせて、合計で36600株になります。これが890円ですから…信用分の儲けは26600*(890-351)=14337400円です。それに890万の現物分があるので、合計は2323万円です。つまり元金は351万ですから6.6倍になります。

現物投資は2.7倍ですが、信用取引を利用すると6.6倍になります。

あの当時の日産自動車の月足推移

ここから「スイング投資」の説明になります。株は、常に乖離調整を経ながら…株価は上下をして…上げ続けます。月足を見ると分かりますが、日産自動作は、実際には、その前の1998年の最安値290円からリーマンショック前の高値1557円まで、およそ8年と3か月間の株価上昇波動を続けています。意外に長い上昇期間でしょう。

基本的に、会社の経営が軌道に乗れば…2年や3年は当たり前、5年、10年程度の株価上昇は日常茶飯事です。なかには成長株のように株価上昇が「半永久的」に続くケースもあります。ただ途中で、休みを何度も入れます。スイング投資は、その休みを利用する投資方法です。株価が、移動平均線から上方にかい離幅が大きくなったら売り始め…逆に乖離が消えたら買い始めると言う…「株価波動」を利用する売買方法です。

2000年当時の日産自動車の日足推移

それでは日産自動車のケースで観ましょう。aの地点で351円で現物と信用を利用して、bの地点に行ったら…一旦、全部を売ります。そうすると…現物株代金の639万円の他に信用では(639-351)*26600=ですから、儲けは7660800円です。

今度は、この639万円と儲けの766万の合計金額1405万円を使って、C地点の455円で日産株を買うと現物で30800株(1405/455)を買う事が出来ます。この8掛けは(455*30800*08)、現金換算で1121万円ですから、(1121/0.3=)3736万円分の日産自動車株を買う事が出来ます。82100株(3736/455)を信用で買えます。

つまり現物分の30800株と信用の82100株を合わせ、合計で今度は112900株を持つ事になります。この株をdの764円の高値で売ると…現物分の30800株は2353万円になり、信用の儲けは(764-455)*82100=2536万円です。ここで…現物を売ったお金2353万円と信用の儲け2536万円を合わせると…4889万円になります。

いよいよ…最後です。この資金で、今度eの地点の596円で日産自動車株を買うと82000株を買う事が出来ます。この8掛けは3909万円ですから、目一杯、信用で株を買うと1億3032万円分の株を、信用で買う事が出来ます。つまり日産自動車の株を21万8600株、買えますから、現物と合計で…30万600株を保持できます。

この株を高値の890円で売ると…信用分の儲けは(890-596)*218600=64268400円になります。そうして現物分は82000*890=72980000円ですから。合計で6426+7298=1億3724万円になり…当初資金351万円は、実に39倍になりました。カタルの計算は、間違ってないよね。

2.7倍と、39倍では…大きな違いです。上手く…売買をすると、こうなると言う試算です。本当は、更に机上論なら…高値で売却したら、逆に「空売り:を採用すれば…もっとレバレッジは上がります。でも実際は、こんなことは絶対に…出来ません。

しかし…この考え方を、実際の売買で応用するのが「スイング投資」です。相場の株価波動の波を、上手く利用して…売り買いを続けるのです。

カタルはご存知のように…当初、ロコンド病に侵され…狂ったように最大限の持ち株が26000株になりました。

そうして…株価が上がる度に株を売り続け…(実際は他の株で失敗した損金をロコンドを売った利益で埋めたのです。)持ち株は6000株にまで減っていました。

このまま…株価が下がらなければ、次の決算の時期に、もう2000株を売り…最終的に4000株は「売らない株」として残そう…と思っていました。ですが今回、NY市場のハイテク株の下げや他の要因で…ロコンドは、ようやく「乖離調整」を入れ始めています。故に、この機会を利用して、再びロコンド株を買い増しし始めています。何処が下値かは誰も分かりません。

しかし、この株価波動を利用するために…カタルは再び、ロコンド株を増やし始めています。日産自動車のように…目一杯、買っている訳ではありません。あんな計算は机上論です。

カタルの場合は、この考え方を応用している訳です。相場は日産自動車のITバブル崩壊時より強いので…200日線を割れるような下げは、全く考えていませんが、最大、75日線割れは…可能性としてはあるかも知れません。

しかし…カタルはこの「25日線割れ」で…既に買い始めています。

当時のVテクの日足推移

実はVテクのケースは、この形でした。カタルは3000円の時代に参加していたのですが…最もおいしい5月は、ただ観ている株でした。そうして1万円に乗る時に、再び参加をしました。この株のチャートは1:2の株式分割の為に、チャートの株価が変わっています。つまり1500円が3000円時代で…後でチャートを見ると、下値圏の揉みあいの時に、カタルはVテクを既に手掛けていました。しかし急騰相場になる時に、既に大半を利食いをして「暴騰相場」を、ただ…観ているだけの悔しい想いになったのです。

悔しくて…悔しくて、再び1万円に乗る時に、再参加をしましたが…やはり怖くて直ぐに利食いをして、取引を止めています。

Vテクの週足推移

結局、3000円のVテクは3万円台まで、跳ね上がります。その時の様子を、今度は…週足でご覧ください。

つまり時間が経過すると分かりますが、カタルが熱を入れた時は、まだ下値圏の時だったのです。結局、このVテクも3年近くの上昇相場が続きます。このような…数々の失敗の経験を生かそうと…今回はロコンドで、「スイング投資」を実践しようと試みている訳です。

でも必ず…そのような経過を辿るとは言っていません。誰も「未来図」は分かりません。しかし今回のロコンドの動きは、Vテクの2016年6月の場面に似ていると思っています。その当時の日足を一緒に掲げて置きます。

カタルはいつも…事前に未来のカタル戦略を皆さんに説明をして、特攻隊長を心掛けています。有言実行です。金曜日は、後場からも買い続け、3200円も500株だけ買いました。しかし…まだ分かりませんよ。まだ投げらしい「投げ」は出ていません。

だから当然、他の見方が浮上しますが…あまり「説明をする」のもどう言うものか…。それにカタルの勝手な読みが、当たる訳ではありません。皆さんは、市場に数多くある意見の一部だと思い、気軽にスルーしましょう。

成功も、失敗も、全て…自分が下した行動の結果なのです。その行動を、他人に「責任転嫁」する馬鹿野郎が日本人の特質です。

政治家も、官僚も…本当に上に立つ奴は、まともな人間なのか? 

カタルは「失われた時代」を思うと、非常に悲しいです。日本国民の幸せを願って…本当に政策運営をしているのかどうか…。政策官僚を始め、政治家は、良く考えて行動をしましょう。メディアの人間もそうです。何故、新総裁選挙の話題で、何度も何度も…「森・加計問題」や「桜を見る会」が出てくるのでしょう?

カタルには「清貧思想」の官僚派閥のメディア誘導戦略が、如何に根深いか…。分かる事例にみえます。村論理と言うのは、本当に厄介です。もういい加減にしましょうよ。

そうして…共に、未来に向かい、日本人がみんな力を合わせて、昔のように…「日本は素晴らしい」と称賛される国にしたいものです。国際金融都市にも出来ず…MAGA相場論にも、入れない日本企業の実態を思うと…情けない限りです。

それでは…また明日。

くれぐれも…株取引に絶対はありません。このレポートはカタルの「空想」程度と考えて…参考に留め、あとは自己責任です。カタルはラッセル隊長なのです。貧乏人は、リスクを冒し…挑戦あるのみです。



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