アーカイブ:2020年11月14日

バリューか、グロースか?

市場は様々な投資家が存在し、どの投資家層が力を有するか? の読みが欠かせません。つまり相場の流れは「市場の総意」で決まりますが…その力関係の話です。

現在の市場はファイザーが開発するワクチン開発の有効性が驚異的な数字になり株価は大きく反応して「バリュー株」(割安株)が買われ、「グロース株」(成長株)が売られる展開になりました。だから…野村証券などの金融株が上がり、ロコンドが下がった訳です。

この背景は此方の記事が参考になります。

「モメンタム株」投資とは、何か?

端的に言えば「イナゴ族」の投資行動と考えて良いですね。彼らは銘柄の善し悪しは関係ありません。企業業績の推移など…ハッキリ言ってどうでもよく、目先のボラティリティー(変動率)が大きく…短期勝負が出来る値動きの激しい株を追いかけます。日計りが主体ですから、市場では、その日暮らしの「日雇い人夫」のような存在です。

ただ…この勢力図は小手川君達の成功により、ITバブル以降、若者中心に短期のトレイダーが増えています。カタルが現役の頃、証券ディーラーも歩合制で、目先のトレードで5000万以上の年収を稼ぐ人が、東京にも数人いました。プロのディーラーですが、所得は歩合制なのでしょう。証券会社によって給料基準は様々です。カタルは株の売買をするブローカー業務ですが、ディーラー業務の連中です。

この差は大きく…やり方が、まるっきり違います。しかし一般的な株式投資は景気循環などを加味して、企業業績の先読みをして投資するのが一般的で規模も大きく…大半はこの方法で資金が運用されています。目先の売買をする連中は市場にとって、円滑な市場を構築するための「潤滑油」の様な存在です。最近はこの影響力が強くなっています。

市場には、僅かな鞘を抜こうとするプログラム売買も横行しており、売り物を買うと直ぐに売りが出たり…、どの銘柄にも…適応する「プログラム取引」も多く見られます。所謂、高速取引(HFT)です。

瞬時に売り買いの板が変化します。コンピュタによるプログラム売買です。ただどれも主従の関係から言えば…王道の取引ではなく、従の関係です。しかし…最近は、この勢力が大きくなっており、相場を動かします。ETF投資なども広範囲の意味では、この口です。

米国では、「ロビンフッター」と言う勢力も存在し、テスラ株を大きく押し上げた原動力と言われています。日本の「イナゴ族」ですね。ただカタルは、拒絶をしませんが、こんな取引のやり方は、邪道だと考えています。

基本は、時代性を考えて、景気循環を重視した取引を皆さんに推奨をしています。

その為には勉強が欠かせず、経済的な基礎知識が必要になります。だからハードルが高いと言えば高いのかも知れません。

しかし市場が、必ず…未来の企業業績が向上を続けても、株価が上がる訳ではありません。ケネディクスは、昔から比べると、ここ数年間で非常に上質な会社に変貌をしました。だって当たり前です。年間、2割程度の恩恵を受け続けてきました。既に1兆8837億円を超えるAUM残高です。範囲を広げると2兆5046億円ですよ。

だから、カタルは安過ぎる時価総額だと思っていますが、「市場の総意」は違います。

「流動性の罠」に陥っていた為に、政策に実体経済が反応していませんでした。王子製紙が北越製紙に敵対的TOBを仕掛けたのに…2006年の話です。その時は三菱商事も反対の立場でした。村社会構造です。パイオニアが指名解雇問題は1993年です。

その時に方向転換をすれば…こんな体たらくの「失われた時代」に陥らずに済んだのでしょう。バブル崩壊からの経済史は、実に興味深いですよ。結局、時間の経過でグローバル化と言うか…日本も「村社会構造」が、どんどん消えています。フジテレビの日枝さんなど…寿命もありますから、引退に追い込まれます。しかし構造改革を拒んだので…今でもフジテレビは、同じ業界内でも資質が劣化しています。日産自動車の選択も同じでしょう。

1993年のパイオニアの指名解雇が、今の時代なら割増金の積み増しで、社会批判を浴びません。先頭を切ったから、「終身雇用」と言う幻想の村社会の風潮を打破出来なかったのです。王子製紙の北越へのTOBも、今なら成功するのでしょう。事実、大戸屋の事例があります。

ケネディクスの話も、何れ…時間の問題ですが…人々が気付くタイミングが問題です。

ここでは、相場と時間の話をしています。あまりに早い時代の読みだと、時間を待たされます。正しい読みでも…その扉が、開く瞬間を待たねばなりません。

今朝、メールを開くと…何故、配当利回りが高いのに、個人の現預金が1031兆円もあるにお金が流れないのか?…との質問がありました。時代の扉を開けるには、大きなインパクトが必要で…仕掛け人が必要です。かなり大がかりな…仕掛けを、あっちに仕掛け、こっちに仕掛け、時限爆弾のように一斉に爆発させて、メディアを誘導して時代が動くかどうか…なのです。

だから時代の変化を読むのは難しい。そんな事がカタルに分かる筈がありません。皆さんはカタルが、何でも知っていると思ったら大間違いです。そんな事が分かるなら、今頃は大金持ちでバフェットなどは論外で、もっと大金持ちになれます。神様の領域を求めるのは、自分の「欲」そのものものです。無理な回答を求めないで下さい。

相場になるためには、先ずは「時代背景」が追い風であることが絶対条件です。それなのに…東邦チタンが、どうのこうの…。Jトラストが…千代化が…と過去の失敗事例を持ち出します。737MAXの事故から、コロナまで分かりますか? 石油の価格がマイナスになる環境で、設備投資が動きますか? こんな常識的な事を聞く事が、おかしいのです。

カタルは皆さんに「賢い投資家」に育ってほしいが為に…敢えて厳しいレポートを書いています。そりゃ、他人批判などをせず…良い面だけを言った方が、万民受けをします。

最近、カタルはNHKの第一放送を良く聴いています。 武内陶子の午後カフェと言う番組です。彼女は利口ですね。決してリスナーの批判をせず、リスナーのメールに寄り添った褒める回答しかしません。全部、そうですね。かなりの人気なのでしょう。

カタルもそうすれば…良いのでしょうが、敢えて厳しく皆さんに回答をしています。

馬鹿らしいレベルの質問が多過ぎます。良いですか…相場と言うのは、非常にデリケートなのです。時代性がマッチし、企業業績が良好で、尚且つ市場人気を集め続けなければなりません。その為に「仕掛け人」の存在が不可欠です。しかし資金力がないと…プログラム売買に潰されます。プログラム売買と言うのは、下がれば下がる程、売りがかさむし…株価が上がれば上がる程、買いが集まるようになっています。そうプログラムされているのです。

冒頭のモメント株投資と言う理屈も、そうです。だから株価反転の底値を買って、儲けるのは難しいのです。むしろ、完全に流れが変わってから…その流れに乗った方が、目先投資は儲かります。そんなやり方は、投資の邪道だろうと思っています。

むしろ…時代の先を読み行動する投資こそ…カタルは本当の投資だろうと思っています。今、カタルは早いことを承知で、敢えて…成長株ラッセル組のG君を、会員の方には、事前に伝えています。しかし実際に相場になるのは、まだまだ先でしょう。だって体制転換に時間が掛かります。すぐ方向転換などできません。投資と言うのは、こういう時間で動く流れの事例として、皆さんに体得して欲しいのです。だからカタルは会員向けに推奨をしています。

そうして…今回のコロナワクチン開発で、起ったバリュー株への復権の流れの動き、グロースの減退ですが…直ぐに変化などしませんし、グロースは時代が生んだ流れで、この動きは、むしろ…これからです。5Gが始まると一斉に加速します。2024年を目指しているのです。

でもメディアの馬鹿、具体的に言うとナスダックが下がり、NYダウが大幅高した時に、この動きが続くと言ったWBS山川さんは、市場を知らない素人発言をしました。

聞いていた人は居たかな? 時代の流れと言うのは、非常に長い時間が掛かり、揺れ動いて変化して行くものです。1993年のパイオニア指名解雇事件は、あの行動は正しかったと思います。ですが…メディアの批判を浴びた為に、時代の変遷が遅れました。失われた時代を作った元凶のひとつです。2006年の王子製紙が北越への敵対的なTOBも正しい行動だろうと思います。ですが…時代の流れは、まだそこまで、到達してなかったのです。

ようやく…島忠が市場論理に沿って、ニトリの行動を受け入れました。DCMを裏切ったので訴訟になるかも知れません。でも市場原理ですからね。当然ですよ。嫌なら…DCMは5500円を上回る6000円を提示すればいいのです。

グロースとバリュー株の推移

今回はバリュー投資とグロース投資の潮目の変化について考えてみました。此方は有料版のようですが…参考になるでしょう。一つの現象をみて、カタルも様々な事を考えます。カタルの考え方が正論ではありませんよ。未来図は「市場の総意」で、決まるのです。

これから有料会員向けの原稿を書きますから、会員の方は、深夜の更新になると思うので…明日にでもお読みください。



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