アーカイブ:2021年3月11日

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先ずは…10年前の本日、東北大震災で亡くなられた方々に対し追悼します。あの日、カタルは当初、震源地が田舎だから、大きな被害はないだろうと思っていました。産業界への被害も大きくないとの判断で強気を堅持していました。しかしルネサスエレクの被災は、日本の根幹である自動車産業の生産を止めました。故に今回は、その教訓を活かし…世界の中でトヨタだけが、大規模な生産調整を回避しています。

その後の被災地の方のご苦労を思うと、大変でしたね。昨日はラジオを聴きながら、被災された方の談話を聴きながら…10年の歳月が心を慰めているとは思いますが、なかなか消えない思いが残り…今も心の葛藤を抱えている方々が大勢いるのだろうと思います。

でも…カタルは、いつも「パッパラ・パー」を信条に生きています。どんな困難も…過ぎ去れば記憶は薄れ、懐かしい思い出に変化します。悲しみも形を変えて、そのやるせない怒りを、前向きな行動力に変化させればいいのでしょう。

カタルは失われた時代の試練を、今は良い経験をしたと思っています。相場に負けて自殺をした仲間の事…いろんな事がありました。だからこそ…その犠牲を無駄にせずに、逆にそれを糧にして前に進みたいと思っています。

さて…感傷的な気持ちは捨て、昨晩のNY市場は此方の解説が正しいのでしょう。同時に追加の景気刺激策が下院で通過し、12日の大統領署名で、法案は成立して月内に3回目の給付金が支払われるとか…。この資金は一旦、個人貯蓄率を高めます。そうして個人消費に結びつきます。

F君の日足推移

残念ながら、F君は昨日も高く…これで3連続高に続き、5連騰となりました。だから株価は下げてないので発表は控えますが、根強い人気になっています。本日はカタルも追加で、今のところ…寄り値の648円で1000株を買い増ししました。

さてこの話にも絡みますが…ある読者から昨晩、質問を頂きました。「裁定残の転換が起こりました。売り超から買い超です。どう思われますか。長期的には大丈夫だと思うのですが、短期で下がることの対応を考えています。」とのことです。

裁定残の推移

メールでの返信は長くなるので、本日はこれをテーマにカタルも考えてみます。このメールをもらった後で、直ぐにデータを集めてグラフにしました。此方です。

確かに…あり得る話です。それでは何故、彼が、このような変化に気づき…最近の株式動向を気にし始めたか? カタルは彼の心情を探りました。

過去、昨年の5月に2兆5707億円にも売り残が膨らみました。そうだ…この解説をする前に裁定買い残の解説が必要かな? 此方が参考になります。これは買い残の説明ですが…基本的に先物価格との鞘を抜く取引の推移です。相場のヘッジとして先物が用いられるケースがあります。先物の利用の仕方は様々なので、一概に言えません。

ですが…昨年2兆5707億円に売り残が膨らんだのは、何らかの理由で現物価格より先物価格が安く推移しており、現物株が割高になったので現物株を売って、先物を買ったので売り残が膨らんだのでしょう。たぶんコロナ禍の先行き不安から、先物で現物をつないだ現象でしょう。この裁定取引は逆日歩の動向もあり…機械的にプログラムされた取引が多いのでしょう。

昨年の相場での解説で、カタルは異常に膨らむ裁定売り残を見て、相場は強いとレポートで解説していました。この感覚が、強気派の一般論です。この事が、彼の頭の中にインプットされていて…そこに此方のニュースが表面化したので、このようなメールに繋がったのかな?

他にも米国の金利高などのニュースもあり、株価の乖離問題もあります。様々な要因が重なり安全策が、頭をよぎったのでしょう。彼の心配は当然の帰結です。

石原産業(4028)の日足推移

ですが…カタルはこの現象は、日本が実質成長時代から、名目成長時代に完全に移行しつつある現象だと思っています。だから…コニカミノルタのような割安株の修正が起こっています。別に、この銘柄だけではありません。最近のF君もそうだし…昨日、検索していたらリストに挙がった「石原産業」(4028)もそうです。

石原産業(4028)の四季報

カタルはいくつかの銘柄を、株式コードだけ、会員レポートで紹介しました。その中で紹介した「サンマルク」(3395)も、同じ理由です。別に「蛇の目」や「コニカミノルタ」だけでなく、「流動性の罠」を抜けたので、日本株において…PBRが一斉に水準訂正の動きになっています。

サンマルク(3395)の日足推移

確かに…値嵩優良株を利用したCTA(Commodity Trading Advisor)などの巨大ファンドの戦略転換が背景にあることも事実でしょう。だから日本株からの資金が引き上げられているのでしょう。先ほどのロイターのニュースの話です。しかしもう大丈夫です。基本的に…戦略上、大きな動きがあるとすれば、5月以降…ではないかな?

ですが…やはり一度、市場はFRBの対応を試すと思っています。この時期は…5月から、6月に「後ずれ」をしたんじゃ…ないかと思っています。このように考えないと株価循環の「夏から秋にかけての株価は安い」とアノマリーとの整合性が取れません。要するに…プロは全ての「整合性」が完璧な時に仕掛けます。今、仕掛けても、このようなニュースもあります。このインフラ整備のニュースを見て、カタルは直ぐに一昨年やられて「古河電工」(5801)を連想しました。

やはり…一度は「金利高」を試さねばなりませんが、コアの消費者物価の上昇は、もう少し先でしょう。今、給付金がばら撒かれたばかりです。やはり売り仕掛けは、夏ごろのように感じています。

一般の人にとって、ちょっと難しい解説かな? 

ですが…メールの読者には、この回答でカタルの狙いは届くと思っています。基本的に裁定買い残の正常化は「流動性の罠」を抜けた現象に過ぎません。今の海外投資家の売りは多くない筈です。そもそも一貫して、昨年は日本株を売り続けており、多くの株を持っていません。

バフェットのような投資家の視点は、もっと投資期間が長いスパンです。彼らは下がれば買い続けます。カタルの回答は、こういうものですが…個人の力量は、人それぞれです。しかも…カタルは無理をしない投資を呼び掛けており、少し軽くするもの一つの安全策でしょう。

ですが…カタルは2018年の春も、昨年も…一貫して「目一杯」の投資を続けます。

よって本日も、強気にF君の下値に買い物を用い、ただいま寄り値に続き645円でも500株だけ買えました。ですが連騰続きなので…資金力がなければ、一旦、株価を下げた方が形は良いかもしれません。逆に資金力があるなら、ここからどんどん買い続けると「一大仕手」人気株に変身をします。

だって通常の人は利食いをして、更に「空売り」を考えるポイントです。

カタルも実は600円から売っています。トホホ…。株価の行方など…誰にも分かりません。自分が、どう考え…どう行動をするか? それぞれ…個人の力量を最優先して対処してください。

市場と言うのは面白いもので…様々な格言があります。「利食い千人力」とか…の安全策もありますが、バフェットの言葉通り…「投資の利益の大部分は『忍耐』に対する報酬である」であるとも言っています。まるで…禅問答です。

本日も既に50万株を超えましたね。今の株価は648-669-638-640=534900(10:49)です。困った性格です。また買ってみたくなってきました。それではこの640円で500株だけ買い指値を入れてみましょう。ハイ、640円で500株のお買い上げです。

果たしてどう転ぶのでしょう。だって今のところは、この入れ替え作業は成功です。先日野村証券株を670円で売り逆にF君を570円前後で買っていますからね。あと野村株まで30円前後です。もう少しですね。それでは本日は、この辺で…また明日。



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