アーカイブ:2021年12月17日

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しかし…資料を読むとパウエルと言う人は、周りの風に良く反応する激情家にも思えます。大胆な大規模緩和にも驚きましたが、今回の金融引き締めへの対応もドラスティックな変化に見えます。テーパリングを早めるだけでなく、年に3回の利上げ指針を述べ、更にFRBの持つ資産の減少も示唆しています。つまり…かなり物価動向に神経を尖らした発言です。

これが「年内には物価動向は収まり、一過性の物価上昇」と言った同じ人なのかどうか。たぶんバイデン大統領が、中間選挙を控え…「物価の上昇」の対応を国民から批判されているから、その影響を気にしているのでしょう。イエレン財務長官も同様の見解なのでしょう。基本的に米国では、生産者物価(PPI)は消費者に転嫁され、人件費や資産価格が上昇していますから…健全な物価上昇の範囲なのでしょう。

インフレ対応で一番怖いのは急激な物価上昇でコントロールを失った時です。生産者物価、つまり企業物価指数が上昇し…消費者物価に転嫁されない状態が続き、企業の収益が減ると円滑な物価上昇とは言えません。(スタグフレーション)何故なら、賃金に反映されなくなり…GDPの大半を占める消費活動が鈍るからです。円滑に賃金が上昇するなら…消費への影響は避けられます。物価高でも、後追いで賃金が上昇します。昭和時代はそのような円滑な物価上昇が続きました。

日本の物価推移

ここで日本のPPIとCPIの比較グラフを載せて置きます。ただ日本は携帯料金の引き下げの影響が大きく…消費物価は既に2%近くに上がっていると思います。来春、4月にはこの影響度が消え分かりやすくなります。菅さんは、仕事をした首相でした。コロナ対応も確りしたと思っていますが…メディアが悪いですね。まぁ、彼の「運のなさ」と言うか…。日本国の運命なのでしょう。岸田さんが良いかどうか…まだ分かりません。カタルは実績主義です。結果論で判断をします。株価次第です。

日本は、30年以上の歳月を掛けて…日本人の心をグローバル化させてきました。多くの企業には、非正規社員が働き「終身雇用」制度も変化しています。「年功序列」にしても変化しています。つまり…本当は1985年のプラザ合意前の「日米貿易摩擦」の時に、日本は構造転換をすべきでした。それを村社会論理の為に、変化を拒んだのです。その為にバブルが発生して、30年以上の「失われた時代」を通じて…日本国民の意識変化を待ったのです。日本人の心を変えさせるのは「至難の業」です。

カタルは歩合セールスでしたから、その痛みを、直ぐに理解します。しかし多くの人は…厳しい世間の風は企業に守られ…その風の存在すら知りません。日経新聞の記者は、猛反省をすべきです。東芝の粉飾決算など…IHIも、オリンパスも…みんな同じです。そうして、とうとう…電通の高橋さんの自殺です。彼女は新入社員ですよ。電通は、誰もが憧れる就職NO1のトップ企業です。それでも新入社員さえ、容赦なく過酷な試練を与えるのです。

昔は人材を育てるために…海外留学をさせて、時間を掛けて教育してきました。しかし電通さえ…いきなり成果を問う社会に変化したのでしょう。それも頂点に君臨する会社ですからね。この衝撃は「凄まじい」ものです。だから労働改革になり…ヤマト運輸の「適正運賃」になったのです。

一方、トヨタはどうでしょう。2015年の自殺から、変化は2017年だったかな? 

トヨタは300万台の生産体制維持に拘り…毎年、下請け企業に1円、2円の単価の引き下げ要求です。たぶん…ルネサスエレクの設備投資も円滑に行われなかったのでしょう。今回の車の半導体不足は、車は安定供給の為に、他の産業と比較して…製品単価が安いのです。だから…なかなか車向けに製品を供給するところがなく時間を要しました。不幸にも…火災など…の事故がありました。それほど…ユトリを認めないジャストインタイムと言うのかな?トヨタのかんばん方式と言うか…ギリギリの状態で発生した、ある意味の「人災」です。

このような…日本のお家芸である…「集団でカバーする団結力」も壊れた現象です。トヨタの減産という事は、そういう意味です。日本村社会の根底を支える…「みんなで頑張る」制度の頂点も、疲弊したのです。

だから日本製鉄が反旗を翻したのです。この辺りの理解度が在るかないか? 問題の解釈能力の話です。時代が生み出した現象の背景には、その原因があります。その原因をしっかり見てないと…株式投資が成功しません。単に、目先の需給バランスで株価が動いているのではありませんよ。

何故、カタルが「バンカメ」(BAC)の株価を事前に注目しているか?

バンカメ(BAC)の月足推移

リーマンショックの影響は、非常に大きいのです。JPモルガン(JPM)はリーマンから直ぐに立ち直っていますが、他の金融機関は、未だに後遺症を抱えています。BACは一般的なケースで、シティーバンク(C)は論外です。その株価を観ると…まだ高値を更新していませんが、来年は米国金利が上がり…BACも高値を更新できるのでしょう。故に「三菱UFJ」(8306)も4桁に向けた舞台が整ったと思っています。

ほぉ~。日本郵船の株価が8580円を抜けて…8400-8670-8380-8640=3209600(9:55)です。ついに目先の高値8580円を抜けました。カタルが述べている関門は8940円です。これが投資の手筋です。川崎汽船は7290円を抜けていません。ですが日本郵船は抜けましたね。それにも拘らず、一昨日、日本郵船は7780円まで売られたので…カタルはクリスマス説(年末年始高の相場)から、時間軸が横にズレる懸念を持ち…船の持ち株を落としました。

マークスの株価推移

しかし…不可解なのです。コンテナ船で世界最大手のAPモラー・マークスの株価の動きは新高値です。尚且つPERは4.92倍です。如何でしょう。カタルが述べているPER5倍ラインに、株価は位置しています。だから日本市場が「歪んでいる」と述べています。日本は馬鹿社会なのです。

未だに伊藤忠は、西松建設の株を持ち合うのですよ。筋が違います。村上ファンドから株を買い取ったら…西松建設は償却するのが筋です。ところが、未だに建設業界は「失われた時代」の反省も、ありません。

伊藤忠も伊藤忠です。株主総会で、その真意を糺すべきです。そんなお金があるなら…自社株を買うのが正しい筈です。このような「村行動」が、未だに見られるから…なかなか38915円の壁は、遠く…感じます。カタルが日経新聞の記者なら、ここを一面トップで問います。

株価も世界ルールにしないと駄目です。マークスのように…。日本郵船も川船もPER5倍まで買うべきです。そうすると川船の株価が一番、高くなります。今は日本郵船の8940円の奪回が優先されますが…その後は、川船の「爆上げ相場」が始まると考えています。

このPERの概念が、歪むと…お金が正常に回転しません。だから…金融所得課税も、自社株買いのルールも、自分達が間違った考え方で、市場の動きを妨げては駄目です。先ずは…38915円の奪回です。そのノルマを果たした後に「金融所得課税」を持ち出すべきです。話の順番が…まるっきり違います。もう狂っています。

本日は公約通りソフトバンクを5550円で500株、5500円で500株を追加で買っています。昨日話したように…5600円以下は、何処でも買い場でしょう。1兆円の自社株買いの威力を来年の春に知ることになります。

ROE経営に邁進する企業の株価が、市場から評価されない筈はありません。「株主還元」相場は不変です。これが正しい円滑なお金の流れです。お金は動かしてこそ…価値があるのです。

岸田政権に批判的なのは…大蔵論理で動いているように見えます。大蔵省はノーパンしゃぶしゃぶで…責任を取っていませんよ。巧みに…責任を逃れ「焼け太り」して金融庁を創設しました。アメーバーの如く…増殖しています。大学も財務官僚ばかりです。みんなそうです。日本国民が幸せで…皆が、パッピーなら文句など…垂れません。しかし現実は30年以上も、「失われた時代」を創った連中です。その連中が、また復活します。ガンより質が悪い。

賃金が上がらないのは、大蔵(財務省)が「間違った政策」を実行したからですよ。こいつ等は、未だに村派閥です。成果を挙げて…なんぼです。484兆円も企業が内部留保を貯めた理由は、「政策不信」が重なった証なのです。だから個人も使わないお金を1072兆円も積み上げています。

今は、このお金を円滑に回すのが…仕事の筈です。信用乗数(貨幣乗数)を高めるのが仕事であり…「ノルマ」です。この倍率を10倍と言いたいところですが、最低でも5倍程度に回さねばなりません。安心して…行動できる社会を、先ずは構築せねばなりません。

だって考えてごらんなさい。レーザテックのPERは130年分の評価で、同じ日本のお金なのに…川船はPER2倍にもなりません。半導体だって市況産業です。

何故、工作機械のPERが安いか? 今度、この工作機械のPR評価は変わります。半導体と同じように…世界から認められる産業に変化します。何しろ…スマボの世界です。「ファナック」(6954)は「エレクトロン」(8035)以上に…価値があるのかもしれません。日本の食品株も変わりましたね。バフェットがコカ・コーラで成功を収め…認識が変化しました。

今は…このギャップが非常に大きく見えます。川船は何処かで大幅に株価が修正されます。だって理論株価は2万円を遥かに超えます。3倍も違うのです。

自分の頭で背景を考えましょう。年末には「一過性の物価上昇」は終息すると述べていた、パウエルFRB議長も「一過性の物価上昇ではない」と…負けを認めたのです。そろそろ現実を認識するのが、市場と言うものでしょう。GPIFや日本生命を始め海上など…馬鹿な日本人の運用者ばかりが…上に居ます。時代が見えないのでしょうか?

日経新聞が誤った報道をするから…日本はいつまでも修正されません。メディアの悪玉論です。経営者も政治家も、世界の認識が周回以上に遅れているのはメディアの責任です。

伊藤忠を叩くべきです。西松建設を叩くべきです。森・加計問題より、ずっと重要です。トヨタ問題は適正利潤の話です。日本製鉄の逆襲はそういう事です。

確り…時代背景を認識しましょう。それでは…また明日。あらら川船が7190円を付けています。筋からすれば…日本郵船が8940円を抜いてから、川船が8770円の奪回に向かうはずですが…同時進行かな? 事前宣言をしています。川船が7290円を抜けて7300円を付けたら成り行きで1000株だけ…また買い増しをします。そうして8770円を抜けたら、また買い増しを実行します。

カタルはいつも「有言実行」です。何処かの馬鹿みたいに…机上論を語りません。いつも実践論を述べています。間違うかもしれませんが、本物の世界を目指します。それでは…また明日。

本日は今のところ…5500円までソフトバンクを買っています。株主還元相場は不変ですから、日本製鉄でも構いません。三菱UFJも野村証券も同じです。船株も…そうなのです。必ず配当性向の話が登場し…日本郵船は、事前に…自社株買いの話も持ち出しています。でも三菱はシブチンです。しかし三菱UFJは1500億円の自社株買いを実行しています。シブチン三菱も、変化を問われる時代なのでしょう。金利高は株価にとってマイナスですが、直ぐに…マイナスになりませんよ。だいぶ…時間があります。1年以上でしょう。此方です。



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