アーカイブ:2021年12月11日

CPIなどからの発展

相場の焦点になっている米国のCPI(消費者物価指数)推移ですが…こういうイメージです。しかしその多くは原油などのエネルギー価格の上昇によるものです。まぁ、コロナの時に原油先物価格はマイナス圏になるほど…売られた反動と思って良いと思っています。だから前年比較では、非常に高い物価上昇に見えますが…時間の経過で落ち込み分が消えますから、本来の物価上昇は、それほど…高いものではないのでしょう。

米国CPI推移(前年比)

ただ…住宅費も人件費も上がっていることは事実です。

米国PPIの推移

でも米国CPIの推移は、PPI(生産者物価指数=卸売物価指数)の上昇を転嫁しています。ここでは…名称が違うから迷います。日本では「企業物価指数」と言うのが、日銀から発表され、総務省から消費者物価指数は発表されています。

企業物価指数の推移

カタルは全ての指標は一元化し…途中で基準が変わりますが、簡素化して欲しいと思っています。消費税の有無など…経済活動の変化により途中で基準が変わっているので、時系列の比較が難しくなっています。良く知っている人は大丈夫でしょうが…素人レベルのカタルには…このデータを掲載するだけで、どこを探したら良いか? かなり時間を取られます。

なるべく…データ元の情報を使おうと思っていますが…。この米国のものは、労働統計局のもので…日本の消費者物価は、ほぼ横ばいですから省きました。気になる方が此方です。

基本的に生産者と言うか…「企業物価指数」が消費者物価に転嫁され、それを受けて人件費が上昇するなら…問題はありません。正しい経済拡大のシナリオです。日本のように原材料価格の転嫁が進まないのが、むしろ問題です、ですが…これは時間差があります。通常は半年から1年ほどの間に、製品への転嫁が進みます。日本の場合、長いデフレ環境だったので、多くの企業が迷っています。製品価格を引き上げると…売り上げが落ちると思っている経営者が殆どでしょう。

この理由は「失われ時代」の弊害です。基本的に日本は終身雇用や年功序列という仕組みを守るために、株式持ち合いを始めとする…悪しき慣習が長く続きました。

故に日本の「独自価格」が誕生します。世界価格と日本価格の分離です。コメの価格が代表事例です。関税を引き上げて、日本の農家を守ろうとしましたが、その結果、日本の農業は衰退をして、高齢化して荒廃をしている現状を考えると、日本の政策は馬鹿政策です。結果が全てなのに…選挙を畏れ…目先の「飴玉」優先の政策です。今回の10万円の給付金の分配政策も似たようなものです。

このような悪政が続くので、日経平均株価はなかなか上昇をしません。失われた時代と言うのは、過去の間違った政策の「清算の時間」です。その為に急激に空洞化が進み、日本の生産活動は、中国を始め…ベトナムなどの後進国に流れました。まぁ、日本の加工貿易は、結局…活動拠点を日本から中国やベトナム、タイなどに変化させたと思って良いのでしょう。

中国の人件費の上昇で、優位性が消えたので…ベトナムなどに流れています。ユニクロは敏感に生産国を変えています。だから、あの品質で…あの価格です。これが世界基準です。

この生産拠点のグローバル化のピークアウトは、2010年の日産マーチの生産移転が一つの基準だったと考えています。そうしてアベノミクスで、失われた時代から解放に向かいます。でも長い失われた時代の為に…なかなか企業が動きません。これが内部留保金額484兆円の意味です。このような基礎知識がないと…株式投資と言う、理解が進みません。

株式投資は「欲望と恐怖」との戦いです。己の心のバランスが投資成果に影響を与えます。この二つの人間の感情を、コントロールするのは、人間が持っている理性のある「知識」です。正しい知識があるなら…市場の不可解な現象に怯えることはなく…自信をもって行動が出来るのです。

カタル自身、決して上手いとは言いません。何しろ…未だに穴倉生活です。

しかし株式投資で損をしないレベルにはなって来ました。問題はこの泥沼から、いつ抜け出せるか? 今年も残すところ…あと僅かな時間になりました。毎年、良い水準まで行くのですが、なかなかヒットに恵まれません。金曜日は米国のCPIと言う心理的な壁があり、日本株は「金魚の糞」ですからね。

困った連中ですよ。偽物世界の馬鹿ばかりが上に行きたがり…本物を蹴落とす村社会です。カタルは今でも…菅さんは頑張ったと思っています。僅かな期間でしたが…岸田より余程…優れていました。

岸田になった途端に…金融所得税制の話が浮上し…宮澤喜一の悪魔が再登場しています。自民党税制調査会長の宮沢洋一は、日本を転落させた仲間です。岸田も親戚なのでしょう。叔父さんの地盤を引き継いだ人間で、元大蔵官僚です。「失われた時代の反省」など持たない人間でしょう。

ただそれ以上に、日本企業は既に「新しい時代」に旅立っていると思っています。今回は、村田製作の…こちらのレポートを紹介します。どうも村田製作を観ていると、なかなかの…方向性に見えます。目先の利益は多少、減速されるから、株価は目先は冴えないのでしょうが…この中島と言う人の発言を追っていると、なかなか優れた経営者に見えます。村田は長く一族経営でしたが、初めて…創業者以外から社長を出しました。

車の電装化が進み…この業界の構造転換は大きなビジネスチャンスになっています。全個体電池にも、早くに進出しており、既に車以外で実用化が進んでいます。カタルはファナックにも…関心を払っていますが、この村田も、今の株価は買い場かもしれません。時間を要しますが、きっと良いものに育つでしょう。

本来、カタルはハイリスク人間です。

でも近年は多くの読者が高齢化を迎えており、失敗しない投資を求められていることも事実です。故に大型株の話も…度々、登場させています。

大型株投資は、基本的に「時間感覚を延ばします」。3年から5年ほど持ち続け、その内、株価は2倍から3倍程度になります。

三菱UFJなんかも…なかなかでしょう。決まるかどうか…定かではありませんが、シティーは三菱UFJ傘下のアユタヤと「タイのリテール部門」資産の売却交渉が進んでいます。どうも…観ていると…三菱UFJは、カタルのイメージしているアジア圏の成長にスタンスを移動させているようにも見えます。

本日、日経が報じている「みずほ」のベトナムのスマフォ決算大手への出資報道など…も、カタルガイメージしているアジア圏への進出の動きです。要するに、至る所で…政策動向とは別に…日本企業が正しい選択基準で「投資活動」をし始めているように思えるのです。

この話と…商船三井のダイビルTOBの話とも関連がありますが、日経新聞に親子上場が減っていると言う話は繋がりがあります。

日立が日立金属や日立物流を手放す動きも同じ背景です。ようやく…動きが加速化しますね。だからアジア圏の躍進が、日本の成長を後押しして、日経平均株価は10万円に向かいます。あまり市場を良く観察してないと分からないでしょうが…既に、エレクトロンなどの株価は、「グローバル価格」評価に変わっています。この意味は米国株と比較しても「そん色ない」市場評価だという事です。

これから…日本株の2流、3流企業の…株価の水準訂正が始まるのでしょう。そう考えると日本製鉄など…との株価とも、整合性が生まれます。最近書いていることは、難しいかな?

見えない「市場の繋がり」である糸を辿る作業です。

何故、「低PERの逆襲」が、必要なのか? こういう不合理な現象を長く放置して置くと…市場の尺度評価が歪みます。秩序がない社会は、博打の鉄火場です。論理的な背景を語れる市場なら、誰もが安心をして…資金を投下できます。ところが…イカサマが横行すると…バカ馬鹿らしくなり、市場への資金投下が進みません。

だから新生銀行、関西スーパーを始め、東京機械のようなイカサマは止めなくてはなりません。ライブドアがアウトで、東芝がセーフなどと言う、論理的な背景がない無秩序な社会を認めたら、世界からお金が来なくなります。

東芝なんか…欲しい奴に、くれてあげれば良いのです。もともと…ダメな企業なので不正会計をしたのです。もう一流域の企業が追い込まれた村社会を、擁護する理由はありません。電通の高橋さんの自殺は、象徴的な現象です。一流企業が新入社員を、自殺まで追い込むのです。これで…村社会の体面が保てますか? いい加減に…馬鹿野郎は退任すべきです。

市場が歪むから、世界の投資家が日本株を買わないのです。

イカサマの「後出しじゃんけん」をするから…7%を超える配当利回り株に転落しても日本製鉄を買う投資家が居ません。金融所得課税を実施するなら、この不合理な説明が必要です。銀行預金が1%以下で、7%を超える配当利回り株が存在する「裁定状態」が、長く続く意味を大蔵官僚は説明すべきです。PER2倍以下のROEが82%の川崎汽船のバカ安値を解説してください。

日経新聞の記者さん、まともな記事を書くべきです。大蔵官僚は1億円の「税収の壁」の問題を持ち出して、金融所得課税を正当化させています。それなら…何故、1億以下の人間まで犠牲になるのでしょう。確り…紙面を使って、大蔵論理を批判して…仕事をすべきです。だから日経なんか…3流誌なんだよね。自分達の恥部に蓋をして…合理性を欠いた記事を並べます。

一面トップを使って、日本製鉄の配当利回りの優位性を語れば…大きなお金が動きます。昔、日経新聞は一面を使い、地所の市場評価と株価を比較して…割安株と報道をして、バブル形成に加担をしました。あの記事が「切っ掛け」になって「Qレシオ」の指標が誕生したのです。でもM&Aの話は…封印をしたままです。こんなイカサマ報道ばかりが続くから、企業の純資産価格と株価の整合性が消えたのです。バカ新聞に、馬鹿政策担当者が日本株を低迷させています。

でも…ね。

時間の経過で…既に多くの企業が目覚めています。本物の世界を目指して…動いているのです。日立にデンソー、日本製鉄、更に村田製作も…そんなイメージに見え始めています。だから、心配はいりません。内部留保484兆円の意味は、「凄い金額」なのです。これがようやく…動くのです。「パッパラ・パー」が一番ですよ。深く考えていたら、命がいくらあっても足りません。カタルなんか…毎年、毎年、自殺をしなくてはなりません。世の中…馬鹿をやっても、どうにかなるさぁ~なのです。それでは…また明日。

これから会員レポートを作成しますから、会員の方は、明日にでも…お読みください。



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