アーカイブ:2021年12月14日

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毎年、年末に近づくと…人間心理は奇妙なもので、何かしらの期待感を過剰に抱くのがこの「年の瀬の魔力」です。株屋を長くやっていると色んなドラマを観ます。株式市場は、ある意味で「欲望」が渦巻く世界です。世界中の人間が、この市場論理の舞台で踊っています。奇妙な調べが流れています。

昨日の人気トップは「FRONTEO」(2158)という会社です。2003年に設立され2007年に上場されています。何しろ…「ソフトバンク」(9984)をしのぐ人気株ですから、たいしたものです。何故、こんな売り上げ規模が100億円ほどの会社が、市場で賑わうのか? しかも株価が下落する場面で…「強弱感」が対立しているのです。

通常、人気株は、株価が上昇する場面で人気が過熱しますが…カタルには理解できない現象です。四季報を観ると…何やら怪しい文字の「AI」が多用されています。会社側のホームページもそうです。しかし仮に本物の成長株だとしても、いくら一株利益が改善傾向にあるとは言っても、四季報数字は18.6円から31.9円に増額され…5円配当から7円に増配なのですが…カタルは、この株価水準では株を買うことは出来ません。まぁ…せいぜい上まで買っても4桁止まり…1000円を超えたら、おそらく買わないです。

でも何故、こんなに市場を席巻する程、魅力があるのかどうか…。やはり謎です。だって常識で考えれば分かります。過去、数年間の売り上げの伸び率は、ほぼ横ばいですよ。本当に成長を買うなら…売り上げが「BASE」(4477)のように激変する筈です。

FRONTEO(2158)の日足推移

しかも昨年のコロナ禍の安値は156円の株ですよ。つまり人気が冷めれば…その程度の実力株なのでしょう。それを本日は2270円前後で、売り買いが続くのです。どう考えても「博打承知」でも、こんな株は買う対象にならないでしょう。残念ながら貸借株ではなく「空売り」は出来ません。

同じやるなら…「筋の通る」株をすべきです。無駄なエネルギーを使うべきではありません。証券界にも、人が居なくなったから…市場を上手くリードできないのでしょう。

みんな…ネット売買での「目先売買」が主眼になっています。これに「アルゴリズム」が加担するから、どうしても短期売買の値動きが大きくなっているように感じています。市場参加者には、「良識のある機関投資家」は存在せず…歪んだ株価を放置しています。何とか…正常な方向性に誘導しないと駄目です。

大体、政策自体が歪んでいるから「使わないお金」を貯め込む社会になり、社会に躍動感が失われます。上が馬鹿ばかりだと…市場も歪むのでしょう。

IPOの価格設定もおかしいですね。どこか狂っています。良い会社も上場されますが…あまりに公開価格が高く…論理的な株価になりません。仕方なく…数年、株価が下がるのを待たねばなりません。例えば…「サイバーダイン」(7999)など…です。彼は賢く…上場時に大量の資金を集めました。だから良いのですが…「QDレーザ」(6613)はあまり賢いとは言えませんね。折角の器なのに…。

お金が「社会変革」を早めるから…その高い公開株価で、会社がお金を手に出来るなら良いのですが…。お金を、どう有効に使うかどうかでしょう。

この「歪みを糺す」相場が、船株相場の論理価格でしょう。川船の現在のPERは1.7倍ほどです。つまり2年足らずで、投下資本を回収できるのです。

しかし株主還元を、確りしない経営者だと…この論理も歪みます。日本株市場の株価を観ていると買収企業がゴロゴロしています。みんなTOBをして馬鹿経営者を追い出さねばなりませんが、でも現実は東京機械やブルドックソースのような…村論理主義者の最高裁の判決です。司法が、これでは…どうしようもありません。

ある意味で、日本は狂った法治国家です。法は平等であるべきでしょう。公平なお金の価値なのに…使う人により価値観が変わる法律解釈をする人間が、最高裁判事なのですから、もう完全に狂った日本です。だって考えてください。株を買った後に、その権利を認めない制度など…誰が考えても狂っています。

まぁ、あまり真剣に考えると…ストレスが溜まり、こっちが本当に狂います。真面目に考えず…パッパラ・パーが一番です。でも諦めては駄目ですから…カタルは、こうやって「草の根運動」を続けます。

でもようやく…日本も「失われた時代」と言う時間を経て、世代交代が進み、まともな経営者が出てきました。日立の変貌も、デンソーも、本日報道されている日本製鉄もそうです。この報道は価値がありますよ。「脱炭素」活動と言う国際ルールに従い…社会変革に沿った動きです。しかも…タイですからね。

カタルはアセアンの躍進を利用すべきだと前から述べています。アジア圏の躍進を、どう日本企業が取り込むか? 日本の空洞化が、中国の成長を後押ししました。韓国だって偉そうに言っていますが、ポスコもサムソンも、だぶん…造船もそうでしょう。昔は日本のお家芸の産業です。中国の自動車産業も、似たようなものです。問題は日本人の感覚を「村」という概念から、早く切り離すことです。そうすれば…新しい道が見えます。

ある意味で「LINE」は、良い企業です。今は「ZHD」(4689)かな? 

この川邊 健太郎と言う奴は、久々の器です。利益こそ伸びていませんが、売り上げの伸びはM&Aで加速しています。ZOZOの買収は、孫さんなのでしょうが…なかなかに見えます。アジア圏を制するには、情報網とインフラです。ソフトバンクなんか…5G投資でお金が必要なのでしょうが…本当はアジア圏の買収に力を入れるべきでしょう。その点、財務にユトリがあるNTTがどう動くかです。NTTがアジア圏に目を向けてM&Aを加速させるべきです。

今回の日本製鉄の行動が、他に連鎖すると良いのですが…。

日本人は、誰かが先頭を切ると一斉に加速する国です。何しろ村社会で、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」という集団論理の国です。だから…カタルは既に日経平均株価10万円説を述べています。もともと…この株主還元相場と言う発想は、内部留保に焦点を充てた発想です。

GPIFさん、日本製鉄を買う事です。論理的に見て…「歪んだ株価」水準です。このような「論理価格」と「現状の株価」の違いの大きなギャップは、必ず…時間で修正されます。

「時代投資」を、心がけましょう。

時代が求める産業を育て、時代の沿った企業の株価を上げます。本日、全体安の中で「村田製作」(6981)は高いですね。

村田製作(6981)の日足推移

村田の中島さんは、目先利益を追わず…「積極投資」を謳っています。設備投資を前倒しで実行すると言います。実はファナックも、現在、工場の拡張中ですが…既に次の時代を観ています。確か…3年ほど前に、現在の広大な土地を手配したばかりだった筈です。

その広大な土地が、既に手狭になっているような報道を観ました。それ程…スマボの世界は高成長が続くのでしょう。この業界は、未だに日本がトップです。ロボット(工作機械)のNC装置はファナックが提供しています。 最近は「多関節ロボット」が進化し始めています。ベアリングなども必要になるのでしょう。「日本精工」(6471)の株も注目されます。今は安値圏ですね。

カタルだって、視点を変えて、まともな解説をちゃんとできます。ですが…今は川船をガンガン買う事でしょう。当然、まだ高値を切っていませんから、チャート上は迷いがあります。しかし論理株価は2万円台の筈です。モルガンの16900円ではありません。この年末年始には、急速に…株価水準の是正が敢行されます。カタルは、担保率が上がったために…もう500株を追加で買いました。買値は7150円でした。常にカタルは有言実行です。

ソフトバンクも上がり続けます。ジョージ・ソロスは中国嫌いです。ですが…金余りが背景にあり…多くのファンドが、この中国株の下げを狙っています。

WSJには「共産党の規律検査官が中銀本部に現れ、中銀の独立性の問題や金融政策運営について延々と説教をたれた場合には、確実に当てはまるだろう。中央規律検査委員会(CCDI)のウェブサイトに掲載された幹部とのインタビューをみれば、これが実際に中国人民銀行(中央銀行)本部で起きた出来事であることが分かる。」と中央銀行に介入した姿勢を批判していますが…カタルは共産党の対処は適切だと思っています。

日本のバブル期を見れば分かります。澄田や三重野のようなアホが日本を駄目にしました。恒大集団の不履行問題から、どう…不動産市場を軟着陸させるか。習近平の手腕が問われます。地方政府の財源元ですから、この問題は非常に重要です。準備率の引き下げなど…当たり前です。

RCEPやTPP、米国のバイデンも正当性を言うなら…加入すべきでしょう。やはりバイデンも今一に…見えます。来年は難しいですよ。FRBの課題です。カタルは完全に出遅れていると思っています。この歪みが、どの程度で修正されるか? 

今週はこのFOMCがあります。たぶんテーパリングのスピードを速め…3月に終了なのでしょう。問題は膨らんだFRB資産を売却するかどうか…が。次の焦点にもなります。だから…三菱UFJの株価は上がりますよ。

市場の整合性の話です。先ずは、博打心の参加者は、「川船」(9107)を…少しリスクを下げて「ソフトバンク」(9984)でも構いません。そうして「日本製鉄」(5401)のTOBの発表で…より一層、橋本社長の器が大きく見えてきました。しっかり拾っておくと良いですね。何しろ…「配当利回り株」です。時間軸を延ばした「三菱UFJ」(8306)も4桁復帰は、ほぼ…決まりです。時代を観れば…簡単に上がる株は見えます。それでは…また明日。

良いですか。ストップ高するまで川船を追って、ストップ高し始めたら…少しづつ利食い売りをすれば良いのでしょう。今は、怯まず…果敢にチャレンジする時間です。場合によれば…来年の年末まで持っていても、更に大きくなって売る可能性もあります。

日経新聞が、この報道をすれば…船株の現状認識がガラッと変わります。

『現在運行中の船舶のエネルギー効率性や炭素排出量を一定水準以下に下げることを要求するエネルギー効率指数(EEXI)や炭素集約度(CII)などの規制が、国際海事機関(IMO)主導で2023年に導入されるからだ。』



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