アーカイブ:2022年10月

論理的な値動きの米国株

昨晩の米国株は下落が続き、PCEコアインフレ率が予想値の4.7~4.8%上昇と言う数字から、実際は4.9%上昇と言うものや…ミシガン大学の消費者信頼感指数は58.6と意外に堅調な様子が示されています。このような状況を踏まえると…11月のFOMCは、依然0.75%の引き上げが予想されます。しかし基本的に…金融市場は「非常」にネガティブな反応を示しています。

ロング・ショートの比率推移

この「一文」のなかには3つ、リンクを貼った現象を観ての判断です。つまり一つの現象を理解するためには、様々な背景を事前に知ってないと…なかなか理解が進みません。

カタルは年初から「薄利多売買」と言う手法を用いて無理をするな…と述べていたのは、カタルには2018年のQT(量的緩和縮小)のトラウマがあるからです。その事は既に、何度も…事前に話しています。記憶力の良い読者は、「またか…」と呆れるでしょう。しかし…なかには「新鮮」な響きに聞こえる人も居るでしょう。理解力も人それぞれ…です。

そうして…更にカタル自身も、未来の構図を語っていますから、カタルの意見自体が微妙に変化しており…この変化に戸惑いを覚える人も居られるでしょう。所詮、未来の話ですから…誰も分かりませんし、コロコロ…未来図も変化をします。だから株式投資はケース・バイ・ケースです。このような前提条件を、理解できない人は、既に何を言っても無駄なレベルです。

ある意味で、このレポートは「自分が成長するため」に、自分のテーマに従って…勉強した成果を…読者の皆様と共有しようと考えています。カタル自身が、あちら側の世界に行くための「ステップ・アップ」の過程を報告しています。カタルと共に…一緒に、あちら側の世界を目指しましょう。故に…皆様にも有益な資料になると思っています。

経済学者のレベルも様々、更に実践を演じる政策首脳部の能力も色々です。特に、大きな体制転換の判断は難しいものです。理想論を追えば…多くの人は理解できませんから、反感を買います。そうして勝手に…成果だけを観て、ワイワイ…と騒ぎます。イギリスの首相を決める選挙では、自分達は「減税派閥」論者のリズ・トラスを選んだにも拘わらず…既に、支持率が急低下だそうです。本当に…庶民と言うか、大衆は勝手です。まぁ、みんな同じですが…。

金融市場の混乱は、既に長く続いています。昨年の春にはインフレ率の上昇が指摘されていましたが…しかしパウエルFRB議長は、コロナ禍による「一過性」との認識でした。その物流問題などに揺れる中で…ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、事態が複雑化して…混乱をします。この利上げの遅れは、大きな汚点になりました。故に、パウエルの心中が、今の金融市場の争点になっています。(トラウマか、それともブラフか? ですね。)ですが、他人の気持ちなどは分かりません。

流石の強気のカタル君も、6月の安値からの株価上昇を観て…「底入れ」の可能性を考えていました。故に、「薄利多売買戦略」から…「方向転換」をした矢先に、今回のジャクソンホールからのFOMCとダブル・パンチを受けて…「ギャフン」の状態です。まだ「カウンター・パンチ」にはなっていませんが、似たようなものです。どうにか…リングに立っている状態です。

昨日のレポートでは、まだ見ぬ「お化け」説まで、考える始末です。

スマフォで米国株動向を観て、悲観に明け暮れて…今朝の新聞を開くと、プーチンが「停戦」を求めていると新聞に「文字」が躍っています。当然の帰結ですが、ゼレンスキーは納得しませんね。あとは米国の行方です。バイデンがどう判断をするか…です。もともと戦争などせずに、ロシアが国境に兵力を集めているときに、交渉すればよかったのです。しかし…あの時の米国は、戦争を望んでいたのでしょう。ですが今は同盟国の危機まで発展し停戦に傾いているのでしょう。

領土なんか…ある程度の条件付きで、欲しい奴にくれてやり…別の経済分野で正当な方法で戦えば良いと思いますが、まだまだ情報化は進んだ今日でも…「遅れた考え方」をする人が大勢います。難しいものです。他人の感情は、なかなか…理解できないし、誘導するは、もっと難しいのです。結局、人間と言うのは「馬鹿をやってみない」と分からない動物かも知れません。

アップルの日足推移

さて…値下がりが続く米国株ですが、意外に知られてないのが、論理的な動きをしている点です。 代表事例としてアップル株の動向を前から何度も掲げています。ですが、ここに来て業績変化を窺わせる悪材料も出ており、ここ数日の株価は弱いのですが…それでも株価は6月の安値をまだ割れていません。

ARKKの日足推移

先ほど掲げたレバレッジのロングショート指数かな?…これを観ても分かりますが、今の僕らの感情は、あの指数のように…悲観に暮れています。カタルの今の心情はARKKのETF指数のような心境です。既にコロナ禍の最安値をウロウロしている心境です。

S&P500の週足推移

それ程…精神的なダメージが大きいのです。でも…指数を観ると、それほど大きなストレスではないのです。「通常の形」に戻っただけの話です。


ウォルマート の日足推移

米国の消費動向を観るウォルマートの株価は、先日の「在庫調整」の報道から立ち直っており、6月の安値から株価は「戻り歩調」です。意外に景気動向を確りしているようです。この株価が6月の安値を割れるようだと心配ですが…今のところは大丈夫です。

ネットフリックスの週足推移

加えて、新興市場はARKKの株価をみると…悲観に暮れますが、非常に緩慢なのですが…ネットフリックスの株価も6月の安値より、上に位置しています。解り易いようにこの株は週足を採用します。つまり…下げ過ぎた訂正波動に入っているのでしょう。実はバカ株の代表格のテスラもそうです。指数は6月の安値水準ですが…テスラやネットフリックスの株価は少し高い位置です。

テスラの日足推移

このように個別株を観て行くと…そう悲観に暮れる心配もないのでしょう。しかし市場はロング・ショート・ポジションやキャッシュの積み上げを観ると、ここから「始まる恐怖」の心配を明らかにしています。リーマン・ショックの時は、此処から下げました。その模様を掲げましょう。下落スパイラル現象の参考に…ITバブル期とリーマン・ショック時の事例を掲げておきます。

ITバブル期とリーマン時のS&P500の週足推移

その頃と大きく条件が違うのが「ROE経営」と、時代変化による情報の「オープン化」です。だから…事前に怯えてキャッシュの異常な積み上げになっているのでしょう。

問題は未来を買う動きが見えるか、どうか…本日、報道されているロシアの声明を観ると、既に「停戦を望んでおり」、ウクライナのゼレンスキー次第なのでしょう。最後は、武器を供与する米国次第です。要するに「バイデンの良識」が問われます。国境問題は、兎も角…停戦協定を結び「話し合い」をすべきでしょう。この「期待を買う」まで、市場は反応を見せるかどうか…が、これから…問われます。停戦期待の相場です。

仮に少しでも…改善の糸口が見えるなら、豊富なキャッシュと8月の戻り相場の天井を超えるラインまで…株価は一気に急騰します。まだ景気の火種は消えていません。しかし…コアCPIの人件費や住宅費の粘着性のあるインフレ要因は、なかなか…消えません。故に金利水準は大きく下がりません。高止まりです。

インフレとウクライナ侵攻の話は、どちらも…これから「好材料」に変化します。故に、ここが期待感の部分になります。何しろ、豊富な運用難に陥っているキャッシュがあります。

悲観論の面では、既にギリギリの良識ラインまで株価は追い詰められていますから、何か…予期せぬ「お化け」が出ると…株価は此処から下げ幅が大きくなる「下落スパイラル」に陥ります。例えば…インパクト性があるのは、ロシアの核攻撃のシナリオ…などです。「窮鼠猫を嚙む」まで…追い込んだら大変です。5年後の再交渉とか…10年後の再交渉とか…停戦の妥協点の駆け引き場面でしょう。

インフレは粘着性のある要因、つまり人件費や住宅などですが…この下げまで待つとなると、かなりの時間が必要です。基本的に金利は高止まりをしますが…この水準で株価は反転する可能性が、最も「高いシナリオ」だと思っています。

理由の一番は「情報の一般化」です。「見えない恐怖」が、人間の動揺を誘います。米国の経済指標など…発表されれば、瞬時に実態がわかるのです。情報が、瞬時に世界に広まります。だから…噂などのデマに惑わされることはなく冷静な判断が出来ます。情報の伝達が遅れた1929年の大恐慌とは、全く違います。カタルはITバブルやリーマン・ショック時のような事例は、もうないんじゃ…ないかと思っています。それ程…政策は洗練されています。故に…長い長期の成長が株価を支えています。新常態の話ですね。この背景はROE経営と言う効率化を求める資金還流の認識の進展です。

今回は、過剰に…「インフレ不安」に怯えている「見えない恐怖」だけでしょう。だから11月には0.5%の利上げ程度しか…カタルは考えていません。

その理由は、既に…急激な「引き締め」が、様々な「弊害」を生んでいるからです。日本の為替介入やイギリスのトリプル安などは、同盟国の混乱が示します。スリランカなどの弱小国とは、次元が違います。イタリアでは強硬派が政権を握り、これから…新しい混乱が予想されます。

通常の頭なら、更に、混乱の最中に「火に油を注ぐ真似」はしません。しかしバイデンもパウエルも、その政策実行能力を、カタルは疑っています。

だからトラウマか…常識のブラフか…。常識力を疑っています。株価が此処まで悲観に暮れる米国市場を観るのは、今回が初体験ですから…過去と比較が出来ず、よく分かりません。何しろ、カタルは過去の失敗に懲りており、今回は、かなり時間をかけて…米国株を観ています。

カタルが睡眠につく時間は、午前2時から午前3時です。10時半から開く米港市場の値動きを、スマフォでチェックしながら…観察を続けています。こんな事は、初体験です。その辺の連中より、かなり詳しいとレベルでしょう。米国株の株価と株価位置が、頭の中にあるのです。

日本株の外部条件は、日増しに…好転しています。先ずは516兆円の内部留保に1102兆円の個人の現預金残、金利裁定機能が発揮できるのです。そうして…少子化からの「労働問題」に火が付きます。特に今回はコロナ禍からの入国制限が解除され…旅館など人手不足になります。故に、どんどん人件費は高騰しますよ。ようやく…始まります。このラインから…出世株が誕生するでしょう。代表的な銘柄は…先ずは会員が優先ですが、大型株ですから皆さんにも直ぐに公開します。

もう未来の株価は決まっています。銘柄なんか…多くは必要ありません。カタルは「Jトラスト」(8508)一本で、良いと思っています。

そうして10月に期待されるのは、ドル高が進んでいますから「リパトリエーション」のポジション変更が、期待されます。GPIFなどの資金配分の見直しは、生保なども行います。特に日銀の国債買い入れが進み…運用難になっており、米国債投資が加速していましたから、このポジションのウェートはかなり高いのです。ドル資産投資のウェートが高いのです。

債券売る日本勢と豊富なキャッシュを抱え、インフレ圧力軽減から米国債の購入を進める米国資産運用者と…良い戦いでしょう。

為替は円安、円安を心配する声が多いですが…カタルは既に、目先は「円高」方向に進むと思っています。このレパトリと、海外からの旅行需要などです。国内はインバウンド需要に支えられ…人件費の高騰が考えられます。久しぶりに賑わいます。

日経平均株価の週足推移

日経平均株価は長い期間、横ばいの「ボックス相場」を続けていますが…いよいよ。このボックスから「上に離れる寸前」だと思っています。大きく上昇する前は、必ず、「じゃがむ」ものです。そうして反動を付けて株価は上昇するのでしょう。

故に…年末年始にかけ日本株は期待されます。いつもニコニコ現金払いで、パッパラ・パーのカタルです。でも本日から「ペイペイ払い」だと…キャッシュバックの江東区です。株式投資で何百万円も飛ばしても…僅かな100円、200円のキャッシュバンクでも…嬉しいのが、面白い人間の感情です。それでは…これから会員向けのレポートを書きますから夜半過ぎにアップの予定ですから、明日にでもお読みください。



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