アーカイブ:2024年10月

選挙後の株価

今日は一つの「イベント」が、峠を越えます。株式市場は不透明要因を嫌いますから、ある意味で、結果が「どちらに転んでも」…市場は、すっきりします。しかし…この後は、米国の大統領選です。前から「この二つのイベント」が終わらないと、市場には「新しい動き」は誕生しないと考えてきました。

3月からの株価低迷は、この下準備のようなものです。日本は、昨年から地検の安倍派閥の問題が出ていましたが…まさか…「総選挙」に追い込まれるまでの予測は、ありませんでした。それより…岸田さんの「頑張り」が、日本株を支えたのでしょう。何しろ、世界の「投資ファンド」との面会です。彼らを通じて…日本の問題点も伝えられ「方向性の改善」が見られれば…「海外投資家」も日本株に「再投資」をします。しかし残念ながら、その勢いは「年初だけ」でした。

日本が「成田時間」に入る前に、中国はあらゆる手段を用いて…勢力を拡大させています。「一帯一路」などは、ある意味で「凄い戦略」でしたが、流石に、最近はイタリアも距離を置き、ドイツも同じ傾向です。だからドイツ経済の目先は低迷しています。でも…中国離れは「正しい道」なのかもしれません。基本的に、日本や韓国、欧州でも中国依存を見直す「デリスキング(リスク低減)」が進んでいます。

日経新聞より

この間隙を縫って…中国は戦略を変えて、成長力が高いアジア圏を狙ってきました。本日の日経新聞のトップ記事です。

カタルはもともと…「アセアンの成長」を日本に取り組むべきとの考え方でした。故に「Jトラスト」(8508)に傾斜したのです。でも失敗をしました。実は「ココペリ」(4167)も、その狙いを持っていました。本来なら、「LINEヤフー」(4689)が、アジアで覇権を握るチャンスが、あったのでしょう。しかし…駄目です。今、「BASE」(4477)に拘っているのも…その狙いがあるのです。

ここで日本人の消極性、「失われた時代」の弊害が影響をします。

何故、「テスラ」のイーロンマスクの様な…奴が、出てこないのでしょう。過去、全てそうです。バブル期は「リクルート」の江副さんです。そうしてITバブル期には「ライブドア」の堀江さんです。ここで…此方の報道を読みましょう。

このような意見も在りますが、カタルは違うと思います。ゴーンは、日本の風土に合わせた…下準備をしていました。「根回し」と言う作業です。その過程で、反逆に遭って…刺されました。しかし…「日産」(7201)の現状を観ると、「正しかったのか」どうか…疑わしく思います。

基本は「東芝」も、みんな同じ土壌です。「村社会論理」ですね。

市場原理主義とは、違う価値観を持っています。世界は総資産経営ではなく「ROE経営」なのです。規模の拡大を目指すなら、アセアンでしょう。カタルは日経平均株価が10万円に伸びる過程は「アジア圏」成長を、上手く日本に取り込めるかどうかに掛かっていると考えています。

本日の選挙は、その行方を決める大切な日です。

株屋なら…絶対に「恩義」がある「安倍派閥」を応援しなくてはなりません。彼のお陰で…曲がりなりにも…清貧思想の「泥沼」から抜け出せたのです。ようやく…34年前のバブル期の所まで…水面から顔を出すかどうか、大切な岐路に立っています。

この理屈を「メディアの人」は、誰も述べません。みんな…「失われた時代」の実態を知りません。日本人が「豊かに」なるなら…「村社会論」もアリでしょう。しかし現実に34年間も「馬鹿な実験」をしてきて、元総理の東大卒の超エリートだった宮澤喜一は、晩年に「自らが招いた失政」を、彼は悔いていました。

今では韓国に抜かれ…人口が劣るドイツにも抜かれる有様です。GDPが全てとは言いませんが、豊かさを象徴する「付加価値」を産み出す力が欠けるから…市場競争に敗れています。このままでは、車も、まもなくお終いです。


「曙ブレーキ」(7238)にの月足

実は「曙ブレーキ」(7238)にカタルは注目をしていました。「ADR」再生を実行した会社です。しかし此方の報告を観ると…ドイツ銀行から320億円を、新たに…借りたようです。この企業は「ゾンビ企業」です。このようなやり方をやるのが「村社会論」です。

これからは「金利のある普通の時代」になり「淘汰の時代」だとカタルが述べている背景です。「きらやか銀行問題」は、その象徴的なスタートを切った事を、知らせる「ピストル」の役目です。

時代の変遷の狭間には…その時代を象徴する事件や、事故などが、必ず…起こります。ある意味で、これからの「新しい時代」が始まることや、「終わること」を示しています。パイオニアの指名解雇事件は、あれから…「失われた時代」の要因を創った「空洞化現象」(日本から中国への生産基地の移転)を生みました。そうして、今の中国は、それを利用して「覇権争い」を演じています。

G7に対抗するBRICsの誕生です。グローバルサウスとか…色んな呼び方はありますが、基本は、その勢力争いです。市場は、その影響を強く受けます。これは非常に大切な事です。

「裁定買い残」 の推移

今の日本株の株価位置を観るために、「裁定買い残」を「体温計」と考えても良いかもしれません。それは最近、カタルも観察時間を増やしていますが、データの蓄積がないのです。長い期間の観察が必要になりますから、一つのデータを集めるために膨大な時間が掛かります。

東証には「データを伝える」と言う考え方が、そもそも…ないようです。非常に使いにくいデータしか揃っていません。別に東証だけでなく…日本が負ける原因の一つに…このデータの「管理や分析」と言う世界の達人が居ません。

日常の何気ない動向やお金の流れなどを、時代を追って…資料を創るべきです。日銀もそうですよ。戦後のデータが何処かに在るのでしょうが、簡単に見つかりません。

だから「場当たり」式な…政策になります。太平洋戦争に負けたのは、馬鹿が上に居るために「無謀な」戦争に走ったのです。その下準備が、日清戦争であり…日露戦争です。たまたまの勝利となっていますが、日露戦争は「和解」のような良なものです。歴史を正しく伝えていません。

「裁定買い残」 の推移

まぁ不満ばかり…並べましたが、その「裁定買い残」の最新の動きと…ネットを探したら少し長いものが在りました。でも本当は、もっと前のものが欲しかったのです。このグラフを観ると「リーマンショック」前は、6兆円ほどになっています。今は2兆円を割れています。カタルは「お金が活発に動くこと」が、「景気」を良くすると述べています。今は、お金の量は十分ですが…誰もそれを活用していません。

なかには「曙ブレーキ」のようなケースもあります。「自己資本比率」の低いケースで「PER」や「PBR」が低く「利回り」が良いのに…なかなか株価が上がらない割安株に見える企業への投資は、気を付けないとなりません。

カタルは「EV投資」を鑑み…「スミダコーポ」(6817)に注目した時期が在ります。過剰投資の疑いです。まぁこの話まで行くと…論点がズレますから、ここまでにします。要するに…「裁定買い残」が増えるのが、本当の株高なのでしょう。

そうして、ここからが本日のレポートのメインです。

仮に「自公の連立」で「過半数」を維持できるなら、明日の日経平均株価は取り敢えず…「アク抜け」になります。過半数に届かずに…割れた場合、新たな連立の時間によりますが、瞬時に決まるなら…例えば「国民民主」と連立する、それがだめなら「維新」との連立です。この決まる時間が、全てを決めます。既に水面下では、幹事長などが動いているのでしょう。

だから自公で過半数割れでも、既に株価はそれを織り込んで動いていましたから…半分以上は消化しているのでしょう。だから大きく下がった場面は「買い場」になるのでしょう。カタルはそう考えています。

逆に「自民単独」なら…当然ですが、株価は大きく上がります。しかし…この後は米国が控えています。世界経済を左右するのは米国です。どちらにしても…米国も、まもなく「イベント」を終えます。株価は簡単に上がらずに弱含みになり…金利は低下すると思っています。経済音痴の石破さんは、岸田政権の流れを、そのまま…継続するのでしょう。反って…その「音痴」が幸いするかもしれません。

金利低下の流れは、年末年始の相場の行方を決めます。カタルはAI革命の進展が、今の「金利状態」を「凌駕」出来ないと思っています。斬新ですが…一気に時代は進展をしません。「エヌビディア」のブラックウェルは、そんなに簡単に量産できるとは思ってもいないのです。

仮にその世界に移行しても…来年の米国株の多くは「横ばい」なのでしょう。弱含みの「ゴルディロックス相場」です。その間隙を縫って、競争を勝ち上がった…勝ち組の相場になると思っています。あとは経営者です。

イーロンマスクのような「突飛な行動」が評価されます。「大谷ボール」には、反対の立場ですが、このやり方も「アリ」なのかもしれません。こんな事は「結果論」なのです。

しかし…これだけは言えます。批判を畏れずに「やる勇気」を持っている田中君にカタルは、依然…高い評価を与えています。ヒカル君の利用など…なかなかのアイディアです。今回のリーボックは「良品計画」とのコラボです。なかなか斬新ですよ。

今度は「マガシーク」を利用した戦略です。もともと…「利益率」が高い洋服なのです。「ジェイドG」(3558)の…ここから1年間の見所は、「売上高営業利益率」の「改善度合い」と言うか…「上昇度合い」と言うか…。

この数字が、「ZOZO」(3092)の30%台へ向けて、「何処まで」…近づけるか? この数字が株価の上昇スピードを決めます。何れ…20%台になります。

その変化の度合いにより、PERが20倍に変わり…そうして30倍になるのです。もう一つのビッグ材料は、たぶん…来年の「後半」以降でしょう。でもマガシークの進捗率には、驚いています。カタルの想定より早かったのです。だから田中君は、「大谷ボール」に手を出したのだろうと…考えています。楽しみの一つです。

「デンソー」(6902) の週足推移

安全な銘柄なら「ゴマン」…とあります。少し時間軸を置くなら「デンソー」(6902)が「日立」(6501)のよう形になる可能性を秘めています。トヨタグループで、最初に手を挙げた会社です。株で儲けるのは簡単ですが、その「時間を我慢しないと駄目」なのです。金持ち時間の1年が、貧乏人には5年にも、10年にも感じます。たった3年の我慢も、我々…貧乏人には出来ません。

バフェット時間なんか…所詮、僕らにとっては「絵に描いた餅」に過ぎません。また…明日。



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