アーカイブ:2025年11月22日

市場の総意①

今日から、今年最後の「3連休」だそうです。カタルは現役時代、相場がたたない休日が嫌いでした。カタルが入社した頃は、「土曜日」は半ドンでした。故に、午後からは会社で麻雀を良くしていましたね。

そうして…休みの日曜に業界紙が配達されますから、その新聞を取りに会社まで行って、来週から始まる相場を考えるほど…結構、カタルは「休みが苦になる」タイプです。それ程、相場が好きだったのでしょう。今も、こうやって原稿を綴っていますから、かなりの時間を「相場の探求」に時間を割いています。それでも…この程度です。

昨日の原稿では、決まった「未来」があるわけではなく…自分達で「創りあげるもの」だと述べました。

今日は、その「市場の総意」の話を中心に、この連休の課題にしましょう。最近、良く思うのは、読者の「力量」は様々で…その知識レベルも「千差万別」です。だからカタルが考え方が、正しく伝わることもあれば…間違っていることも在ります。こんな事は、当たり前のことです。「受け取る側」によって、その解釈も変わります。

正解と言うのは、決まった数字がある訳ではなく…仮に「損をして」失敗をしても、あの時は「楽しかったなぁ~」と言う評価の仕方も在ります。カタルの昔の顧客は、みんな「ベンチャリ」でやられて「パー」になったのです。でも…揃って、「あの時は楽しかったなぁ~」と言う…感想を言います。

最初に「ベンチャリ」の話を、顧客から聴いたのは、株価が100円前後の時でした。「この株はどう思う?」と彼は言い…1万株程度の株を買ったのでしょう。確か115円だったかなぁ~。その株が、最後は500円台になるのですから、一般的には「成功の部類」でしょう。しかし…カタルは「成長株」と考えていますから、その株を「高値まで」買い続けます。

最後の高値近辺で…525円だったかなぁ~。何しろ、記憶力が悪いから、失敗もよく覚えていません。当時の給料は月に1000万円を超えていたのでしょう。だから余ったお金だから、それで自分自身で、1万株を「高値水準」で、ベンチャリの株を、更に買い増ししました。それで丁度、合わせて5万株になったのでしょう。

でもリーマンショックの後から、金融庁の「厳寒姿勢」の金融政策の実施です。

中興の祖と言われた中山素平さんは「日本興業銀行」の頭取でしたが、銀行は必要な所にお金を流すのが「責務」だと述べて、バブル期の後、アスキーの西さんに、お金を貸し付けて…結局、「焦げ付き」ました。

でも彼のような人間が「時代を開拓する」のでしょう。カタルは、これを「ラッセル」と呼んでいます。誰も歩まない道を、自分が、自ら…道を「切り拓く」のです。雪山を思い浮かべると分かりやすいでしょう。でも…今は、失われた時代の為、誰も、可能性は在っても、「石橋を叩いても」…その橋を渡りません。

何故、企業の「内部留保」が積み上がったのか? 

その解釈が大学教授でも出来ないのです。だから…その間違った教えを受けた「政策官僚」は、更に「馬鹿垂れ」です。実際に、秀才と言われた宮澤喜一は、晩年、自らの「失政」を悔いていました。彼は自分の「間違い」を認めるだけ「たいしたもの」です。

この教授の話ですが、昨日は高市政権の複数年で…「プライマリー・バランス」を考えると言う「解釈」を巡り…何処かのテレビ局が…あれはBSのテレビ東京かな? やっていましたね。

「清貧思想」論者は、厳格な基準がないと「タガ」が緩むのだそうです。これだけ内部留保が溜まって、元日銀総裁の黒田さんが「ノムル」と言う…聞きなれない言葉を使って解説しても、馬鹿教授は、自説を曲げません。応用力が「欠如」しています。つまり使えない学問を学んだのでしょう。

彼の自説が正しければ…「失われた時代」の後、日本は豊かになりましたか? 

人口が劣る韓国やドイツに名目GDPで負ける現象を、どう説明するのでしょう。挙句に…格下と考えていたアセアンから「日本の物価は安い」と大挙して…インバウンド需要が発生します。もう…狂った学者を使うメディアは、何処まで…負け組の「政策官僚」に「忖度」をすれば、良いのでしょう。

こう…書いて、昨日の話題である「AI革命」はバブルか…、それとも正常な領域の「進化」なのか? の株価判断になります。

カタルは、もともと「パッパラ・パー」の選択を好み「収益力」より「成長性」を好む人間です。つまり…もう辞めましたが、「バークシャー・ハザウェイ」のバフェットより、「アーク」の運用者のキャシー・ウッドさんの方を、選択する人間です。更に言うなら「バリュー投資」(割安株投資)より、「成長株投資」の選択です。

しかし…キャシー・ウッドさんよりは「保守的」ですよ。彼女は、平気で…赤字の段階で投資を果敢に、推し進めます。しかしカタルは、「売上高・営業利益率」の10%程度を基準にしています。この基準は、お国柄の「基幹政策」によって…変化します。

米国のGDPデフレーターは125前後です。しかし日本は112程度です。時間の流れが活発な米国と、「動かそうとしても」なかなか…動かない日本の違いです。

現状の日本は、「松平定信」時代より、今回の失われた時代は長く…深刻なのです。だから、みんなが、SNSで「社会批判」をします。「他人の不幸は蜜の味」と他人の不幸を喜ぶほどの「悪しき慣習」が定着しています。メディアが「悪い」のですよ。

高市さんが、その現状を変えようとしています。「前向きな社会」構造が定着するかどうか…失敗を認める社会の寛容さです。中居君のようなケースは、誰もが経験する…体験かも知れません。可哀そうに、どちらの当事者にとっても、「迷惑な話」です。社会が彼らを追い込みます。

昨日は「理化学研究所」の話を持ち出しましたね。同じ事の「堂々巡り」を続けています。成田時間の強要を、作り出す…社会構造です。だから…補正予算で長年の懸案であった、自賠責問題に、彼女が終止符を打ったことは「価値」があるのです。

歴代の総理は、その事実を知っていて、「解決できなかった」案件です。ここに来て…国民民主党の躍進は、玉木さんの述べている「103万円の壁」は、意義がある…正論です。だから国民は、彼を支持したのでしょう。「手取りを増やす」と言うのは、頂けませんが「キャッチフレーズ」としては良かったのでしょう。

前から存在する矛盾が「ガソリン税」などです。しかし…同時に世界の製薬会社は、日本にも、相応の…「開発負担費用」を求めていますから、筋を通すなら…減税より「増税」でしょう。消費税を20%程度まであげて、諸問題を解決すべきだろうと考えています。もっとと淘汰を加速させて、進化を早めましょう。新陳代謝の促進です。

介護職や学校の先生などの教員不足やITの利用促進など…やることは「山のように」在ります。日銀は、早く「キャッシュレス化」に取り組むべきです。そうすれば、「犯罪」も「脱税」も、消えます。もう決まっている未来なのに…チンタラと成田闘争を繰り返します。

「のれん」の問題もそうですネ。有名な学者先生が保守的な観点を主張し、日経新聞はその論説を取り上げます。しかし…それなら「何故」、国際会計基準を決める時に「負けた」のでしょう。世界ルールと違うなら、日本はどんどん…「進化の競争」から立ち遅れます。失われた時代の「清貧思想」の定着です。

細部を取り上げると…プライマリーバランスを問う大学教授の主張は、良く理解できます。しかし、その政策を続けた結果が、今の世の中です。宮澤さんが、何故、晩年になって悔いていたのでしょう。自ら、失政だったと認めたのですよ。これが「市場の整合性」の考え方です。

AI革命はバブルかどうか…と言う収益性の採算面の話は、経済的な価値だけでは、議論が出来ません。米中間の「覇権争い」が絡みます。

今回の高市総理の発言に「牙を剥いた」中国は、余程、追い込まれています。余裕があるなら…「寛容な態度」になります。経済成長率が、ジリジリ下がり…お金が、なかなか動きません。「共同冨裕」は、日本の清貧思想と同じ発想です。

「BYD」 の日足推移

「過剰生産体制」の結果、世界のシェアを確保していますが、儲かりません。国家補助でどうにか…成り立っています。最先端の「BYD」や「小米」の株価を観ると分かりますね。今度は「ロボット」ですが…同じ、結果でしょう。

既に自前の半導体でAI革命を推進しようとしていますが、最先端のGPU(B200)が入手困難ですから、代替えをする為に、手に入る高速のDRAMを大量に使って補っています。実用化には、「程遠い」時間があるのでしょう。

しかし米国の投資額は、中国を超える勢いです。ラピダスは1兆円の増額で…今度は2.9兆円だそうです。それに引き換え…1000億ドルだよ。15兆円と言う金額の話で、時代は進化しているのです。15倍ですよ。それも民間企業の話です。

「アーク」のキャシー・ウッド女史は、「エヌビディア」の株を買ったと言います。当然です。AI革命は、お金が回る限り、進化がドンドン…加速します。

GPUの性能比較

だって…考えてごらんなさい。 H100の初代版からH200から、2回目のバージョンアップB200ですが、その性能比較は「速さ」で3倍かな? たぶん…トレーニング性能と言うのは、そういう事でしょう。そうして…リアルタイム推論性能は、なんと…15倍ですって、しかも、そのエネルギー効率は10から0.4となっています。圧倒的な性能の向上です。この報道は、嘘じゃ…ないよね。

つまり…時間軸が、全然、違います。通常の速度は7%の金利なら10年で2倍なのですよ。ところが「僅かな時間」で、数倍なんてもんじゃ…ないレベルで「進化」をしています。今は、正常な範囲だから「メタ」の話や「オラクル」の話が登場します。健全な「乖離調整」です。

ITバブルと言うのは「10倍」なんてもんじゃ…ないのですよ。あの時にカタルは1万円になった「ソフトバンクG」を売ったら…半年かな? 1年近いかもしれませんが、あれから198000円ですから…なんと「20倍」ですよ。皆さんの多くは、過去のデータの分析も出来ないようです。

今日は「市場の整合性」の話ではなく、「市場の総意」の話です。似た解釈の部類ですが、市場の整合性は、「正しい価値」を探る…考え方のプロセスの事です。しかし…「市場の総意」は、そのような考え方をした結果、どう人間が「行動」をするか?と言う話です。

カタルは、皆さんが色んなプロセスを通じて、自分が求める利得の話ではないですよ。自分が「正当な株価だ」と考える…理想の株価を、心の中で思い描き…そうして、実際に思うだけでは駄目なのです。

自分の「考え」を、実際の場で…「示す」のです。これが「株式投資」だと言う事です。これが「市場の総意」と言う結果に、生まれる現実の「株価」です。

カタルなんか…「しょっちゅう」です。いつもあの時に…こうすれば良かったと「反省の連続」です。古くは…2000株を買った「任天堂」の株を、そのまま持ち続けていたら…。最近は、あの時に、たった1000株だけですが、株を買った「ソフトバンクG」を、あのまま…持ち続けていたら、今頃は…ですね。

山内さんは、独特の考え方でした。ソフトバンクGの孫さんは、豆腐の1丁、2丁と数えるように…いつか僕だって、1兆、2兆円の世界の人間になる…と大法螺を株主総会の場で吹いていたのです。「企業は人なり」と言う事が、分かるでしょう。

僕らは、あくまで本物の世界を目指す「投資家」になるのです。また…明日。



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