アーカイブ:2025年11月2日

「成長性と収益力の探求」②

先ずは、ザックリ「諸般の懸案」と言うか…。注目部分に触れましょう。高市内閣の外交政策は大きく評価され、此処から問題の内部管理と言うか…弱小な基盤が「問題化」するかもしれません。

自民党内の勢力争いは、先の選挙で「安倍派閥」叩きがあったので、多くの仲間の同胞を失いました。もともと…高市さんが「総裁選」に出馬する「推薦人」を集めるのも、一部では無理ではないか…と言う話があったほどです。まぁ…彼女の手腕を見せてもらいましょう。

一番は「スピーディー」を連発していたことです。何しろ、日本は「村社会」ですから、合議制で、物事が決まる仕組みが、長く続いています。だから安倍元首相は。自民党本部から、官邸に政策の主導権を移動させたのです。しかしその過程で多くの反対に遭いました。

もともと…「森・加計問題」などを大きく扱ったのは、政策官僚筋のメディアへの「リーク」です。情報と言うのはコントロールされて「発信」されます。そうしてメディア各社が、何回も、何回も採り上げると「時代の流れ」になります。

「桜の見る会」、極めつけは「地検人事」です。黒川さんが、最後まで叩かれて…そうして政策官僚側の勝利です。まぁカタルの推察ですが、日本は、なかなか…難しい国です。「仕組み」で生きている人は多くいます。

昨日、カタルは親友の住吉君と鮨屋で、一杯、やりました。彼女の奥さんは長野ですが…そのお父さんは、なんと「東京電力」の社員だったそうです。地方で東電の社員なんか…エリートですね。案の定、娘二人は音楽の教室に通い…妹さんは音楽を教えていると言います。幼少期に、音楽の先生に付けるのは、かなり良い暮らしでしょう。「東京電力」も村社会の頂点に位置した…企業です。関西電力を始め、カタルの新潟は東北電力ですが…東電は、会社の格のランクが違います。

あと…地方では、やはり「公務員」か、「学校の先生」が、マズマズの生活でしょう。あとは「医師」程度です。まぁ建設会社や、造り酒屋なども、マズマズかも知れません。ここでカタルが述べたいのは、日本には、実力以外の「仕組み」で生きている…人が多いと言う事です。

既得権勢力とも言うし…抵抗勢力とも言います。弁護士など…法律関係も似ています。故に「参入障壁」が在ります。建設業もそうですネ。つまり「大相撲界」のような…閉鎖的な壁が、何処にでも存在するのが「日本の構造」(村社会)です。

皆さんは、なかなか…経験をしないから「そのような壁」に当たらないのです。一所懸命に頑張ってみると、なかなか…「道理」でも「崩せない壁」があるのです。それを乗り越えて、初めて…まともな生活です。

最近はようやく…「配当性向」や自社株買いを含めた「総還元性向」が上がって来ました。これでも…「世界基準」ではありません。米国は100%以上の企業も多いのです。そのような壁を打ち破って「ソフトバンクG」(9984)の孫さんや、「ユニクロ」(ファストリ=9983)の柳井さんは世界に羽ばたきました。「成功組」です。

オランダの「ASML」のEUV露光装置の独占は続いていますが、高い技術力と共に…もっと大切な事が「TSMC」や「サムソン」との「繋がり」です。半導体と言う分野は、一緒に製品開発をする分野なのです。特許と言うけれど、供に高い目標に向かって「一丸になって」働く…仲間なのです。だから、その「障壁」が崩せません。これが「ニコン」(7731)や「キヤノン」(7751)が開発競争で負けた原因の一つです。


「キーエンス」(6861) の収益性

今日の新聞に「キーエンス」(6861)が44歳の中野鉄也取締役を12月22日付で社長に昇格すると発表していました。この記事を読んでください。これが「営業の現場」です。だから「高い収益力」を誇って…過激な生存競争に勝っています。顧客本位の営業活動です。まぁここからの舞台は、日本を抜け出して「世界」でしょう。日本の小さな市場では「限度」があります。その収益力と株価の推移を観てください。昨日のソフトの「オービック」(4684)の64.6%と並ぶ…高い収益力の会社です。

米国のM7は40%台の企業も多いですね。此処で表示する時価総額などの基準値は10月27日だそうです。しかし…今のエヌビディアの時価総額は4・92兆ドルです。この売り上げと営業利益は、前期の確定値を基準にしています。今期の予想数字ではありません。ご注意ください。

その「エヌビディア」(NVDAの時価総額は4380804百万ドル)は、なんと…製造業ですが、その売上高・営業利益率は62.4%です。時価総額2位の「マイクロソフト」(MSFT=3869219百万ドル)は45.2%です。3位の「アップル」(AAPL=3835498)は31.5%、4位の「アルファベット」(GOOGL=3048500)は32.1%、5位の「アマゾンドットコム」(AMZN=2324417)は10.7%と…落ちますが、それでも販売の仲介業で、マズマズの利益率です。最近は「ECサイト」ではなく…その利益の6割は「クラウドサービス」(AWS)が成長を牽引しています。規模だけではなく…利益率も大切なのです。


「SHIFT」(3697)の 長期業績の推移

しかし…カタルは5月の連休に「ジェイドG」(3558)の失敗から…初めて「SHIFT」(3697)の存在を知ったのですが、今日は「成長力」が株価を押し上げる話しです。それを観ましょう。この会社の売上高成長率は、非常に高く2013年から2022年までの10年間の平均値は55.39%です。

しかし流石に「売り上げ規模」が大きくなってくると、その成長度合いは止まります。ここ3年間の平均値は26.1%なのです。しかも…41.0%~35.6%~25.6%と言う具合で、右肩下がりの「じり貧」です。今期は僅かでもないのですが…17.3%の伸び率でした。その代わり…総体的に観て、徐々に「収益力」は高まっています。近年は10%台が定着しています。この水準はマズマズの合格ラインでしょう。

「SHIFT」(3697)の 月足推移

しかし…この「株価の伸び率」を観てください。何故、カタルは知らなかったのでしょう。やはり現場に居ないから、「情報」にも限りがあるのでしょう。でも凄いですね。年間で55%もの成長を、これだけ長く…続けるなら、株価は大きく「上がる」のが道理です。

株価は42.7円が安値で…高値は2406円ですから、その株価は、なんと…56倍です。たった100万円が何もしないで…ただ株を持っているだけで5600万円です。仮に信用を利用していたら、その約3倍ですから…軽く100万円が1億円を超えるのです。「カタル投資」の基本は「成長株」の選択なのです。

でも、賢者のバフェットは、今日の新聞にもありますが、収益力を重視して…尚且つ、総還元性向も重視する現実派ですから、どちらかと言えば…堅実な「配当利回り投資」が、基軸の考え方です。所謂…割安株投資です。カタルが「一抹の不安」として懸念しているリスクを知っているから、その「お金」を市場から引き上げています。

彼の場合、早めに行動に移さらないと規模が大きいから、時間が掛かるのです。あれだけ大量の資金だとかなり早めに行動に移さないとなりません。一般人とは「感覚」が違います。

しかし…「アーク」(ARKK)のキャシー・ウッド女史は69歳ですが…彼女は、カタルとタイプが似ています。投資の「選択肢」は、色々…あるのです。投資方法も様々です。

カタルは現場で…その実体験を長く経験して来ました。カタルの顧客の中で、絶対に「儲かる投資」をしていた女性がおりました。彼女の投資は常に「現物株」投資です。それも誰もが知っている…一般的に「有名な企業」への投資です。ただ株を買うときが一般の人と違います。テレビが、ワイワイ…「株は暴落した…更に株価は大暴落する」と言う場面で、出てきます。今年もありましたね。4月7日です。覚えていますか? 

日経平均株価の日足推移

もう…多くの人は、その日の事を「忘れた」事でしょう。昨年も8月5日にありました。このような布石があったから…今は「高値圏」のボックス相場を「上に放れた」とも…言えます。必ず…株価が上がる前は…「試練の場面」が来るのです。

ここで…少し本題から、話が外れますが、カタル銘柄の「デンソー」(6902)が金曜日は株価が高かったのですが、11:00に決算発表をして、逆に…大引けは「株価」が売られました。その解説もしておきましょう。

概ね…トヨタグループはトランプ関税の懸念を打ち消しています。「アイシン」(7259)などは「増収増益」でした。ただ…同じ「トヨタ」(7203)でも、本家の「自動織機」(6201)と「デンソー」は、増収減益でした。自動織機は観てないので分かりませんが、「デンソー」は「品質引き当てを含む」…と報道されています。

「デンソー」(6902) のセグメント状況

第二四半期の国内市場の売り上げは2兆305億円から2兆995億円と伸びたのですが、何故か…その営業利益は1166億円から316億円に850億円も減っています。本来なら昨年の1166億円を超えるはずです。それが道理です。

この理由として考えられる事件がありました。既に5年にも及ぶ…度重なる「燃料ポンプ」問題の追加分か…。あるいは、最近発覚した案件でしょう。下記のように報道されています。

「ノア」「ヴォクシー」「アルファード」「プリウス」など42車種の「パノラミックビューモニター」に不具合があるとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象は2021年9月1日から25年9月25日までに生産した計128万5002台。パノラミックビューモニターの制御プログラムの検討が不十分なため、操作時に映像がずれたり、一時的に停止または映らなくなることがある。このため、保安基準に適合しない可能性がある。

しかし…通年に渡る「リコール」ですが…通常は、一度、改修すれば「一過性の損失」と思われます。まぁこの程度の数字ですから、通期で観ると大きな影響にはならず…最終利益は横ばい程度でしょう。株価は未来を予測するもので、カタルは一時的な株価の下落ですから、仮に株価が下がるなら、株を更に買いたいと考えています。

たぶん、株価は2000円を割れないでしょう。更にこの後予想される「トヨタ自動織機」の売却代金分は、来期以降に自社株買いに回すようです。もともと…「デンソー」の相場も、来年が「本番」です。「保守的な株価」の値動きの株です。心配は、全くしておらず…更に「買いたい」と思っています。

もう一つ…これはカタル銘柄と言うより「観察株」ですが、「DMG森精機」(6141)の株価が大きく…売られていました。カタルは前からの注目株で、工作機械は「此処からが本番」でしょう。故に、先ずは100株だけですが、打診買いをしました。

これも「業績悪」の相場安です。しかし内容を読む限り「期ズレ」に影響のようです。此方は、ザックリで…さわり程度で「決算」を観たに過ぎません。カタルは「ニデック」(6594)もそうですが、「DMG森精機」の株も、下値なら買います。この「ニデック」は、俄然、「燃えて」きました。本格的に「株」を買うかもしれません。今は打診買いの継続投資を続けています。合計で400株を買ったところです。火曜日も安ければ…更にもう100株は買う事でしょう。ただし…安値を更新してからでしょう。

ここで…もう一つ、目先を張る人も…相場を観察する上で、カタルがよく見るポイントがあります。それは…このカタルが開発した独自の分析の指数で「V・T指数」と言う項目があります。

「ニデック」(6594) の株価データ

1回あたりの約定株数を表示しています。売買株数をTICK回数で割って算出しています。通常は500株単位の売買で、株価がカチカチ…と音を立てて「株価変化」をします。しかし、この4日間のカタルが株を買った場面は、いずれも大口注文の「売り買い」により、株価が形成されていることが、この指標から分かります。

更にここでは…「オーバーの売り物」の株数と「アンダーの買い物」の株数のバランスを観てください。明らかに、ここに来て…「買い板」が厚くなっています。実際の株価上昇は、目先の売り物が「切れてから」になるでしょうが、目先の需給バランスを観る上で、自分が、どの場面に注目して株価を考えるか? その参考にしましょう。

まぁ株価判断は、今回のシリーズの「成長力と収益力」により「時価総額」(株価)、つまりPSRの基準は決まっています。成長力が高く、収益性が高いなら…株価評価はドンドン…高くなります。だからPSRは1倍基準から2倍、なかには5倍以上にも評価されます。この視点で株価を観ましょう。

「馬鹿株価」を、目先目的で…追っかけても、構いませんが、自分がどんな「株価位置」で、株を買っているか? この基準は200日線が基準値になります。

今の日経平均株価は、この乖離率が非常に高く…その200日線は40155円ですが、実際の日経平均株価は、なんと…52411円にもなっています。なんと…その「乖離率」は30.5%にもなっています。

おそらく「ソシオネクスト」(6526)や「レーザーテック」(6920)などの「半導体株の乱舞」を観ると…人気は、まもなく…ピークを迎えるのでしょう。今は、安易に「株価の上値」を追う場面ではなく…たとえ目先の投資でも「ユトリ」ある対応が、必要な場面だろうと考えています。特に「乖離率の高い」株価は、利食いを考えましょう。そんな事で…本日のレポートはお終いです。

ただ今…「IRNET」は、新規の会員を募集しております。詳細は「昨日のレポートの下の方に書いて」あります。それをご覧になり…皆様からの沢山の「ご応募」をお待ちしております。また…明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2025年11月
« 10月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
株式投資関連の本