市況産業

市況産業とは…「受注によって製品を生産するのではなく、需要見込みによって生産を行う産業のことで、鉄鋼、非鉄、石油、繊維、紙、パルプ、化学などの素材産業等があり、製品価格は需給関係によって変動する傾向が強いため、企業業績は商品市況の動向に大きく影響される。」と言う解説です。

ここには海運など入っていませんが、船株も海運市況により運賃が様変わりします。

株価が50倍になった「三光汽船」の相場の時は、原油を運ぶタンカーの相場でした。今回は物を運ぶコンテナ船ですが…この三光汽船の相場の時は「ジャパンライン」の買収も絡み一大人気になったのでしょう。しかし当時のカタルは1971年と言えば…16歳ですから、高校生の時分の話です。

確か…この相場は凄く…未来の船を造る権利価格が高騰して、その含み利益を買ったのです。凄い話です。

解説によると…「1960年代以降、三光汽船は、新造船の船価が下落した時期に大量発注を行い、入手した船舶を更に資金借入の担保とする、船価が上昇すると保有船を売却して資金を調達し、より運賃・用船料市況が良好で収益性の高い分野の船舶を大量発注する、という投機的要素の大きな手法により拡大を重ねてきた」となっています。

船は簡単に造れません。造船所に大量のタンカーを発注し、そのタンカーが活躍する姿を夢見て、その含み利益が凄いという事で…株価が加速したのです。三光汽船はオーナーだった政治家の河本敏夫が社長ですが…実際の支配は岡庭(博)専務が担っており、相場が創られました。時価発行増資を絡め…絶妙な錬金術です。ソフトバンクの孫さんも似たテクニックを使っています。

今日は「市況産業」の相場と言うのが…凄いと言う事例を挙げようと思っています。

2017年の東海カーボン(5301)の相場日足推移

最近では「東海カーボン」(5301)も、その事例の一つでしょう。株価は236円の安値から10倍以上の2373円を付けます。この上昇期間は約24か月です。この相場の背景の大きなものは中国の政策です。環境配慮から高炉より…電炉が優先され、その為にスクラップを溶かすために「黒鉛電極」が必要になり、世界でもつくっているメーカーが少なく…東海カーボンがその業績の変化率から大相場になりました。タイヤを強化するカーボンの市況も良かったのです。

東海カーボンの四季報変化の様子

その期間の四季報の変化と株価チャートを見て市況株のイメージを掴みましょう。一時的な利益の博打相場の過去の事例から相場の成り立ちを勉強しています。此方の資料がこの当時のレポートです。

2006年から2007年の大平洋金属(5541)の相場

次は同じく「大平洋金属」(5541)が、大きな相場だったように思います。此方もチャートを付けておきましょう。この株価は2段上げのケースで、最初は430円から7220円で上昇期間は14か月で…2回目は4310円から26850円で上昇期間は 約2年です。

太平洋金属の四季報変化の様子

四季報の数字変化も載せて置きましょう。此方も中国の影響でフェロニッケルの需要が高まった影響だろうと思いました。最安値からは62倍です。第一波は16倍、第二波は6倍です。

何れも…カタルは単発の一時的な相場が分かっていた為に、参加していませんでした。もともと市況ものの相場は、捕まったら終わりです。故に、あまり力が入るものではありませんが、業績の変化率が高く、市場人気は高いのです。

今回は大平洋金属、東海カーボンなんて…のもんではなく、その変化率は、もっと激しいのです。故に、カタルとしては異例ですが…「博打を承知」で参加をしています。商船三井のスタートは昨年のコロナ禍の安値で1487円です。10倍なら14870円です。日本郵船は1091円で、川崎汽船は714円が安値のスタートです。最低10倍から20倍が視野に入るのでしょう。

紹介した2例は鉄鋼絡みのもので、市況ものと言えば…半導体もそうなのです。更に液晶もそうです。カタルが手掛けた過去の「市況もの」のケースでは、株価が10倍になった「Vテク」(7717)の事例があります。液晶の設備投資でした。

多くの機関投資家もそうでしょうが…半導体株の設備投資の「エレクトロン」なんかも、市況ものと分類されます。工作機械やロボットなどもそうです。ですが…こちらの設備投資関連の株式は、どちらかと言えば…継続的な需要も見込まれ…上下動が小さくなっているイメージです。資源価格動向に、業績の影響を受ける商社も市況産業の部類です。故に、いずれもPER評価は低いのです。今の半導体は異常です。

継続的な利益が期待される「食品」や「医薬品」などの利益の質は高く、逆に市況ものの利益の質は悪いのです。「サブスク」…アマゾンのプライム会員料金やネットフリックスなどは利益の質が高いと思われます。利益の質の影響でPER評価は変わります。継続されて…尚且つ「積み上げ式の利益」構造は、質が高いのです。「シックHD」(7365)は、この部類です。

何故、カタルが、わざわざ海運相場を解説するにあたり…「期間限定」商品の「博打株」と述べて…皆さんに割り切った投資を薦めているか? 

この解説で…その背景がお分かりいただけると思います。しかし…この増額ペースは「東海カーボン」や「大平洋金属」より、ずっと変化率が高く…尚且つ、配当利回り投資の側面も持っているから、カタルとしては異例の対応で…自分自身でも、積極的に上値の買い増しを続けています。相場はここからです。

何故、そう考えるか?

このような…個別の仕手材料株物色と言うのは、相場の「端境期」に出現します。何故、カタルが「エーザイ」に溺れて…目先、失敗したか? 小野薬品の事例があり…その後に金融株中心の「バブル相場」がスタートしました。今の相場は1984年当時の環境に似ています。

しかし…今の日本人は「ネガティブ精神」の構造です。「負け組」根性が染みついていますね。「ホットリンク」(3680)と言う株は、決算報道を受けてストップ安しました。しかし…カタルには「理解不能」の現象でした。

売り上げの伸び率も良く、何故、大きく売られるのでしょう。事前の期待値が高かったためと思われます。そうして「ロコンド」(3558)と同じで…信用買い残が多かったために、売られたのでしょうが…カタルには「買い場」に見えます。

この現象だけにとどまらず…全体の相場マインドは、かなり弱いと思われます。

カタルが何故、運用期間途中で資金を引き揚げたか? この意味を多くの読者は理解していません。事実、この数か月、なにをやっても…失敗ばかりです。新電元の影響を受け…カタルは自身の観方を軌道修正しましたが…やはりこの修正は失敗でした。

名村造船(7014)の日足推移

でもようやく…新しい「胎動」が、芽生え始めています。船株は市場をリードするでしょう。事実、海運から造船の「名村造船」(7014)なども物色され始めました。この株は割安株の筆頭です。故に海運株は始まった時に、これも買われると思っていました。案の定、株価は上がってきています。

つまり、このような雁行型経済…相場も雁行型相場なのです。リーダーが相場全般を引っ張ります。先頭をラッセルするグループを追い続けるのが、「相場の鉄則」です。この名村造船に続き、こちらの報道があります。この報道の価値は高いですよ。この報道に敏感に反応しないようなら…ダメですね。カタルがワザワザ…解説することもありませんが、「市場の整合性」を考えて、日々の報道を読まないとなりません。

だからデルタ型のコロナ感染も、船株相場に影響を与えます。

何故、カタルが、船員が長期間、缶詰に状態に置かれている記事を紹介したか? 船も船員の確保も大変なのです。だから市況は、そのような環境を受けて…敏感に反応をします。ここから株を買って2倍、3倍は当たり前…ひょっとすれば…10倍も、あり得るかもしれません。現状は全く陰りが見えません。

早い者勝ちです。こういう相場で「押し目」を狙うバカが居ますが…格言に、「押し目待ちに、押し目なし」と言う「諺」を知らないでしょうか? 

先ずは…参加をするのです。それからカタルのように考えれば良いのです。人より早く発見して株を買ったから、上手な訳ではありません。

あの時、カタルは「Vテク」を他人より早く発見して、3000円台で買っていたのです。そうして5000円前後でヤレヤレ…と売ったら、あっと言う間に1万円、その時にも2度目の参加をしました。しかし…Vテクは更に株価上昇に弾みが付いて3万円の大人気株になっています。そのチャートを見て…本日のレポートは終わりです。それでは…また明日。

2016年当時のvテクノ(7717)の日足推移、株価は3000円から3万円


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