逆イールドの検証

先日のスプレッドの話です。通常は2年物と10年物の「スプレッド」(金利差)を言いますが…データを調べて観ると3カ月物の方が、より鋭角的で鮮明です。ですが…大きな違いはありません。しかし、今回の金利高は過去においても…やはり珍しいのです。色んなグラフを作成しましたから、そのグラフの意図を感じて…自分なりに考えると良いのでしょう。自分で独自に観たい人は此方のサイトです。

イールドスプレッドの推移(2年、10年)

日本人は「画一教育」を受けて…いつの間にか自分自身が洗脳されています。この意味を理解されてない人が、非常に多いのです。実際の世の中は「正解」がないのでしょう。

株価は未来における株価を予測するもので…常に流動的なのです。

カタルが「Jトラスト」(8508)を一本買いしている程…確実性が高いと解釈して、真似をして投資した方も居られるのでしょう。だから質問も多いのでしょうが…「ナ・デックス」(7435)なんかを観れば分かりますが、内容に大差はありません。現状の市場は、非常に多くの「割安株」が転がっています。「日本製鉄」(5401)の上昇も…その一環に過ぎません。

今の市場は、ようやく「実質経済」から「名目経済」に変わる「潮目」なのでしょう。

割安株の値上がりの高いもの

毎日、5%以上の値上がりをする銘柄を観ると分かります。その多くは、この「割安株」です。皆さんは、相場の「潮流」の意味も、理解してないように感じています。今は様々な選択肢が浮上しており、難しい場面です。

だからカタルは3つの可能性がある「相場の流れ」…つまり相場の「潮流」の話をしています。名目成長時代を買う本格的な相場の流れの中では、主流は銀行、証券、不動産です。これらの銘柄は、基本的に「資産投資」の銘柄です。これは名目時代投資の潮流です。この中には割安株の物色も並行しています。

そうして下がり続けている「新興株」の潮流です。米国ではテスラやアップルになり…日本ではカタルが選択したソフトバンクやメルカリ、それにBASEやサイバーダインです。この新興株の流れもあります。

更に…昨日の大阪チタンやエーザイが仕手材料株として…先行きがハッキリ見えない時に物色される潮流の話をしています。

円ドルの為替推移

基本的に…1989年末から今までは「実質経済」の選択でした。バブルをつくった反省で、宮澤喜一などの東大法科卒のエリートは、プラザ合意(急速な円高=238円程度から128円)の選択に対し、「金利平価説」を採用して、金利をジャンジャン…下げ続けました。

故に「過剰融資」の「資産高」と言う「バブル」が発生します。

この過剰融資を見逃したのが澄田元総裁です。そうして…その反省が強過ぎたのが三重野元日銀総裁です。二人の馬鹿がトップに立ったので、ジェットコースターのような政策を実行しましたが、「実体経済」(実態の社会)は、そのスピードに付いて行けなかったのです。だから大量の不良債権が発生しました。浸透度合いの話です。株価が暴落をしたと言うのは、実態社会が金利の引き上げについて行けなかったのです。それなのに…三重野は株価が下がっても経済は大丈夫だと述べたのです。もう馬鹿以外の何物でもありません。それが大学教授です。

その失敗を受けて…「失われた時代」に転落したのです。何も…日銀総裁だけではありません、政治家も同罪です。兎に角、実力のない馬鹿を政策指導部に据える国が日本です。だから…末端の国民は大変です。自殺者の山です。間接的な人殺しと言っても過言ではないでしょう。

まぁその話は、兎も角…市場経済の株価を観ると、やはり正しく日本の実力を反映しています。今でも…アベノミクスの「失敗論」を言う人は、大勢います。でもその間に株価は緩やかですが…上がっています。まぁ上げ方が鈍いので、間違ってはないが「努力が足りない」のでしょう。

故に黒田さんは批判をされても仕方ありません。でも方向性は正しいのです。ソコソコ…の合格点か、どうか…と言う評価です。時間内に仕事を達成していません。でも日銀総裁だけを責められません。やはり政策でしょう。オランダは既に14%だそうですね。太陽光発電の利用率ですね。これが世界の政策スピードです。もう兎に角…日本のメディアが悪いのです。特に日経新聞です。

作為的な報道を繰り返して…政策の足を引っ張っています。もう狂った反逆者に近いイメージです。国民の誘導の仕方が間違っているから、34年も経過しても…過去最高の株価を更新できないのです。もっと勉強すべきです。そうして正しいデータを提供しましょう。

2018年の総還元性向の日米比較

米国の自社株買いや配当の総還元性向は100%を超える企業も多いのです。 その成果もあり…2020年7月時点のROEは日本が5.5%に対して米国は11.9%だそうです。日本人はなかなか時代変化に対応できていません。保守的で…チャレンジをしない国民です。

2017年の日米の総還元性向の比較

話しが逸れました。「失われた時代」を語ると、自分の苦労が思い出され、悔しくなって…つい熱くなります。兎も角、元凶は、苦労を知らないメディアの存在です。こいつらが変化しない日本を作っているのです。

それに洗脳された裁判官が、間違った判決をして世界的なTOBの流れを阻害しています。故に、それに胡坐をかく…古い価値観の経営者が大勢います。フジテックは批判される原因があるのでしょう。日証金もそうです。ヘッジファンドが「噛みつく」原因があります。日産自動車のゴーン逮捕、彼は仕方なく、日本の村社会論に合わせて…根回しをしている最中に、反逆に遭ったのでしょう。正当な報酬の価値観が違います。

カタルの娘がシンガポールから、昨日、帰国しました。彼女の娘=カタルの孫は6歳ですが、今度、学校に行くそうです。その学費は、月に25万円だそうです。驚きましたね。そうして…彼女の夫の月給は今年から月10万円のアップだそうです。シンガポールは世界基準です。家賃は40万だとか…50万とか…言っていました。このような生活観の比較を、日本のメディアは、なかなか…報道しません。日経新聞では観たことは、なかなか…ないのです。

実質経済成長の政策を実行して…「清貧思想」で、国民を縛った結果、配当利回りの金利裁定も、市場では、なかなか起こりません。東証がPBR改革の懇談会を持つはずです。でも皆、疑問に思っていても…自らが「社会改革」に走る行動派は、あまり居ません。ようやく…日本製鉄の橋本さんの誕生です。一昨年かな? デンソーの話を、何度か…しました。

ROEの話は大切です。

ですが、日経新聞社は「総資産経営」です。日経新聞の本紙の他に日経産業新聞など…、たくさんの傘下企業が、ぶら下がっています。日経ビジネスなんか…報道の誌面より広告の方が多いのです。読者を馬鹿にしています。もっと洗練されたエリートを雇って「少数精鋭」にすべきです。利益率の低い部署を、切らねばなりません。規模拡大が正しい戦略ではありません。新聞などは「斜陽産業」です。ですが…やり方次第では非常に儲かる成長産業でもあります。なにしろ…情報の価値は高いのです。

イールドスプレッドと株価推移

冒頭に2年物と10年債のスプレッドを掲載しましたが、いろんなものがあります。その動向と株価を入れたものを掲載します。この株価のものは1985年からのものですが…現在、米国ヤフーでは、昔の株価データが取れず1985年からのデータのものしか手元にないのです。検証と言う点では不十分ですが…仕方ありません。

イールドスプレッドの歴史的な検証

1980年前後も観られれば良かったのですが…。このデータでは、あまりよく分かりませんが、やはり「逆イールド」が長く続くと株価は低迷するようです。カタル自身も、今は基本的に「新高値」を更新するのは難しいと思っています。やはり…ある程度は連動しており、相関関係はあるように感じます。

そうして、ここまで「逆イールド」の状態は、初体験ですから「難しい場面」だと述べている理由が分かると思います。

基本的に、金利は高くても「良い」のです。その対応度の問題なのです。故に、早急な利上げを繰り返したFRBの政策が間違っている可能性もあるのです。しかし…ここに来て2年債が急騰しても…株価も同時に上がったのです。しかしこれは、ここ2日間の話です。だから企業は対応できた…との評価も、急浮上しています。

分かるかな? このような表現で…皆様、読者の理解力がどうか…。まだ…浸透度合いは分かりません。

例えば…この2年と10年金利が高い1995年からの時期でも、株価は上がっています。この時期の金利は10年債で7.96%近辺です。それでも株価は上昇を続けています。たぶん…市場が「見えない恐怖」に怯えている…と考えるのが、正解なのでしょう。

事実、今ほど大きくはありませんが…ITバブル崩壊の時と…リーマンショックの後のスプレッドは逆イールドでした。

だから…カタルは「難しい時期」だから「仕手材料株」として、エーザイや大阪チタンを早くから選択しています。基本的な流れとして、大きく「名目時代」を買う流れ…つまり金融・証券・不動産が存在します。この流れの不随として割安株の利回り株や低PBRの株があります。

ここに、この金利の浸透度が深まると…金利高が浸透して、企業の対応が済めば…新興株の流れに移行します。ソフトバンクの時間軸は、もう少し…後でしょうが、安値を買うなら今かも知れません。基本的に「下値を拾う」流れでもあります。でも早い可能性は否定できません。まだ逆イールドだからです。

故に大阪チタンなどの選択が正しい可能性があるのです。ですが…株式市場は、未来の予測ですから、コロコロ…と相場観は修正されます。ここを日本人は、なかなか…理解できないようです。正しい分析を出来ないから、失われた時代になって、カタルが「成田闘争」と揶揄しているのです。

何故、東芝が外資の手に落ちては…駄目なのでしょう。

何故、日産がルノーと統合されて…駄目なのでしょう。

自前に拘るから…みずほの銀行システムは混乱を続け…ようやくシステムダウンしなくなっています。全部、村社会構造が基点です。

国家予算の使い方もそうです。いい加減にシステムを変える必要があるのです。混乱をしても「キャッシュレス社会」に移行して、事故が多発しても…自動運転を急ぐのです。失敗しても構いません。むしろ失敗を多発させ…その改善を図り経験値を高めた方が良いのです。

名目成長時代は、成功者になるパイが増えます。先着1名様や2名ではなく…100名、1000名の時代です。だから…今年は失敗を恐れずに、果敢に挑戦をすべきです。カタルは皆さんに「失敗を恐れない」積極的な行動を望む次第です。そのようなレポートですから…読者が自分で、事前に理解して行動をするのです。それでは…また明日。

本日はデータ集めをしており遅くなりました。ゴメンね。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2023.09.24

    let’s begin
  2. 2022.03.13

    日本人の劣化
2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
株式投資関連の本