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ハッキリ言って、今の市況は「難しい」と思っています。よく分からないのです。今の指数相場は乖離状態から見て、株価が高過ぎる銘柄があります。その代表事例は「アドバンテスト」(6857)の乖離です。この200日線との…92%もの乖離を、一体、どう説明するのでしょう。この現象を観ると、やはり…現在の「指数相場」は、行き過ぎています。

「アドバンテスト」(6857) の日足推移

しかし…この乖離状態を時間調整できるなら…問題はないのでしょう。最も強いシナリオとして、日本株の世界的な投資家の見直しがあり…更に、日本株を買い求める投資家が居たとして仮定をするなら…アドバンテストは高値での揉み合いで、株価の調整(値幅調整)はしませんが、時間調整に移行して高値圏での「循環物色」に移行するパターンの筈です。

この場合、出遅れていた「トヨタ自動車」(7203)や「野村証券」(8604)が物色されてきた理由が分かります。このように…高値圏での「循環物色」に移行するのです。

「三菱UFJ」(8306) の日足推移

「三菱UFJ」(8306)は4桁に乗せて…直ぐに続騰はせずに、高値圏の揉み合いのような展開を、指数銘柄にも求めています。

アドバンだけでなく…「リクルート」(6098)も「ルネサスエレク」(6723)も「オークマ」(6103)などのカタルの注目株も、同様の動きを示すはずです。先駆した三菱UFJや「日本製鉄」(5401)などの割安株も、高値圏で調整が、まだ「未了」だと思っています。しかし現在は、この2銘柄は高値圏での乖離調整の中でも、値幅ではなく…時間調整をしています。

「日本製鉄」(5401) の日足推移

この後、アドバンテストも、この三菱UFJや日本製鉄のチャートのように…高値圏で時間軸を待つのです。

「ジェイドG」(3558) の日足推移

高い乖離になれば…当然の事ですが、時間が掛かります。200日線の上昇スピードはそんなに簡単に上昇はしません。「ジェイドG」(3558)を観ると分かります。この株は決算発表を受けて2日間連続で「ストップ高」をして、現在はその時間調整を演じています。この後…三菱UFJのように、また1929円の高値を更新するのでしょう。

乖離調整は、どんな成長株にも…必要なものです。下値圏で買った投資家が「利食いする時間」が必要なのです。その基準が200日線です。上がり続ける株はありません。

何故、このような話をしているかと言えば…カタル自身も、相場の方向性に迷いを感じています。何しろ、今回の「指数相場」を外しています。事前に告知できませんでした。多少は触っていました。ルネサスエレクやリクルートです。これらの株を、事前にカタルも皆さんに告知をしており、そうして実際に、僅かですが…自分自身でも買っています。でも直ぐに利食いをしました。まだ信じられないのです。


米国の「マネーサプライ」(M2)と変化率推移

米国の…特に「マネーサプライ」(M2)からの疑問が心に残っています。その様子を見てください。このM2の残高は伸び続けるのですが、マイナス圏までお金の量を絞っています。それでも…あまりにコロナ禍での発行量が多いために、なかなか…正常と思われる水準まで縮小しません。

米国の10年債の利回り推移

その結果、米国の10年債の金利は、高値圏で高止まりしています。この金利の読みにより、相場内容、つまり「相場の潮流」の選択が変わります。

今回、「大阪チタン」(5726)を選択した人は、疑問に思われているでしょう。業績は良い筈なのに…何故、株価は上がらないか? 「エーザイ」(4523)はどうにか…一度は、高値を取りましたが、直ぐに乖離調整を始めています。

相場の潮流を見極めるのは、なかなか…難しいのです。

結果論は、評論家様のようにカタルだって言えますが、事前告知をして、「率先垂範」を出来るやつを、カタルは観たことがありません。カタルは「本物の世界」を目指し、事前にカタル独自の見解を述べ、その理由も、背景も、説明をして…実際にカタルは相場を張って、僅かですが儲けています。しかし本物の世界は、こんな「子供の遊び」ではありません。どの時間軸に自分が的を絞り…そのシナリオに賭けて、相場を張るか? いつも事前告知をして実践をしているカタルです。

この最後の「時間軸の壁」に挑んでいますが、カタルにも個人の「性格」があります。

かなり異色でしょう。だいたい、地方の証券マンから上京して…歩合セールスになる奴は居ません。証券アナリストの資格を取る奴も少ないのでしょう。そうしてレポート屋ですからね。それでも、未だに…穴倉生活ですよ。バカバカしい限りです。しかしこれが今のカタルの実績であり、器です。高望みをしても仕方ありません。

流石に…本日は上場時に買った「ABEJA」(5574)を、先ほど8150円で100株しかありませんから利食いをしました。そうして現物で残っていた「東芝」(6502)も100株しか持ってないので、これは損ですが、合わせて売りました。結構、儲かりました。

本物になるなら、このスピードで「儲かる筈」です。皆さんはカタルレポートを読んでいるなら、カタル以上に、儲かるのが当たり前なのですよ。だって…カタルが損をした株だけを買っていれば、かなり儲かる筈ですからね。

本日はその損をしている株の「大阪チタン」(5726)を2980円まで500株、買いに行きましたが…今のとこは駄目でした。

そうして事前公約通り、26日に期日が到来する「Jトラスト」(8508)を2000株だけですが420円で指値買いを入れて、430円で1000株売りに出していたら、430円の期日到来の1000株が売れました。この損金は89906円のようです。

そうして公約通り…430円で、今、株数を倍にして430円で2000株を買いました。間違った銘柄を選択した結果、損をした訳です。あの時に、アドバンテストを買っているなら、今のカタルは、もっと指数相場に前向きだったでしょう。人間の感情など、やはりどんな奴も自分が基準になって、物事を考えます。なかなか…客観評価は出来ないものです。仕方がありませんね。

でも損しても、目先は負けたけれど…諦めずに挑戦を続けるなら、いつか華が開くでしょう。

そう言えば…昨日、福山雅治さんが出演したテレビを見ていたら、あいつの考え方はなかなか…ですね。長く人気を維持できる器です。カタルでも、彼の考えに共感するところが多くあります。芸能人なんか嫌いなのですが…やはり一流域の人間は、みんな、それぞれ良いものを持っています。分野は違いますが、やはり…みんな、それなりなのですね。基本的な考え方と言うか…「生きる姿勢」が素晴らしいです。どの分野でも同じでしょう。

基本は人間性、株式投資は特に…株価を観て「心」が揺さぶられますから、自分を試す…良い「試練の場」です。如何に、自分の考えが、「井の中の蛙」か…が分かります。世の中には、いろんな考え方をする人が居ます。その集積が株価になって表現されています。自分よがりの考え方をするから、相場で負けます。常に、客観性を持って自分を観ることが出来るかどうか…。ここに尽きます。

今日の日経平均株価は下がっていますが、カタルが持っている株は、みんな上がっています。面白いものですね。

「ソフトバンク」(9984)や「メルカリ」(4385)は下がり…何故、同じセクターの「BASE」(4477)は上がっているのでしょう。本日も265円に5000株の買い物を用いましたが、駄目でした。このイレギュラーの値動きを観て、「市場の整合性」を考える訳です。「真の未来図」が、この株価の動きの関係に、隠されている筈です。見えない糸を探る相場の楽しみの一つです。

経済データもそうです。インフレは沈静化しているから、やはりFRBの当初の「一過性の現象」と言う見方も、存在をしていたのです。今はAIなど発展で一気に別のステージに移行する可能性もあります。多くのファンドの識者が「エヌビディア」の株価は、高いと言いますが、何故、この株価を維持しているのでしょう。やはり株価は正直です。未来を観て動いているのでしょう。

日経平均株価が、ここに来て指数相場でも、曲がりなりにも、もう直ぐ38915円をクリアする話を提供できるようになっています。

カタルは、この背景をくどい程…並べています。東証のPBR改革発言前に割安株や金利裁定の話を皆さんにしています。同じことです。本質を考えるのです。そうすれば…誰もが未来の株価を観ることが出来ます。株式投資は、そんなに難しくはありません。

問題は「自分の心」と、どう…向き合うか? 

己の「力量の把握」です。株式投資で失敗をする人を見ていると、自分がどうして、その株を買ったか? その認識が希薄です。自分の「身の丈に合った」行動を取るなら、どんなに株価が揺れても、心配にならずに…対処できます。

最後は、たかが金の問題です。証券会社は命まで要求しませんからね。ヤクザとは違います。ヤクザは本人の命だけでなく、家族の命を言い始めます。腐った連中です。無理をしない投資と、いつも言っている意味を、自分なりに考えましょう。良い相場の時ほど…自分の慢心を戒めなくてはなりません。ノンビリやれば良いのでしょう。別にチャンスを逃しても、いくらでも再チャレンジが出来ます。慌てずにやりましょうね。また…明日。



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