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かたる:昨晩のNY市場も荒れた展開のようです。いくぶん小安く終われば…「上出来」と考えていましたが、大引け2時間ほど前から仕掛け筋の買いが入り、この株価上昇によりプログラム買いが誘発されたのでしょう。故に高値で引けています。プログラム売買の影響度が増していると言います。難しい局面ですからね。昨晩のNY市場が髙かったので日本株も大丈夫でしょう。

「掉尾の一振」と言う相場を、たぶん…初めて体感しているのでしょう。言葉の響きが良い為か、昔から好んで、この言葉が市場で用いられていますが…カタルは死に行く魚を連想して嫌いです。

本日は市場で懸念されているFRBの「マネタリーベース」(ベースマネー)の話をしましょう。この説を採用する学者先生やアナリストも多いからです。「テーパリング」を急ぐと実体経済が失速すると言う話です。テーパリングはリーマンショック以降、大量に供給された中央銀行のお金が、市場から引き揚げられる出口戦略を意味します。

此方のレポートを読むと良いのでしょう。先ずはお読みください。基本は、カタルが以前テーマにしていた「ダリオ時間」と「イエレン時間」の話の「蒸し返し」です。

ドル債務問題が指摘され始めたのは、今年の春かな? 実際は昨年からですが…トルコやアルゼンチンの物価上昇が問題になっています。ドルは世界の基軸通貨です。金利が上がると言う事は、お金が必要な人が高い金利で借りていると言う事です。故に経済活動が弱い国は、直ぐに物価高の洗礼を受けます。最近では、石油産出の南スーダンが分離されたスーダンはデモが起りフランス以上に混乱しています。世界中でこのような現象が広がっています。

基礎条件が変わると収益構造が変わるので、成長速度が阻害されます。この成長は金融コストなどの経済要因に影響を受けますが、規制などにも…影響を受けるのです。中国の排ガス規制などを考えると分かります。日本でも公害訴訟が多く発生した時期があります。規制と成長の考え方も重要です。カタルはこの時期だから、スルガ銀行などの問題を、目くじら立てて責めるべきではないと思っています。今、問題化しているゴーン問題も似た面があります。

マネタリーベースが元になり、実際に使われるお金の経済活動=マネーストック(マネーサプライ)が成り立っています。この効果(広がり)を、貨幣乗数(信用乗数)と言いますが、通常、正常な経済活動下では、マネタリーベースの10倍程度がマネーストックとなって流通します。信用を拡大させて経済活動に充てるわけです。中央銀行は市中銀行を通じて民間に資金を提供している訳です。こんな解説で分かりますかね。

だからお金の元を減らすと、コスト(金利)が上がります。同じ金利なら安全度が高い所が優先されます。故にこんな時期のジャンク債は、買い手がなく、金利が急上昇しています。つまり未来の「バブルの芽」を摘んでいるのです。貧乏人のカタルが、追証で…株を投げさせられる現象です。

でもこのレポートを書いた安達さんは、キャッシュレス社会の事を、全く考えていません。世の中は急速に現金を使わなくなっています。カタルもスイカを利用しています。でも統計上、このようなキャッシュは勘案されていません。だから意見が分かれるのです。確かに昔なら、安達さんの言う通りかもしれません。どの程度、浸透しているか。今は、読みが非常に難しいのです。アマゾンで買い物をしても、現金を利用しません。時代の変遷期なので…様々な仕組みが変わっています。

理屈からすれば、日本は量的緩和を継続しており、米国はテーパリングでお金を絞っているから円安傾向は続きます。まぁ、実践は難しい所があります。でも理屈はそうなります。今回のFOMCでも、せめて…償還される米国債を、再投資しろとの声は多かったのですが…パウエルは減額するとしたので、大きく売られたと言う指摘もあります。ヘッジファンドの識者も迷っているのでしょう。

今、東邦チタンを買い増ししました。1000円で3000株買いました。この玉は先日925円で投げた分を、売った株価より高い位置で買い直しました。別口座では910円でも売っています。何しろ…売り過ぎたようなのです。故にお金が余っちゃったので戻しました。

カタルは年末年始のアノマリーを信じ、「東邦チタン」と「東芝」に的を絞っています。でも結果は、今の所は…散々です。1400円が1000円で、3600円が3000円です。本当に、何をやっているのか…。

東邦チタンの板状況は、見せ玉が多いですね。誰がこんな細工をしているか分かりませんが、株価が上がると売り物が消えるし…きっと小手先の連中が多いのでしょう。でも基本は、どう読むか…です。西山さんの読みが正しい可能性が高く、その場合、1800円台の新高値は通過点に過ぎません。

四季報を見ると…過去最高株価は2005年の15120円となっています。今の相場環境に合っています。誰かが仕掛けると…面白い候補銘柄なのです。たかが200万株か300万株程度買えば…良いのでしょう。本当はサンバイオのように株価が崩れないと思っていましたが、別のパターンですね。新たな仕掛け筋が入ってくる可能性が高い銘柄なのです。仕掛け筋も多いほど…相場に厚みが生まれます。

東芝もそうです。世界の名だたるヘッジファンドの揃い踏みです。

「そーせい」の二の舞を狙っているサンバイオか…。今の所は、成功していますが…どうでしょう。良い狙いですが、内容がこれでは…参加者も限られると思っています。やはり東邦チタンの方が面白く見えます。

このような環境下では、仕手系の銘柄が活躍する場面です。他に、何かあるのでしょうか? 東芝を選択したのは、自社株買いで浮動株式が吸い上げられるためです。そこに上手く半導体のスパーサイクル論がマッチし、半導体子会社上場が重なると、相場は大きくなります。

もともとカタルは本格的な相場を望んでいる訳ではありません。むしろ今年は年初から難しいと考えていたから、資金を引き揚げ…あまり投じてなかったのです。でも最後は…馬鹿なカタルです。進化論を打ち上げたころから、この選択肢しか、なかったのです。でも案の定、駄目だった。早すぎたのでしょう。今の観測では本格的な上昇は来年の春以降なのでしょう。

目先のNYダウ株価推移

3月まで…やはり仕手系の銘柄しか、選択されないのでしょう。他の銘柄は、基本的に上下を繰り返すだけなのでしょう。日本株はNY市場との連動性が高く、まだ安心が出来ませんが、たぶん大丈夫。目先のチャートを付けておきます。26日に付けた21712ドルがたぶん当面の下値で、確かめながら19日の24057ドルを抜けば、ある程度の安心感が広がります。

基本はどっちに転んでも…良いような体制作りが必要なのでしょう。一度、反発したので…此処から2週間です。つまり来年の第2週、だから1月14日辺りまで警戒感は必要です。でも19日がFOMCでしたから、このまま年内を通過すれば、かなりの確率で正常化に戻ります。

安達さんの書いたレポートの可能性もありますが、彼も、カタル同様の貧乏人でしょう。本物はレポートなど書きません。カタルも早く卒業して、NYの高級不動産を買いたいものです。だいたいNYは50億円程度のようです。日本は20億ぐらいかな? これが世界基準です。

日本のマネタリーベースの推移

日銀はマネタリーベースを依然、供給し続けています。故に、そんなに疑心暗鬼にならなくても良い…とカタルは思っています。それでは…また明日。 泣いても笑っても、もう年内の株式相場は終わりです。また来年の話ですね。カタルは年内は、明日、明後日、書く予定でいます。31日、1日は温泉に行き、ゆっくりして…2日に帰って来ますが、書くのは…3日からかな?

まぁ、あまり深刻に考えず…「どうにか、なるさぁ~。」でアリアンス。



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