カタル:流石…実業家の大統領です。ゴールドマンサックス出身のムニューチン氏を財務長官に迎え、早速、金融界との関係修復に動き、大統領の就任式に必要な数百万ドルに及ぶ資金調達を、金融界が手伝っていると報道されています。このような背景がある為に、昨日のNY市場では、バンカメは4.48%の上昇、GSも3.56%の上昇となったのでしょう。
懐疑的な報道が巷に溢れますが…金融相場の特徴の一つは、未来図を買っている為に、常に強弱感の対立なのです。人間は保守的な動物で、基本的に現状維持が本能です。その為に、なかなか新しい事態を受け入れることをしません。だから…必ずと言っていい程、トランプ批判が蔓延します。しかしこれにも拘らず…株価は騰がり続ける。これが仕手化の芽になっていきますね。
だから理屈ではなく、カタルは、金融相場は「馬鹿になったものが勝ち」だと述べているのです。如何に…馬鹿になれるか? ここが勝敗を分けます。三菱UFJを現物沈潜し、金融相場の3点セット(銀行・証券・不動産)と言う資産インフレに絡む銘柄が、最有力候補なのです。日本の場合、日銀の異常な水準の流動性供給が存在し、既に資金が唸る程…潜在的に存在します。本来なら信用乗数効果(貨幣乗数効果)は10倍程度なのに…如何に清貧思想が蔓延しているか分かります。これはリーマンショック以降の世界的な現象です。
だからカタルは、トランプ氏の誕生で金融規制が緩和されるので…この修正が世界的に起ると思っています。もっとも激しいのが日本の筈です。何しろ「失われた時代」が背景にありますからね。過剰なインフレが、必ず訪れます。年金生活者は生活防衛をする為に、株や不動産投資をしなければなりません。既に、金持ちは、頭の良い人達ですから…始めていると思いますが、これからですね。ようやく始まります。
此処から5年後の世界は、様変わりになっている筈ですね。何しろ、日本はGDPに匹敵する545兆円ものお金が眠っており、この資金が右往左往します。日経平均株価が、この程度、上がったと言って驚かないでくださいね。カタルは、バブル相場を超える可能性さえ…視野に入れているから、1987年の野村証券の過去最高値5990円を紹介したのです。
過剰流動性相場とは、どんなものか? カタルは経験済みです。最後は低位株の物色になります。1000円以下の株価は、市場から消えて行きます。100円以下の株価の動向にも、目を向けておいてください。カタルは、本日、アークを1万だけ買い乗せしました。ようやく200日線から顔を出し…長い調整が完了したように見えます。本当は…昨年の130円で止まると思っていたのですが、この世界は、魔坂…の世界でした。
カタルの読み違いは、なにも今に、始まった事ではありません。度々、相場の読み違いはあります。今回だって、クリントンを前提に相場シナリオを考えていたのです。それが…まさかの「ワーテンロー」です。いつも…彼ら、アングロサクソンの連中にはやられます。まぁ、金融株は、カタルの持論ですから…乗りやすく、直ぐに相場観の修正が出来たのですが、このままカタルの理想形になるかどうか…。
仮にカタルの理想形の相場シナリオ通りなら、読者の皆さん、全員が億万長者です。カタルは壮大なスケールを思い描いています。希望溢れる大相場の世界ですからね。世界中の中央銀行が流動性を供給したのですね。この意味を、先日、カタルは信用乗数のケースで示しました。この乗数が、希望と言う言葉により10倍台に復帰するのです。そうなると…世の中の景色図が、大きく変わりますね。大変な事なのです。
いつもの事で…上がる銘柄は、既に確定しているのですが、その順番を間違えると、えらい事になります。スピードガンが手に入るなら、分かりやすいのですが…。株価の上昇スピードは、読み辛いですからね。昨日はOPEC総会を控え、シャープはチャンスだったのですね。この仕掛け筋は下手糞ですね。昨日、大幅高させれば…本日は人気株が決定だったのです。シャープの黒字幅が増えるのは、既に確定していますね。先日、薄型パネルの価格上昇の話が日経新聞に載っており、オリンピック景気を控え、一気に収益が急改善するのは、もう決定事項なのです。一気に300円まで持ち上げれば良いものを…下手糞め!
オリコもケネディクスも、この範疇の銘柄ですね。金融相場の材料株です。でもシャープは違うか…。金融相場の範疇からは、外れますね。まぁ、でも劇的な変化銘柄ですからね。なにしろ日本企業の中で…初めて、外資の手に落ちた会社です。これがグローバル化の現実だと言う相場が、発生する筈ですね。もう一つは地味ながら…確実の上昇を続けている東芝です。此方も激変銘柄ですね。変化率の髙い株です。
此処で気を付けなくてはならないのは、全体相場の水準が上がるので、カタルのように…自分は、当たり続けているとの錯覚を覚えることですね。総体的に上がっているから、儲けるのが当然なのです。でも勘違いで…自分だけが当たっているという思い込みが生じがちです。ここがカタルの欠点でもあります。
資金が増えるので…安易に戦線を拡大しがちになりますが、理想買いの仕手相場の鉄則として…必ず、振い落しがあります。トランプ相場の脆弱性が、何処かで発揮されると思って、相場に臨まねばなりません。だから評価損が消え、評価益になったら…建玉を減らす事を忘れずに…。更に資金を引き出しておくのが、賢明なのでしょう。でも来年の1月末の就任演説までは、大丈夫だろうと考えています。怖いのは、就任演説の後ですね。昔から節分天井とも言います。
相場が良くなれば…必ず、カタルの取り上げている株は、上がります。まぁ、当たり前の事ですが…。休んでいるクラウドワークスやユビキタス、JTECなども心配しなくていいですからね。また買えば良いだけの話です。必ず高値を抜きます。
もともと…金融規制克服論が、生まれていたのです。だからここでさらにアクセルを踏み減税に財政出動ですからね。でもIoT時代だから、雇用が劇的に増えると言う保証はありません。アマゾンの物流の技術革新を見れば分かります。あれほど売れているのに…。識者は、目先、企業業績が良いから、買い易い半導体も買っているようですね。エレクトロンなどを観ると、そう感じます。それ以上の変化は、金融セクターなのでしょう。
一番、まだ見えないのが…新興国の立ち位置ですね。先進国への回帰現象が広がり、同時にカタルは、新興国も引っ張られると考えているのですが…トランプ政権の外交戦略が見えませんからね。そう考えると…海運などへ視野を広げるのは、早すぎるのかも知れません。保護主義はないと思っていますが…。この辺りは、まだまだ研究課題ですね。
まぁあまり、先のシナリオを考えても仕方ありませんが…相場観と言うのは、常に先を描いてないと、市場の整合性が見えなくなるのです。市場の行動には、必ず隠された意図にあり、その路線を歩んでいます。あまり比喩的な表現を使っても、読者の皆さんはプロではないから分かり辛いのでしょう。カタルレポートは、どちらかと言えば…プロ向きに構成されていますからね。
時々、専門用語が出てきます。先日は「リカードの比較優位論」が登場していました。内容を知らない人にとって、理解が進みませんから…一般的な読者は離れるのかも知れません。カタルは結構、当たっていると思っているのですが…意外に読者数は伸びていないのです。落ちてもいませんが、伸びませんね。証券マンらしく…結構、相場の流れを上手く解説していると思っているんですが…素人には、理解し辛いのかも知れません。レポートの流れを、どこに重点を置くかと言うのは…難しい問題です。
545兆円の流動性と言うは…凄い数字なのですよ。このカスだけ…モノにすればいいのです。だから読者の皆さんは、理解不能でも、毎日、読み続ければ…その内、その辺の証券マンよりレベルが上になり…更に、みんなが億万長者になれます。楽しみですね。「金融規制の緩和」と言うのは、現場で、金融庁や関東財務局の担当者と戦ったものでないと、分からない壁かも知れません。それでは…また明日。しっかり三菱UFJの沈潜は進んでいるのでしょうか? 乗り遅れないようにしましょうね。先ずは100株でも良いのですよ。