株価の上昇速度は、「時代の進化」に左右され…その速度を決めるのは、国が採用する「政策」です。つまり…「時代の進化」は「政策」に影響されるのです。
日本の場合は、あまりに長い期間、「清貧思想」を振り撒き続けています。カタルだけ、感じる…「感情」ではないでしょう。最近のNHKのニュースは、些細な事件まで話題にすることが多く在り、振り込め詐欺の注意を促す報道は、毎日、繰り返して報道されています。それでも高齢者の「認知症」などの問題もあり、被害者は後を断ちません。
ネットの詐欺メールには、毎日、山のような数のメールが届いています。それも巧妙です。「間違いなく」…騙されます。クレジットカード番号や暗証番号が、「盗まれる」可能性が高いのでしょう。かなりの被害金額の様で…最近では、ネットで決済をすると…直ぐに携帯電話に「通知メール」が来ます。証券会社の口座もアクセスがあると通知が来ます。
それでも「詐欺」は多いのでしょう。まず、「自己防衛」意識を高めねばなりません。金融機関からのメールは、カタルの場合は、全く見ずに…そのままゴミ箱です。何か…あるなら「電話」をしてくるはずだし…重要なら「訪問」されます。
一旦、メールなどで指示されたサイトではなく、自分で取引先の金融機関の電話番号などを調べて、直接、問い合わせることです。このような詐欺は、ある面で、自分にも「非」があるのでしょう。皆様も気を付けましょう。
この事と…「株式情報」も似たようなものです。有名な新聞社が報道したから…真実とは限りません。「会社四季報」(東洋経済)の業績予想などは、実に「いい加減」です。

例えば「ジェイドG」の前期2025.2月期の数字が、まもなく判明しますが、その予想である四季報の最終利益の「ゼロ評価」に、僕らは戸惑ったわけです。でも今回の四季報では、「4億円の最終利益」になっています。僅かな期間に、ゼロから4億ですよ。一株利益は40円です。
まぁ解説は、何れ…又の機会にしますが、皆さんが「気にしている」過去の数字より問題は2026年です。この数字が「V字回復」できるかどうか…。2024年2月の16億円の営業利益が、2026年に20億円になるなら成功でしょう。通常は、売上高の10%程度の営業利益です。
この数字を「15%~20%」に出来るか、どうか…が、これから…問われます。仮に「ZOZO」並みの30%なら…大変です。株価は、あっという間に1万円を超えます。今は「ユニクロ」程度の15%である…30億円を期待している訳です。それでも…4180円を超える新高値でしょう。2026年2月ですから、来年の今ごろは、株価は「躍っている」でしょう。
今日は「個別株」より…マクロ経済の話です。
FRBは、やはり「QT」「量的引き締め」の「減額」を発表しました。これまでは…250億ドルずつの削減でしたが、4月から50億ドルにするそうです。まだ量的な引き締めは継続しており…「インフレ」を警戒しているのです。

金融政策は、市場に存在する「お金」を、ジャブジャブにする「お金の量」をコントロールするやり方と…金利を上下させる「やり方」の二つがあります。今までは、コロナ禍でジャブジャブにしたお金を「吸い上げている」のです。その事が、先日の報道の中身です。しかし市場に資金が「潤沢」にないと「レポ金利」が不安定になります。

レポ金利とは、現金担保付きの債券貸借取引(レポ取引)において、担保金金利と債券賃借料の差額の金利です。通常、金融機関は日々のお金のやり取りを通じて…決済を円滑にしています。この資金繰りに困ると「市場」が混乱(金利高)します。だからレポ金利の暴走は防がねばなりません。
タダでさえ…トランプ関税で「市場」は揺れていますから、FRBが、まさかの事態に備えるのは当然です。つまりカタルは金利を引き下げる前に、先ずは、このQT政策を停止させるのが「筋」だろうと思っています。

たぶん…なかなか「逆イールド」現象が解消されなかった「謎」は、この「QT政策」の影響が大きかったのではないかと思っています。皆さんのレベルで、分かるかな? 長く…2年債の利回りが、10年債を超えていました。通常は、期間が長いほど、金利は高くなるのが道理です。カタルが「新興株」に、戸惑っていた…2年間は、この影響を考慮しなかったためかもしれません。
そうすると…最近、「BASE」(4477)が狙われて、株価が上昇したのも頷けます。「メルカリ」(4385)も、なかなかでしょう。

この話は「PDD Holdings Inc.」 (PDD)、つまり「テム」と言う会社かな? 日本でも宣伝をしており、非常に、格安のネットサイトです。ただし…3級品以下のゴミになるような商品ですが…この「激安価格」に惹かれる方も…多いのでしょう。この影響で「メルカリ」の米国事業は苦戦していたと言われています。
日本は順調ですが、問題は「米国」なのです。しかし、ここに来て…「トランプ関税」により…中国製品は課税強化されます。つまり競合相手は減速しますから…「メルカリ」には追い風環境になります。更に、使わない携帯電話の「容量」を売買できる仕組みは、かなり有望な事業だと思っています。だから「メルカリ」は、あの時は、駄目でしたが、これからは伸びる可能性が在ります。
あの時に、カタルは「4つの選択肢」を用意しました。「ソフトバンク」(9984)の5000円割れ、「メルカリ」(4385)、「BASE」(4477)、そうして「ジェイドG」です。いずれも新興株の部類です。今回の米国のFRBのQTの削減を縮小する「量的引き締め」の「緩和」は「一つの方向性」を示しています。カタルが、常々…述べている「市場の整合性」です。
此処で「反対論」も紹介します。
サマーズ元米財務長官は、米国債保有の縮小ペースを著しく落とす連邦公開市場委員会(FOMC)の決定について、長期連邦債への市場の需要に対する憂慮すべきシグナルとの認識を示した。…との「報道」です。
カタルのような前向きな見方もあれば…市場には「サマーズ」のような…トランプ関税による「更なる混乱」を警戒する…見方もあります。だから株価は安値圏で揉み合っています。でも…次第に「上昇波動」が強くなると考えています。長く続きませんが「数か月」は大丈夫でしょう。
もう一つ…重要な事を伝えておきます。フランスが検討を求めているのは…
「EUの「反威圧措置」(ACI)と呼ばれる、貿易などを通じて経済的威圧をかける国に対して反撃するためのツールだ。発動されたことはない。」…との報道です。これはカタルが「最も警戒している」ドルと言う「基軸通貨の崩壊」の話に繋がるのです。
時代の進化は「政策」が決めるのです。
日本は東京地検の安倍派閥への政治資金問題で…たぶん2年程度は、日本の進化が遅れます。でも確実に…「新しい時代」に突入したのですよ。これまでの安倍さんの功績が、ようやく「実を結ぶ」…段階に入って来ました。

「三菱UFJ」(8306)の月足で解説した方が、分かりやすいかな? 安倍政権の誕生は2012年の暮れに明らかになり…株価は一気に上がりますが…清貧思想の浸透が強過ぎて…なかなか思い通りの展開になりませんでした。前日銀総裁の黒田さん批判は、今でも存在します。でも…2021年から2022年頃に「新しい時代」を予見し始めています。
これは…自慢なのですが、同時に、カタルの「ツキ」のなさが分かる事例です。カタルは2021年の暮れに「予期せぬお金」が入ったので、そのお金で「三菱UFJ」を1万株だけですが600円程度で…株を買ったのです。12月頃の話です。
でも…「おばあちゃん」の「老人ホーム資金」を創るために「Jトラスト」で冒険をしましたが、敢え無く…敗退をしました。仕方なく、売りたくなかった「三菱UFJ」を800円程度で売却して、老人ホームの一時金を作ったのです。そのお祖母ちゃんは、昨年、亡くなりました。
ようやく…三菱UFJはリーマン前の株価の高値1950円を抜いたのです。この急落はリーマンショックの影響ですが、日本の金融庁は、東京地検様と同じで…失政をしたのです。当時の日本の金融機関は、米国の「住宅の混乱」である…「リーマンショック」なんか…、全く関係はなかったのですが、赤字法人は、すべて「融資禁止」のアホな行政指導をしたのです。
その「煽り」を食らったのが…カタルです。
当時「ベンチャー・リンク」は赤字でしたが「有望」でした。実際にその後、カーブスは生きており、保険の窓口販売も…伸びています。でもこの「通達」でアウトです。当時の金融機関は、みんな駄目ですから「商社」人脈だけが、唯一のパイプでした。この時に「光通信」の重田さんは、個人資金をベンチャーに貸し付けたのです。今でも「光通信」が、株を買う銘柄は…みんな有望な会社ですよ。割安の小さな会社です。
「ソフトバンクG」の孫さんと、「光通信」の重田さんは別の道を歩みます。ITバブルのその後の近代史も、なかなか…面白いですね。人生も、株式相場の銘柄選択も色々なのです。
だからカタルに銘柄相談をされても「お応え」のしようがありません。その人の「人生観」や「資産状況」や「家族構成」など…全てを知らないと「アドバイス」など出来ません。
銘柄が上がる過程には、様々な…「試練」があります。カタルは「政策が間違っている」と思い、当時、下がり続ける「三菱UFJ」を、最初は800円割れで、先ずは「打診買い」をするのです。そこが「妥当株価」だと思ったのです。しかし…その後も、株価は下がり続けて500円台になりました。だからカタルは「本格的に」株を、買い始めたのです。数十万株以上です。それなのに…最後は318円ですからね。株と言うのは分からないものです。
でも、あとで「振り返る」と…分かるでしょう。あの時に300円台で、株を買って置けば…今は2200円台です。たった1万株でも金持ちです。何しろ…約7倍ですよ。同じことが、今の「ジェイドG」にも言えるでしょう。これから10年程度、株を持ち続けたら…使い切れない…「お金」になるかもしれません。
今は「ケチョン・ケチョン」ですが…カタルは、田中君の経営資質を大きく買っています。流石、経営コンサルの出身です。いくらでも…まともな会社も紹介できます。

例えば…「非の打ち所がない」銘柄なら「ベイカレント」(6532)でしょう。正当な株価評価ですが…更に「伸びる」だろうと思っています。

このような「効率経営」になると…PSRの評価は8.9倍にもなります。仮に「ジェイドG」が、ドンドン「頑張る」なら…PSRは5倍以上に評価され…時価総額は1000億円以上になるのです。

「ベイカレント」は、凄いでしょう。もう1万円以上の株価は、既に「確定路線」でしょう。別に、カタルは「ジェイドG」に拘っている訳では、ありませんが…既に2020年から5年間の付き合いです。カタルの性格ですから、これは仕方ないでしょう。
さて今日の原稿で、大切な事はFRBのQT政策の考え方と、未来の懸念も示しました。EUの「反威圧措置」(ACI)は、カタルも知識がなく…調べました。要するに貿易戦争が激化するシナリオです。

ナスダック指数(^IXIC)の15分足
しかし…市場は既に、このようなラインを先読みして、先ずは先行した連中が「リスクオフ」に動いたから…200日線を割れる株価になったのです。しかし下げの主体だったナスダック指数の15分足を観ると分かりますが…株価は「抵抗」を示しています。
皆さんは、忘れているでしょう。カタルは年初に既に…この事を警戒して「割高な水準」の「米国株研究」をしたのです。右のカレンダーから観れます。
既に米国株の観察から、2年ほど経ちますから海外勢の好みを理解し始めています。これからは、この「ベイカレント」の手の解説が、これから…増えます。つまり成長力と収益性が株価の価値を左右する話です。同じ利益水準でも、株価は「高くも」「安くも」なります。それを左右するのが、このような株価指数の考え方です。
自分で一度、詳しく…「会社分析」をするべきです。株価の「成り立ち」が分かるからです。そうすると、カタルが「ジェイドG」の現状は、PSRが1倍だと言う「理屈」も分かります。
株価と言うのは。目先の需給バランスで、株価は影響を受けますが、中長期は、必ず、理屈通りに修正されます。問題は、その時間軸の考え方です。そんな事で、本日は長くなったから、これでお終いです。
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