カテゴリー:コラム

金融マジックの話し

市場には、様々な意見があります。自分自身が「どの説」を採用して、行動をしようが…しまいが、それは自由です。自分の信じる道を歩めば…それで良いのでしょう。

昨日はITバブル期からの「新興株の回復度合い」を述べました。コロナ禍で驚くほど…株価が上がった新興株の…この「2年間の低迷」は、ある意味で大きな損失をもたらしました。

S&P500の株価推移

米国株は、日本株に先行する形で、昨年の9月の金利上昇の「下落相場」を打ち消して…11月、12月と回復途上で、その株価波動は最近も「決算を受けて」…更に上昇を続け、コロナ後の最高値を株価指数はナスダック指数(高値は16212=2021/11/22)を除き、過去最高を更新しています。

カタルが、最も気にしているのは…コロナ禍でリモートが進み、労働生産性は上がっていますが、逆に低金利を前提にした商業不動産のなかでも「オフィスビル」の関する商業不動産の損失です。未だに…その多くは水面下で処理が進み…実態は、あまりよく知られていません。森ビルなどが、その危険債権を買っているのですが、取引もオープンに公開されてなく「裏取引」がある処理のようです。

不動産の権利関係は複雑で、一般の人は、なかなか…理解が進みません。ノンリコースなどの話程度なら分かりますが、此方の報道なんか…いくら読んでも、カタルの知識領域を超えています。このような実態は、後になって、「損失が明らかになって」…株価の急落で知るケースが多いのです。

「先週はニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)発の衝撃に不安を募らせた投資家は、同じく商業用不動産ローンに対するエクスポージャーが大きい他の米地銀も敬遠している。その中でも大きく売り込まれたのが、隣のニュージャージー州を本拠とするバレー・ナショナル・バンクコープだ。バレー・ナショナルの株価は、NYCBが予想外の損失や減配を発表してからの2日間で約14%下落した。」との報道です。

日本では「あおぞら銀行」が貸し倒れに備え…「積立金」を積み増しました。ドイツ銀行も損失を計上させています。「20%程度の損失」を覚悟するのが一般論なのでしょう。でも景気は堅調で、消費も落ち込まず…既に相場は「ソフトランディング」予想が定着しています。その中で発生した商業不動産の処理の話ですから、最終ランナーの可能性もあります。

今のところ、カタル自身は、かなり心配をしていることも事実ですが…既に金利が下げているから、処理は「円滑に進む」のだろうと思っています。

もう一つ…日本株は「奇異な現象」なのでしょう。海外投資家の先週は現物株を4105億円も買っていますが、逆に先物指数は日経先物を771億円売っており、更にTOPIX型ではなんと「9039億円」も売り越しています。

裁定買い残の推移

TIPIX型の多くは大型株です。この意味は「新興株の活躍」に備えたものかもしれません。総体的には…合計では9039億円を売ったのです。たぶん…先物で買った玉の現物株への転換が進んだ現象だろうとカタルは好意的に考えています。その為に「裁定買い残」自体は、3013億円も減りました。

カタルは好んで…こちらのデータを何度か…既に紹介をしています。

海外投資家の日本株の累積投資金額の推移

基本的に海外投資家は、なかなか…進まない日本の現状を鑑み、アベノミクスで膨らんだ市場原理の推進のスピードに呆れて…一旦、日本株買いを手仕舞ったのです。東芝事件の推移を観ると、日本人の時間認識が分かります。最高裁の東京機械の判決(2021年11月)を始め…日産自動車のゴーン逮捕(2018年11月)など…の行動を、何故、カタルが批判をしたか?

このような国際ルールと違う判断を下すと「日本への投下資本」は、恐くて…日本株を買えなくなります。中国と「五十歩百歩」なのです。市場ルールを無視するべきではないのです。ようやく…最近になって「内部留保の活用」が始まっており、東証のPBR改革と相まって、海外投資家は、市場に戻り始めています。アベノミクスへの期待だけで20兆円の資金が日本に入って来たのです。

アベノミクスへの期待だけで…上昇する野村株

だから、あの時に223円の最安値から…2012年11月13日の279円から翌年の5月22日まで…野村証券の株価は980円まで大きく高騰したのです。しかし…日本はアベノミクスや日銀の異次元緩和でも「村社会論」は、なかなか…動きませんでした。

今回は新NISAを始め…東証のPBR改革から、総資産経営は廃れ…どんどんROE経営の流れに大きく変化してきました。ある意味で…野村証券株の値動きは、その「資産効果」を象徴している株価の動向を示しています。1000億円の自社株買いです。

分かりますか? カタルが何故、「35年間の悲哀」の人生の話を展開しているか?

どんなに…努力を続けても「食えない」世界だったのです。仕方なく…2年間も営業活動を停止して「転職を決意」した結果…この「IRNET」と言う株式会社は誕生しました。

本当にあと数か月…「ITバブル」の値動きの発生が遅れているなら、カタルはこの世界を去って…起業していたのです。たった1000円でソフトバンクの株を買ったのですが、途中で直ぐに生活費のために、その「ソフトバンク」を売りましたが、もし…株を持っていたら1億9800万です。

もし…あの時に200万円のお金があったなら…(公募は70万円)カタルは、こんな事をしていませんね。本当に、「ヤフー」の株を買いに行ったのですが、お金が足りませんでした。確か…200万円の初値が5億円以上になったのです。

でもカタルは当初はソフトバンクを買っていたのです。1999年の10月頃だったかな?

でも流石…あの時、ソニーなどが連続のストップ高する年末の様相を観て、「行き過ぎだ」…と思っていました。疑う人は、右のカレンダーから面倒ですが…当時のサイトのレポートを読むと書いていると思います。ビックリしました。

株と言うのは、本当に…分からないものです。200万が5億円になったり、100万円が1億9800万ですからね。それも…「僅かな期間」なのです。

何故、昨日「メタ」の株価上昇を観て…30兆円の金額に驚いたか? アマゾンの増加額も合わせると…40兆円も、たった2社の株価が、「一日」だけ…上昇しただけで…「米国の富」は増額されるのです。40兆円だよ。

この金額が、どれほど大きなものか…分かりますか? 確かにこの資産効果の現実はやり過ぎです。しかし、これが「金融力の世界」の話です。

イスラエルは、過去の歴史を観れば…入植地をどんどん増やし、軍事力でパレスチナ人を虐待しています。しかしガザへの侵略を、世界が「止めれない」訳です。公平に観れば…ロシアがウクライナに侵攻している現実と大差はありません。

もともとユダヤ人を、あそこに移送した戦争の後遺症でしょう。馬鹿な維持を張り続け…無駄な時間を費やしています。

カタルなんか…バブル崩壊以降、35年間も一所懸命に頑張ったつもりです。土曜も日曜日もなく…毎日、「株漬け」の日々でした。それだけ「がんばっても」食えない現実が、時間軸の経過です。

2003年5月、「みずほ」が倒産すると言われ…「焼けのヤンパチ」です。「みずほが市場から消えるなら、日本は沈没だ!」と顧客に述べ続けて…奇跡の復活です。3億円の預かり資金が、40億円に大きく膨らみ…もう大丈夫、ようやく…「長いトンネルから抜け出せる」と思ったものです。

そうしたら…リーマンショックなんか、「全く関係ない」清貧思想の日本なのに…更に追い打ちをする政策です。赤字法人への融資の停止、こんなガチガチの清貧思想を、お上は平気で…日本国民に強要するのです。

日経平均株価の月足推移

だから…日経平均株価はまた大きく下落をして7000円を割れるのです。そうして「空洞化」は、さらに進み…2010年に日産のマーチの生産移転がタイで始まります。それから1年後かな? 2011年10月に為替相場は75円まで円高になるのです。今は150円です。

為替相場の推移

金融の仕組みを、正しく理解しているかどうか…問われる現実です。40兆円も、たった2社の株価上昇が「米国の富」を増やしたんです。凄いことです。

ITバブル期のヤフーの株価推移

カタルが何故、ITバブルで崩壊をしたヤフーの株価チャートを用いた意味が理解できますか? 

ジェイドGの業績推移

ジェイドGの現在のPERは四季報数字では15.9倍で…3月から来期になりますが、その数字を基にするとたった12.4倍なのです。しかし2016年からの平均の売り上げ成長率は27.2%なのです。

27%運用の実績推移

この数字が、仮に、このまま維持できるなら…たった10年間、田中君の会社の株を買うだけで…お金が11倍に増えるのです。20年間なら1億2314万円です。カタルが述べる「35年間の悲哀」の時間なら…そのお金は天文学的な45億5243万円になるのです。たった100万円の株を買うだけで…45億円です。

カタルが新興株に傾斜して…ジェイドGの株を買い続け、「変化率」重視で、最近BASE株に肩入れをしている理由は、この辺りの成長力に魅了されている現実があります。

世の中は分からないものです。ITバブル期のヤフーの株価は、確かに大きく下がりました。しかし、まさか…その4年後は、また億単位の領域に戻るのです。たった200万が5億、6億円の世界の話です。同時に…「株の怖さ」を知りましょう。指数相場の意味も理解しないとなりません。ファストリの株価算出が変わるそうですね。あまり話題になってないようです。

本日は「金融力のマジック」の話をしました。また明日。

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