カテゴリー:コラム

まさかの相場

本日は…皆さんが関心の高い「テクニカル論」の話題を選択しましょうか…。でも株式投資の基本は「ファンダメンタル」で方向性が決まります。

ファンダメンタルズとは、国や企業などの経済状態などを表す指標のことで、「経済の基礎的条件」と訳されます。国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支などがこれに当たり、企業の場合は、売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況が挙げられます。ファンダメンタルズをもとに株価や為替の値動きを予測することをファンダメンタルズ分析といいます。

カタルが大切にしているのは「時代の流れ」です。

この言葉の中には様々な要素が含まれていますが、「時代の方向性」を…どのタイムラグ(関連する二つの事の間に生ずる時間的なずれ)まで容認をするか…難しいのですが、先ずは、「大きな流れ」の方向性から考えて…時間軸を縮めて観ることでしょう。どちらが優先されるかと言われれば…当然のことですが、全体の大きな流れの方向性です。

でも結果は、株価が上がり続けても、途中で休んだり、下がったりすることは良くあります。故に「テクニカル論」も重要なのでしょう。この需給バランスの読みも難しいですね。今回はSQの清算に絡み…先物から相場が大きく揺れましたが、この背景にはオプションの存在も大きく影響したのでしょう。でも主体はあくまで「時代の大勢観」です。

此方の記事が良いかな?

この記事を読むと…β値の話が登場しています。簡単に言えば…連動率の相関関係と言えば分かりますかね。日経平均株価に対して高い連動性の銘柄を掲げると最近ではアドバンテスト(6857)でしょう。金曜日はファーストリテイリング(ユニクロ=9983)でした。よく新聞では日経平均株価に対する「寄与度」の話が登場しますが…同意語でしょう。β値、相関関係、寄与度は、少しニュアンスは違うのでしょうが…カタルは同じ表現だと思っています。

カタルは、良く「市場の整合性」の話をします。

この整合性が…高いのかどうか。と言うより、整合性があるかどうか…と言うのを測るために、銘柄同士の関連性である「株価連動率」を観ます。「相関係数」の話です。カタルも数学は苦手ですから、チンプンカンプンの部分がありますが…。

基本的に半導体のDRAMやフラッシュなど…価格が下がれば、それを製造する為の設備投資も低下する筈です。投資は現状の市況を観て決められます。この設備投資の時期を巡り…メーカーは苦労をします。

お船も、良い事例かな? 

今回、日本の船会社はどちらかと言えば…海運業の中でも新造船の建造に積極的でした。「商船三井」(9104)など…必要のない投資まで「大盤振る舞い」をしているように見えます。兎に角、「爆利益」でした。「日本郵船」(9101)が2000億円の自社株買いを発表し、「川船」(9107)は1000億円を実施中かな? でも商船三井はしていません。カタルは、「ガッカリ」しました。商船三井はエネルギーの分野まで多額の投資をしています。本業に力を入れているのは川船でしょう。多少、海運会社により、お金の使い方は違います。郵船は輸送でも空輸の分野も投資をしています。

まぁ話は逸れましたが…一つの事象から、様々な「派生」が生まれます。

その影響度を「市場の株価」で判断をするのです。この連想ゲームが株式投資のようなものでしょう。クラウド環境が重要になり…「サーバー」の利用が進みます。このサーバー投資を怠ると…スピードが落ちます。全く…イライラします。カタルのサイトも容量が限られていますから、一時的にアクセスが集中すると、なかなか…サイトを観ることが出来ません。でも13時を過ぎれば…繋がりやすくなります。ゴメンね。でもそんなに急ぐ必要はないのです。

人間は、人より早く…情報を知りたいと思いますが、情報は知ることより「使い方」が問題です。株式投資は、特にそうです。

だから…対面営業で相場の解説をしてくれる証券マンの価値は高く…高い手数料を取ります。約1%です。500万の取引で5万円の手数料です。でも最近は手数料の安さに引きつられ…ネットが主体になっています。でも情報は貴重です。しかし皆さんの多くは、この扱い方を間違っています。メールを読んでいると…そう考えています。

先ずは…確りした「方向性の解釈」が必要なのです。昨日は「GDPデフレーター」の話をしました。名目経済と実質経済の違いも、理解してない人は大勢います。日経平均株価が上がっていると…自分が持っている株も上がると思っている人も大勢いますが、「Jトラスト」(8508)などは下げ続けています。ようやく…下げが止まり横ばいの下値調べの段階ですね。相場には…様々な場面がありますから、その「潮流」の話を展開しています。でもどれだけ…皆さんが理解をしているか? 

エヌビディアと価格帯出来高の様子

例えば…「エヌビディア」には大量の「空売り」があり、損失が膨らんだと言われています。その報道は此方が良いかな? この「価格帯出来高」の見方も重要です。チャート上の「高値の壁」の話です。

エーザイは、昨年12月5日に付けた…目先の10050円の高値を更新したばかりです。最近はテスラも、多くの空売り残があるようです。もともと…逆イールド現象を始め…M2問題に商業不動産投資の不振など…数え上げると不安要素をたくさん抱えて…株価が上昇していますから…今のこの時期の相場は「強弱感が対立しやすい」のです。

カタルは、この現象を「仕手化」と呼んでおり、意見対立がある所に相場が発生すると考えています。

今回の半導体は、少し「回復度合い」が早いように感じています。一部は絶不調です。スマフォもパソコンも売れず…在庫調整に手間取っています。車の半導体は、ようやく市況が正常化し…生産活動が活発化しており、納車の時間が早まっています。それと共に…中古車価格も下落していますから、過剰予約がキャンセルされています。納車待ちの状態も大きく改善しています。故に自動車メーカーの業績はしばらく大きく伸びます。でも…実体景気はあまりよくありませんよ。早晩、受注在庫を食べつくします。この時間軸を相場でどう考えるか? 

この読みを助けてくれるのが「市場の整合性」の考え方です。株価同士の価格を比較することで時間軸を測っています。エヌビディアに続き、テスラも空売りを飲み込んだ相場になっています。さて…何故、カタルが、早くから「エーザイ」を選択して取り組んでいたか?

一つは、今の相場は「34年の悲哀」…失った土地資本「1300兆円の逆襲」相場が始まります。

基本的に…34年間も普通の国でない…馬鹿な「実験の咎め」が生まれる相場ですから…目先のオプションの需給バランスはあまり関係ありません。海外投資家は日本株を持っていませんから、売り物がないのです。

そんな中…カタルの構想は、1983年頃のイメージを相場に抱いています。この後…1987年のNTT上場のイベントの相場に繋がるのでしょう。「過剰流動性相場」に、何処かで入るのでしょう。今か、どうか…分かりませんが、NTTは25分割があり…可能性はあります。更に…自民政調会長の萩生田光一のNTT売却発言があります。政府の財源は乏しく…目先のやりくりに消費税を上げずに…目先のお金を求め、政府株の放出です。だから1987年時に…環境は似てきました。

「市場の整合性」とは、時代の事象と株価の組み合わせの話です。

エーザイは条件が揃っています。本日の日経新聞は、良い記事です。目先はその通りでしょう。でもカタルは「違う」と思っています。日経新聞は、もともと…市場規模に疑いを持っています。

でもNHKの番組は昨日も痴呆症のドキメンタリー番組をやっていました。介護した者でないと…その苦労は分かりません。75歳以上の要介護者が、続々増加し…医療財政は大変ですよ。だから早く消費税を引き上げなくてはなりません。岸田さんの成否と言うか…「真価」は、その時に分かります。今はバラマキですから…誰にでも出来る簡単な仕事です。

エーザイの週足推移

エーザイの相場が、良い所は…2021年のアデュカヌマブの失敗があり、市場が「トラウマ」になっていることです。だから、大相場になる素質を秘めています。

エヌビディアやテスラのように…「大量の空売り」を飲み込む可能性があります。これだけ株が上がっても「仮需の割合」は低いのです。相場の…ほどんとが「実弾」による投資です。レーザーテックと比較すると分かります。それに続々…世界からレケンビが承認を受ける可能性があります。その度に、相場が盛り上がるのです。テクニカル面の壁は2021年の12765円しかないのです。

この週足のチャートを観れば分かりますが…基本的に2015年から8年間は「横ばい相場」です。2021年の12765円を抜くと青空です。当面は…その「攻防戦」でしょう。あとは仕掛け人様の腕次第です。

目指せ! レーザーテックの再現。このような人気株になるかどうか…は神様だけが知っています。それでは…また明日。

レーザーテックの週足推移


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