アーカイブ:2017年3月28日

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かたる:世間一般はトランプ・スランプと言うのか、トランプ・リスクと言うのか、分かりませんが…彼の政策実行力を問う声がニュースとして…多く流されています。その為にNY市場は5年8か月ぶりの8日連続安だそうです。もともと在った懸念に、スポットを当て返したわけです。でもこんな記事を本日は、ネット上で発見しました。此方です。

基本的に市場経済に於いては、いつも…「弱気」と「強気」が存在し、勢力の拮抗点が株価となり、表示されます。常に僕らは、両方の側に立った視点で、物事を考える必要性があります。自分の考えと違う方向性に、株価が動いた時にどうするか…。

立ち止まって、自分のスタンスを見直さないとなりませんね。どうして…みんなは、僕と同じように考えないのだろう? 自分だけが、特殊で馬鹿なのかどうか…。カタルは、いつも自問を続けています。

最近の失敗事例は、綺麗に抜けると考えていたのに…抜けなかった日経平均株価と銀行株の動向ですね。つい先日、カタルは、直ぐに抜けると思い三菱UFJを高値でも買いました。しかし…結果は駄目でした。考えられる理由は様々です。決算期末なので需給バランス調整があるとか…。勿論、トランプ政権の停滞で、米国の金利上昇が思うように上昇しないと言う理由が、最有力なのですが…。しかしFRBは急上昇する株価を見て、資産インフレも考慮して、金利を引き上げたのです。

一方、プラザ合意からの円高のなかで、「金利平価説」だけを頼りに…、燕などの洋食器の弱小メーカーの経営に配慮し、日本は低金利政策を続けました。その政策の影では…国内の資産価格が急上昇していたのですが、それを見逃して、バブルを発生させた元日銀総裁の澄田氏と、イエレン女史の「格の違い」は明らかですね。イエレン女史は、何故、利上げをしたのですか? もともと…3月当初の利上げ確率は、低かったのです。でも株高の為に実施したのですね。彼女の…狙い通り、株安の展開になっています。

冒頭の記事が正しいか…最近のトランプ・リスクの記事が正しいか…。自分で、精査しなくてはなりません。

なんでも、そうですね。他人任せで…自分で決断して、失敗したツケを、他人に押し付ける無責任な大人には、なりたくないものです。他人など…どうでも良いのです。他人の意見を聴いて…自分が、どう考えるか?…なのです。

こんな小学生では分かる教育を、僕らは受けて来ていません。だからメディアのアホな行動を、平気で見過ごせるのです。いつまでも進歩をしない民進党ですね。蓮舫氏は就任当初、政策論争を挑むと言ったはずですが…一体、どうなったのでしょう。森友学園など…どうでも良いのです。メディアには、質の高い報道を望みます。

さて今日は…読者の人が、何故、赤字企業の株を、買えないのでしょう。株の仕組みを、充分に理解してないからなのでしょう。その為に、カタルは自身の見方を少し紹介しますね。この話だって、カタル味噌なのです。果たして正しいかどうか、分かりません。

でもカタルは、今、こう考えている訳です。時代は変革期なのですね。カタルは一般的な表現として「スマートコミュニティー」と表現しています。次世代の社会をイメージしています。SFの未来社会ですね。スタートレックの時代です。今の時代は、その黎明期です。

IoT社会は、様々な時代進化を、一気に早めます。何故なら…AIが投入されるからですね。スパコンの進化は、凄まじく…これまで10年、20年かけていた仕事を、1時間、2時間に短縮します。昨日、報道された日立のAIを活用したカメラ技術を見ましたか? 青のジャンパーで、黒の帽子、年齢は30歳代で、性別は男と言うキーワードを入力するだけで、AIが対象者を絞るのです。ロンドンのように、街中に監視カメラを設定すれば…直ぐに犯人は逮捕されます。

このような時代では…「潜在成長率」の考え方は、非常に重要です。

この企業の未来の伸びは、どうか?…と言う考え方ですね。市場には「PEGレシオ」と言うものが存在します。現在のPERは割安か、割高かを選別するので、PERを成長率で割るのですね。解説は此方です。この指標の難点は、成長率を、どうやって見極めるかです。過去の利益成長率を元に、未来をはじくか…それとも時代背景を考えるか? 赤字企業の場合は…どうするのか?

我々日本人は、マニュアル通りのロボット教育を受けて来ましたから、なかなか応用が苦手です。でも仕組みの趣旨を、理解して欲しいのです。成長力が高いと…PERの評価が100倍でも納得できるのです。仮に利益が2倍、2倍と増えると、当初から4倍に増え、3年目には、なんと8倍になりますね。一株利益10円の会社がPER100倍の1000円の株価を付けていても、おかしくは…ありません。だって3年後の一株利益は80円ですから、3年後のPERは12.5倍ですからね。この考え方がPEGレシオの根底にあります。

損益分岐点

 

さてここで…もう一つ、損益分岐点の考え方を想い出してください。前に使った画像ですが…基本的に企業の収益構造は固定費と変動費を合わせたものより、売り上げが損益分岐点を超えると、利益が生まれます。つまり一番大切なものは「売り上げ」なのです。全体の総収入ですね。

分かりやすいイラストを作ろうとしましたが、時間が掛かってしまって…間に合わないので途中で諦めました。此処で…カタルが言いたいのは、変動費の増加率が、売り上げ増加で大きく増えない収益構造の会社は、利益率が髙いと言う事ですね。つまり…売り上げの増加が利益に直結します。逆に鉄鋼、車もそうですが、売り上げが増えても、製品を作る為の材料費が膨らむ産業は、あまり旨味がありません。

この二つの考え方は…非常に重要です。成長率と変動費の考え方です。ここで…最近、何度も登場しているクラウドワークスを事例にしましょう。この会社は基本的に、総契約額の20%程度を、収益(売り上げ)としてピンハネしています。一般的に人材派遣会社も同じ収益構造です。クラウドワークスの場合は、社員など給料が主な固定費です。変動費は、ゼロとは言いませんが、ほとんど発生しません。だから売り上げの伸びが、直接、利益に繋がります。

しかも昨日紹介したアウトソーシングと違い、人を直接、派遣するわけではなく、クラウド上で処理をしますから、一気に広がりますね。人を実際に揃えることをしなくても良いのです。世界中から、必要な人を集めることが出来ます。

だから…社長の器次第で急成長も可能です。一流のプログラマーは、それなりの料金を貰えるでしょう。これは過去の実績を、どんどん数値化して…客観的評価ができます。だから、やがてAIが、それぞれのフリーランサーに適切な仕事を、自動的に振り分けるでしょう。このピンハネ率は、やがて20%~15%と下がるでしょうが…、それ以上に、どんどん仕事は増えます。

何故、カタルが赤字企業なのに…惹かれ続けているか? カタルは1300円台でも、あの時は、安いと思ったのです。その理由は…この潜在成長率にあります。仕事が軌道に乗り始めれば…成長速度は、毎年、2倍なんて、もんじゃないでしょう。あっという間に、5倍、10倍と売り上げが膨らみ、急激に利益が生まれる筈です。だから2100円越えは、指呼の間。そうして、その転換資金が、益々…クラウドワークスの成長スピードを速めるのです。

クラウドワークスの四半期別の業績推移

今は過渡期ですね。営業収入は、この1年程は横ばい推移のように見えますが…総契約額はキュレーション問題でも落ち込まず、着実に増加しています。前年比で39%の伸び率ですよ。この総契約額が収益の源泉です。この実績をどう考えるかが、クラウドワークスの評価に繋がります。本日は株価が高いようですが…間もなく、この水準を一気に抜けるかもしれません。カタルは2100円越えを実現させ、日本社会の進展を期待する次第です。本物を育てる為に…。それでは…また明日。



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