アーカイブ:2017年5月

情報の価値

一般的な報道内容と違う現象が、米国で進行しています。このような現象は、市場に織り込まれてない可能性が高く、必ず、未来において統計資料にも影響を与えます。最近、気になる米国の陰りを目にしています。一つは自動車です。 

JDパワーとLMCオートモーティブの予測によると、このままいくと5月の販売奨励金が1台当たり3583ドルになると予測されていると報道されています。この金額は過去最高だそうです。つまり米国の自動車販売はメーカーの見込みを大幅に下回っており、近々、生産調整が実施されそうなのです。先日はフォードのリストラ記事を見ました。 

トランプ氏は米国への生産回帰を謳い、各メーカーは米国内で生産投資を増額していますが…これは負担になります。つまり自動車株は「空売り」だと言うことです。中国も販売奨励期間が終了し下降気味ですから、赤字にはなりませんが、自動車は危ないですよ。今は最高利益を更新した後で、下降気味ですが…まだまだ一般認識されておらず、「売り」を推奨します。この統計数字は、秋ごろには明確になるでしょう。 

同じく…米国経済動向ですが、格付け会社のフィッチレーティングの米国のクレジット業界についてのレポートが出ているようです。そのなかで…複数の大手カード会社の第一四半期の足し倒れ償却額の増加が指摘されています。つまり米国の消費も減少傾向なのでしょう。 

このような現象を見ると…「金融規制克服論」の効果も、そろそろ薬が切れかかっているようです。FRB3回の利上げとか…言っていますが、やはり金融規制の影響が継続しており、なかなか力強い回復にならないのでしょう。 

通常、上記二つの材料は一般の市場関係者は知りませんが、ヘッジファンドの優秀なマネージャーは、アシスタントも優秀です。そのアシスタントはたくさんの資料を読んで…選りすぐりの情報を抜粋して、マネージャーに報告します。この報告を受け、関心のある項目なら、マネージャーは、再び自分で資料を読み直し検討します。だから、まもなく市場にも変化が生まれますね。 

上記の二つの現象は、非常に重要です。カタルがアシスタントなら、上司に注意を促す内容の記事なのです。このような雑用が…実は大変な作業なのです。たくさんの新聞記事や雑誌などから、有益だと思う記事を探す仕事は、ある程度のキャリアも必要ですし、ともかく時間がかかるのです。もし…この作業をカタルの代わりにしてくれるなら、いくら貧乏人でも100万円程度の情報料金を、年間に払うでしょう。カタルのような貧乏人でも100万も払うのですよ。 

この「情報の価値」の意味を知っているか、知らないかは…大きな差になります。皆さんはカタルのレポートを毎日、読んでいます。しかし多くの読者、おそらく95%程度の人は、表面的な文字しか追っていません。だからダメなのです。毎日、書くレポートになかでも…時々、きらりと光るものが載っているはずです。 

だって、カタルはレポートを書くために、毎日データ集めに2時間ほどかけ、毎日の情報集めと、このレポートに…やはり2時間ほど掛けていますね。合計で4時間ですからね。ほかに相場の値動きを見ているわけです。 

中には、間違っている解釈なども…あると思いますが、そんなことは常識です。フェイクニュースと目くじらを立てるほうが、おかしいと思っています。そもそも情報の意味を理解してないと思います。先日のトランプ当選を、どの程度のメディアが事前に予測していたのでしょう。メディアの資質が、どんどん劣化しているというか…。時代が変化しているのでしょう。 

前川、前事務次官問題は、実に興味深いですね。この現象はネット時代になり、報道の操作が難しくなっている事を示しているのでしょう。これまで僕らは、創られていたニュースを真実だと思い込んできたのでしょう。イラクの化学兵器開発という間違った情報をもとに、フォードは湾岸戦争を始めました。その結果がISイスラム国の誕生です。 

正しい情報とは…なんでしょう。みんなが正しいと思えば…市場では株価になって現れます。しかし時間の経過で、その情報が間違っていたと判明することもあります。昔の科研化学のイチジクの制癌剤の相場などは、その実例です。 

だから…ネット時代は本物が求められ、これまでの社会では埋もれていた人間にもスポットが当てられ…世に出るのでしょう。本物志向の時代だとも、言えますね。 

カタルは赤裸々にレポートを書き、毎日、自分自身で実験を続けています。もしカタルが損をしているなら、カタルのレポートも価値がなくなります。読む価値などありません。もし…カタルが年収1億円を超えるような成果を…毎年、続けられるとしたら、もうこのレポートは卒業です。 

市場には、小賢しいレポートが溢れています。○○証券の○○アナリスト…など一杯ありますね。でもそんなものは、みんな偽物です。だって本当に儲かるなら、自分が会社を辞めてトレーダーになります。 

世界のトップは…数百億円だと言いますからね。まぁ、カタルは、元金がないために大きく相場を張っていませんが…いずれ、わずかな金額も…大きく育つと思い、株屋を辞めたのです。まぁ、年収1億円は、フロックにしても…1000万の水準は、どんなに相場が悪くても達成できるでしょう。日本の国は、おおよそ5000万が基準です。このラインを超えると税務署の監査対象になります。 

だから毎年とりあえず、5000万目標が一つの目安でしょう。株式投資の場合、元のお金が必要ですからね。せめて1000万程度ないと…なかなか思うような投資などできません。カタルは実験のために、昨年から、短期売買の成果を公表しています。昨年の1月から200万円でスタートさせました。年末は100万と少し儲かり、端っぱの数字は、銀行口座に戻し、今年は100万円増額の300万円から、再スタートしています。もうすぐ今年は…400万円の水準に、あと一歩です。 

昨年は200万が400万増えて、600万まで行ったのです。丁度、この時分です。でもここから失敗して…大やられしました。今年は、失敗しないように…気を付けています。 

メインの口座は、別の方法で運用しています。こちらのメインは、ケネディクスが中心になっています。カタルは自身の描いたシナリオが、正しいと思っています。政策が間違っているから、自身のシナリオ通りに、事が運ばないと考えています。正しい政策を実行してほしいものです。そうすれば…テロなど世の中から消えますね。 

社会に不満を抱くから…食えないからテロが生まれます。日本人は我慢強い国民ですね。失われた時代が、これだけ続けば…ふつうは暴動ですね。でも最近は「維新の会」ブームも下火になっています。曲がりなりにも…アベノミクスは、正しい方向性だからでしょう。でも褒められた、ものではありませんね。何しろ「流動性の罠」に、ドップリ漬かっています。 

ようやくケネディクスが600円台に入り、スタートラインに立ったのでしょう。でも邦銀株は、まだ動いておらず、金利も低い水準が続いています。1%以下が異常なのですよ。この金利が5%程度になるなら…いや債券先物の基準値6%程度が、通常の経済状態なのでしょう。それが「名目時代」なのです。 

金融庁も、自分たちの行動が、どう社会に反映するのか?  

この政策効果の検証が、不十分だと思っています。政策は、正しいからするのではなく…実態に見合った行動が、必要だと思います。今の時期における商工中金への検査は、正義かもしれませんが、「行動の委縮」に繋がらないか…考えないとなりませんね。トップの器量が問題になります。末端の検査官は融通が利きませんからね。あなた方はバブル期になったら増員すればいいのです。人員が多すぎるから、検査をしたがるのでしょう。減らしましょうね。そうして地価が高騰し、株価が数字に合わなくなったら大量に増員して検査を強化しましょう。今は形を潜めて…冬眠すべきなのでしょう。 

日本が、ここまで迷走した最大の理由は、教育であり、仕組みの問題なのでしょう。東芝など…どうして上場維持にこだわるのか…。東電もそうですね。潔く、上場廃止を選択していれば、日本時間は、もっと早まったのでしょう。ブルドックソースの買収をめぐる問題や、日本空港ビルディングも話もそうですね。日本の村論理は、日本人でもサッパリポンです。 

カタルはレポートを通じて、株式投資で儲けることも重要ですが、同時に「日本の在り方」を共に考えてほしい…と願っています。本日は「情報の価値」ということから、色んな話を展開しました。まとまりがなかったですね。 途中で中座して…本日は健康検査をしてきたためですね。何しろ、貧乏人のままでは死ねません。やはり義理を果たし…有終の美を飾りたいもの。それでは…また明日。



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