アーカイブ:2017年5月28日

ベーシックインカム

昨日と言うか…日付が変わっての深夜の番組でしょうが、NHKのEトレで、オランダの歴史家で「ベーシックインカム」の支持者のルトガー・ブレグマンが、取り上げられていました。カタルは途中から見たのですが…ベーシックインカムとは、生活の最低保証をしようと言う、富の再分配の話です。日本の生活保護のようなものですね。働いても、働かなくても、全ての人に最低限の収入を国が約束するのです。オランダで実験するかどうかの投票があったのですが、その後、どうなったのかな…。

カタルはスマートコミュニティーの進展が、価値観の大きな変化を生むと思っています。モノの価値観がどんどん薄れ、文化的な価値観がドンドン上がる社会をイメージしています。何故なら、多くの労働がロボットに置き換わり、AIやロボットが人間の仕事を代行するから、人は時間を与えられ、更なる欲望を満たす行動に繋がるからです。

1985年頃から起ったグローバリズムの流れは、ベルリンの壁崩壊で加速しました。カタルが東京の上京した1989年に、大きなパラダイムショックが起ります。日本は加工貿易体制から、上手く体制転換が出来ずに…「失われた時代」を続けました。目標を見失ったのでしょう。米国は、アップルやグーグルの誕生を見れば分かりますが、上手く主役が交代し新陳代謝が促されています。今では、アマゾンやグーグルの株価は1000ドルに乗るかどうか…市場の関心ごとになっています。

ところが…日本はどうでしょう。未だに村論理の考え方を大切に守っています。グローバル化にも、後れを取っています。最近、ようやく新興市場の中から、新たな成長企業が生まれつつあります。ソフトバンクの日本での評価は、相変わらず、低いままです。逆に東芝を、なんとか…ルールを曲げてでも、残そうと右往左往しています。AIスピーカーの話が登場したのは、シャープだけですか? ロボコンか…。あの夢が、少し見え始めました。

日本のトヨタやファナックは、AI開発ベンチャーの「プリファードネットワークス」に投じたお金は、僅かに10億円です。一方、米国は、数百億円単位の投下です。日本がドンドン劣勢になる訳です。富の配分の仕方が、間違っているから、カタルは読者のみなさんに、株式投資を通じて、共に「日本の在り方」を考えて欲しいと…このページを立ち上げ、既に20年です。「株式市場 日本を考える」が、IRNETのコンセプトです。

何故、出てくる杭は、打たれるのでしょう。ライブドアの乗っ取りにカチンときたフジテレビの日枝体制は、今、様々な問題が指摘されているようです。たぶん…分からないけれど、あの事件が切っ掛けで…東京地検が動いたと推測しています。日本村論理ですね。一方で…間違いなく、債務超過の東電を国が救い、上場させておくのですよ。責任は東電だと言いながら、お金は国が出すおかしな体制です。筋が通りませんね。

だから…カタルは、あの時に国の責任を認め1兆円か2兆円か分かりませんが、払える有限責任にして…、後は原子力政策のミスだと、素直に間違いを総理大臣が認めるべきだったのです。そうすれば…スッキリしました。奉加帳方式で、責任のない他の電力会社もコスト負担がなかったのです。それなのに…全く関係ない関電など、他の電力会社も東電の費用を負担させられています。

今の東京オリンピックの費用負担と…まったく同じ考え方ですね。東京都とオリンピック組織委員会、国、対、開催自治体の構造です。村論理は、良い所もたくさんあります。でも…公平公正の基本ルールが、歪められています。「空気の研究」を話題にした小池さんは、やはり、政策の筋がずれているように思います。豊洲問題も、何れ、ウヤムヤでしょう。あれは、なんだったのでしょう。生産性のない行動でした。でも情報公開の意味を再確認はさせました。しかし高いコストですね。

冒頭の富の再分配の話ですが…「ベーシックインカム」の論理は、面白いですね。当然のことながら、村論理で食べている人間がたくさんおり、その人達への分配が、ベーシックインカムの財源に変わり、消えます。だから既得権力者たちは、猛反対をするでしょう。

カタルはシンプルな制度が、一番だと思っています。だからキャッシュレス社会を早く実現させればいいのです。監視カメラとキャッシュレス社会の構築で、犯罪の発生率は大きく減ります。さらに税務署などの恣意的な権力の乱用もなくなります。公正なルールになります。税務署はケース・バイ・ケースなのです。国税にルールを聴くと分かりますね。地元の税務署に聞けと言います。一度、挙げられないと、分からないから…多くの読者は税務署の怖さを知りません。彼らの基準は、人により様々なのです。

カタルは消費税を30%程度(50%かな?)にして、所得税など…なくせば良いとさえ思っています。その方が、シンプルで分かりやすいからです。兎に角、仕組みは…シンプルなのが良くて…村論理を通すために、歪められた様々な制度負担があるから、日本企業のROEはなかなか上がりません。何故、こんなに外資が少ないのでしょう。不思議な国です。

乗っ取り防止策を講じる企業は、上場すべきではありませんね。基本的に、株式を公開すると言う事は…公器になる事を選んだのです。でも米国でも訳の分からない株主権があるから…世の中に、公平なルールなどないのかも知れません。

カタルは、馬鹿の3流大学だし…就職も、名も知れない地方の証券会社の出です。だから実績だけをみる歩合給の世界に入りました。歩合の世界は、野村も大和もありません。あるのは、お客様を如何に儲けさせるか?それだけですね。お客様を儲けさせ続けることが出来れば…いくらでも収入が上がります。でも人間は、限界があります。

株屋の歩合給の世界では、どんなに頑張っても上限が決まっています。立会時間中、電話を掛けて…伝票を切っても、せいぜい2億に届かないでしょう。カタルが、あんなに忙しくて…1億だったのです。だから、もう一度、相場が復活しても魅力がなく、投資家の道を選択しました。でもファンドマネージャーの世界は別ですね。でも日本じゃダメかな。でも一度、日本のヘッジファンドで、高額収入が話題になりました。タワー投信の清原さんが100億だったかな?…多額の納税で、話題になりましたね。でも世界は数千億円なのです。

昨日のEトレは、そんな世界を否定するものでしたね。もしベーシックインカムの世界になったら、無意味なマネーゲーム等のクオンツなんか…無意味な行動だと否定されていました。でもカタルは、こう考えます。市場取引を通じて…必要な所に資金配分が出来るから、時代の進化が早まると考えています。それが市場原理なのです。僕らが、儲かる銘柄を探す行動が、社会変革を生んでいる源泉になっていると思います。

だからカタルは、全てのお金を市場配分に委ね、小さな政府の主義者です。米国共和党の考え方です。早い話、公平なルールの中で競争を激化させて、その競争を勝ち抜けば…人類の進化は、早まると思っています。制癌剤の開発競争でもそうですね。だからある意味で小野薬品のオプジーボが、一度、決まった薬価を、途中でルールを変えて、改ざんした行動はおかしいと思っています。

サラ金規制の最高裁の判決もそうですね。途中でルールを変えたのです。みんながそのルールの中で行動していたのに…後になって、それはルール違反だから罰金だとされたのが過払い請求ですね。その結果、他人の金で食う、ダニが生まれます。過払い請求を促す会計事務所のテレビCMは…儲かるから、経費を使うのですね。最高裁の判事だった今井さんは、たぶん宮澤喜一と同じで…現状を悔いている筈です。

世界競争に勝てるルールが必要なのです。だから実質重視の清貧思想を蔓延させることをやめて、パッパラパーに生きている…無茶をする人間を育成する、名目成長の世界に移行させないと…ドンドン、日本は劣化します。これは長年、「失われた時代」を通じて、食えない為に、カタルが考え抜いた結論です。故に、新しい世界に突入するために、失った土地資本の資産回復が、欠かせないのです。これが「1300兆円の逆襲」です。

日本国の土地資産金額は、政策の失敗で失われてきました。その損失を償却するために毎年稼ぐフローの所得を、損失処理に回してきたのです。こんなバカ政策は止めねばなりません。その様子をご覧ください。資料元は此方のページですね。自分で確かめると良いですね。地価を上げれば…「フロー」のあがりの他に、「ストック」のあがりがプラスされます。

日本の土地資産の推移

この資料によれば…1990年に2477兆円だったのですが、2013年現在では1120兆円に大きく減っています。(このデータはなかなか更新されませんね。他にあるのかな?)この差額1357兆円が、カタルの主張するテーマである「1300兆円の逆襲」相場なのです。2005年の1248兆円から、2007年末に1303兆円と2年連続で、一度、回復したのです。しかし福井元日銀総裁の「羹に懲りて膾を吹く」小心者の行動が、せっかく芽生えた、蕾を枯らせました。金融庁も同様の行動を追随しています。

故に、先日、バーナンキ元議長が、たとえ消費者物価が2%を超えても…直ぐにテーパリングを考えてはならない…と警告したわけです。まだこの状態になっていませんが、何れ、話題になります。カタルが、河野太郎の言動(日銀の出口戦略)を批判した理由が、お分かり頂けるでしょうか? このようなアホが、「失われた時代」を、長引かせています。

先ずは「流動性の罠」から脱出して、お金が動き出さないと駄目ですね。当座預金残がなくなり、企業の現預金が消えないと駄目なのです。金曜日の日経新聞の一面に「守りから攻めへ」の特集が、組まれています。セコムは6倍だとか…。通常、月商1倍で充分なのに、日本は2倍水準だそうです。112兆円の内、半分を使わねばなりません。半分はGDPの1割ですよ。大変な数字です。

こんな馬鹿でもわかる簡単な理屈を知らないのは、自分で株の取引をしてない為ですね。邦銀株が、長く理論価格より、低迷している理由を、考えないからです。だから読者の皆さんは、日本株を売り買いする事で、「日本の在り方」を共に考えて欲しいのです。

カタルは1300兆円の逆襲が、正しい政策だと思っています。故にケネディクスの株価だけを見ていれば…日本株の先行きが分かると述べています。単純でしょう。

何故、カタルが、14連騰(途中2日間変わらず…を挟む)もしているケネディクスを、後場寄りの605円で買い、大引けの602円でも、公約通り…買い増ししたか? 目先は高値かも知れません。しかし失われた時代に、散々…苦しめられたのです。カタルは、どんなに頑張っても食えなかったのです。2年続けて120万ですよ。月収ではなく年収の話です。

こんなバカ政策はありません。その歪みが、糺される相場なのですね。だから壮大なスケールで…これから新たな相場が形成されます。近視眼的な目先の儲けを、求めているのではありません。「1300兆円の逆襲」…そうするとジャブジャブのお金が、段々加速して動き出し、カタルだって「プリファードネットワークス」に、ポン…と「この10億円を使って下さい」と、差し出せるようになります。計算すると…このまま買い増しを続け、上場来高値を更新すれば…ひょっとすれば、可能かもしれません。いや、やはり10億は難しいかな?

仮に物理的に可能だとして…そんな度量が、カタルにはありませんね。やはり株式投資は難しいのです。常に、自分の心との戦いです。また…明日。



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