アーカイブ:2017年5月9日

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とうとう…ソニーは4000円台へ、大台を変えましたね。ソニー株はモノを言う株主(アクティビストファンド)である「サードポイント」が株式を買い始め、日経新聞に報じられたのが…2013年10月です。彼らは…「スピンアウト」を求めていたようです。社内のいろんな分野を分離して、別会社として上場させるやり方です。

代表事例は、日立建機や日立化成などの有力企業を独立させている日立製作です。その逆の方針で子会社群の松下電工や松下通信を内部に取り入れたのが…パナソニックですね。カタルが見ている分では…市場の受けは、スピンアウト形式の方が、価値は高くなるようです。最近ではGMOグループが、この形式です。ただある日…突然、パナソニックのように子会社にすると発表する事例もありますから…他の完全な企業よりリスクはあります。親会社が…勝手に他社への売却もする事も、あり得ます。

でもサードポイントは、折角、安値水準を買ったと思ったのに…何故か直ぐにソニー株を売却していますね。その報道は翌年2014年10月に日経新聞が報じています。つまり株価チャート面では下のグラフのような展開ですね。

ソニーの週足推移

この時期、カタルはソニー株に対し懐疑的でした。しかしVRの話が出た辺りから…カタルは推奨派に変わっています。それ以降は一貫して大型株の代表格として、皆さんにも…時々、推奨しています。たぶん…この動きは、これからも続くと考えています。カタルの基本構想はオリンピックを控え…エコポイント減税で、爆発的な需要の波が来た2009年5月~2011年3月の買い替え需要が来るからですね。だからシャープも基本的に強気を堅持しています。今は…まだ駄目ですよ。まだ調整中でしょう。

何故、面白くもないソニーを取り上げたか…大型株でも儲かると言う事ですね。三菱UFJでもそうですし…何も小型株の変動率が高い銘柄をやらなくても…良いのです。昨日は東レを掲げましたね。何れ…高値を取るのでしょう。

人間には得手不得意と言うか、向き不向きがあります。性格の問題ですね。最近の傾向としてネットトレイダーが生まれた背景として…短期売買を主眼にする傾向がありますが…カタルは納得できませんね。バフェットなどは長くコカコーラの株主を貫いています。基本的に企業の成長は長いものでは10年以上続きますね。通常は景気変動で揺れるのですが…その景気変動でも成長を続け時価総額を増やし続ける企業があります。時代に合わせ、会社組織を変えています。

今の事例は…マイクロソフトとかな? 御承知のように…Widows95が爆発的に成功してパソコンが世界で一般的になりました。ビルゲイツは…これでお金持ちになりましたね。カタルはあるOLがたまたま遊びに来ていたビルゲイツと同席して、バブル期に高騰するマンションが買えないから、余ったお金をどうしようかと…相談していたら、ゲイツはそれならうちの株を買えば良いですよ。…と言われ、当時は無名のマイクロソフト株を500万円分かって…しばらく放っておいた話をしました。本当の話ですね。

通常の証券会社なら、株が上がると直ぐに「儲かるから株を売りましょう」と誘いを受けます。所が…米国株だった為に値段が分からずに…その担当セールスも歩合外務員でお爺ちゃんだった為に…マイクロソフトなど知らなかったことが幸いして…10年以上も、ほったらかし…でした。

そのOLは、地価が下がって来たので2000年代になり、あのお金を頭金にして、又、マンションを買おうと思ったのですね。それで…担当の歩合セールスに電話をしたら…大変です。八王子の方で、小さなマンションをローンで購入しようと思っていたらしいのですが…六本木の高級マンションに変わり、更に豪華なスポーツカーに、オートクチュールの服を揃えても…たいへんなお金が余り…悠々な生活費を確保して、勤めていた会社を辞めました。その後の話は聞いていませんが…。そんな恵まれたケースも、実際にあります。500万円が10億単位の金額に変わったのです。

バフェットやこのOLの話は、本当の話です。つまり投資方法と言うのは、本当に…様々なケースがありますね。小手川君のように成功して数百億円レベルになると…もうコバンザメ戦法は通じません。でも僕らにとって、数億円でも充分な金額ですからね。要するに…自分の性格にあわせ…銘柄を選び投資すると良いのでしょう。大型株ならば…1年に2割程度の動きでしょうね。中にはラッキーで…2倍程度になるかも知れません。

倒産の危機が言われるときに買ったソニー株は、一時1000円を割れていました。同じソニーが、今では4000円ですからね。大企業が倒産する可能性は低いのです。色んな引き出しがありますからね。この引き出しの話で…カタルは、この連休中に「財務のダム論」の話を展開しましたね。もう売ったから…カタルは詳しくは見ていませんが…アピックヤマダが減額修正と決算を延期して、昨日はストップ安を付けていました。たぶん…「引き出し」作りでしょう。

少し違うのでしょうが…似たケースで、夢テクノロジー(2458)は、経費を計上し減額修正しましたね。増収減益です。このケースは時間が経過すると期待値が増しますね。ただし目先は駄目ですよ。でもその代り何度か下値を買えるチャンスが、これからも来るでしょう。基本構造は変わりません。このケースもある意味で「財務のダム論」です。ケネディクスは…もう引き出しが満杯です。減損会計と言うか…アコムも、このケースに似ています。未来に発生する過払い請求を一括処理して、赤字転落になりました。

つまり一過性かどうか…の数字に見分け方が非常に重要だと言う事です。決算を見て…単純に数字が悪いから、駄目だと言う訳ではありません。その数字の背景の読みが株式相場に求められます。「財務のダム論」の話は、東芝や日本郵政にも言えます。色んなケースがありますから、自分で研究して出来れば…最低限の株を買って長く観察すると様々なケースを学ぶことが出来ます。ところが買わないと…人間は怠け者ですから、観察することをやめます。だから学びも浅いものになります。

証券マンは、様々なケースを、お客様のお金で勉強する事が出来ます。そうして一人前になって行けば良いですね。今はネットに様々な成功談や失敗談が転がっていますから、報道と株価チャートを、先ほど掲げたソニー株のように…独自に研究して未来の投資に活用して下さいね。かたるが試行錯誤して学んだ経験を、このレポートを長く読むことで…皆さんは、時間を超越する事が出来ます。有意義にネットを使いこなし…賢い投資家になって欲しいと願っています。日経新聞に踊らされず、自分自身の意見を貫けるような投資家に育ってほしいものです。

昨日は526円と530円のケネディクスを売りましたが、本日は525円を買いましたね。どっちでも良いのですね。基本はクロスなのです。カタルは公言しています。長く取組み…持ち株数を増やしたいと…言っています。最近は短期売買も始めました。銘柄など…なんでも構いません。株価位置が下値の株が良ければ…時間はかかりますが…小野薬品などは良いかも知れません。直ぐに上がることを期待しては駄目ですよ。直ぐに上がる株は…高値圏の株です。こんな事は常識ですね。リスクとリターンの関係は、歴然としています。

博打を選ぶか…自分がどのタイプか…自分自身を知り、自分の力量を把握できれば…自制する事が出来ます。ここが一番、難しいですね。足るを知ることですね。馬鹿は馬鹿なり…努力が欠かせません。それでは…また明日。



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