アーカイブ:2017年9月17日

いつも…ブレーキを片手に持って

本日の日経新聞など読むと…早く日本政府は「キャッシュレス」に動いた方が良いですね。ビットコインは、必ず規制されます。中国の事例が先進的なのです。この領域は犯してはならない聖域です。金融関係者なら…誰もが、そう考えます。僕らは、常に政策当局と戦ってきました。皆さんは「金融政策」の意味を…あまり知らないようです。

カタルが証券マンの1年生だったかな? 研修会で…大和証券の人が講師で招かれてきており…初めて、「株価」と「金利」の関係を知りました。

浦上さんが書かれた「相場サイクルの見分け方」と言う本に、度々…登場する、金利と業績、株価の推移を示した表は…、つまり金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の順番で、株価がどう動くか…と言う表ですね。これは素晴らしいアイテムです。魔法のアイテムですね。是非、日経から本が出ていますから、買ってない人は、熟読すべきです。株でお金を儲けたいなら…この本を手元に置くべきですね。

つまりビットコインは、その政策を犯す「ウイルス」です。「ばい菌」ですよ。だから、必ず、規制を受けます。

株式取引は、常に経済原理の上で構築されています。景気を持続的に上昇させるアイテムがいくつか存在しますが…大蔵省の役人は、株取引をして…追証にでも追い込まれれば…自分達の政策の不備が理解できます。だから上級官僚には、どんどん株の取引をさせるべきです。ところが…日本は、禁止かな? 馬鹿な国ですね。勉強の場を提供しないで…政策官僚まで、ロボット化をしようとしています。

都民ファーストの…議員の箝口令のような命令も、おかしな処置です。小池さんが本物の政治家を目指すなら…早くやめるべきです。いろんな意見をまとめる力がなければ…リーダーとしての資質が、ありません。まるで共産国家のような…北朝鮮のようなものです。今のメディアの在り方が問題だから…そのような処置なのでしょうが、一時的なものでしょうが…やはり、おかしな対応です。政治家がモノを言わないで、どうして…有権者は、その人物を、代表に選べるのか? 不思議な国ですね。

如何に、ロボット教育が浸透しているか…分かりますね。この国の在り方が、何処かで…間違っているのでしょう。民進党の混乱ぶりに乗じて…早くも選挙の話が急浮上しています。外人投資家は…様子見になりますね。この辺りの動きが、どうなるのか…分かりませんが、気になる問題です。仮に…総選挙の様相が強まれば…大型株は沈みます。小ぶりな銘柄が選択されます。

郵政株の放出もあり…需給バランスが良いとは言えません。でも金曜日は北朝鮮の挑発でも…株は上昇しました。要するに…「ダシ」なのですね。単に、資金ポジションの調整の一環だったんでしょう。読者の皆さんには、本質を捉えて…貰いたいのです。

金利の話とか…。世界の金融は、米国に支配権があります。故にFRBの人事問題は、今後の政策を占ううえで…非常に重要なのです。ようやく…リーマンショックの影響が消えかかっている所です。10年、掛かりましたね。まだ実際には、まだ…お金を削減もしてないのです。

2013年5月に、この構想(テーパリング)を、バーナンキ元FRB議長が打ち上げた時に、市場は大きく動揺したのです。それから4年以上が経過しますが…未だに実行されていません。ようやく…スタートするか、どうかなのです。

リーマンショックは、非常に大きな問題なのです。影の銀行システムのCDSなどの発展が、世界景気を支えていたのです。それが消えたので…世界の中央銀行が、それを不足分を補って来て…ようやく通常の状態まで、追い付いたところですね。でもスペインもイタリアも失業率は高いままなのです。対応を急げば…「ダリオ時間」のスイッチが入るかも知れません。

2006年、福井さんは「羹に懲りて膾を吹いた」のです。これにリーマンが重なり…日本経済は2番底を経験しました。過剰なバブルのようなものが生まれても、カタルは良いと思っています。今の米国株の水準は、高いのですが…日本はマダマダです。配当利回りと預金金利の平準化さえ…出来ていません。「流動性の罠」の出口に居ます。欧州はマダマダですよ。

米国金融株の指数化推移(リーマンショック前が1)

米国金融株は、殆ど上がっていません。その様子が此方です。リーマンショック前を1だとすれば…今の米国金融株は10年経って、たった2割の上昇です。これが正常かどうか…。難しい判断ですね。まだ内部留保を、馬鹿が出来るような水準まで貯めこんでいるとは言えません。非常に「脆い」状態なのでしょう。故に、ダリオ時間は常に存在します。欧州は、まだ入院しているのです。ようやくICUから一般病棟に移った所ですね。

こんな環境を見逃し…テーパリングを急げば、大恐慌後の失速を繰り返す事になるかも知れません。問題は、割高に見える米国株の水準など…資産インフレ問題です。トランプ氏は、更に減税などを実施する方向なので、株が下がるようには見えません。だから破裂の圧力は高まります。既に景気拡大期の期間は長く…誰もが、漠然とした不安感を抱いています。

常に、この問題は燻り続けます。株と言うのは、調整がないと…安心感が生まれません。だから乖離調整が、必ず…必要なのです。一部の人達だけで、株価を持ち上げることは誰にでも出来ますが…それを万民に認識させるためには、時間がかかります。一度、株価を下げると…新規の参加者が増えます。だから株価を上昇させる場合は…必ず、時間の概念が大切になります。

カタルのサイトの読者は、非常にレベルが高く…一般的には、教職絡みや医師などが多いようです。だから、この話が理解できると思いますが…米国株は、既にリーマンショック後から一貫して上昇しています。この上昇期間が長いほど…調整も大きいと思われるのです。

米国の覇権体制が崩れ、ドルの信認が消えるとか…。そんなショック状態も、頭の片隅にいつも置いておきましょう。トランプ氏の政策は、株式にプラスですが…彼はいつも一発触発の「爆弾」を抱えている様にも思えます。問題は北朝鮮ではなく…中国との覇権問題だろうと…と、思いますね。仮に米国と中国の対立が深まれば…経済大国同士だけに大きな波乱要因になります。この辺りのリスクを、常に…頭に置いておかないといけません。

米国株を考えると…不安があるように見えますが…日本は、夜明け前の黎明期に見えるから面白いですね。夜明けのスキャットです。本当の所は…訳が分からない。所詮、未来を語るなど出来ない、「未来かたる」です。それでは…また明日。

有料会員の皆さんへ

昨晩遅くに…原稿をアップしたので読んでくださいね。



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