アーカイブ:2017年9月9日

新興国の順調な成長

市場動向は、相も変わらず…北朝鮮とか…円高だとか。

むしろ後者のほうが重要なのでしょうが、そのあらすじは…ハリケーンの被害により、景気回復が遅れるとの観測です。故に、米国の10年債の金利が下がっているので、「金利平価説」から、円が買われているという関係です。他に円が買われる理由として、豊富な海外資産残高があります。代表的なものは米国債です。世界では日本と中国が米国の債務を肩代わりしています。  

基本的にトランプ政権のアキレス腱は、此処なのでしょう。ドルが「基軸通貨」の価値を有しているのは、経済規模と軍事力があり、覇権大国としての常識から、世界のポリスマンを米国が演じてきたからです。しかし「パリ協定の離脱」やNAFTA(北米自由貿易協定)の見直しのような…わがままな「米国第一主義」を目指すと、ドルの基軸が揺らぎます。  

カタルはトランプ政権のリスク要因として、一番に最初に考えた懸念です。トランプ氏の政策は、基本的に株価を押し上げる政策が並んでいます。実行力が問われますが…期待感は常にあります。金融規制緩和に、減税政策など…北米回帰も順調に進んでいます。アマゾンは第二本社構想を打ち立てました。  

様々な批判はありますが、急激に力を付けてきた中国のスマート化は更に加速しています。「元」という通貨は偽造が多いらしく…キャシュレスが好まれているようです。おそらくビットコインではなく、やはり中央銀行が、自ら電子マネーの「eキャッシュ」を発行するのでしょう。そうしないと金融政策が成り立ちません。  

FRBのテーパリング政策は、既に実行段階に移行していますが…問題行が多い欧州は、ようやく日本の2003年頃のイメージです。イタリアにスペインまで金融改革が進んでいます。この動きは新興国の株価に影響を与えています。BRICSの株価は、総じて上昇を続けています。その様子をグラフで確認してください。上からブラジル、ロシア、インド、中国の上海総合株価指数です。 

ブラジルの株価推移

ロシアの株価推移

インドの株価推移

中国の株価推移

基本は此処ですね。リーマン・ショックで…世界金融は一時的に供給不足に陥りました。影の銀行機能というか…。シャドーバンキング問題です。金融デリバティブの機能が発展し、CDSの発行が天文学的な数字に膨らみました。一つの商品に対し、保険、再保険、さらに小口に分散するために、どんどん自己増殖したためです。様々な商品が、開発されました。この仕組みが崩壊したのが「リーマン・ショック」です。  

この落ち込んだ金融機能を補うために、世界の中央銀行は、自ら実物の通貨を発行したわけです。そうして金融機関に対しては、厳しい自己資本比率規制を引き、金融デリバティブの利用を制限してきました。その為に、影の金融機能(CDSなど)が支えていた景気需要が、一時的に…落ち込んだのです。  

「テーパリング」は、この落ち込み分が回復して、ようやく正常化しましたよ。…というサインですね。しかし欧州の銀行は、ようやICUから一般病棟に移った程度のイメージなのでしょう。とてもFRBが、大規模銀行に求める…更なる厳格化には、程遠い水準です。  

ここでFRBの副議長のフィシャー氏が、任期をわずかに残し、来月に退任するとか…。彼は金融規制強化派だそうです。イエレン氏も、どちらかと言えば…金融規制強化派です。しかしトランプ氏は緩和派ですね。白人至上主義の問題で…有力候補だったコーン氏が議長候補から消え…さらに最近、イエレン氏はトランプ政権寄りの穏健な態度になっています。故にイエレン氏の「続投説」が、一般化してきました。  

ハリケーンの影響は、金融政策のテーパリングさえ、阻んでいる様に感じています。果たして…年内に量的緩和の縮小を着手するかどうか…も怪しくなっています。しかし一般的には10月に実行だそうです。勿論、年内の利上げは、とうに消えています。「ゴルディロックス相場」の条件は、続いています。

「流動性の罠」から脱出が遅れる日本経済は、既に何度も解説しているように、今、まさに名目時代に突入しようとしています。この秋の労働法案の改正など…「働き方改革」は我が国の根幹を変える…大きな変化なのです。故に株式市場は「アウトソーシング」に続く銘柄が、必ず…物色されます。  

問題は、市場全体の「システマティック・リスク」問題です。しかし時間的に見て、既に9月です。多くのヘッジファンドは、既にポジション調整を完了していますが、一部、遅れていたとしても来週中には…タイムリミットを迎えます。そうして10月に入ると…年末に向けた新規の巻き返し相場が開始されます。

だから、この時期の相場動向は…非常に重要です。本来、ケネディクスも、あの時期(7月~8月)に仕掛けるのではなく…ここからスタートすべきなのです。故に、カタルはヘッジファンド同士が繋がった「演出」だろう…と、考えているわけです。このまま…急騰相場に移行すれば、非常に面白いですね。果たして…どうか。カタルは、事前に未来のシナリオの一つの可能性を述べています。  

日経平均株価の週足推移

 

全体は残念ながら…200日線ライン(19403円)の下値支持線の可能性は、薄れつつあります。仮に、この支持線が崩れても、次は52週線ライン(18969円)があります。過去、このラインで、相場は復活しています。この移動平均線は、毎週65円、71円、54円、56円、59円、53円、44円…と上昇を続けています。

名目時代でなく…実質が続いていると観るなら、まもなく…ここから、更に急落します。今は分岐点になります。逆に…もし既に名目時代に突入しているなら、全体は大きく落ち込まず…名目時代の銘柄がここから「スター株」として輝き出します。

故にカタルは、名目時代の「雄」である「ケネディクス」と、人手不足の○○テクをカタル銘柄として、年末年始に向け、後半相場で挑みます。

カタルは金曜日の後場寄りで、読者と共に754円を100株買い、さらに10円刻みで100株ずつ、買い下がりましたが…残り300株は買えずに、大引けの750円で…残りの300株を750円で買い、合計で500株を、更に買い増しました。実際は前場の寄り値段階において、720円で500株も、買っているので…昨日の買いの合計は1000株です。 

カタルは、いつも有言実行です。読者と共に歩みます。昨日の後場寄り段階の成り行き買いは、皆無で…カタルが100株の買いを入れると…直ぐに200株になり、その後、寄り付き間際に3000株台になり、たぶん最終的な寄り付き段階では、5100株だったと思います。

残念ながら50万株の「成り行き買い」には、なりませんでした。でもしっかり…場中に、カタルの意見は、市場から支持されたらしく…先日の高値764円を、更新しました。でも、まだ週足では、たった1本の陽線が、立ったばかりです。  

100株だけでも…付き合ってレポートを読めば、カタルレポートが、更に楽しめます。なんでもそうですが…参加すれば、尚、楽しいのです。どうせ…100株なら、仮に倒産しても7万5千円の損に過ぎません。カタルは、皆さんの損失を、補填など出来ませんが…、75000円で…後半相場の「楽しみ」に繋がり、もしカタルの予測が当たり10万円になったら、その差額で…家族で「焼き肉や」でも行けますよ。右上のカレンダーから…5月1日のレポートを読めば…○○テクの銘柄も分かりますよ。  

でも重要なことは…此処ですよ。カタルは、何故、この銘柄が上がると思っているか? ちゃんと…失業率のグラフも付けて、「馬場レポート」の解説も、事前にしてあります。その意見に納得されたら…同調すればいいのです。いつも言っていることです。

今回は、残念ながら現物株なので「空売り」は、出来ません。しかしケネディクスは貸借銘柄だから…「空売り」は、いくらでも出来ますよ。だから、この名目時代に突入したと言う意見に、反対なら、ジャンジャン…と「空売り」をしなさい。  

良いですか…講釈などは、どうでも良いのです。自分自身がどう考えて…どう行動するか? ここに尽きるのです。やれ、株価が下がった、だから、カタルなんてアホだ。 …などの結果論は、いくらでも言えますが…そんなことに意味はありません。結果論ではなく、現実問題として…北朝鮮リスクがある中で…、どう自分は考え、どう行動するか? 他人なんか、関係ありませんよ。常に自分が、どう動くかなのです。

日本人は「村社会」だから、いつも他人の行動を気にします。でも市場は違うのです。自分の人生は、自分で決めて…自ら切り拓くのです。それでは…また明日。 



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