アーカイブ:2019年3月15日

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かたる:カタルは昨日、バイオ株をソメイヨシノと喩えましたが…この感覚が正しいかどうかは分かりません。しかし全てが順調に運ぶなら、そろそろ市場は新しい動きをするのだろうと思っています。昨年の春、カタルは小野薬品を採り上げました。理由は逆金融から逆業績に移行するためです。J・TECを買っていたのも…その一環です。株式相場(景気循環)の季節感に合わせ業種を選別する事は理に叶っています。

日本株だけが世界基準と違う一番の理由は、日本だけが資産価格の上昇を利用せず、清貧思想に入りました。所謂、「失われた時代」です。この時代はある意味で必要不可欠だったのです。戦後の総括と言うか…。奇跡の復興を支えた「村論理の整理」の為の時間です。ブルドックソースや日本空港事件など…今でも、ゴーン事件は同じ土壌の資本論理が流れています。

何故、今、東芝株が注目されるか? 物を言う株主を、日本はハゲタカファンドと揶揄しますが実態は違います。彼ら外人ファンドの方が優秀な経営をする場合もあります。全てが金儲けだけではありません。基本は会社の内容を良くしなければ…株価が上がらないからです。東芝は大きく変貌する可能性があります。

今回、デサントの株式を伊藤忠がTOBをして…経営陣を入れ替えると言われています。カタルは、昔、王子製紙が北越製紙に対し、敵対的TOBをかけた時に支持しましたが、日本では、その時は受け入れられず失敗しました。

馬鹿経営者がノホホンと保身に走るなら、TOBがさく裂して良いと思っています。伊藤忠は市場価格を遙かに上回る株価でTOBをかけたから成功したのでしょう。 1割や2割ではなく1871円の株価に対し、約1000円を上乗せした2800円でTOBを仕掛けました。

これが市場でしょう。緊張感を持って経営をしないと買収されるのです。任天堂のような成功企業でも、株式の持ち合いをやめるのが世界の常識です。ましてや…銀行等の金融機関は、高い自己資本比率を求められ、無駄な投資活動が出来ません。銀行は常に効率化を求められています。だから村論理をやめて…三菱UFJは自治体の指定金融機関を辞退したのです。

この意味は、村論理の「付き合い」より、「効率性」を重視したのです。どんどん株式の持ち合いなどはなくなります。上場企業は、常に買収されるリスクを背負って真剣に経営をしないと駄目なのです。市場論理より、安い株価で放置していれば…必ず、買収されるのです。いよいよ日本にも本格的なM&A時代が到来し、真剣な経営姿勢が求められます。

カタルは、ケネディクスが1000円でも買収先が現れると思っています。だって、どう考えても安いと思っています。名目時代の確立、そうしてM&Aの環境変化を思えば、ようやく日本にも正常な市場原理が働くのでしょう。

日本株は、ようやく世界基準に変貌するのです。だから日経平均株価が2万や3万の水準でウロウロする村論理は終わりを迎え…株価10万円向けた切磋琢磨した真剣な市場原理が日本にも働くのでしょう。

今までは資本論理が働かないから、銀行融資が低迷していました。でも変わりますよ。地銀株も大幅高します。2倍なんて、もんじゃないでしょう。金利も上がり始めます。お金の使い道がどんどん増えて、投資活動が起るからです。スマートコミュニティーの世界は高効率の劇的な変化が起こるのです。価値観が大きく変わる激変の時代は「下剋上」なのです。

斬新なアイディアを持ち、行動力のある人間がドンドン世に出てきます。失われた時代の30年間は、その土壌を育てるための「肥やし」なのです。日本が激変する…その為の時間だったのでしょう。今回の元号の改正で、日本は大きな飛躍を遂げるのでしょう。

ざっと…未来の展望を話しました。キーポイントはM&Aの活発化です。その意味で伊藤忠の資本論理は当たり前、日産自動車も、いずれ資本論理に屈します。東芝のケースもそうです。何も、シャープだけが変化するのではありません。任天堂の株式持ち合い解消から、時間はドンドン進展していきます。

これは偶然ではないのです。下準備の期間があったのです。ようやく…花が開く時代が到来したのでしょう。名目時代の確立は、変化が激しく行動的な時代になります。

カタルが今回、狙いを定めた大幅赤字からのV字型回復銘柄は、今は上手く狙いが運んでいませんが、方向性は正しいと思っています。

市場と言うのは…株と言うものは、良いものを買うゲームではなく、変化を促進させる夢を買うのでしょう。変化が期待できない会社は、経営者を入れ替えないとなりません。その為には、M&Aが有効な一つの手段になります。日本でも統廃合が始まるのでしょう。敵対的買収が盛んになるのでしょう。日立の変化も、その一つの現象です。

あらら…こんな事を想像して原稿を書いていたら、何故か、ケネディクスが高いですね。カタルは安いと思っていますが、世の中には、いろんな考え方があります。三菱UFJなんかの株価が4ケタに乗らずに、この水準で甘んじています。どう考えても、おかしいのです。本当は三菱UFJもTOB対象の株価です。1000円でも安いのです。JPモルガンが三菱UFJを買収するとか…もうそんな時代なのでしょう。

やはり名目時代の未来を予想する事は、楽しいですね。何故、いい若者が、老人を騙し…振り込め詐欺などの受け子を働く時代まで、落ちたのでしょう。ヤクザだけではないのです。実質時代と言うのは、こんな詐欺も生んだのです。カタルは一所懸命に頑張ったけれど、何度、挑戦しても叩き落される「失われた時代」を歩合セールスで耐えました。だから誰よりも政策の重要性を感じています。メディアの報道姿勢が狂っているのです。

政治家の発言の一部だけ取り出し、本来の趣旨と違う叩きをする社会が、そんなに良い社会なのでしょうか? 他人を陥れる森・加計問題のような無駄な時間が楽しいですか? 政治家は政治家らしく、日本人の未来を語る方が、どんなに楽しいでしょう。

もう、そういう時代です。「失われた時代よ、さようなら…新元号の希望溢れる社会よ、こんにちは!」…今、新しい四季報が届きました。

狙いは大幅赤字、そうしてV字型回復の銘柄でしょう。元号も変わり、平成最後で膿を出し切り、新しい時代はV字型の回復する銘柄を探しましょう。それでは…また明日。



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