アーカイブ:2019年3月20日

3/20

かたる:国土交通省が発表した公示地価、27年ぶりに地方の住宅地も0.2%の上昇となり…これで初めてバブル崩壊以来、まともな正常な形に変化しました。「失われた時代」のもっとも大きな悲劇は、この地価の下落です。世界の国でこんな政策を、自ら採用した国はないのでしょう。バブル期に澄田元日銀総裁がバブルを組成させ、それを三重野元日銀総裁が強引過ぎる手法で潰し…地価を下げたのが、そもそも「失われた時代」を生み出す元だったのです。

資産価格の下落を埋める為に、「政策の失敗」のツケを払うために、我々、庶民が毎月稼ぎ出すお金から、その損金の補てんをして来たのです。企業はその穴埋めの為に、正社員の雇用などをやめて…派遣労働者を受け入れ始め、日本の終身雇用や年功序列は消え、村論理はガタガタになりました。企業年金の穴埋めの為、無駄な時間を使ったのです。

一体、あの馬鹿政策は…何のために始めたのでしょう? 株式の上昇は2012年末から…地価は数年前から都心中心に上昇していますが、ようやく正常な状態になったのが、今年の発表からです。カタルが「名目時代の確立」と言う言葉を使い、「流動性の罠」の話をしている理由が、この辺りの現象で分かるものと思います。27年ぶりか…。

三井住友銀行が自己資本比率の国際基準に到達し、今度ようやく…邦銀も本格的に「自社株買い」を実施するようになるでしょう。そうすると…ROE経営の本格化が始まります。東芝の株価は一つのバロメーターになるのでしょう。デサントのような寝ぼけた経営者意識が、まだ日本に多く存在します。株主の意向が経営方針も決めるのです。

三菱UFJの毎年の一株利益は、およそ70円…その内、配当は20円ほどですから50円があまります。仮に100%の株主還元をするなら、およそ11年で株価はタダになります。どう考えても安い株価なのです。都会の支店網を持つ都市銀行の純資産価値が一株1222円もあるのです。仮に1000円で買収できれば…200円の鞘があり、毎年の利益70円は自分のモノです。7%の利回りです。 こんな獲物はありません。銀行は店舗の時代ではなく、支店網を貸しビルにすれば良いのです。どの支店も東京の駅前にあります。あるいはその土地を売却し、自社株買いの資金に充てても良いですね。

カタルに言わせれば…こんな単純な資本論理が通用しない市場が狂っています。必ず、4ケタを超える日がやって来ます。それまで3%の国債を買ったものだと思っていればいいのです。実態は7%以上の効率になります。

日本株は、何故、こんなに…安いのでしょう。日本人が金融教育を受けてないから銀行預金が確かだと思って、騙されているのでしょう。自分の頭で物事を考える人間が、如何に少ないか? よく分かる事例です。

基本的に、今度は保有する資産が、毎年、値上がりする正常な名目時代が確立されます。ようやくこれで、名目上、バブルの清算が完全に終了する事になります。市場からデサント社長のような寝ぼけた経営者を抹消しなくてはなりません。その意味で、日経に報じられているLIXILの事例も一つの現象です。このような事例が数多く、これからもたくさん出て来るのでしょう。

カタルは昨日「市場の整合性」の話しをしています。なにも偶然に…「保育園落ちた、日本死ね!」や、電通の高橋さんの自殺が、問題化しないのです。デサントも東芝もこのLIXILも、みんな同じ土壌の中で生まれた現象です。その繋がりを見て未来の株価を頭の中で想像をするのです。そうすると…未来の上がる銘柄が見えてきます。

カタルは何度も、株価が上がる前に、事前に上がる銘柄は決まっていると述べています。あとは、どうその動きを活用するか? ここが最後の壁です。時間のズレがあります。昨年のようにクリスマスショックと言う一時的な落とし穴もあるでしょう。それを超える投資方法が必要になります。今年の課題はこれです。

これからM&Aが活発化するかどうか、で…日本の進化のスピードが決まると思います。買収されるのが嫌ならMBOを宣言して…自ら、自社株を全て買い取って非上場にすべきです。株主から一時的に経営を任されているだけなのです。ユビキタスなどを見ると分かります。雇われ経営者は、与えられた時間内に実績を残さないと交代させられます。

ROE15%は、最低限の合格ラインなのでしょう。もっと経営者は真剣に経営をしないと駄目です。それが出来なくなったら、自ら身を引き、後進に道を譲るべきでしょう。

どちらにしても…「地方の住宅地」と言う最終ランナーが、ゴールインしたことは大きな事です。目先の馬鹿は、スルガ問題から住宅融資の残高がどうのこうの…、金融庁は土地融資に対しどうのこうの…と言いますが、自然の原理をよく考えることです。

27年も掛かって、バブルの清算を終えた出口です。ようやく27年ぶりに、重く…動かなかった大きな石が動き出した所です。一度動けば、あとは自然に小さな力で動き始めるのが自然の原理です。目先の多少の揺り戻しは、ほんの小手先現象でしょう。その流れが復活することは、絶対にありません。

やがて…どんどん金利が上がる「時代」がやって来ます。これは自然にやってくるのです。そうして止めようと思っても、なかなか止まるものではありません。馬鹿政策を実施しない限り、日本株はようやく38915円に向かい上昇を開始するのでしょう。資産価格の上昇は「土地」と「株」なのです。不動産と証券会社の株価は長く低迷を続けてきました。27年ぶり…は、実に良い響きです。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2019年3月
« 2月   4月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本