アーカイブ:2019年3月18日

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かたる:いよいよ元号の改正を迎え…日本経済は30年ぶりにデフレの関門(22750円)を綺麗にクリアすることができるでしょうか? 実はこれまでに2回、この水準を上回りましたが…200日線移動平均線は一度もクリアしていません。200日線のこれまでの最高水準は22500円ラインでした。

日経平均株価の推移

今回のクリスマスショックの痛手も綺麗に消えているとは言えません。やはりチャートはある意味で正直です。株価は全てを知っていると言う効率的市場仮説は存在するのでしょう。だから、どの国の政治状況も国民の生活水準を見る上でも、株価を見れば、おおよその目安になります。

カタルは景気動向をみる時に自動車販売数なども参考にしてきました。耐久消費財である自動車は単価が高く経済動向をみる上で欠かせません。住宅もそうです。ただ住宅は人口分布などの影響が大きく…この成り立ちが問題にもなります。

昔、隣の浜ちゃんが現役当時、大和ハウスを空売りして大ヤラレしたそうです。彼は富山出身で、地方都市だった為に、都会の住宅事情を知らなかったのです。

経済指標の読み方も難しいものです。金融政策の判断は、市場の局面により大きく変わります。利下げが、必ずしも景気を刺激する材料にならないことがあります。今のように厳格な融資体制下では借金そのものの水準は多くないので金利動向を気にするものではありません。国ぐらいでしょう。今の低金利で一番、恩恵を受けているのは日本国です。

借金を実質的に減らすためには、インフレが一番の対策です。所得水準をどんどん上げてチャレンジする若者を支援しなくてはなりません。年金生活者の老人を優遇する社会は大きく変化します。これから大変ですからね。年金で生活できると思ったら大間違いでしょう。ガラガラポンに近い状態で、この「失われた時代」のツケを払わされると考えています。

その為の唯一の対策は、資産投資です。不動産や株式への投資です。カタルは目先の話をしている訳ではありません。安倍政権が誕生したこの期間は体制転換の為の準備期間だったのでしょう。

スルガ問題で金融庁は住宅投資のローンの見直しを始めていますが、これは目先の話です。財政事情など…様々な視点で物事を考えて行くと壮大なスケールの資産インフレが起こるのでしょう。

その第一ステップが終わり、いよいよ本格的な名目時代が始まると考えています。先ずは株式市場が動くはずです。故に東芝の株価は注目されるのです。カタルは日本もM&Aの嵐が吹き荒れ…産業の淘汰が起るのだろうと思っています。

でも人間と言うのは、面白いもので、いつも「朝三暮四」の考え方が常です。バフェット流に暮れまで待つ事が出来ないのです。目先の株価に心が揺れ…右往左往します。でも今年はジックリ日本の仕組みを考えるべきでしょう。

昨日のコラムはカタルが上京してから…のざっとした年月を振り返っています。頑張る人間が、どんなに頑張っても駄目だったのです。常にひと時の宴で終わる時代は終了でしょう。ようやく元号の改正を待ち、力強い本物の人間が世の出る時代だと思っています。

今回、久しぶりに躍動感のある銘柄に、カタルは今年、力を注ぎます。時代の流れがマッチするように感じています。銘柄を選別するうえで一番大切なことは、この時代背景です。カタルが上京し苦しんでいる時に、前の会社の社長が業界でも指折りの和光証券の小川さんを紹介してくれました。

彼は開口一番、「残念だったね。カタル君、今回は当分駄目だよ。」と諭されましたが…この糞親父、俺がこの業界で食えないなら、証券会社がつぶれる…と心の中で毒づいたのです。それから5年以上かな? 山一證券は倒産しました。

如何に、時代の観察が大切か…良く分かる話です。小川さんは「今回は銀行がやられている。証券不況の時とは違うよ。」と続けたのです。その言葉の意味を理解できず、カタルが馬鹿な時間を費やしたものです。

いまでも、何故か…あの光景が鮮明に思い出されます。あれから27年が経過します。彼が此処まで読む先見性があったかどうか分かりませんが、日本経済は指導者を欠き右往左往と苦しみ続けます。でもようやく…この準備期間の喪が明けるように思っています。

早く、早く…ガラガラポンの足音が聞こえ始めているのに…暢気な政治家です。自然の原理と言うか…世の中の摂理と言うものは、みんな一緒です。方向転換させる時、最初は、大きな力が必要です。最初はなかなか動きません。でも一度動き始めると…後は僅かな力で…どんどん時代は加速します。株価波動も同じです。

歴史的な出来事は連発します。そうして時代は動いて行きます。

この考え方が果たして、カタルの希望的な感覚なのか…。でもカタルは、この時をずっと…上京以来、願い続け待っていました。30年間も…。

この感覚は、カタルだけのものなのでしょうか? 何故か…ヒシヒシと感じ始めています。皆さんの心が動き始めるのは、たぶん来年以降だろうと思っています。でも時代背景を考えると…何も偶然に「保育園落ちた、日本死ね!」と言う現象は起きません。苦労して母子家庭で育った優秀な若者が、日本一の就職難関の電通に就職できたのに…過労死自殺などしませんよ。

世の中の事象は、全て…その背景があります。起承転結なのです。何か「切っ掛け」があるから行動が起り、その現象が生まれます。その様々な出来事が反映されて…株価は形成されています。だから効率的市場仮説が長く支持されるのでしょう。

チャートはある意味で正しいと感じています。自分の心を市場の動きに合わせる難しさを常に感じているカタルです。



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