アーカイブ:2019年3月11日

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かたる:偶然なのか、それとも巡り合わせかどうか…。本日は大震災の日から8年間が経過します。あの時、東京もかなり揺れました。14:46頃に地震が発生し、カタルは第一報が東北なので…人口は多くなく被害は少ないと思いました。しかし現実は…。夕方から続々と流れる報道を見てびっくりしました。でも万年強気のカタルは、いつも元気でニコニコと…相変わらず強気を堅持しました。

あの時の象徴的な銘柄は表の「東電」ですが…実際は裏の「ルネサスエレク」です。茨城にあるひたちなか市の工場が被災し、なかなか復旧しませんでした。その為、マイコンの部品供給が出来ない為、自慢のトヨタのかんばん方式の自動車工場も操業停止に追い込まれ、トヨタの社員がルネサスの社員と共に工場の復旧にあたる出来事がありました。その時の教訓でサプライチェーン網が見直されました。

それから1年と2か月後の5月29日にルネサスエレクは、最安値の198円を付けて…株価は反転しました。不思議な縁を感じるのです。今回は、日経新聞が操業停止報道をして、そのルネサスエレクは、今度は在庫調整の為に操業停止に追い込まれると言い、この3月7日にストップ安を演じました。ルネサスは世界一の車のマイコンの製造会社でしたが、(今は違うかもしれません。)一部の外人評価は高かったのですが…日本人からの評価はいつも低く、実力以下の評価に見えた株です。

でもこの在庫調整は前から分かっていました。米国自動車販売の足踏みと共に…中国の自動車販売は異例の減速なのです。だから潜在的な本物の投資家は、ルネサスエレクの「空売り」を実施している筈です。

カタルは「起承転結」の時間推移の課題に、今、取り組んでいます。前回は進化論で古河電工を採り上げ、昨年は散々の目に遭っています。そうして…今年は現在、大幅赤字のV字型回復の銘柄に力を入れ始めています。

昨年の時間差はおよそ…春の時点ですから、4月と仮定すると12月が底値ですから8カ月のズレがありました。昨年の春の時点で…既に進化論しかないのです。でも実際の相場の転換点は8カ月間の意識と、実際の相場のギャップ(時間差)がありました。

今回は会員向けレポートに、この大幅赤字を掲げたのは3月初めです。予想では…5月の決算発表時が反転時期と考えていますが、果たして実際の相場は、どう動くのでしょう。

カタルは常に相場のイメージを先行させます。でもそのイメージと実際の相場が生まれる時間差が…「最後の課題」として残っています。このタンミングをピッタリ合わせることができるなら、もうこの毎日書く、このレポートも卒業になります。果たしてピッタリ合わせることが出来るのかどうか。それとも…永遠の課題になるのでしょうか?

銘柄は、なんでも…良いのですよ。進化論の古河電工は、既に第一波の反転を終えており、次の転換点が大きなポイントになります。カタルは当初から軽い落ち込み程度と古河電工を見ており…次の反転ポイントは3030円前後の打診買いを感じたあの株価前後ではないかと…勝手に想像しています。本日は朝高の後、安くなっており今の株価は3145円の5円安です。あと100円ほどでカタルの想像の目標値に到達します。

同じようにスーパーサイクル論のSUMCOはクリスマスショック時の安値が基準になるかなぁ~と漠然と考えています。此方は進化論に比較し、少し戻りが鈍かった口です。なかなか半導体相場が底入れせず…年内の回復が怪しくなっている為でしょう。ルネサスの相場とも関連します。中国の貿易統計(輸出)の落ち込みが20%を超えたと言う現実を懸念しているのでしょう。

ECBの金融政策変更(金融緩和へ転換)の反応も、カタルの受け止め方とは違い…市場はネガティブな反応でした。つまり市場は、まだ次の(未来)相場を見ておらず…過去の実績に引きずられています。この均衡バランスが、何処なのか?

このカタルレポートには、一定の根強い支持層が存在するようです。どんなに相場が悪くてもなかなか購読者数は落ちません。見ていると相場の上下で2000人程度のブレはあるようですが、コア層は存在するようです。でも、今回はどうかな? クリスマスショックはリーマンショックに次ぐ落ち込み度合いですからね。

もともと…逆金融から逆業績の局面であり、弱気相場が継続している訳です。本来なら「空売り」に分があるのでしょう。だから昨年の春の段階(もっと前かな?)から、カタルは滅多に掲げない「空売り」銘柄を参考に掲げていました。Vテクの3万円台です。でも結局、カタルはしませんでした。同時に、それに続く2弾として東海カーボンも、検討しました。でも此方もしませんでした。

今回は昨年とは違い、空売り銘柄を掲げていません。逆金融より、逆業績の方が落ち込みは軽い為です。政策は、既に世界的に緩和姿勢に動いており、おそらくクリスマスショック時の安値を下回る事はなく…相場は反転すると考えているからです。

その指標として進化論やスーパーサイクル論の2銘柄の動向は重要です。下値圏のSUMCOの株価は注目ですね。本日は1200円台前半です。(クリスマスショック時は1128円と1116円が安値です)更に年初から反発した銘柄の一連の循環論も、どうなるか…です。此方は…ユビキタスやJ・TEC、そうして…依然として、割高に感じるサイバーダインなどの株価も、その循環論の参考になります。

「市場の整合性」の観点から、時間の流れと共に株価は動いています。三菱UFJの株価も重要ですよ。ドイツ銀行とコメルツの合併話が報じられています。周回遅れのみずほが特別損失を計上した事実を、よく考えることです。

やはりカタルは元号の改正が、日本人の心に大きく響くと考えています。そろそろ市場はその変化を感じる筈。先ほど、冒頭にルネサスの話をしました。大震災が2011年3月11日、そうして…実際のルネサスエレクの株価は、その後1年以上のタイムラグを挟み、2012年5月29日に198円を付けて反転します。その様子を見て…本日のカタルレポートは終了です。

知れば知る程、面白い株式投資かな?

ルネサスエレク(6723)の週足推移



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