アーカイブ:2019年3月1日

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かたる:株式市場の株価を支えるのは、未来への「期待感」だと言う事が、「クリスマスショック」の経験を通じて、嫌と言うほど…認識されたことでしょう。この事は、株価は常に今の実態ではなく、未来の形を模索しているか?…を明確に物語っています。

つまり現実の株価は、成立した時点で既に陳腐化しているとも言えます。チャートのトレンドから未来を予測するのは…慣性の論理です。ある意味で「知ったら…お終い」(材料出尽くし)の世界が正しい認識なのでしょう。

「米朝会談の決裂」は誰もが予測していませんでした。でも考えてみれば…米国にとって北朝鮮問題は大きな問題ではなく、マイケル・コーエン元弁護士の議会証言や米中貿易問題の方が、遙かに大きかったのでしょう。あの会談は、最初からダシに使われていた可能性があります。日程を見ると…議会証言にぶつけています。

今週はNYダウ平均株価「10週間の連続陽線」と言う記録を賭けた週末を迎えます。週初の株価は26126.15ドルです。昨日の引け値は25916ドルですから、今晩のハードルは210.15ドルの上昇です。でも…この記録にあまり意味はありません。高値に近づいていると言ってもクリスマスショックにより、スマートコミュニティーへの「期待値の剥落」が起きておりFAANG株は適正と思われる水準で落ち着いています。

日本株も、ずいぶん戻ったと感じていましたが…実態は中・小型株の値戻しが中心でした。やはり逆金融から逆業績の相場局面なのです。金融相場の特徴ではありません。しかし此方のレポートは重要なので、読んで置かれる事をお勧めします。

この中身はFRBのバランスシートは「新常態」に入ると言うものです。カタルは「ベースマネー」の減少を心配していました。銀行の先頭グループが、まだ厳しい自己資本比率規制の達成にようやく到達する段階だからです。FRBの利上げより…バランスシート問題はマネー不足の心配があった為です。この発言により、このような懸念が消えます。故に米国国債の利回りが重要なのです。金利水準はバロメーターの一つです。

この事は日本経済にとって、非常に好ましい現象になります。カタルは「名目経済の確立」が近づいている…と何度も述べています。このような政策も影響を及ぼします。基本的なバックボーンですから、この辺りの認識が正しくないと…銘柄選別も間違う事になります。

カタルは何度も…「銘柄の選別は、時代が行う」と述べており、時代観察の大切さを訴えています。 金融政策の観察は基本です。この政策次第で株価は上下にぶれるのです。僕らは、クリスマスショックでその「怖さ」を味わったわけです。

相場の季節感の変化をどう感じるか?

アンリツの日足と乖離率推移

5G関連株の人気は、当面、続きます。アンリツの株価を見ていれば分かります。しかし…今は上方乖離が高く…お勧めできません。その内、この乖離問題が消えますから、そのタイミングで第二波動がスタートします。

チャートを見ると…200日線とは30%近くの乖離が、依然…残っています。75日線とは21%程度です。基本的に株価は下がりませんから時間調整になるのでしょう。株価は高値圏で揉み合う事になります。3か月程度の日柄が必要になるのでしょう。本日は高いようですが、更に上に行けと言う方が…無理な注文でしょう。当面は高値圏のボックス相場と言う印象です。

古河電工の日足と乖離率推移

ついでに…古河電工も掲載しておきます。何処で…再度、参加するか…そのタイミングは難しいですね。もう1000円以上も株価は戻りました。でも200日線復帰で相場の冬の時代が終ろうとしています。今度は、株価が200日線上に顔を出す番でしょう。この時期は花粉症等もありますから、気を付けないとなりません。

相場も実生活も一緒でしょう。カタル君は毎年、この季節に花粉症に悩まされています。林野庁の間違った政策の為に、森の自然のバランスが崩れ…無駄な出費を強いられています。自然の摂理を壊すのは恐い事です。

ここでも政策の重要性が分かります。間違った政策は後世に「憂い」を残すのです。平成の鬼平こと、三重野康元日銀総裁は、もう死んだから自分は良いでしょうが…残された世代は未だに苦労しています。そのバブルを育成した澄田智元日銀総裁も同様に、大犯罪人でしょう。「失われ時代」を創った張本人達です。

カタルは、この政策の間違いに、あの当時は…気付かない大馬鹿でした。だから意気揚々と歩合外務員になる為に、会社員をやめて上京したのです。でも識者は、開口一番、「残念だったね。今回は証券不況とは違う。銀行がやられているから諦めて…田舎に帰りなさい」と…諭されても、カタルは「この糞爺、俺が食えなければ、証券会社がつぶれるわ」と心の中で毒づき…25年、未だに清貧思想の実質時代の悲哀を味わっています。魔坂、真坂、まさかは、本当に起るのです。あの山一證券が倒産したのですから…。

だからこそ、このロイターのレポートなどは、相場形成の重要なアイテムなのです。カタル自身が様々な実体験を通じて、政策の重要性を味わっています。皆さんはこのカタルレポートを利用して下さい。反面教師として…カタルと同じ間違いをしないように、吟味してレポートを読まねばなりません。カタル自身が試行錯誤の毎日なのです。

素人が簡単に儲かるかどうか。如何に自分自身の力量把握が大切か…。カタルは何度も読者に訴えています。カタル自身が間違っているから、クリスマスショックで、古河電工を投げたのです。進化論を訴えながら…撃沈です。東芝も同様です。判断は難しいものです。

でもこのレポートは玉石混合です。僅かな銘柄しか、掲げていません。10銘柄程度でしょう。その中から選択すればいいのです。一応、カタルの選択眼と言うフィルターを通過したのです。だから皆さんは、成功するための条件は、かなり軽減されています。

冒頭に…アンリツの乖離問題を取り上げたのだから、本日のような高値を追う必要はサラサラありません。乖離は絶対なのです。でも「空売り」だけは避けましょう。

相場は3000円、5000円、1万円と伸びる可能性もあります。1年後の姿は誰も分かりませんね。今は乖離が高いので、カタルはパスをするだけの話です。でも循環論が正常に働かないと無理が掛かるかもしれません。

フリュー(6238)の日足と乖離率推移

その一つの目途は「フリュー」(6238)などの株価でしょう。200日線上に顔を出して…既に3カ月~4か月目に突入します。この辺りの株価が、先駆して市場をリードできるかどうか…が、次のステップだと思っています。果たして、どうでしょう。まだ株価が飛ばないのに…出来高は10万株を割れません。

故に、カタルはまだ上を買ってまで…「買い乗せ」はしません。下値を丹念に沈めれば良いのでしょう。東芝の株主総会の話題が、ポツポツ出てきました。車谷さんは初動こそ…マズマズですが、物を言う株主にとって、不満は溜まっています。色んな見所が存在しており、楽しみな…相場です。それでは、本日はこの辺で…。また明日。



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