アーカイブ:2020年2月

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もう時間がないのかも知れません。円安になっている為替の話です。能天気な解説を続けているから、こういう事態になります。自国通貨が安くなり喜ぶ国民が、何処にいるのでしょう。国内の製造業の競争力が失われ…空洞化が進展した要因が背景にありますが、貿易収支の赤字が多くなり…円安になっています。

武漢の工場が止まると…日産の九州工場も止まりました。東北大震災でルネサスが被災し…マイコンの製造が止まったために、トヨタの工場は長く休業しました。サプライチェーンの見直しを、しっかり検証してないから…今回のゴタゴタでも、同じ失敗を繰り返します。

つまり…日産自動車と言う会社は、まともな経営者が存在してないと言う事なのでしょう。優秀な指導者が居なくなると…途端に、問題が噴出するのは納得できません。西川の判断が正しかったのかどうか…が、この事例からも分かります。景気後退期に直面する段階で地検と画策するなど…呆れるレベルの人間です。

カタルは、昔から時間がないと述べています。今回で一気に…前向きな名目時代へ移行しないと…本当に「ガラガラポン」がやって来ると述べています。最近の若者の動向をみると、嘆かわしいレベルの現象が多く散見されます。まぁカタル自身が、馬鹿な人生を送っているから、他人の批判は出来ませんが…円安は、そういう現象を表現している可能性があります。だからカタルは「お金持ち」に外貨預金を勧めています。グローバルに物事を考えないと大変です。

でも難敵の金融庁が、ようやく方向転換を始めている様に感じており、SBIの地銀買収シナリオも見え隠れし…動き出していますから、大丈夫だと思っています。SBIの北尾と言う人も…なかなかの着眼力です。今の時期に地銀を取り組むなんて…ベストタイミングに見えます。この話と…前田道路の話しの繋がりが見えますか?

このヒントだけで、カタルの発想が分かる…ならたいしたものです。たぶん多くの読者はこの二つの繋がりが見えないと思います。

勿論、当たり前の話ですが、カタルの着想が…このアイディアが正しい訳ではありませんよ。でも…ね。この二つの現象の他にも、いろんな面で今は転換期を迎えています。確かにコロナ騒ぎで…目先は不透明感があります。 NY市場が400ドルを超える値下がりをして、大引けは戻しましたが…NY市場も調整をしないとなりません。

どんな形の調整になるか分かりませんが、乖離が大きいのです。 基本的に、この乖離調整は絶対に不可欠な作業なのです。次にステップアップする為の作業です。

此処まで書いて…先ほどのヒントの解答と言うか…。カタルの着想を紹介しないとなりませんね。事前知識がない人は、何の事か、サッパリポンの筈です。先ずは前田道路が前田建設のTOBに反対している行動を知らないとなりません。経緯を話さないと分からないかな?

前田建設は、自分達の子会社だと思っていた前田道路を取り入れようとしました。最近、東芝が色んな子会社に対しTOBを掛けて、子会社を吸収している対応と同じ流れです。ホンダも日立も、みんなそうです。故に横並び意識の強い日本人は、我も、我も…と続きます。財務内容の良い子会社を、別の会社が買収したら困ると思ったのです。

ところが前田道路は、既に前田建設との関係も希薄になっており、自立心が強いのです。自分達は、個別の独立会社だと…このTOBに反旗を翻します。そこで発表したのが、利益余剰金を取り崩し、株主に配る「高額配当」を発表しました。此方です。

きっと前田道路は、会社にお金がなければ…前田建設はTOBを諦めるだろうと思ったのでしょう。一株あたり650円の特別配当を実施して535億円の資産を株主還元すると発表しました。でも何故か…東証は、この行動に対し注意を促しています。面白いですね。東証の話は、此処では置いておきましょう。この話しは此方です。注意喚起の意味が情報の伝達なら、問題はないのですが、なんだか高額配当を咎めるような行動にも見えます。

この現象を見て…日本の経営者は、どう思うでしょう。この話は実は、古くからあります。昔…靴屋のABCマートが、ユナイテッドアローズの株を買い集めて…買収を企てました。ユナイテッドアローズの経営者が、実態以上の低株価を容認して、内部留保を貯めていたためです。低評価の株価を放置していたツケは、結局、高い株価で、ユナイテッドアローズは、ABCマートが買った株を、高値で買い戻して決着しました。

ここでカタルが言いたいのは…463兆円もの内部留保を積み上げる必要があるのかと言う話です。前田道路の利益余剰金は1637億です。四季報数字ですが…その時の時価総額は2247億円になっています。今の株価で計算をすると3400円ですから、時価総額は3031億円です。

実は利益余剰金が、時価総額より大きな会社が…日本にゴロゴロしています。こんな会社は、必ず、狙われます。株主に利益を還元すべきなのです。自社株買いでも良いし…配当でも良いのです。だから株主還元比率が、期間利益より多い100%以上でも良いのです。

この話と地銀の話も同じですよ。地銀も財務内容から見ると…株価水準が、ものすごく「割安」に放置されています。赤字ではありませんが、利益が減り続けている為です。でもやり方次第で…大きく変われます。充分な経営資源があります。金融庁も、ようやく方針を転換し始めていますから、冒険を許す体制に変化しています。

SBIの北尾さんは、割安の地銀株を纏めて…買収する作業に着手したと思って良いのでしょう。つまり前田道路とSBIの行動は、企業の財務を利用した行動です。日本はこれから463兆円の内部留保が動き出すから、実質時代から名目時代に変化すると述べて…カタルがケネディクスを買い続けている理由が分かりますか? 同じことなのです。

さて…また元に戻します。NY市場の乖離調整が、必要だと述べた話です。

ここでは…NY市場ではなく「千代化」の話をします。千代化も、ずいぶん移動平均線と株価が大きく離れていました。基本的に25日間、同じ株価が続くなら…25日移動平均線とのかい離は消えます。これが時間調整です。

逆に、本日のように400円を割れて、株価が下がると…これでも乖離が縮小します。現在の移動平均線は、昨日現在で342円です。あと50円ほどです。つまり乖離調整と言うのは、株価が下がる値幅調整か…、時間が経過する時間調整の二つで解消します。

実はカタルは、ずっと400円で千代化を買っていましたが、本日は390円を目途にして、更に買い続けています。でもカタルは下手ですね。420円から買い始めた為に、既に信用分の平均買値は395円に上がっています。だから信用分だけを見ると、カタルは既に「損」の状態になりました。

こうなると…「投資心理」が、変わるのです。一旦、自分の買い値を時価が下回ると…人間は途端に「弱気心理」に変化します。人間は、常に自己中心的な考え方をします。カタルは既にずいぶん買ったので、暫く、これ以上は買えません。本日の買いで…しばらく様子見です。

でもチャートは素晴らしいですよ。下限ボックス相場を抜けたところで、もみ合い相場になっています。この上限の揉み合いが「買い場」なのです。こんなチャートは、あまり出ません。たぶん、この水準から下値を買い続けると…おそらく3か月以内には、大儲けできると思っています。

毎日、カタルレポートを読んでいれば、必ず、皆さんと共に飛躍できるとカタルは有言実行を信条に行動をしています。何しろ、本物になりたいのです。

本当の実力なら、もう大丈夫です。フロックではありません。勿論、このまま株価が沈むことがないとは…言えません。でもカタルは大丈夫だと思っているから、ずっと買い増しを続けています。

まだコロナ騒ぎの行方が見えず…主力を採り上げるのは、無理があるように感じています。でもSUMCOが上がっていますね。 まだ残りがあるから、これも売って、千代化を買い増しするかどうか…悩みます。これも選択肢の一つになります。でも本日は、既に4000株を買ったので…又にしましょう。

でも千代化の株が、更に下がれば、またカタルの事ですから…イタズラ虫が騒ぎます。「悪魔のささやき」が生まれるほど、おいしい獲物になると良いのですが…果たしてどうでしょう。だんだん金持ちの発想になって来ました。株価が下がることを望む自分が、同時に存在します。でも…本当は、もう一杯買っているから、充分なのです。

千代化の日足推移と価格帯別出来高

今日は価格帯別出来高を付けたチャートで千代化の魅力を伝えておきます。次は一気に高値を駆け抜けます。なにしろ…真空地帯になります。売り物の壁がありません。だから安全を見込むなら、何も、ここで買わずとも…高値を抜いたら買いましょう。

500円を超えてから買っても…十分な利益が得られるチャートに見えます。株は面白いですね。安くなると…買いたくなくなり、高くなると…買いたくなるのです。まるで…謎々の領域です。

今日は、前田道路の特別配当の話しと、財務留保の話を伝えました。何故、日本が名目時代に入ったか? だから…ケネディクス株も上昇を開始したとも言えるのでしょう。この辺りの「市場の整合性」を、是非、自分の感覚にして欲しいと願っています。

TOBを掛けられてから、慌てて利益余剰金を配るなんて…日本の経営者はアホ経営者です。みんな真剣に経営をしていません。普段から適正株価を心掛け…株主還元をすべきなのです。利益余剰金が時価総額を上回る会社がなんと多いのでしょう。邦銀株も上がっても、そろそろ良い頃合いなのでしょう。

それでは…また明日。



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