アーカイブ:2020年2月22日

調整を考える

本日は「調整」のパターンに付いて…カタル銘柄のロコンドや千代化を用いて検証をしようと思っています。基本的に「調整局面」と言う言葉は、時間経過により改善をする意味で用いられます。一般的には、乖離(カイリ)調整なのです。調整=下落相場とは違います。この辺りのニュアンスは、言葉を使う本人により使用方法が様々なので、画一されたルールがあるかどうか。

昨日、話したように調整には2種類のパターンがあります。時間調整と値幅調整(株価が下落するパターン)です。乖離調整は、なにも上方乖離(つまり株価が移動平均線に対し上に離れる現象)だけではありません。下方乖離の場合もあります。株価が急落して移動平均線から下に大きく離れる場合です。

下方乖離のコーセーのパターン

カタル銘柄のコーセーは、今回のコロナ騒ぎで売られており、そのパターンです。先々週の月曜日かな? コロナ騒ぎが大きく市場に影響を与え…下方乖離が生まれたのでリバウンドをしました。カタルはその日、コーセーを買って…直ぐに利食いをしています。基本的に、この日は川本産業を空売りできないから、相反する動きをする筈のコーセーを買ってリバウンドを狙ったわけです。短期の取引です。でもバックボーンには、何れコロナ騒ぎが終ると…コーセーのアジア部門の売り上げは伸びると言う思惑があります。

時間軸を長く伸ばせば…コーセーは既に何処でも買い場なのでしょう。そう考えています。何故なら、人口の多いアジア圏の所得はドンドン上がっていますから、生活にユトリが生まれ…化粧をする女性を多く抱えています。

ブツブツが、資生堂を「空売り」して失敗をしたのは、この考え方が足りなかったのです。彼はきっと…ディフェンシブストックが「成長株」のように扱われると言うグローバル環境の変化を、あまり考慮しなかったのでしょう。通常のディフェンシブ銘柄は地味なものです。だから資生堂は大幅高したわけです。

今日は、この解説ではありませんから…もうやめます。下方乖離と上方乖離がある事例としてロコンドや千代化と相反するケースとして…コーセーを採り上げたに過ぎません。

さて現在、千代化もロコンドも、大きく株価が上がり短期の乖離調整の最中にあります。この乖離調整から、いつ株価が抜け出すか? その「見極め」を試みている訳です。基本的に仕掛け人達も、相場を見ながら…やるので、調整から離脱して、再び上昇波動に入るタイミングは、ケースバイケースなので、一概に断定は出来ません。

基本的な概念として、上方に株価が大きく離れると…必ず、この乖離調整が必要になります。その間、株価を維持しながら、企業業績の改善を待ち、応援する買いの勢力を待つ事もありますし、新たな応援勢力を待たずに、一段高するケースもあります。

調整を経ながら上昇を続けるワークマンのパターン

此処では…この所、急伸しているワークマンの事例が、良いかも知れません。基本的に25日線から株価が大きくかい離すると…必ず、株価は乖離調整を強いられ、業態を確かめる時間が必要になります。そうして見込み通り、企業業績の伸びが続いているなら、更なる高みを目指します。このワークマンのケースは、この一般的な事例です。

ロコンドと千代化は、どちらかと言えば…仕手系銘柄の素質も秘めている個別材料株ですから、未来予測に対し市場の意見が、大きく割れます。このようなケースは株価が乱高下をします。買い方が有利な場面と、売り方が勢力を増す場面です。株価が大きく上下に振れるので、証券マンは手数料を稼ぎやすく、商売の道具に使われる要素を持っています。

故に短期の調整で済むケースが多いのです。でも今回は一般論を加味して話しています。千代化のケースは3Qで増額修正をしたように、好調な数字が既に確定しています。問題は来期の予測です。

実は…カタルは、最近になり再び大きく買い始めています。その理由は決算数字です。カタルの事前予想より…かなり良い数字が続く可能性があるのです。もう一つは、惚れ惚れするチャートです。この下値ボックス圏からの「離脱パターン」のケースでは、カタルの経験上、過去に失敗したケースは皆無だと思います。

もともと千代化の実力は髙く、世界的なプラントメーカーです。ただ2000年の頃の日揮と大きく違うのは…資源環境が大きく違います。環境問題が絡みます。あの時は原油価格がドンドン上昇する好環境でした。でも今は、化石燃料はタブー視されています。だから需要が減るパターンです。

ですが…水素はクリーンエネルギーですから、何処かで燃料革命が起るかも知れません。この辺りは分かりませんが、要するに、本来の実力以上に、一時的な損失で株価が大きく下落したので、本来の株価位置に戻るのだろうと思っている訳です。

この本来の株価位置と言うのは、損失前の千代化の株価を観ると大体の目安が付きます。故に千代化は大きく育たないが、目先は面白い相場です。逆にロコンドは「大化け」要素を秘めている株です。ひょっとすれば…ひょっとします。

でも目先は暖冬と…今回のコロナ騒ぎがプラスになるかどうか…。この綱引き状態にあり…この判断が難しいです。この4Qは、前半は暖冬で売り上げが落ちたので予測通りの数字に届いてないのでしょう。逆に、このコロナ騒ぎはネットショップなので…プラス効果が生まれている可能性もあります。果たして…前半の落ち込みを、この2月で埋めているかどうか…。セールをやっていましたから、そろそろその数字の結果が、関係者は分かる頃でしょう。

要するに、株価はこのような様々な思惑の中で揺れ動き、未来の動向を探っています。ここに来て円安に大きく振れていますから、この円安は、千代化の目先にはプラスです。キャメロンのインセンティブと共に…企業業績の上振れ要因になります。つまりコロナ騒ぎも円安も、カタルにとって…追い風になっているかもしれません。

だから…どちらかと言えば、全体の株価が安い中で、両カタル銘柄が上昇している背景があるのでしょう。

問題は、どのポイントで…株価が再上昇を開始するか?

この短い時間が完璧に読めるなら…あっという間に億万長者です。ロコンドの金曜日の出来高は169100株でした。 前回はやはり仕掛けが少し早かったですね。187000株で離脱するかと思いましたが…株価は高値を追いましたが、綺麗に前の壁を破ることが出来ずに、もみ合いに押されています。

前に株を買った人の利食いは進んでいると思われますが…まだ乖離がありますからね。25日線は1048円です。しかも…残念ながら200日線は、まだ下降している途中です。逆に…千代化は200日線が既に上昇を始めており、ロコンドより早めに転換を始めているように見えます。

ただロコンドは2月決算で直ぐに数字が判明しますが、千代化は3月です。故に多くに人が千代化の回復を認識するのは5月になります。でもたぶんここが売り場ですよ。きっと好業績を確認して、千代化は市場の人気株になるでしょう。

ひょっとすれば…早めに借金を返済し、尚且つ、復配のスケジュールも見込めるかもしれません。それほどの利益を計上できるか、どうか…分かりませんが、少なくとも、かなり余分にのり代を盛っていますから、市場は意外感を覚えるでしょう。こんな事は昨年から決まっていることです。1000億円は一株利益で380円分です。

もともと…プラント事業の見込み違いは、多額の損失が出ましたが、一過性の損失のケースが多いのです。基本的にキャメロンの案件が終れば…損失は終わりです。このケースは今回のDeNAの「のれん代」の一括償却に似ています。通常はのれん代を、時間を掛けて償却します。DeNAの投資は失敗だったのでしょう。詳しく見てないから、コメントは避けます。

千代化の相場は、ある意味で鉄板なんです。東芝やシャープの再建より、安全なパターンです。だから時間の経過で、株価は何れ…800円台に戻す可能性が高いのでしょう。仕手系株の「初押し」は買いですからね。しかも…このチャートは下値ボックス相場から離脱と言う鉄板のパターンで、企業業績もV字回復になります。だから今から下値をどんどん買っておかねばなりません。問題は仕掛け筋が、いつ再び力を入れて…買い始めるか?

板合状況や相場を見ていると…明らかに関与をしているパターンです。300円を再び割れることは絶対にないでしょう。絶対なんて、断言はできませんね。でもカタルはそれほど確信を持って、この押し目を拾っています。実は、原稿をあげた後、再び7000株かな? 買っています。故に金曜日は4000株プラス7000だから1万1000株かな? 

カタルにしては…ずいぶん冒険をしています。幸いSUMCOもレーティングの引上げで、損をしないところで逃げられ(実際は計算を間違い…1949円で売ったので1000円を上回る損失を出しました。)…天秤に掛けた結果、千代化に軍配が上がったので…銘柄を入れ替えました。だんだん熱くなってきました。本当に…困った性格です。

千代化の乖離調整の様子

ただ明らかに…千代化は「演出の為」に、故意に…手持ち株を売って、株価を下げている様にカタルは感じています。25日線まで叩き…反騰した方が綺麗かも知れません。ただ2週間のパターンではなく…たぶん1週間じゃないかな? 

この調整は、全体の相場環境や仕掛け筋の意向次第だから、カタルには分かりませんが、3月の期末までには、株価は大きく上がると思っています。そうして5月の数字が出たら…千代化からは卒業です。むしろ…その時にロコンドがもたついているなら…こちらに全力投球です。

この辺りの速度計算は難しく…ピッタリ当たるものではありません。そんな事が分かるなら、とっくに億万長者で、こんな原稿など…書いていません。何故、故意に株価を叩いていると感じたかと言えば…上値に売れない「見せ玉」をしながら、持ち株を利食いしています。たぶん…仕掛け筋の買い値のラインは360円前後じゃないかな?…と推察しています。

千代化の下値ボックスの様子

この調整の目安として、前の高値ラインが下値の限界点になるケースが一般的です。千代化のケースでは…下値ボックスの高値は393円、388円、374円です。金曜日の安値は374円でした。まぁ、もう少し観察を続ければ…結果は明らかになります。

皆さんはカタルのように思惑は張らずに…安全を考えて、目先の高値の448円を抜けてから買い参加をしても、充分に利食いが出来ると思っています。

千代化の株価推移

どうして…意識的に叩いているように見えるか…と言えば、見せ玉もそうですが、出来高変化です。たぶん…400円割れの展開です。 14日の396円を1円下回り、18日は395円、その翌日は399円で、出来高は減っており309万株でした。出来高は減っているのに下値は395円を割れずに399円と上の位置でした。つまり目先の売りは一巡している可能性を示しています。

20日は376万株で397円ですが、この日は大引けを買って400円で引けさせています。下値の買い板を厚く用いる…演出をしていました。だからあの日、まだ早いなぁ~と感じていたが、その誘いに乗りカタルは2000株だけ追撃で余分に買いました。

案の定と言うか…金曜日は下に株価を叩いています。期待を裏切る絶望感を演出しています。カタルの買い値を、一気に割れて…市場心理が変化しました。その事を金曜日にカタルは述べています。

此処が需要なのです。市場心理を、弱気にもう一度変化させないと…下値で、玉が更に集まりません。株を買うために…自分はお金が無限にあると思って下さい。その為に、どうしたら…株価を余り上げずに…大量の玉を買えるか? ここではお金持ちの気持ちになって相場を眺める必要性があります。

これは勝手にカタルが考えている事で、現実になるとは言っていませんよ。カタルだっていつも失敗を繰り返しています。でも「いい感じ」にカタルには見えるので…自分なりにカタルは、自分が信じる所を、行動するだけの話しです。あとは…自分で決めることですよ。カタルはいつも真剣にレポートを書き、その通り行動をしています。本物を目指すために常に有言実行なのです。偽物社会には、ウンザリしています。本物が上に行ける社会の構築が、本当の日本国の成長に繋がると信じています。それでは…また明日。



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