アーカイブ:2020年3月15日

疾風に勁草を知る(己の器)

本日は米国株と日本株の株価波動が、若干、違うことを見ていただきましょう。基本的に米国の  NYダウ や S&P500 、そうしてナスダックが主な株価指数ですが、カタルが予てから指摘していたように年末の段階では、かなり買われ過ぎており…乖離調整が不可欠だったのです。

テスラの週足推移

昨日も会員向けの原稿を書いて思ったのが、テスラが大きく買われた現象を見て、カタルはまともな株のシナリオはないから米国も「仕手材料物色」だと解釈していました。しかし…この解釈の仕方が鍵だったようです。

もともと…昨年の春の時点でカタルは、主力株はしばらく駄目だろうと思っていました。理由は消費税の引き上げなど…いろいろありますが、それで変化率の大きな仕手材料株の選択になり、Jトラストと千代化を春から掲げていましたね。本当に…この仕手材料株物色で乗り切れると思っていました。そうして半導体市況の底入れを見て…SUMCOなどを取り上げました。村田製作が上がるタイミングを夏には述べていましたね。覚えていますか?

右のカレンダーから過去のレポートを読み返すと分かります。カタルは自分が書いた原稿を、少なくとも…アップするまでに数回は読み直します。それでも昨日は「基軸通貨」と書くところを「基軸通過」になっていたり、様々な変換間違いなどがあります。でもサラリと流してください。

カタルは、極めて…いい加減な人間です。だからよく言えば…寛容なのです。そのカタル基準で、このレポートは書かれています。だから目くじらを立てて、怒らないでください。「お前のせいで千代化を400円で買ったんだ、どうしてくれる。」…などと言われても困ります。

カタルは千代化を8万株程度、持っていたのでしょう。利食いもせずにトントンで投げたり、最後は昨日の寄り値の194円で…追証の為に、泣く泣く(シクシクと…)決済をしている貧乏人です。

常々、有言実行を掲げており…全て嘘は書いておらず、本当の事ばかりです。でもカタルの認識が、そもそも…間違っていたのですね。そんな時はメールで指摘してくれると嬉しいですね。

読者から、お前の楽観論はおかしい。オリンピックがなくなり、これから中小企業がバタバタ倒産するのに、お前のような楽観論が通用するはずがない…とのお叱りのメールも頂きました。ありがとうございます。

その通りの現実になっていますが…カタルは、もともとパッパラパーの人間です。あのリーマンショックでも強気を維持し、ベンチャリを買っていたのです。そうして40億円を失った人間なのです。

カタルのお金ではありませんよ。証券マンの預かり資産、お客様のお金です。でも本当に、そう思って行動していました。だから自分でも500円台のベンチャリを今月は給料が余計だから…と言って、1万株を買い乗せて合計5万株まで持っていたのです。あの時に、売れば2500万円の金額を…自分でも、顧客と同様に入れていました。

もともと…カタルは本物志向です。だから自分の出来ないことを、他人には求めません。セールスもそうです。

現役の頃、新潟支店で若手社員の育成を任せられ、男が6人か7人か、女性も5人かな? 合計12人程度の人間の指導にあたりました。新規開拓をしましたね。あの当時は、戸別訪問などの「ローラー作戦」を、みぞれが降る寒い日に…手が真っ赤になって、ほっぺも真っ赤です。そうして昼食時に近くの喫茶店に集まって、昼食をとってまた開拓をして、夕方から夜は電話攻勢です。そうやって…率先垂範をして、部下以上のノルマを自分に課せて、やり遂げてきました。

結構、優秀だったのです。いつも同期ではトップ、と言っても小さな証券会社です。年間表彰も度々もらいました。だから自分で出来ない事はない…と過信をして東京に上京しました。「君、歩合は大変だから、先ずは正社員として雇うから、それで基盤を作ってから歩合になったら?」…と和光証券の常務の甘い誘いを断って、いきなり歩合で新規開拓をしたのです。みんな、本当の話です。

このレポートも、皆さんからの支持が得られるように…力を抜かずに、精一杯…真剣に描いた結果がこの有様です。でも人生は長いですから、長い目で見てください。リーマンの乗り越え…大震災も乗り越え、そうして今回のコロナも乗り越えます。たいしたことではありません。

NYダウ平均株価の週足推移
SP500の週足数
ナスダックの週足推移

心理面の話をする前に、米国の指数とカタルが、気にしていたラッセル2000の指標と日経平均株を見てみましょう。如何ですか?

ラッセル2000の週足数
日経平均株価の週足推移

やはりなぁ~と、結果論を見ると考えます。あの時、何故、ラッセルだけが弱いのか…不思議でした。テスラの上げ方を見て、カタルは千代化の相場が来ると思いましたが、今から思えば…「手詰まり」の証だったのでしょう。事実、多くの機関投資がキャッシュの比率を高めていました。このキャッシュが、もう直ぐ、やって来ますよ。心配はいりません。

SOX指数の週足推移

この指数チャートを比べると、いくつかの示唆を感じます。30銘柄のNYダウは古い大型企業が多く、一番時代の変化の後追いになります。S&P500は大型株の上位500銘柄の時価総額を元に計算されています。そうしてナスダック指数は、1971年かな?に開設され、インターネット企業などが、多く上場されています。つまりナスダック指数が米国では先行指数になります。それより半導体をパッケージしたSOX指数は、更に先行しています。

でもなぜか小型株の集まりのラッセル2000は日経平均株価と同じように、今回は高値を抜いていませんでした。日経平均株価も、あと一歩だったのです。「流動性の罠」からの脱出が…。

カタルは「指呼の間」と思い…強気にケネディクスの保険料を払って、目一杯に買っていました。なかなかカタルの神様は、悪戯好きです。またまた試練を与えます。本当に困った神様です。いい加減に、このレポートを卒業したかったのですが、卒業間際になりコロナで卒業式が延期になりました。可哀そうです。

カタルの場合は延期ですが、みんな、卒業式もできない若者が大勢います。でもそれでも卒業だからいいですね。カタルは出来が悪く、留年組です。もう一度やり直しです。まるで…積み木崩しです。折角、高く積み上げて、最後の一つを乗せようかと思ったら、コロナの嵐と共に地震がやってきて、ガラガラ…と音を立てて崩壊しました。また一から、やり直しです。

でもカタルは負けません。カタルは常々、「真坂、魔坂、まさか」の坂道に気を付けろと述べています。大御所さんが、田舎から出て来る時に、お祖母ちゃんが心配をして、そう言って「慎重に生きるように」…と、孫の大御所さんを送り出しました。大御所さんは、その当時の事を良く話してくれました。彼は福島の出身でした。

是川銀蔵から株式注文を受けていました。でも彼の主力は、たしか丸荘証券でしたが…。みんな本当の話です。大御所さんは兜町の「生き字引」だったのです。カタルに様々な知識を与えてくれました。でももう他界をしました。

まぁ、こんな環境なので「疾風に勁草を知る」とは、よく言ったものです。こんな環境だから、自分自身の器を知ることが出来ます。

金曜日の朝は追証の為に右往左往していました。本当は事前に、レポートに書いたように、お金を入れようと思ったのですが、なかなか…いろんなことがあります。引っ越しのお金が必要で、300万円ほどの家賃を、一括納入しなければならず、あっちもこっちも時間が合いませんでした。

仕方なく194円で千代化を清算しました。トホホ…上がる銘柄なのに、何故、売らなければならないのか…これも「貧乏人の性」です。

所詮、自分の「器」が整ってないのでしょう。仕方ありません。こういう相場だから、自分の器を知る絶好の機会なのです。良いチャンスです。

この気持ちを、ノートか…日記に書き留めて記憶に残しましょう。この経験がキャリアに繋がります。そうすると…やがて本物になれるはずです。カタルはそう思い、末端の一介のセールスから「男を磨いてきました。」格好いい言葉ですね。本当はアホなのです。

120万から1億円も、本当の話…サラ金地獄も本当の話、先日は箱根の別荘地の話をしましたね。あの金持ちの名刺も、まだ持っています。

彼も博打をしたのです。そうして成功をして使い切れないお金を残し、山に手を入れて庭を作っていました。京都の映画スターだった大河内伝次郎の別荘と言うか、山荘がありましたね。あれを想像すると良いですね。スケールが大きな話です。

カタルが別荘地を探していた時に、彼が売ってくれると言うので、見に行ったのです。でも今は売れない那須の土地があるだけです。誰か買ってくれないかな? そうしたら株を買えます。お願いします。1000坪あります。買値でなくても…半値で良いですから。そうしたら、残りの借金も返せるでしょう。メールくださいね。ちゃんとした別荘地です。

まぁ、今日は与太ばかりですが…心配することはありません。気にしていた基軸通貨問題も改善に向かっています。だからドルが高くなっています。更にサウジの原油問題もWSJの記事を読むと4月にも新しい動きが出るそうです。水面下で調整が続いているようです。

基本的に、こんなガラは滅多にないチャンスです。でも決して無理をしないことです。己の器を知って行動すれば…どんな逆境も耐えられます。最悪のケースは遠のいたように感じています。為替の推移とWSJの記事は、昨日の会員レポートの懸念を覆す動きです。

本当に1月や2月の半ばまでは…ルンルン気分だったのです。一転して雹(ヒョウ)が降ってきました。その雹にあたりカタルは大怪我です。でも一番、大切な気持ちは大丈夫です。また明日から頑張るぞ…と意欲満々です。小椋佳ではありませんが…でも、神様。「♪少しは愛をください。」お願いをします。それぞれの指数を見て、自分なりにその構成の意味を考えましょう。

必ず、人間は改善をするのです。だから…いつも言っているように、思ったほど良くはならないし…心配するほど、悪くもならないものです。

次の分岐点は3月27日です。ノンビリ、やりましょう。それでは…また明日。

会員の人は、昨日レポートをアップしましたから…お読みください。救済銘柄のアイディアが載っています。でも「分を知る」なのです。



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