アーカイブ:2020年6月

雇用統計から金融相場へ

やはりデータと言うのは大切です。カタルが指標としてきたアップル株は、昨晩、これまでの高値、327.85ドルを抜き…331.5ドルとなり新高値を更新しました。この3月の下落の時にソフトバンクや三菱UFJなどと共に注目をしていましたね。

アップル株の週足推移

最近は熱心に色んなデータを追っていますが、自分で発信元のデータを集めてエクセルに落としてグラフ化すると様々な発見があります。メディアの報道を鵜呑みにすると大変な失敗をする事が分かります。今回のコロナ禍のメディアの放送の仕方…そうして、その後の株価の戻り方などを見ると…そう考えます。

リーマンショックの金融危機の時は、金融界全体が悪さをして…経済を壊した張本人だから国家が救う必要はない…と言う考え方がありました。あの時はCDS(Credit default swap)と呼ばれる債務を保証する金融派生商品を組み合わせ、パッケージにして販売をしていました。ムディーズなどの格付け機関がAAAを乱発して、投資家を騙して詐欺を働いたのです。故に…公的資金投入が、なかなかスムーズに決まらずに…金融政策や財政出動が遅れました。

でも今回は…、コロナと言うウィルスで死者が増えて大変な状況なので、一気にアフタケア―が進みました。多額の金融支援や財政政策が実施されています。それも…直ぐに動いています。メディアは悲惨な状況を伝え…死者数を述べていました。世界中の人々のマインドコントロールが進みました。

でもカタルが比較的早く立ち直り、株式を買う事が出来たのは、ある意味でラッキーが重なったのでしょう。もし身内にコロナ感染者や死亡者が居たら…株式投資処ではありません。カタルはブラジル大統領と似たような考え方でインフルエンザと、コロナは何がそんなに違うのか?…と一貫して思ってきました。だから株式投資に対し、どちらかと言えば…ポジティブに対応が出来ました。だからユトリが出ると直ぐに買い転換をしています。

余分に入れた追証分を引き上げたのは、最近です。そうしてお金を引き上げた後も強気を堅持し…ここ数週間は更に強気になり金融相場の「薔薇色」展開を頭に描いて行動をしています。

昨晩のNY市場は雇用統計の「予期せぬプラス転換」で株式市場は大幅高しています。しかし…今しがた、2時間ほどかけて様々な資料を観ていると、このプラス転換を知っていた奴がいるんじゃないか?…と思うようになっています。何故なら、新規の失業件数のピークは4月18日5790250件で…既に4月25日に5040250件隣750000件も減っています。その後85万、63万、49万、43万、32万件と減り続けているのです。

だから雇用統計値の4月2068万人減から250万人のプラスも読めない訳ではないでしょう。過去の統計を調べて、推察が成り立つはずです。でも日経新聞のメディアは失業率改善と言っています。14.7%から13.3%と…。依然、高い失業率を一面に取り上げています。カタルが書くなら、雇用統計値の「プラス」を大きく取り上げるでしょう。

自分でデータ元に行き、自分でデータを作ってグラフなどを作ると、メディアの書き方、表現の仕方が、何故、こんなにもネガティブ思考なのか?分かると思います。カタルは毎日資料を集め、その資料を基に独自の相場観を打ち立て投資に臨み…尚且つ皆さんにレポートを書いて考えています。

やはり…この努力の違いが、投資の成果に現れるのかどうか…。唯一、マイナスの口座だった短期口座も、もう直ぐプラスになりそうです。これだけ…株が上がれば当たり前の話ですが…一時はあれだけマイナスだったので、気持ちの面は「地獄から天国」に様変わりです。

今、データを集めていたら…やはり野村証券株は、もっと上がるように思えます。コロンビア大学の伊藤先生の発言が、全てを物語っていました。彼はリーマンとの違いで…今回は「悪者が居ない」と述べていました。あのNHKのテレビで、唯一、ピンときた発言でした。あの一言が、今の相場を語っています。悪者が居ないから、みんなで助ける行動が迅速に運んでいるのでしょう。

カタルが何故、ここにきて一気に実質時代から転換して、名目時代に移行できると考えているか? 

実は昨年の9月に臨時の会員レポートを発行して、その時期が来たと錯覚をしているからです。日銀がETFで浮動株を吸い上げ続け…リートを買っているのです。それなのに…日銀の行動を批判する輩は多いですが…誰も賛美しないのです。もう31年ですよ。その間に国民の財産である土地は1300兆円も失ったのです。この金額は、国家の借金と同じ規模です。馬鹿な政策を採用したものです。東大法科のエリートって、本当に頭が良いのでしょうか?カタルには全く理解できない理屈です。

何故、カタルが、ケネディクスに固執をしているか?

だって…ケネディクスの時価総額は、株価が568円で発行済み株式総数は2億2058万株ですから1252億円です。それで支配不動産の2兆円規模の不動産を支配できるのです。確かに他人の持ち物ですが…自らが管理するのです。ケネディクスの意向で価格も売買タイミングもみんな決まるのです。ハッキリ言って…不動産売買は相場ですから、多少…さばを読んで、優位な売買を実行しても、誰も分からないし文句は言われません。

住友不動産の時価総額は3221円の株価で発行済み株式総数は4億7608万株ですから、時価総額は1兆5334憶円です。住友不動産は自社の持ちビルでしょうが、銀行からの有利子負債が3兆3459憶円なのです。ケネディクスはリートと言う個人や機関投資家が出資しているお金です。

一体、何が違うのでしょう?

此処にマジックが存在します。だからケネディクスの株価が10倍になっても…何ら不思議ではありません。AUM残高が2兆4291憶円で、自己管理は1兆8165憶円です。

時価総額はケネディクスが1252億円で住友不動産は1兆5334億円ですから、12倍も鞘があります。何故、この差が生じるのか? この理屈を誰か教えてくれますか? 

自社で借金をして持っているビルと、リートと言う形で持っているビルと何が違うのでしょう。住友不動産は金利を払い、ケネディクスはそれより高い配当をリートを持っている人に払います。

でも不動産の値下がりリスクは、住友不動は自社で負うでしょうが…ケネディクスはリートを持っている人が負うのです。つまりケネディクスが有利です。このビジネスモデルは非常に優れています。

ここにきて、フィデリティーファンドは7.18%から9.13%に持ち株を増やし…今回、新たにMFSインベストメント・マネジメント株式会社が0.79%のケネディクス株を買ったそうです。故にマサチューセッツ・ファイナンシャル・サービスと合わせ、持ち株は5.11%になります。このファンドは最古の運用者だとか…。フィデリティーもそうですが…王道の良い所が、この所…ケネディクス株を買っています。

たぶん…カタルの読み通りの展開に移行すると思っています。いよいよ自社開発の横浜の物件が収益化します。 きっと数字が、大きく変わるのでしょう。たぶん…そのタイミングを狙って、続々とファンドが株を買っているのでしょう。相場と言うのは、複数の相乗りが大きくなるのです。安川電機みたいなものです。今の安川電機の株価は4000円前後ですが…昔は600円台の仕手株でした。

相場の環境は、「悲観の中で生まれた」金融相場です。企業業績は悪いのに…金融政策、財政出動で、株価が上がる「不景気の株高」と言う、もっとも面白い…金融相場です。

実態は悪いのに…株価が上がるのでジャンジャン空売りが入ります。楽しみになって来ました。ケネディクスの株価が4ケタに乗ってから…ブラックロックなどが登場すんじゃないかな? これはカタルの勝手な観測です。

どちらにしても…雇用統計から、一気に金融相場色が強い相場展開になるのでしょう。ここから始まる「懐疑の中で育つ」相場を楽しんでください。

王道なら、やはり野村証券かな?

発行済み株式総数がリーマンショック後の自己資本比率規制の為に増え…1.78倍になりました。でも…、やはり4ケタの奪回相場じゃないかな? ITバブル時並みの相場なら目標株価は1971円になります。チャートは下値ボックス相場を離れる形に見えます。

野村証券の月足推移


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