アーカイブ:2020年7月23日

初めてのサマーラリーのゆくえ…

こんなに不安材料が目白押しのように並んでいるのに…此方のレポートは参考になります。株式市場は、ついに「デフレの関門」である22750円を抜けてきました。

日経平均株価の月足推移

カタルが述べているチャート上の節目の22750円は、1996年6月の高値水準です。政策方針さえ間違わねば…このラインで日本は方向転換を出来たはずです。しかし…何しろ日本の司令塔は馬鹿ぞろい、学歴は東大法科のエリート集団の筈ですが…、現場から観たカタルの感想は、仕事が出来ない奴ばかり…の印象です。

安倍政権も褒められたものではありません。外交などを見ると…成果はゼロに近いと思います。辛うじてトランプとは上手く付き合っている印象ですが、北方領土問題も北朝鮮も尖閣問題も、韓国も…みんな駄目ですから、落第生に見えます。外務省のレベルが分かります。

今回のコロナ騒動を観ても、年金問題も含め…厚生労働省も落第生です。何故、電子カルテ一つまともに出来ないのか? 今の時代にお薬手帳?…笑えます。

行政の仕組みも、何故、統一できないのか? 

引っ越し作業をすると…その量の多さを実感できます。折角、マイナンバーカードがあるので…それを使って本人確認など住所変更も、一律に変更されれば…良いと思います。 いちいち運転免許証の住所変更、NHKに電気、水道、クレジットカードに、銀行と…膨大な仕事量です。何故、こんな作業が一元化されないのでしょう。カタルにはサッパリ理解できません。こんなのは新入社員でも直ぐに統一できる作業だと思います。

それをゴタゴタ…それとも、昔から日本人と言うのは馬鹿集団なのでしょうか? カタルが実態を知らなかったのでしょうか?

昔は…あまり矛盾を感じてなかったのでしょう。事実、1989年のバブルの絶頂期にサラリーマンを辞めて、上京して…歩合セールスの人生ですからね。普通は安定を求めるのに…あり得ない選択です。余程、カタルと言う人間は、手前「天狗」で…世の中を知らなかったのでしょう。通常…真剣に勉強をしていれば…プラザ合意が日本の分岐点だと言うのが分かる筈です。

東西冷戦の狭間で…米国の庇護の下で、戦後の荒廃から立ち上がり、見事に奇跡の復興を遂げたのに…ジャパン・アズ・ナンバーワンで貿易戦争になり、自ら…勝手に転落しました。

1985年から1989年の悪夢の経済政策と、その後の馬鹿ぞろい…。日本には、まともな経済学者も居ないようです。

そうして…永遠と成田闘争の様な無駄な時間を浪費する「失われた時代」のなかを、失意の中で過ごしたカタル君、仕事が出来ずに1年も、2年も…コロナで家賃が払えない? 甘えるんじゃない。…と言いたいです。今月の家賃を、生活費を…友達に借り歩く…カタル君です。しかし…みんな、よくお金を貸してくれました。毎月50万円ほど…かかりました。

その仕事が出来ない時代を思うと…今の時代は「バラ色」に見えます。何しろ、毎日、賑わう銘柄があるのです。

2010年当時のユビキタスの日足推移

今回、手掛けている「ユビキタス」(3858)は2010年の2月だと思います。しかし…このケンミレのチャートは優れています。みんな…どの証券会社も自社開発などをせずに…ケンミレに使用料を払い、このチャートを利用すればいいのです。カタルが証券会社の社長なら、森田さんに会って話を纏めます。彼には、何度か…実際に会ったことがあります。兎に角、これは優れています。カタルが、知っている中では一番です。この時間軸を遡って…見れる機能はなかなかです。その当時のチャートを付けて置きます。

この2010年は、日産が大衆車マーチのタイへの生産移転を決めた年で、空洞化の頂点と言うか…ラストスパートと言うか…。この時が日本の分岐点です。最終コーナーから直線に向いた印象です。

1985年のプラザ合意と同じくらいに…重要な転換点です。その年の初め…全く市場は動かずに…死んでいましたが、ある日突然、ユビキタスの株価が2倍増になり、揉みあっていた時にカタルは参戦をしました。そうして3月、4月を迎えたのです。800円から1000円だった株は、アレヨアレヨ…と言う間に3940円を付けます。

この時の材料がQB(クイックブート)と言う画期的な立ち上げソフトの開発でした。此方です。この映像を観て、カタルは全ての家電に応用でき、パソコンの立ち上げもテレビも…みんなQBが利用されるから、膨大な使用料が入ると考えて馬鹿になります。他の多くの製品画像は此方から…

でも結果は失敗です。

つまり…この時からカタルは「ユビキタスの虜」になっています。実に10年ですよ。この会社は、その後…倒産の危機を迎えます。任天堂との契約打ち切りです。この技術が村田製作とユビキタスを結んだ橋渡しです。今、村田が生産販売しているWiFiモジュールはこの技術の利用です。

これから始める車関連の事業は、三原さんの社長時代に「種まき」がされています。東工大からソニー、そうしてマイクロソフト、ユビキタス、ZMP(自動走行の未上場企業)です。その時代の布石が、ようやく…これから花を咲かせるのでしょう。

たぶん…カタルの記憶に間違いがなければ…ルネサスエレクと共同作業をしている過程で音楽関連の特許を持っていた「エイム」の必要性が生まれ、買収に発展したはずです。車と音楽は切り離せません。カーナビも同様です。繋がる車のコネクティッドカー時代への布石が、この時期に打たれ…これから華が開くはずです。AIMの会社のホームページは此方です。

特に車の開発は時間が掛かります。村田製作も早くに布石を打っていますが、なかなか参入が難しい世界です。安全が過度に求められ…その為の実験期間が、長く掛かるからです。その代り、一度、食い込めば…ほぼ永遠の収益が期待できます。ユビキタスの詳細は此方のレポートが、分かりが良いかな? 

ここでは、一時はニコンのステッパーの方が、ASMLを性能面で上回ると言われていた時期も在ったのですが、オランダのASMLの牙城が崩せませんでした。この話しに似ています。

大手メーカー(サムソンやTSMCなど)と製造装置のASMLは、共同開発をしている為に、その人的な関係に食い込めないのです。保守・管理作業が必要になります。なかなか性能だけでは…そんなに大きな開きがない為に、崩せません。同じことです。車もある意味で、参入障壁が非常に高いのです。 ルネサスエレクとユビキタスの関係は2004年から続いています。

結局、大きな成果を挙げられず、三原さんはその後自動走行運転のベンチャーのZMPに行きます。ソニー人脈が活きるのでしょう。

皆さんの多くは、ユビキタスを表面上しか…観察をしていません。その会社の成り立ちを知りません。ユビキタスの鈴木さんは、マイクロソフトのビルゲイツが、天才と称したほどの…人物だそうです。この付き合いはアスキー時代からの繋がりです。カタルが上京したての頃の話ですから…1989年前後の話です。ネット上に、その辺りの経緯が載っているかどうか…

株価と言うのは、表面上の企業業績だけではなく…いろんな面が評価されて売買され、株価が成り立っています。ユビキタスと野村証券の関係も分からないでしょう。表面上は出て来ません。野村証券と言う会社は、営業活動が非常に強い会社でした。大和や日興など足元にも及びません。その為にヤクザ絡みの事件が起きて凋落するのですが…氏家体制の時に、仕事の出来る人間が、野村を去りました。

組織営業力が、凄かったのです。全く勝てません。まぁ大証券には、色んなバックアップ体制があります。投信販売もバーターです。バブル期の新発CBの価格は、重工などは…いきなり200円です。これじゃ…競争に勝てません。

100円が200円になる商品と抱き合わせて、損をする投信を買っても、合わせてプラスです。こんなのが営業力と言えるかどうか…は、兎も角、桁違いの販売力でした。こっちは1000万円単位の積み上げなのに…大手証券は10億程度の販売が当たり前です。 カタルは3億程度が…限度でした。

法人営業をしていると…大手証券とガチンコ勝負です。いくら「情」に訴えても…物量には敵いません。こっちはCBなど100万円なのに…向こうは、億単位です。話になりません。此処では株価の成り立ちの話をしています。

カタルの多くの読者は、ロコンド株がどうのこうの…と言っていますが、こんなオモチャの会社は、ハッキリ言って、どうでも良いのです。

世の中は100兆円の時価総額の話をしています。テスラの時価総額は31兆円ですよ。トヨタは22兆円です。やはり時価総額の違いを思うと、勝負はハッキリしています。M&Aを多用して、スピード経営をしている会社と、コツコツ「村論理」を積み上げるのと…どっちが正しい経営なのでしょう。

情けなく…思います。

コロナも感染者数が791人でワイワイ騒ぎ、東京が1万になったと言い、日経新聞は一面で紙面を割きます。米国の感染者は396万人で、NYの死者が72386人です。でも東京都の小池さんは、「不要不急の外出を控えろ」と言います。日本人って、国際感覚と言うか…清貧思想と言うか…。どうして…こんな国民性なのでしょう。

でも冒頭に掲げた日経平均株価のチャートを見ると…この高値圏での揉みあいは、なかなかの形で、此処でエネルギーを蓄えている様子が、良く分かります。

カタルは何故、昨年の9月に、いよいよ始まった…と思い、臨時の会員レポートを発行して「名目時代の相場」を、連想したのでしょう。まもなく1年になります。

コロナの影響もありましたが…このおかげでEUでは、共同債(今回は92兆円だが…通常予算も含め200兆円規模)の発行だとか…金価格はドルの価値と反比例をし始め…やはり時代はインフレの方向性です。

昨日、三陽商会が銀座の持ちビルを売った話を聞いたカタルは、その買い手と噂される「レーサム」の株を1000株だけ買いました。数年前に銀座中央通りのティファニービルを孫氏が個人で買った時に、メディアは、採算に合わない…髙過ぎると述べていました。今は、どうでしょう。

銀座の一等地の売り物なんか…出てこないのです。こんなコロナ禍の様な経済が悪化した時がチャンスです。何故か、バフェットが、「天然ガスの会社」を買うと文句が出ませんが、彼の手法は、同じ逆張り投資です。最悪期だから…株価が安くなっているから買うのです。

日経平均株価は、デフレの関門の22750円に位置していますが、日経一面では、景気後退を、初めて政府が認定して…景気上昇の継続は、2018年10月までだったそうです。

そろそろ2年になります。カタルは、初めて…の「サマ―ラリー説」を、最近は念頭に考え始めています。たぶん、カタルの株人生の中で、初めての経験の筈です。

果たして…悪夢の「8月は追証に気を付けろ!」と言うジンクスを、破る事が出来るかどうか…この連休は、少し考えてみます。



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