アーカイブ:2020年11月

米国の大統領選後

米国の大統領選を控え…様々な憶測を呼んでいます。一般的には民主党のバイデンが優勢で現在は共和党が支配権を握っている上院も民主党に一本化され、政策が通りやすくなると言う観測が、一番、多数を占めるのでしょう。

一方、選挙が接戦で郵便投票を巡り混乱が長引くとも…言われています。ごく少数ですが…トランプ再選の観測もあります。隠れトランプと言う心理はあります。

日経平均株価の日足

これにコロナの二次感染拡大が広がり、景気の先行き見通しに不透明感を与えています。でも日本株を見て下さい。これは日経平均株価の平均ですが…強いのです。

この背景は、やはり日銀がETFを買い続けている効果が、かなりあると思っています。価格形成を歪めていると言う指摘がありますが、その弊害より株価維持の方が遙かに効用が大きいと思っています。

東証一部単純平均株価の週足

ただ…東証一部の単純平均株価を観ても分かるように…現状は日経平均株価指数に比べ2018年当初の高値から大きく押しています。この動きは、時間軸を変えて週足を見て下さい。その方が…今の相場の「立ち位置」が、分かりやすいのです。

カタルは読者の皆さんに「賢い投資家」になって欲しいと様々な情報を伝えています。単に儲かる株を探す事が、このサイトの目的ではありません。

株式投資が盛んになる為に「草の根運動」を続けている訳です。そもそも株式投資をやめる人は、基本的に儲からないから…やめるのでしょう。その原因の一番は「知識不足」にあるのでしょう。単に、競馬や競輪のような感覚で、目先を追うからでしょう。その値動きに一喜一憂します。イナゴ族は、その好例です。

もう一つの失敗は、自分自身の「力量把握」が、上手く出来ない為です。これは難しい。完璧に相場が読める訳ではなく…充分なユトリを持って、投資をしているつもりでも、株価が半値になることは、「ハイリスク」銘柄の選択なら、良くあることです。

この力量把握に加え、主体評価と客観評価の認識が、上手く出来てない為に、己を過信します。

株価は主体評価で決定される訳ではなく、「市場の総意」と言う客観評価で決まります。カタルは三菱UFJの株価が400円台で長年、放置されている理由が分かりません。まるで…市場には「二種類のお金」が存在するように感じています。

一方、「マクアケ」の株価など、売上が32億円しかないのに…どうして時価評価が1378億円もの評価になるのでしょう。一方、三菱UFJは、一株あたりの純資産価値は1251円ですよ。何故、その1/3なのでしょう。不思議な謎です。

民主党が大統領から上院、下院を独占すると「大判振る舞い」が加速され、財政が劣化すると言います。ここに中国が台頭し、「元」の価値が「ドル」を超えますから…当然、ダリオの様な選択になります。此方です。

つまり…カタルが述べている基軸通貨「ドルの崩壊」です。

必ず、次のピークの後に、このシナリオを市場は述べ始めます。これは大激震になります。しかし…スムーズに世界の中央銀行がデジタルマネーの創設に動けるなら、この限りではありません。

でも、移行期の多くは…混乱が付き物です。江戸から明治維新の体制転換のようなものです。まぁ、先の事は兎も角…話を戻します。ですが…この話は重要なので、必ず、頭の片隅にインプットしておきましょう。

時代の変遷が進むとAIやロボットなどが人間の雇用を奪い、価値観の大きな変化が生まれます。コロナ禍でこの時代の変遷は早くなります。ここにきて世界の中央銀行がジャブジャブの資金を提供しているのも、時代の変化を早めています。

島忠のTOBがどんな形になるか分かりませんが…2006年に王子製紙が北越製紙に敵対的買収を仕掛け、敗退した時代とは違います。

1993年にパイオニアが指名解雇を実施した時、メディアはブーイングの嵐でした。今では航空機会社だけでなく…割増金を積み増す事で「雇用を切っても」誰も文句を言わなくなりました。これが時代の変遷です。でもパイオニアの行動が正しかったのです。しかし世論に押された結果、超優良企業のパイオニアが消えました。村論理は厄介です。

今は竹中平蔵が「ベーシックインカム」論を述べるとブーイングの嵐です。ですが…カタルは時代の変遷を考えると、何れ…その選択になると思います。年金生活者の方は良く時代の流れを考えて…、自分の身は自分で守らねばなりません。何れ…日本は時間の問題で…必ず落ちぶれます。今の制度が維持されると思ったら、大間違いでしょう。月額7万円程度が基準になることでしょう。

国民性がネットなどの影響を受けて、多様化し始めています。市場の二分化は、その為かも知れません。しかし一時的でも、世界をリードする米国で、ブルーウェーブ(民主党が政権を支配する事=大統領、上院、下院を民主党が独占すること)が起り、財政の大盤振る舞いが起ると…金利は上昇し、JPモルガンなどの株価は上がります。100ドル復帰をしました。この動きはバリュー株の復権に繋がります。だから最近、マザーズ指数なども調整になっているのでしょう。ナスダックも同じでしょう。

此処では…「スミダコーポ」(6817)は、四季報の赤字観測から、黒字予想(予想はゼロだが…営業利益はプラス)に変わり、この決算を受け、約ストップ高をしました。149円高の965円になりました。

この事を、カタルは今年の春~夏の段階で指摘をして、何度も下げ過程を買い、投げてはまた買い、これを繰り返しています。しかし残念ながら、事前に知っていても…このチャンスを活かしきれていません。島精機と同じ考え方ですが…カタル自身、自分の「力量把握」に失敗をしています。

なかなか株式投資と言うのは、難しいものです。カタルはいつも…これから起こる現象を事前に語っています。しかし先を読めると言っても、完璧ではありません。この僅かな時間のズレが…なかなか埋まりません。

そのスミダコーポのチャートを付けて置きます。 8月は幾らでも600円台で株が買えたのです。事前にストリーを語っているのに…コンチクショウです。この悔しさが分かりますか? いつもカスリです。

幸い、今年はロコンドがイナゴ族との初協賛になり大きく育ってきました。今は低迷していますが、こんな事は当たり前なのですよ。ですが…間もなく順番が来ます。スミダの6月から8月の動きに似ているでしょう。ツクイも同じでしょう。夏は信用の買い残が増えています。そもそも信用の買いが増えるのは、安いから借金をしても…買おうと思うのです。

スミダコーポの日足推移

ツクイは、このケースだと思っています。スミダを見れば分かりますが、下値圏での信用買い残の増加は、その多くは…株価が「割安」だからでしょう。最近、ある読者から教えて貰ったこの株も、同じです。チャートだけ掲載しておきます。何れ必ず、株価は2倍以上になるのでしょう。次の会員レポートで銘柄を紹介します。

割安なバリュー株

しかし…難しいのです。

ロコンドとIIJと…銘柄を公開していませんが、最後のラッセル組のG君は決算を受け、やはり株価が変化しています。このG君は大きくなる筈です。ロコンドも、IIJも。このG君も、何れ…株価は1万円でしょう。時代をラッセルする資質を持っている株です。一般的には「成長株」と呼ばれる「器」だと思っています。

カタルは、いつも事前にシナリオを語っていますが…なかなか自分の投資感覚と時間がピッタリと、マッチしません。

もし完璧に読めるなら…あっという間にバフェット超えです。兆円単位のお金を手に出来るのでしょう。カタルは貧乏人だから、自分で時間を選択できません。お金持ちなら…もう少し、この時間軸の幅が広がるのでしょう。何故なら…時間を自分で選択できるからです。仕掛け人になる事が出来ますからね。今は資金がなくコバンザメです。

このジレンマが…もう数年続いています。

皆さんの多くは、結果を見ないと分からないと思いますが…時代の変遷を眺めて、「市場の整合性」を考えて行くと…未来図は、既に決まっています。

問題は時間軸の選択だけです。この時間軸の選択が難しい。自分の欲望と言うか…主体評価と客観評価を、マッチさせるために自己を犠牲にしなくてはなりません。欲望を抑えるのは難しいですね。自我と言うは、誰にでも存在します。

最近のレポートは難しいですか? もう少し…噛み砕いて解説をした方がいいのでしょうか? 

米国10年債の推移

今日は、大統領選後の動きを述べました。「金利」動向が重要なキーワードの一つになりますから米国債の10年物金利を付けて置きます。

マザーズ数の日足

同時にDX関連の動きは、マザーズ指数を見ると分かりますが…日経平均株価と比較すると第二波動も比較的大きく上昇をしました。だから…日経平均とは違い、此処ではその分、調整波動が強く表れています。

故に個人投資家は元気がありませんが、スミダコーポなど…企業業績の改善が確認される銘柄は株価が戻っています。でもカタルは述べています。この動きは長く続かないでしょう。半導体の相場を見ると、やはり「急回復」と言うより、「緩やか改善」なのでしょう。

この事は島精機の時に、その事を言っています。このような銘柄の「大底からの離脱」と言うのは時間が掛かります。この一連の流れは、決算の山を終えると…まもなく終了をして、またマザーズなどの動きが復活すると思っています。

目先を狙うなら…株価位置の高い銘柄を追わないと駄目です。リスクとリターンの関係は良く出来ています。ですが…時間を追い過ぎて、一旦、チャンスを逃すと、山手線のように…一回りして、帰って来るまで暫く待たされます。こんな所が…今の大統領選を控えた感想です。それでは…また明日。



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