アーカイブ:2021年11月5日

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いや…まいりました。昨日は昼に海運株の決算があったのですが…カタルはてっきり大引け後か…と思って戦略を立てていました。しかし…それは小手先の話です。カタルはコンテナ船世界最大手の「APモラー・マースク」が新高値を更新したので、すっかり強気に転換していました。

APモラー・マースク の株価推移

しかし…所詮は「一過性の利益」との認識が強く、「決算で一旦は売り」との…市場の判断なのでしょう。もともと…このシナリオは事前に在りました。故にカタルは最近はクリスマス頃からの「馬鹿上げ相場」に傾斜していました。だから船株から少し距離を置いて…他のDX関連などを打診買いしていましたが…このAPモラー・マースクの「新高値更新」を見て、一気に「強気シナリオ」が心の中で…復活したのです。

ですが…もともと決算を見て売ろうと思っていた短期筋の動向とアルゴリズムの自動売買など…が関連をしたのでしょう。船株は目先筋の動向だけで…値動きが動いているように見えます。


バルティック海運株指数 の推移

ここに…最近の「ばら積み船」の市況を表すとされ「バルティック海運株指数」の急落なんかも…今回の船株相場にマイナスに働きます。鉄鉱石価格は既に下落しており…この相場は中国の政策に、大きく影響を受けます。しかしスポットの割合は15%だと言います。コンテナ船は30%との報道です。

やはり船株は意見対立が激しく…「仕手化」しやすい環境に在ります。

この理由はインフレに関連します。パウエルFRB議長が主張するインフレ論とも関連があります。彼は当初、「年内」にはインフレは沈静化するという主張でした。それが現在は「来春」に変わりました。この理由はコロナが関連しています。この意見対立が、今の市場の焦点です。だから…こういう意見が出てきます。別の報道では…此方の意見も同じ内容です。

FRBの総資産残高

日経新聞に掲載されたFRBの総資産残高ですが…つまりベースマネー(マネタリーベース)の供給です。このFRBの行動がマネーストック(マネーサプライ=M2やM3)を増やします。少し混乱しますよね。呼び名が色々ありますから…。

基本は、お金の活動を活発化(景気を良くする)することが中央銀行の使命です。雇用と物価の安定が中央銀行の使命ですが…景気を良くすれば雇用が生まれます。しかし…この雇用もDX化の進展で、どんどん軽作業が消えます。AIの進展で人類は働かなくても食える時代になるのでしょう。

ここに…「ベーシックインカム」と言う発想は、未来社会の形の実験です。故にカタルは人間の価値観は変わり、「文化の価値」が上がると述べています。カタルは常識的に見て、これだけお金をばら撒けば…弊害が生まれると考えています。ビットコインの上昇やSPAC( 特別買収目的会社) の誕生など…。だからインフレ論に傾斜しています。これは銘柄選別に影響します。

こういうことを書くと…難しいと言われます。読者からこういうメールを頂きました。

「株式投資は嫌いではなく、好きでした。カタル様の講座は余り理解できると言うのではなく、なんとなく分かるかな?とそんな感じです。購読者株式教室はもっと難しいなとそんなふうでした。でも分かりたい一心から勉強して来ましたが、年齢的にすこし株を減らしていくことにしました。少額投資で楽しみたいと思ってます。

おかげ様で船井、東芝、ロコンド、パート収入より利益が出ました。上をみたら、きりがありませんが、日本株はドスンと落ちますが、アメリカ株はドスンはありません。テスラは、1年前から2倍、ジョンソンエンドジョンソンは4年前から7割増えました。」と言う内容でした。

カタルも何度も…日本は米国に組み込まれれば、良いと思ったか…知れません。「村社会論理」は…嫌いです。だからこそ…実力評価でない「東京機械」(6355)のような事例が出てくると反吐が出ます。「後出しじゃんけん」も良い所です。

それに輪を掛けるのが、我が国の裁判官です。裁判官は公平の筈ですが…考え方が村社会に染まっています。故にトヨタのように「下請け叩き」が生まれ、利益を搾取する企業が生まれます。日本製鉄とトヨタの訴訟はそういう事例です。

もともと…今回の車の半導体不足問題も、ルネサスエレクからの半導体を買い叩いたのです。だからTSMCなども自動車用の半導体生産から手を引いています。自動車向けの製品は安定供給が期待できるので、カツカツの利益なのです。村社会論理を強要して…単価を叩きます。優位的な地位の乱用です。

もともと…高い価格でも売れる魅力ある製品を作るべきです。ROEの話は、そういう事です。誰もが…高いお金を出しても買いたい、欲しい…と思う製品や仕組みの提供です。

東京機械のような事例があるから、米国株は上がり続けるのに…日本株は低迷したままなのです。買収論理が働きません。なかなか…船株は止まりませんね。今は安値水準です。川船は5160-528-4880-4890=3642200(9:54)です。この出来高を観ると目先は駄目ですね。

昨日も日本郵船は、なかなか止まりませんでした。昔は良識ある買い手が存在したと思うのですが…今はネガティブな発想のままです。村社会論者が勝つ市場と言う事でしょう。川船のPERは、おそらく1倍割れです。買収価格なのに…全く買いが生まれません。新生銀行もそうですが…まだまだ日本は村社会なのでしょう。


ユニクロ(ファストリ=9983) の日足推移

でも本日はユニクロ(ファストリ=9983)が8万円台の株価です。ようやく…コロナ後の活動を買う動きです。この株が上がらないと…日経平均株価は新高値を力強く更新できないと思って前から取り上げています。チャートをもう一度掲載しておきます。

しかし…カタルのような貧乏人は、この株を買うことが出来ません。コンチクショウ!なかなか歯車がピッタリ嚙み合いません。10月に安値を割ったので…下値圏のボックス相場の可能性もありますが…通常は高値を取る動きの筈です。このシナリオをカタルは一番に考えています。

つまり「コロナ禍からの復活」です。他の消費関連や旅行、飲食も同じ発想です。

カタルは既にデンソーや日本製鉄のような事例が出ており、選挙は「民主党」の票が400万票もあったとの事ですが…立憲民主の枝野さんの交代は、他人を批判する村社会からの「離脱現象」の一環だろうと思っています。このような様々な事象から…日経平均株価は間もなく…新高値更新を続け、野村証券の株価も上げ続けると思っています。何しろ…実際の野村の潜在的な一株利益価値は74円なのです。株価が500円台の筈がありません。

こういう理屈があるのですが…船株のPER2倍以下を容認すると、このような論理的な裁定概念が崩れるのです。

東京機械の話もそうです。あの裁判官の判断は市場原理を壊す破壊論理です。だから許せないのです。カタルはフェアな競争原理を望みます。そうして頑張る奴が評価される社会です。メディアを動かし…他人を叩く社会なんか、うんざりです。

株式市場の投資と言うのは、自分がどんな社会を望むか? その投票なのです。株式投資と言うのは、自分が「信じる道」を歩む企業を選択することです。村社会論理で公平な競争を妨げる市場では駄目なのです。まぁゴタクを述べても…損をしているようじゃ…誰も信じてくれません。でももう少しだろうと思っています。

「テクノスマート」(6246) の日足推移

実は昨日も「テクノスマート」(6246)が上がっていました。この株、覚えていますか? 昨年12月13日に会員レポートで参考銘柄に掲げたのです。その時の株価は1090円でした。それが…今は1700円台です。まずまずの成果でしょう。

読者の皆さんが、どうカタルレポートを利用しようが勝手です。

ですが…自分が決めなくてはなりません。カタルは今の相場の見処はインフレの動向だろうと述べています。この視点で銘柄を考えると良いのです。その一例がこの船株評価です。今のPER2倍以下の評価は間違っています。

年末年始には、必ず株価は修正されるだろうと考えています。一番、カタルの描く未来図と現在株価のギャップが大きいのです。心配は要らないと思っています。チャート論からも言えるのです。日本郵船も下値の高値8290円を更新しました。商船三井も7240円を…川船も5620円を抜いたのです。ただ昨日の陰線は大きく…想定外なのですが、それほど…意見対立が激しいのでしょう。

船株の運賃は一過性ですが、急激にコンテナ船運賃は落ちません。来年の5月から夏場の港湾労働者のストライキの時分迄…相場が続くと思っています。あまりに利益が膨らみ…その額に驚いたので株価が8月から急上昇したのが、今回の「混乱の原因」でしょう。川船の昨日の200日線ラインは、まだ3658円です。これだけ下げても…まだこの乖離です。

つまり時間の経過で…カタルは高値の奪回どころか、やはり…今の株価の前に棒が付くと思っています。1が2になるかもしれません。だから…無理をしない投資が前提ですが、カタルの相場観は、時間軸がズレたのだろうと思っています。昨日の決算を受けた下げを見て…日本郵船などは、なかなか…新たな「買い手」が登場しませんでした。

本来なら全体相場は強ければ下落は止まる筈ですが、市場全体がまだまだ弱いのです。やはり「BASE」(4477)は、まだ株価の下落は止まりません。このような動きを観ると…まだまだ…本物相場からは、遠い…現実を見せつけられます。

カタルにお金があるなら川船を大量に買いますが…誰もカタルにお金を預けません。トホホ…ブラックロックの運用者は大儲けできるのに…日本株は皆、そんな株価なのです。

でも貧乏人は本日も、シクシクと…追証の整理を迫られます。仕方ない、負け組カタルは退散です。トホホ…いつになったらバラ色相場になるのでしょう。もう少しだろうと思っています。また…明日。



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