アーカイブ:2021年11月2日

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昨日も…先日の菅政権退任からの動きもそうですが…いずれも日経平均株価は高値圏の割りに「戻り」と言うか…。3万円ラインでも簡単に取れそうな(上がりそうな)動きに見えます。非常に値動きが「軽く」思えるのです。やはり実態は大きく変わって来たのでしょう。昨日は「三菱電機」(6503)がテレビの生産を止めると述べていました。日立に続き…です。

この意味は「総資産経営」から脱却です。カタルが使っている「総資産経営」とは…規模の拡大を目指す経営の事を言います。損をしなければ…規模の拡大を目指します。その結果、日立化成や日立建機など…本業以外の上場企業が生まれました。逆にROE経営の主眼は利益率です。儲かる所に特化する経営戦略です。だから当然ですが、売上高利益率は上がります。「規模から質への転換」です。故に賃上げの余地が出てきます。

日本は長く…迷走しました。その為に誰もが「疑心暗鬼」になり…保守的な「守りの経営」や生活態度を取ります。故に、必要もないお金を貯め込んだのです。政策と言うのは大切だという事です。企業の内部留保484兆円や個人の現預金残1072兆円の意味は、そういう事です。だから…「貨幣乗数効果」が落ち、黒田さんがいくら量的緩和をしても動きません。そもそも政策が間違っていました。

アベノミクスへの批判はよく分かりますが、しかし、もとをただせば…メディアが「間違った誘導」して、国民がそれに乗ったのです。だから大切な時期に「パイオニアの指名解雇」事件が起きて、企業は従業員を首に出来なくなりました。当然、コストが上がり収益は悪化します。カタルが述べる時間を掛ける「成田闘争」です。成田空港の開港に反対した百姓は、どうなりましたか?

悪戯に…分かり切ったことに「無駄な時間」を掛けるべきではありません。後ろを向くのではなく、前に向くのです。

森・加計問題など…カタルだって不可解な事件だろうと思います。しかし一回、けじめが着いたのですから、不満でも…前に進むしかないのでしょう。だから…週刊誌を題材にして与党を叩く立憲民主党が議席を落としたのです。ここでも時間ですよ…が分かります。

実際、安倍さんの功績を考えれば…マイナス面より、プラス面の方がはるかに大きいと思っています。だから日経平均株価は上がりました。カタルは「市場原理主義」ですから…株価がいつも正しいと思っています。

しかし「低PERの謎」など、不可解な現象が至る所であります。このギャップを是正したいと思っています。そうすれば…安心・安全な市場になります。歪な市場を、健全な秩序のある市場にしなくてはなりません。

だからこそ…「東京機械」(6335)は許せません。「後出しじゃんけん」などをすれば…「日本は異質な国」となって、誰もお金を入れません。そうすると日本はどんどん衰退をします。こんなバカでもわかる理念を持って、カタルは日々原稿を書いています。

昨日は久しぶりに「T」と言う新規のカタル銘柄の株を、たった5000株ですが…買いました。375円と370円で…買いました。この会社は理屈に合うのですが…株価は低迷を続けています。こんな企業は、市場に溢れています。

T君の日足推移

9月5日号の会員レポートで紹介したT君を買い始めました。ただ時間軸は分かりませんから打診買いをしたら様子を見ることを勧めます。

エンバイオ(6092)の日足推移

既に株価が大きく上がったので、こっちは、銘柄名も公開しますが…「エンバイオ」(6092)です。株式コードは「デンソー」(6902)に似ていますね。実は、この「エンバイオ」も会員向けレポートの参考銘柄です。

かなり増えてきましたね。何も…「Jトラスト」(8508)や「グリー」(3632)や「新日本科学」(2395)だけでなく…このエンバイオも良く上がって来ました。この株は6月13日の会員向けレポートの参考銘柄で…「エーザイ」(4523)と共に掲げました。6月11日の引け値は627円でしたが、月曜日の初値637円でした。しかしカタルはエーザイを選択して…ご存じのようにやられました。

でも買った理由があるのです。ようやく…11月に入り、たぶん米国はテーパリングを採用しますから、個別株の話もポチポチ…出来ます。個人の人気が高い「BASE」(4477)はまだ分かりませんが、最近は「ロコンド」(3558)も少し増やし始めています。下値があるなら買うつもりです。

理由は昨年末から続いていたモヤモヤからの解放です。

ここから来年の春ごろまで…良い相場になると思っています。ただ…半導体株の深追いは止めた方が良いでしょう。こんな記事もあるほどです。事実、スポット価格は下落を続けています。こんな感じです。パソコンが峠を越えましたからね。このグラフは半導体のDRAMなどのスポット価格の動向を示したDXI指数です。此方のサイトで毎日掲載されます。

DXI指数の推移

ただ船株と同じで…半導体需給の読みも難しいですからね。何故、SUMCO(3436)が直ぐに増産体制を取らず、TSMCなどの約束を待って…工場建設に動いたか? 過去に手痛い失敗がある為に…確約が欲しかったのでしょう。

この辺りの背景は、船株の長期契約も似ています。コンテナ船は30%、ばら積み船は15%がスポット価格に影響を受けると言います。ですが…長期契約もやはりスポット価格を参考に契約が進みます。

半導体は良くて…船は、駄目? カタルにはサッパリポンの論理です。昨日上がった「レーザーテック」(6920)は朝方高かったはずですが…。危うい株です。まぁ目先ばかりをやる種族には面白いのでしょう。 

そういえば…カタルは昨日の原稿で「野村証券」(8604)の自社株買いの話を書きましたが…読者から自社株買いは、10日間の公示期間後に買うルールだというメールを頂きました。本当かどうか…分かりませんが、あり得る話です。

ですが…自己(自己売買部門)や系列の投資信託など…は、この限りではないでしょう。基本はいくらでも株価操作などやろうと思えばできます。野村証券株を1000円にしようと思えば…簡単に出来る話です。昔の野村は強引でした。企業内の支店をブロック別に分けて玉を回しながら…株価を上げていました。これは実話です。

ある程度の浮動株式を吸い上げると…簡単に株価は動くのです。冒頭の解説です。日本株は既に「日銀様」が、浮動株式を吸い上げました。この吸い上げた株を高値で売り、更に日経平均株価は騰がるのです。大昔の証券不況の時に、株の「買え支え」をやって…時間経過で大儲けしました。その儲けがあまりに多く…兜町に証券界会館がありますが、その儲けで建てられたビルです。立派なビルですよ。東西線の地下鉄兜町駅前にあります。歴史は繰り返すのでしょう。

来年はバラ色相場が期待できます。「デンソー」のROE経営転換の意味を、噛み締めてください。「日本製鉄」(5401)の「トヨタ」(7203)相手の訴訟も同じ背景です。

こういう理屈を理解してないと大切なお金を投じて株式投資など出来ません。

目先、株価が上がらないから…どうのこうの…と言う前に、何故、そういう現象が続くのか? その原因を自分の頭で考えましょう。

とても怖くて…カタルはPERが100倍を超えた「レーザーテック」など買えません。むしろ時期が来たら…「空売り」の候補株です。昔…カタルはあまりに上がる「Vテク」(7717)を見て…空売りを考えましたね。何しろ…カタルが推奨をしてから株価は10倍以上になったからです。同じ理屈です。人気は、何れ…冷めます。

たぶん…どの株も下値固めが終わり…全体株の水準訂正に移行すると思っています。特別損失を立て続けに実施した野村証券も、例外ではありません。後半は利益が伸びます。本来の実力は一株利益74円の会社なので、株価は700円から800円台に…時間の経過で向かうと思っています。

時間を待てばいいのです。ノンビリ配当を貰い…。配当利回り投資に値上がりを大きく求めても仕方ありません。船株で成功したら、その利益をぶち込んで…野村で勝負かな? それまで…600円程度で足踏みを続けていると良いですね。そんな時間感覚ですが…果たしてうまく行くでしょうか? 

やはり今は、船株が一番だと思っていますが…果たしてどうでしょう。

島精機(6222)の日足推移

そういえば…期待していたS君も決算を発表していました。この銘柄も公開しておきましょう。「島精機」(6222)です。まだ赤字ですが…順調に黒字転換をすると思っています。受注残は昨年56%近くも落ち込み…47億79百万円でしたが、今期の数字は2倍以上の125%増で107億72百万円でした。

島精機の受注動向

先日、カタルはユニクロ銀座店の4階だったかな? 足を運び実物を見てきました。ユニクロで成功すれば…世界トップのINDETX(ZARA)や激しく競っているH&Mも採用します。果たして…この動向がどうか…。でも受注残は125%と2倍以上に伸びていますから株価は高値を更新するのでしょう。コロナ禍からの復活は、何も…旅行業や飲食業だけでありません。島精機の業績は、此処まで落ちたのです。

カタルはいつも事前に相場の見処を伝えています。スペースがなくなったので…大切な事を書く時間が無くなりました。本当は今日のような個別株解説はあまりに幼稚なレベルです。本当は今一番面白いのは…ここが焦点なのです。

価格動向と賃金(ファーストフード)

読めない人が多いかな? 有料ですが…カタルは日経新聞より価値があると思っています。そのグラフだけ付けておきます。

価格動向と賃金(耐久消費財)

要するに…持続的なインフレになるかどうか…の話です。その為には一時的な需給バランスなどの動きが、人件費に波及すると…その確率が高くなります。その動向の話がこのレポートで…今は意見が割れています。

この動きが、「銘柄選択」に影響を与えるのです。未来の企業業績の読み方です。先ほどの島精機の今の業績数字より…受注動向に注目するのは、証券マンレベルの知識です。一般の投資家は、発表された業績数字を見て、「赤字だから買わない」となりますが…証券マンは受注を見て…株は上がると思います。遅れて…結果が企業業績を押し上げるからです。

しかし…その背景は、このようなWSJの人件費の動向が今後どうなるか? 

岸田総理が賃上げ、賃上げと言っていますが…この真の意味はインフレを促進させます。分かるかな? このような焦点が株式投資の面白さなのです。未来の経済を予測するのです。もう上がる株は、事前に決まっている…とカタルは、何度も述べています。

事前にエンバイオを掲げています。偶然に当たったから…言っているのではなく、昨年は、読み違いがありました。何度も「買って投げ」…「買って投げ」をした「スミダコーポ」(6817)の話です。確か…株価は600円台なのです。

実際は春ではなく9月開始でした。もうちょっとで…完璧に読めそうですが、まだ時間の壁は破れません。そんな訳で、本日のメインは個別株でなく…WSJの話でした。でもこれじゃ…読者が面白くないから、購読者が伸びないのでしょうから…本日は個別株の話題を分かりやすく書きました。それでは…また明日。



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