カタルの場合、投資方針合決まると邁進する性格です。恋も同じで好きな女性に巡り合うと…熱くなる対応のようです。昔…オヤジは良く夫婦喧嘩をした時に、包丁を手に持って啖呵を切っていました。この性格は親父の性格なのでしょう。おふくろも…その親父に対し「やれるものなら…やってみろ!」と負けずに、言い返していました。
こんな両親から生まれた性格のカタルだから、見境ない行動をすることがあるのでしょう。分不相応な冒険をすることが…良くあります。
そうして…いつも失敗を繰り返します。今回もそんなイメージです。船株相場の低PERは謎のままです。「新しい見方」が生まれましたが、それでも…やはり心の中はスッキリしません。カタルはいつも「市場が正しい」と思うことにしています。
でもある面で…「矛盾する部分」があります。だって株式投資は未来の論理的な株価と、現在、評価されている市場価格との「ギャップ」を探して…未来において、その株価が修正されることに賭けるのが「儲け」を生みます。
つまり時間軸の話です。
長く、その不可解な現象が続くなら、自分の見方が間違っているのでしょう。でもカタルは頑固です。三菱UFJの株価形成は、やはりおかしいと今でも思うのです。この不快感はリーマンショック直後に起こりました。株価が800円を割れた時に先ずは「打診買い」を入れ…株価が500円を割れた時には、本格的に株を買っていました。こんなバカな筈があるわけがないと思っていました。この気持ちは、今でも消えません。
しかし結果はどうでしょう。
それから…やはり株価は下げ続け、未だにこの謎は解明されていません。たぶん銀行と一般企業の違いがあり「自己資本比率規制」の問題が大きいのでしょう。そう解釈して…この謎を封印しました。カタルは、常々…「市場の整合性」の話を展開しています。
だから割高に買われている株は、不可解な現象に見えます。でも「安川電機」(6506)のケースを観ると、何故、この株は、いつもこう評価されるのか不思議に思います。
2018年の景気後退期には、一株利益は155円から55円に落ち込みます。それでも株価は2426円、そうして…2295円です。PERで40倍以上の評価です。これは…機関投資家が持つファンドの核になっている為だと解釈しています。カタル達、証券マンの昔のイメージは、500円台の「仕手株」評価でした。人気になりますが、必ず、また株価は下がります。
しかし…アベノミクス以降、好評価に代わりました。中国で自動車生産が盛んになり…ロボット需要が増したためでしょう。そうしてこれからはスマボ(スマートロボット)の時代です。でもそれなら…「不二越」(6474)だって同じはず、何故、安川だけ?…となります。
最近の相場を見ていると…個人好みの銘柄はまだ駄目ですが、一般的な「国際優良株」と言うか…一般大衆の誰もが知っている会社の株価は、結構、強くなってきたように感じです。カタルの苦手な分野です。米国ではマイクロソフトやアップルと言う株です。今、日本の「ソニー株」(6768)は、その範疇に選択されてきました。
この現象は「大相場の兆し」でしょう。方向性を語っていますからチャートは全て月足を採用しました。非常に大きなお金が流入し始めているために…大型株が選択されています。逆に個人好みの銘柄は、イマイチ「値動き」が弱いのでしょう。好業績でも株価が下がっているケースが多くみられます。でも…何れ時間差で、この物色の輪は広がり始めます。
ソニーはカタルが「村田製作」(6981)と共に株価を追跡している銘柄です。「デンソー」(6902)は残念ながら、観察企業に入っていませんが、論理的に、デンソーは新時代に大きく舵を切ったので日立のようなイメージで株価は騰がるのでしょう。
基本構想として…日本は、既に新しい世界に向け脱皮しています。総資産経営からROE経営に舵を切っています。そこで…カタルは「アジア圏の躍進」に拘わる会社が、これから大きく伸びると思っています。「キッコーマン」(2801)は、日本市場より既に海外売り上げの方が多くなっているとか…。その為か…好評価の株価です。食品の利益は安定しており、医薬品と共に「ディフェンシブ・ストック」に分類されます。景気変動のリスクを受けない為です。
この部類を好むのが、コカ・コーラへの投資で大成功を収めた…ご存じのバフェットです。彼のコカ・コーラ投資での成功が市場の評価を変えました。通常、食品のPERは成長企業ではなく安定利益のイメージですからPER評価は低いのが妥当なのでしょうが…バフェットの成功がこの評価を変えたのでしょう。
彼は最近、澤上ファンド同様に現金比率を高めており…自社株買いしかしていません。此方の報道です。テスラ株の高騰を見て不可解な現象だと思っているのだろうと思います。アップルも当初は、彼は否定的でした。部下に諭されて…今では大きなポジションを持っています。
カタルは日本の成長は「アジア圏の躍進」を、どう利用して…取り込むかに尽きると思っています。インドネシアの高速鉄道建設で中国に敗れました。しかしそれを受けた中国人の杜撰さは否めません。「一帯一路」戦略の一環で、インドネシアの人を使わず、中国の農村部から労働者が騙されて派遣されているようです。そうして約束と違う低賃金で雇用しています。そういう報道を目にしました。
カタルの顧客が、材木の取引で中国人に騙されて…大きな損失を受けました。
お金をもらっておきながら…木材を輸出しなかったのです。昔の話ですが中国人と言っても色々な人が居るのでしょう。しかし近年の「共同冨裕」など…いきなりの方針転換で国際的な信用度はイマイチです。香港の統制を観ると分かります。約束を守りません。アリババのジャック・マー氏は表舞台から姿を消して、習主席の取り巻きからも会ってもらえないそうです。
難しい…国です。
ほぅ~「田中化研」(4080)が個人の人気になっています。この企業は製品在庫の評価が反映され…資源価格が高騰しているから、今度は期待に応えるかもしれません。先日のレポートでカタルは述べています。
ここに来て…鉄鉱石価格が下がっています。「東京製鐵」(5423)もスクラップの引き取り価格を下げています。その為、今度は値上げの浸透に苦しんだ小形棒鋼の「合同鉄鋼」(5410)などは業績が改善するかもしれません。しかし今の中国はオリンピックを控え…コロナに対する一時的なネガティブ姿勢が浸透していますから、飲み薬の誕生でこのような評価は変わるかもしれません。
本日の船株は、ようやく底入れをするかどうか…注目される動きです。今回の決算を受けた下げの観方ですが…仕掛け筋の演出かどうか…。先日の安値7000円を割れず、昨日の7360円、本日は7370円ですね。これで二番底の確認をしてやるなら一気の爆上げ相場の可能性があります。
仕掛けの演出なら、その可能性もありますが、カタルは一本釣りの加担に敗れ…持ち高を大きく落としました。これ以上、リスクを許容できない水準になったために…リスクを軽減させました。相場観として不可解な現象だと思っており、こんなバカな現象がおかしいと思っています。ですが…自分自身の力量配分の話から、銘柄選択を変化させようと思っています。
本日は先ほど…「テクノスジャパン」(3666)を、たった2000株ですが…買いました。なかなか…惹かれる銘柄を持ち合わせてなく…仕方なくキャッシュ比率が上がっています。あまり自説に拘っても…実際の市場動向は違う動きをしています。何か…違う見方があるのでしょう。カタルには理解できませんが、臨時の会員レポートで、別の考え方を披露しました。この仮説だと…ある程度の理解が進みます。
株式投資と言うのは、自分が未来図をどう描くか?
その描く未来の株価に、賭けるゲームのようなものでしょう。配当利回り投資などは保守的な運用です。所詮、値動きを大きく期待している訳ではありません。ソニーなどの大型株投資も同じようなものです。しかし手数料に追われる現役の証券マンはノルマとの戦いがあります。
顧客を儲けさせ続け…どうやって手数料を抜くか…常にこの狭間で葛藤しています。でもカタルは選択を間違って…ここに来て損失を続けていますが、結構、いい相場ですね。上がる株が沢山あります。あとは自分の選択です。
しかし今回、会員レポートの更新期を迎え感じたのは、意外に値動きの激しいものより、保守的な運用を好む人が、多く居ることが分かりました。だから野村証券などを選択してやられたのでしょう。今は三菱UFJの決算を受けた自社株買いがあるかどうか…。ここが一般投資家の選択肢として浮上します。11月15日に、この結果が判明します。この路線はインフレ路線です。
しかしイギリスの利上げ観測が後退し…物価の動向も「一過性」と言うのが市場の支持です。この辺りの解釈が、株価にも影響を与えます。やはり難しいですね。
そんなわけで…本日のカタルは自分の相場観の修正を迫られ…意気消沈している中で原稿を綴りました。なかなか良い選択肢の確信が得られないのです。よって…とりとめのない内容になりました。先ずは、自分の「力量把握」が大切だと思っています。リスクをどの程度容認できるかは…人それぞれです。自分がどの道を選択しようが自由です。
それでは本日は、この辺で…また明日。