アーカイブ:2021年11月4日

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米国株は終始…安かったのですが、FRBのテーパリング開始の発表を受け、大引けに掛けて株価は一段高します。これまでFRBは米国債を月に800億ドル、MBS(不動産担保融資の債権を裏付け(担保)として発行される証券のことをいいます)を400億ドルずつ買っていましたが、これを月に米国債を100億ドル、MBSを50億ドルずつ減らすという事だそうです。つまり…約8か月かけて流動性供給を止めることになります。来年の6月です。

基本的に政策と言うのは市場が認識して対応をすれば…次のステップアップを迎えます。昔あった「バーナンキ・ショック」(2013年5月)と呼ばれる…金融市場の混乱は起きません。あのケースは「市場の認知度」が足りないために起きました。つまり準備不足です。

カタルはこれを待っていたわけです。昨年末から約1年間の準備期間がありました。そうして春には「レバースレポ」(短期運用)への資金流入が始まっていますから、本当は…春にもテーパリングをしても良かったと思っています。この約6か月間の遅れと言うか…入念な経済への支援と言うか…。景気回復に掛けた政策支援が、今後、どういう形で影響を及ぼすか? ここが見所です。

今回のFRBの処置で金融政策のユトリが生まれます。どっちに現状が傾いてもFRBは対処できます。フリーハンド状態です。株価は「金融引き締め」にも対応を始めています。

市場原理主義と言うのは、基本的に経済が優先され、政策を決めます。市場の動向を見ながら…金融財政政策が決まるのです。自分の意見が正しいわけではありません。株価がその政策を判断します。株が上がるなら正しい政策で、下がるなら間違った政策です。

大きな方向性は人間が決めますが…実際の経済動向を見ながら細部を決めます。今回のCOP26で分かったことは、脱炭素化の動きは、揺るがない人類の目標になったという事でしょう。バイデン大統領は、出席しない習近平やプーチンを批判していました。

でもバージニアの知事選では、僅差ですが…共和党に敗れました。日本の菅政権と同じで、民主党の基盤が弱いのでしょう。RCEPの発行が来年の1月に決まり…TPPの米国参加がどうなるか? ここが焦点にもなります。

でもRCEPの開始は、日本にとってアジアの経済圏との結びつきを強くしますから、日本株の取って大きなプラス材料になります。

カタルが前から述べている日本株10万円への道です。ただ日本人は劣化していますからね。長い「失われ時代」の政策ミスで、この間の設備投資も止まっています。でも時代はDX投資です。スマボ(スマートロボット)への投資が加速されます。昨日、いつも行く別のOKのスーパーに行ったら…レジ脇に精算機がありました。まだ定員がいつものように計算をするのですが、精算だけは客がセルフでします。

最近、どの外食レストランも、タブレットからの注文に変わっています。ドンドン人件費を削減する方向性です。配膳もロボットが動いているレストランもあります。先日、久しぶりに外出して「スナモ」(南砂にあるショッピングモール)に行ったら、配膳ロボットが活用されていました。でも不味かったハンバーグでした。東京駅の地下にあるヤザワミートのハンバーグが恋しく…かみさんにリクエストをした次第です。ハンバーグもピンきりです。

昨日は清澄庭園付近まで自転車で行き、洒落たレストランと言うか、ケーキ屋さんと言うか…並んで入ったのですが、ハンバーガーが1730円ですが、それほど美味しくもなく清澄にしては…1730円は高く感じました。銀座なら分かります。でも混雑していましたね。かみさんはスマフォの記事を見たのですが、そのランクで2位だとか…。でもカタルにはサッパリ…その価値が分かりませんでした。

如何に…スマフォのような情報に、我々は踊らされているか? 

分かりますね。たぶん、お店は宣伝費を掛けているのでしょう。あんなランクなど…広告費の順番で掲載されているに決まっているのに…騙される日本人は多いようです。日本人は従順です。故にカタルのレポートも、自分で精査しなくてはなりません。こんな事は常識ですよ。

カタルは自分なりに…原稿には正確性を重んじていますが、そもそも…自分が「間違った情報」を手にしている可能性があります。自分がその情報を、どう活用しようが…自由なのです。でも…昨日の東京は天候など…好条件でしたが、あの混雑ぶりには驚きました。如何にスマフォの時代か分かります。

話が逸れましたね。

川崎汽船の下落率は高値が8770円で安値が4660円ですから、この差額は4110円ですから下落率は実に46.8%です。しかし日本郵船は11300円が高値で下値は7000円ですから4300円の値下がりで、下落率は38%なのです。通常は30%ですから…船株のような変動率が激しい株はあり得るのかもしれません。

日本郵船(9101)の日足推移

そう思って今朝、日本郵船を見ていたら…既に1/3戻しを既に…達成していました。次は半値戻しの株価です。その目標株価は9150円です。4300円の半分が2150円ですから7000+2150₌9150円です。

我々の間の格言に「半値戻しは全値戻し」と言う物があります。

つまり絶対に、ここまで戻らないのが…通例だという事です。本日の日本郵船は8620-8860-8590-8850=530300(10:20)です。あと300円ほどです。果たして、このジンクスと言うか…格言は活きるかどうか…。

昨日はコンテナ船、世界一の「APモラー・マースク」の株価が新高値に躍り出たので…カタルは自信を得て、本日は寄り値で「目一杯」の買い増しをしました。と言っても…たった500株ですが、今回の下落相場から減った株からの復帰のピークである10500株なりました。6000株まで減ったのです。

カタルは博打人間ですから、変動率の激しい…と言うか、自説である「株は変化率を買うものだ」というカタル理論を実践しています。故に船株の選択肢は川船になりました。この一本釣りになっています。

他の選択肢は沢山ありますよ。代表事例はテーパリングの開始で金利が上がりますから、出遅れている「三菱UFJ」(8306)です。米国のユニオンバンクを売却した売却利益がありますから、事前予想を大きく上回る一時的な利益が計上されます。だから通常は自社株買いを選択するのが普通の感覚ですが…三菱と言うカラーは保守的です。

やるかどうか…分かりませんが、理論的には自社株買いを実行したほうが効率的なお金の使い方です。だって純資産価値や配当利回りを観ると分かります。通常は借金をして内部留保を減らしても自社株買いをすべき…日本株の株価なのです。野村のような戦略が正しいのです。

東芝(6502)の日足推移

カタルは昨年末から、今年は東芝と野村証券だけを買っておけばいいと述べていました。その野村証券は再びの予期せぬ特別損失でこけました。しかし東芝はまた高値に躍り出ています。本日は5055-5135-5047-5125=875600(10:29)この出来高を見てください。新高値に躍り出ている大型株の出来だけではありません。もう自由に株価操作できます。たぶん…内部ではTOBか…何か決まっているのでしょう。「効率的市場仮説」、つまり株価は全てを知っているという仮説ですね。

果たして…川船が関門の(8770-4660)/3+4660=6030円をクリアできるかどうか…見ものですね。既にAPモラー・マースクは新高値に躍り出て…日本郵船は1/3戻り(8433円)をクリアして次の関門の9150円を目指しています。

でもチャート論では駄目な確率が高く、1/3の戻りが限界点と言われます。ようやく…株価の焦点に来ました。どのシナリオを採用するかは皆さんの自由です。堅く、三菱UFJの選択もあるし…あるいは個人好みのDX関連などの小型株を買っても良いのです。ロコンドでも構いませんね。

チヨダ(8185)の月次数字

ここで月次が出ていましたよ。靴のチョダは駄目でしたが…ABCマートは辛うじてプラスになっていました。でも客数は減っていましたね。単価は増えています。きっと事前の報道のように…ブーツなどの高額品が売れているのでしょう。ロコンドは果たしてどうでしょう。

ABCマート(2670)の月次数字

データと株価の観方ですね。先日、島精機の解説で企業業績ではなく受注動向が重要だと述べました。こんな知識は小学生の論理です。自分の頭で株式投資を考えてください。株価位置が低い株を買えば…時間を我慢しなくてはなりませんが、リスクは軽減されます。逆に株価位置が高い株を買えば…時間は節約できますが…その分、リスクは増します。こういう常識を理解せず、投資をしている人が多いですね。本当に情けないレベルです。

カタルレポートは、自分が勉強するために書いている面もあるから、難しく思えるかもしれません。でも…経済の根底を理解すると日本の矛盾が見えてきます。カタルは株式投資を通じて…日本を共に変えたいと願っています。本物が活躍できる躍動感の溢れる「寛容な社会」の実現です。だから批判ばかり繰り返す…立憲民主党が議席を失い枝野代表が辞任したことが株高にも繋がると思っています。

川船が5890円まで来ましたね。あと140円で1/3戻しが達成です。追証になって怯えた人は、ここが分岐点です。そろそろ撤退をするか…継続をするか? それとも…低PER説はおかしい…必ず修正されるはず…と思い、新高値を目指すか? それぞれ決めなくてはなりません。安全性を優先されるなら、船株から離れることです。そうして堅く三菱UFJや株価位置が低い野村証券の選択があります。勿論…DX関連やロコンドもあります。色んな選択がありますが、それぞれ投資家の力量問題、ここには投資家の性格も加味されますよ。

自分で決めるのです。カタルは9月の配当取りの前にも同じことを述べました。船株ですね。実際にカタルは短期投資は雪だるま投資を選択しましたが…他は全て売り上がっていました。そうして…少し早かったけれど…中旬から買い始めました。一般論の仮説です。今のところは、この一般論で株価は動いています。

通常は2か月程度…緩やかな上昇が続くと思っています。仮に高値を抜けるとしても年末年始の相場なのでしょう。ですが…この1/3戻しの6030円~半値戻しの6715円までが株価は重い動きなのです。日本郵船は9150円です。

…と、いう事であとは自分で判断をしてくださいね。本日は時間切れです。また…明日。



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