最近の米国株の動向で、気になる事がいくつか…あります。先ずは…金利が高いのに「JPモルガン」は、ずっと株価は安いのです。確かに、企業業績は良くなくロシアやコロナの損失があるのは分かりますが…それでも不可解です。そんなに大きな影響なのかどうか。それより金利高による「利ザヤ拡大」の恩恵があるんじゃないかとも…思っています。
そうして…先日来、述べている「テスラ」株の戻りと「ARKK」の戻りの違いの意味です。基本的にカタルには、同じ「未来産業」を評価するグループに見えるのですが…キャシーウッドの選択は、それほどリスキーなのでしょうか? ファンドの中身が分かりませんから、比べようがありませんが…不可解です。
このような疑問を、いつも持ちながら…何故か? その理由を考えながら…相場を眺めています。
今はインフレ対応の好業績銘柄を追うか? それとも…物色の時間軸を延ばしてマザーズ関連の下値を追うか? その時間の読みは難しいですね。マザーズ関連の出遅れ修正は、既に、一度は起こっています。多くの銘柄はリバウンドをしています。「ロコンド」(3558)を観ると分かるかな?
大きく下がった「BASE」(4477)も、75日線を回復しましたが…残念ながら200日線の回復は、今のところは「お預け」になっています。もっと相場は強ければ…可能なのでしょうが「勢い」は弱いのでしょう。多くの人は、あまり…今の相場環境を理解していないように思います。
昨日も会員レポートで紹介した「クレディセゾン」(8253)のお礼と言うか…メールがありました。このメールで、昨日の「爆発高」を知ったのです。実は、この株は年初の1月9日に書いた会員レポートで…バブル期のハシリに「突飛高」する仕手性があるので、紹介をしていました。
しかし…今は4月ですから、この3か月間の時間は外れています。この株高の理由は、村上ファンドが買っている…と言う話だそうです。ほぼ…カタルが注目した時期に、彼らも買っていたのでしょう。しかし今の相場は、どんどん上がる相場ではなく、ロコンドと同じで…株価が上がったら、一度は、僅かな利幅でも「利食い」をすべきでしょう。そう大きく儲かるとは思っていません。全ての株がそうなのです。2倍になるような株を探すのは、至難の環境でしょう。
比較的早くから…カタルは金融株を推奨しています。「三菱UFJ」(8306)や「野村証券」(8604)は、既に1年以上が経過しています。このセクターの株価は上昇気味です。「日本製鉄」(5401)も、昨年の夏~秋頃の下げで注目していたわけです。たぶん株価は1800円ラインでしょう。だからこの配当落ちで、株価が下がっても…基本は儲かっているのでしょう。
そうして今回はS君を掲げています。でも…そんなに大きく儲かるとは思っていません。何しろ…大型株の部類でしょう。何故、小型のハイリスクが好きなカタルが日本製鉄や三菱UFJ…そうしてS君などを、会員レポートで採り上げているか? 難しい選択を迫られています。その反面、損切りをした「船」に、未だに熱い…期待も掛けています。
この辺りの微妙な空気を、皆さんはカタル気持ちになって…この原稿を読まねばなりません。本日は、追証懸念がある口座の「商船三井」(9104)を、僅かな利幅ですが、利食いを先行させました。カタルは基本的にピッタリ、時間軸が合わないと…自身の相場観を修正しています。
昨日はS君の535円の買いが買えたのは、些か…ビックリしました。まさか…買えるとは思ってもいなかったのです。つまり…相場はそんなに強くないのでしょう。ムードでコロコロ…人間の気持ちは変わります。
もうすぐ…日本郵船は関門です。今の株価は9630―9730―9490―9710=2222900(9:31) 確か…あの壁は、9850円だったような気がしていますが…それ程の大幅高になるのかどうか…。それに本日は、例の格言の「5日間連続の陽線」も掛かっています。つまり「難しい壁」だという事でしょう。
皆さんは「市場の整合性」を、どう考えるか?
例えば…「名村造船」(7014)と言う株を、昔からご紹介しています。カタルは株価が100円台の頃から…ずっと同じことを述べてきました。そうして船が上がっているのに…何故、造船株が上がらないのか? 不思議だったわけです。こういう繋がりが…銘柄間には隠されています。皆さんは、株価が上がってくると…ワイワイ言いますが、もう既に事前に株価が上がることは、分かっていたわけです。問題はその時間の読みなのです。
逆に…始まったばかりの名村造船の株を観て…だって2013年は株価が4桁以上だったのですよ。これから造船株の業績推移は激変します。仮に…ですよ。造船株だけが上がり続けて、お船の株の相場が、ポシャルなら…おかしいでしょう。やはり時間軸のズレはあるでしょうが、同じようにお船も上がる筈です。
それなら名村造船が上がっているのだから、船の株価波動がこのまま下げ続けるのはおかしいと言う「整合性」になります。両者の動きは時間の違いはあるでしょうが…同じように動く筈です。そう考えると…今の船の押し目は「絶好の買い場」に見えます。
だって…カタルは今期の数字が落ちないと述べています。この理由は、スポット価格の動向ではなく、長期の契約が増えている為です。そう解説しています。だからこの船の押し目は絶好の拾い場…しかし同時にインフレ要因は、何れ下火が見えています。
相場が終わる株の高値を買って良いのかどうか…この微妙な時間軸の読み、更に…今の金利高にもマッチしているのです。故に「落ちる前の果実」…と表現をして「朽ちる前」が一番美味しいと述べています。危険を隣り合わせの博打です。
カタルレポートでは、様々な…「選択肢」を掲げています。
人間は育った環境が違いますから、当たり前の話ですが、皆さんの性格は違います。カタル自身は、ハイリスク人間だと述べています。平気で高値を買って、やられることもシバシバ…あります。「エーザイ」(4523)などは、その代表的な銘柄の一つでしょう。でもカタルは今でもエーザイは値動きを追っています。リベンジを狙っているからです。
全体相場の体温と自分自身の相場観の見方を、合わせねばなりません。
世の中は自分の都合で動きません。でもメールを観ていると、多くの人は、自分中心に物事を考えています。まぁ、当たり前なのですが…相場は美人投票です。自分が良い女だと思っても、周りの評価は違うかもしれません。まぁ…あまり気張らずにノンビリやることでしょう。
今、円安の進展で日銀批判に晒されている黒田さん、耐えて頑張って欲しいと願っています。清貧思想論者に負けて…政策を展開しては駄目ですね。ようやく…国内回帰で設備投資がこれから加速するところです。基本的に「週休3日制」は定着すると考えています。
この理由はAIの新しい時代が到来するからです。日本は特に…この設備投資を盛んにしないと駄目です。何しろ少子化で…年金財政がパンクしますから、ROE経営を推進して、米国の水準を抜かないと駄目です。その為に自社株買いを盛んにして…未来産業を応援する市場にしなくてはなりません。既存の会社を残すのではなく…産業構造を大きく変えないと駄目なのです。
「東芝」(6502)の改革など…は序の口です。
本日は日経新聞の2面に、デジタル庁の話が載っています。「もがくデジテル庁…会議に出たくない」と言うコラムです。良い記事です。このように問題を提起して…継続して追って…改革を促さなくてはなりません。膨大な作業ですよ。3年や5年で終わりません。10年20年単位の話です。
その感覚で…こちらのチャートを観ると…日本が変わり始めるイメージが掴めると思います。そうして、こちらの報道をリンクしておきましょう。直ぐに株価が上がるとは言いませんが、まもなく下値圏のボックス相場を離脱する時期が来るのでしょう。だから「配当利回り」投資を述べています。
この意味を、皆さんは誤解をしているようです。株価など上がらなくても良いのです。だって「利ザヤ」が抜ける話です。3年、5年したら、株価が5割高、あるいは2倍になれば…それで十分です。配当利回り投資で、「儲けよう」と言う根性は、間違っています。儲かるかもしれませんが…仕手株のような爆発高は、最後の最後でしょう。それまで…ノンビリやれば良いのです。
もう一度…今の相場は、簡単に儲けることは出来ません。「爪を伸ばさず」に…先ずは利食いを先行させて…ノンビリ構えましょう。そうすれば…時間の経過は秋に訪れます。この意味はインフレの基準となる前年の数字が、今の価格に変わった場面だという事です。昨年パウエルは、春に金融政策を変更せずに、10月から変えています。つまり馬鹿でもインフレを認識したのが…その時期だという事です。
逆説的に述べるなら…「比較する」基準値が高くなったから、インフレ率は低下します。おそらく…ですが。この動向が分かるのは秋です。それまで無理をせず…ノンビリ構えれば良いのです。
ほら…郵船は9830円が入りました。しかし…この板上には40万株の売り物は消えています。たぶん…あの下げで付和雷同組の「ふるい落とし」は、終わった可能性が濃厚だという事が分かります。しかし一旦は、やはり利食いを先行させるべき株価位置かも知れません。この判断は難しいですね。
カタルは高い買いしか持っていませんから、この高い買値の奴が、利食いになったら…さらに高値を目指して…「買い乗せの博打」を選択しようかな?…とも考えています。それ程…船の低PERは、謎なのです。みんな…株価の前に、棒が付くと思っています。そんな幻想がやって来るのかどうか…。実は勿体ない…話ですが、本日は、寄り値で「商船三井」を300株ですが、利食いをしました。僅かな利幅でも、次の下げに…備えたわけです。
今は高い時に株を買っても、儲からないと思っています。昨日のような下げ場面は、沢山あると思っています。ですから無理をせず、自分は間違っていると思って、常に…真坂の相場を前提に行動しましょう。カタルは非常に…珍しいことですが、今の信用の維持率は60%ラインです。常に数千万じゃ…ないですね。2000万程度の買い余力があります。それでは…また明日。