1/26

かたる:NY市場が再び安くなり、日本と同様に好調の筈の米国ですが…米国は資源部門を抱えていますからね。もともとシェールガス効果でリーマンショックを克服してきた面があります。その過去のプラス面が、今は負の遺産になっています。でもそれ以上に資金の回帰現象は大きく、原油安もプラス面が米国経済を支える筈なのですが、やはり金融規制がきついのか…、偽りの景気回復の面が否めないのでしょう。 しかし…やはりダリオ時間は、気になりますね。この問題は現政権での解決は…無理です。だから新大統領の一般教書演説を聞き、来年に変化が期待されると思っています。つまり1年程度の空白です。

この間の読みは難しく…、産油国を中心とするソブリンファンドの売りを吸収できないのは、金融規制の為だと考えています。既にヘッジファンドの多くは買戻しをしており、次の展開の様子見をしているのでしょう。ドラギ総裁がジャブを放ち、黒田さんやイエレンさんがワン・ツー・パンチを決めるかどうか。考え辛いのですが…。もし黒田さんがマイナス金利(付利金利)の適用まで踏み切れば…このパンチはカウンターになり、デフレマインドの「流動性の罠」は、一気にマットに沈みます。

昨日のNHKのアンケートを見ると、今年は昨年と比較して…賃上げに対する意気込みが急速に失われているようです。この原因は年初からの株安ですね。2番底を演出できなかった政策当局の失政を市場は攻めています。一部で、3月説などの春に追加緩和を指摘する馬鹿がいますが、今回の春闘は…非常に重要なのです。3月以降の春では、政策効果が半減どころか…折角の政策が、空振りに見えますね。春闘を控える…ここで実行するから意味があるのです。仮にここで、昨年並みの賃上げを実現できるなら…原油安の影響などがあり、実質賃金が大きくプラスになりますから、人々の景気に対するマインドが大きく変わりますね。

既にNHKなどのアンケートでは…昨年の半分程度のイメージです。今回の賃上げ程…大切なポイントはないと思います。せっかく此処まで…批判を受けながら量的緩和をやってきたのです。札割れと言われるほど…不意味論が、飛び出す始末です。果たして黒田さんは本当に市場主義者なのかどうか…。政策は相場観と同じで…常に変化します。市場が求めているものが正しい事は、過去の歴史が証明しています。いよいよ…天王山ですね。

今回の賃上げ実現は、実質的な可処分所得を増やしますから、今までの賃上げと訳が違います。日本チェーンストア協会が発表した先頃のスーパーの売り上げは、13兆1682億円になり、1996年以来19年ぶりに前年度比の増減で…プラスになったのです。この背景は食料品の売り上げが伸びたと言います。ようやく…なのですね。こんなところで…手を緩めては駄目ですね。確実に「名目の世界」の実現を軌道に乗せないと…駄目なのです。名目成長600兆円の実現は、遠くではありません。政策発動により、あっという間にやってきます。

外人投資家の日本株売りなど…日本の個人金融資産の力からすれば、僅かなものです。みずほ株の配当利回りは3%なのです。既に…株も土地も、理論価格以下に沈んでおり、今ここで買い上げるのが正しい道です。馬鹿な民主党がGPIFの運用損を責めている場合じゃないですね。日本株価38915円の奪回を目指し、スマートコミュニティー実現の為に、今こそ「猪突猛進」する場面です。まぁ、これまで…ずっと裏切られ続けてきたので…カタルの強気ぶりも、些か、トーンが低くなっていますが、「此処でやらないで、一体、いつ、やるんじゃい…」と言う程、重要な場面です。失われた時代の…「いつか来た道」にならないように頑張って欲しいものです。

万が一、外れたら、仕方ありません。JTECなどの銘柄の選択になるのでしょう。ダリオ時間が幅を効かし…FRBなどの政策ミスを、どの程度のスピードで責めるか?と言う事になります。それでも市場経済なので、未来の見方は割れています。一度はイエレン時間が訪れる可能性は…否定できません。バフェットも、あのタイミングでリートを購入したわけです。この意味はイエレン女史の見方が正しいとも思われる訳です。カタルは経済状況より、ガチガチに責める金融規制の在り方が、問題だと言う論者です。世界中の金融界は…リストラです。この背景は金融デリバティブ残高の急速な縮小ですね。市場がどんどん縮小しています。ある意味で正常化の過程ですが…その速度が速すぎるから…僅かなソブリンファンドの売りを吸収できないのでしょう。

しかし「ピジョン」などの動向を見れば明らかなように…、明らかに均衡点に達したように見えますね。先週の木曜日、21日がピークだったようです。ピジョンの出来高は460万株と膨らみましたね。通常は、このような出来高の上昇を待って…打診買いを入れるタイミングです。まだ下値は分かりませんよ。しかし一応は強弱感が対立して出来高が大きく膨らんだわけです。故に…ここは買い場だと判断されます。ご丁寧に、日経新聞にも中国市場の減速説が出ていましたね。しかし考えてみれば分かりますが、最近、中国は一人っ子政策を撤廃したのです。加えて…ここに来て株価は下げていますが…インドが成長の速度を上げています。ピジョンは良い株ですね。カタルは、以前、ピジョン化現象と述べたほど、日本では先駆者的な経営スタイルです。まぁ、地味で…カタル向きでないのですが…。

さて果たして…日本は変化できるのでしょうか? シャープの争奪戦は、やはり気になります。実は…本日も買ってみました。127円の買いです。1月末に会合が開かれるのを待ってからの対応になるでしょうが…、大揉めに揉めて…。おそらく3月一杯、ギリギリの攻防が続くと考えています。「日本空港ビル」のような事件があったから、世界中の投資家は「日本は異質な国」で、市場原理が通用しないと…投資に尻込みをしました。

もし日本が本当の意味で、「アジアの雄」を望むなら、自ら襟をただし…市場を公開しなくてはなりません。これじゃ…共産国家の中国と同じです。何故、そんなに拘るのでしょう。あなた方は、エルピーダの坂本さんの無念を…感じないのでしょうか?奉加帳方式で散々に振り回し…最後は技術の流出で、サムソンが三顧の礼で日本人技術者を迎え…自社技術を磨き新開発し…そうして世界トップに立ちました。

あの失敗の反省は、いったい何処に消えたのでしょう。カタルはホンハイに任せるべきだと考えています。3年で…立て直せると公言しているのです。日本での投資なら、他国に逃げません。技術の流出などの懸念は、眉唾ですね。もともと過剰な設備投資が原因です。つまり過剰投資のツケを中途半端な形で払い続けた結果、このような事態に追い込まれたのです。村論理ですね。全てが銀行団のエゴです。如いては金融庁の采配になり、財務省や経済産業省の村論理が、優先された結果です。いい加減にグローバル論理を適用すべきでしょう。此処で村意識を捨てれば…、日本に対し世界の投資資金が、唸る程…入ってきます。そうして非効率な会社は、次々にTOBを掛けられ…経営者は真剣に経営をするようになります。この事が…やがて日本の発展に繋がりますね。失われた時代の反省をしないと…折角のチャンスを逃す事になります。

昨日は少々、ビックリしましたね。ZMP関連のジグソーの相場です。でも…ね。残念ながら、これも偽物確率が非常に高い銘柄ですね。さくらインターと同じ存在です。むしろ同じやるなら本物をやりましょう。J・TECは本物です。最近きっと…誰かが買っていますね。他の株価に比べ強いのです。先日、日経産業新聞で再生医療の話が連載されていました。そろそろジャックの本格効果が…出て来ても、おかしくない時期です。やはり未来の夢でも…本物になる可能性のあるものを…手掛けたいものです。さくらインターやジグソーでは、加藤あきらと、なんら変わりませんね。一時的な偽物相場です。

アララ…期日が来て、損切りをしたケネディクスが上がっています。ビックリポンですね。みんな…追加の量的緩和を期待しているのでしょうか? 今回は自社株買い効果もあり、夏の安値を割れませんでしたね。幾分、需給バランスは改善されているのでしょうが…宮島さんが、果たしてコンセッションへの進出を、正式に表明するかどうか? 既に業績相場に移行しており、相場妙味は大きくありません。その分、安心なのですが…。

でも此処で、仮に次世代の成長分野、コンセッションへの表明と、積極的な関与が確認されれば、未来の夢の金融相場に、再び、時間を戻せることが出来ます。この辺りの解説が…もう少し必要かな? 仮にコンセッションへの正式な取り組みなら、最大PER100倍まで…買う事が出来ます。しかし通常の業績相場なら、せいぜいPERで20倍~30倍が限度です。いくら日銀が追加の量的緩和をしても…ですね。この辺りの感覚が、非常に大切です。

まぁそれぞれが、自分の力量の範囲で…相場を張ればいいのです。今は…日本国にとって、非常に重要な分岐点です。まさにアベノミクスの真価が、様々な形で市場から問われています。それでは…、また明日。自己陶酔をせずに、客観的な自己評価が正しいのでしょう。自分自身に戒めています。それでは…また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2021.04.02

    4/2
  2. 2016.06.24

    6/24
  3. 2016.09.01

    9/1
  4. 2016.06.21

    6/21
  5. 2023.01.16

    1/16
  6. 2023.10.12

    10/12
2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
株式投資関連の本