カタルの地震の経験は、震度5程度しかなく…震度6以上は、かなりの規模ですからね。熊本地方の方は大変ですね。お見舞い申し上げます。頑張ってください。自然相手では自己努力など意味がありませんが…気持ちだけでも、確り持っていれば…きっと、どんな困難も乗り切れます。
日経新聞を読むと…また例の如く、「中国停滞 見えぬ出口」と悪者論を書きたてています。中国のGDPは世界第二位で、IMFの資料によれば…2016年は113830億ドルですね。この数字は米国に次ぐもので米国は185581億ドルです。日本は44126億ドルなのです。米国の61%で、日本の2.58倍です。この経済規模で6.7%成長なら、カタルは立派なものだと思います。付加価値が7626.6億ドルも増えるわけです。実に日本円に直すと110円として、1年で83兆円の付加価値を、新たに生んでいるのです。確かに人口が多い為に、一人あたりのGDPは8000ドル水準で、日本の1/4程度ですが…、しかし人口の1割以上が、きっと…日本人のレベル以上の生活水準を維持しているのでしょう。
先進諸国のデフレは、金融デリバティブの発展により、本来は資金を貸し出せない共産圏へも、資金供給が可能のなったために、急速に…中国が世界の生産基地として発展したための弊害が起っているのですね。安い労働力の輸出です。故に日本では、強烈な構造改革を余儀なくされました。世界の中で地理的にも近く、一番、この影響を受けた訳です。参入障壁が低かった電気製品は、この影響をもろに受けました。自動車は安全を優先し販売網が確立されていたために打撃が少なかったのです。技術的な問題もあるので労働対価だけの優位さだけで体制転換は起りませんでした。でも電機に限らず、多くの業種で同じようなパラダイムショック(体制転換=枠組みの変更)がありました。リーマンショックは金融規制に繋がり、中国の減速に影響を及ぼすわけです。
この成長力が落ちるのは当たり前の現象で、急成長を続けてきたために、中国国内は様々な矛盾や歪が生じているのは、当たり前の話です。この成長と言うスピードについて来れないから…格差が生まれ、社会体制が不安定になるのは仕方がない現象です。日本も戦後の復興から、急成長を続けてきました。終身雇用や年功序列と言う仕組みや株式持ち合いを通じて行われてきた資本論理に歪みが生じていたために、「失われた時代」と言う構造改革を余儀なくされました。当然、中国はいくら指導部が優秀でも、日本より軽いかも知れませんが…構造改革は、一度は通らねばならない壁です。こんな事は常識で…メディアが誇張する事もないのです。何故、悪戯に…何度も、大げさにメディアは採り上げ続けるか?
おそらく…米国戦略の転換ですね。リーマンショックからの金融規制もその一環でしょう。南沙問題とも関連し、微妙な「かじ取り」を行っている為の表面上の現象でしょう。ブタは太らせてから食え…の格言通り、第二の日本の様なものでしょう。日中国交回復を実現させた田中角栄が、米国発のロッキードで抹消されたのも、米国の国家戦略の一環でしょう。果たして安倍さんは…北方領土問題を抱える日露関係で、男を上げることが出来るかどうか、見所の一つでもあります。
金融理論を駆使して成長を続けるソフトバンクは6000円台に乗りましたね。カタルは前から地相場になる下値水準…と述べていた株価を回復しました。減損会計リスクを乗り越えたのでしょう。ペッパー君は、わが国を代表する世界的な商品に育つ事でしょう。重要なことは情報が関連する事で…ロボットを通じて様々なデータを集めることが出来ます。この付加価値が金額に直せないほど、価値が高いのです。果たして世界的なデファクト・スタンダードを確立できるかどうか…。たった1億円から始まったスタートです。シャープの佐々木さんの支援を、孫さんは上手く「もの」にする事が出来ました。誰にでもチャンスはあると思うのです。そのチャンスを活かすも、殺すのも…その人の技量であり運命です。運と言う時の流れを上手く活用できるかどうか…。「時の運」は神様が決めるものですね。
株式投資をしていると、良く思いますね。際どい勝負をした経験のある方は分かると思いますよ。「伸るか反るか」の戦いの勝負の差は…僅かなものです。高値圏にある株価を、一気に続伸させることが出来るかどうか…微妙なのですね。カタルはフュートレックに違和感を覚えたとして、あの時に撤退しました。パイオニアの時もそうです。やる時には一気にやらねば…期を逸します。その見えない風と言うか…なんというか。この領域を理解できる読者は、どの程度存在すか。故に…加藤あきらは、相場を張るたびに神様にお参りをしていました。彼は相場心を良く知っていました。ある意味で天才です。あの感性は…。
ITを駆使している現代社会も、ある意味で人間心理が絡むわけで…理屈通りに動かないことは…ロシア危機で破たんに追い込まれたロングターム・キャピタル・マネジメントの事例を掲げるまでもありません。確率的には天文学的な数字だったと言います。「時の風」と言う目に見えない神様の裁量権なのでしょう。本日の日経新聞の3面にGDP600兆円に向けての戦略が描かれています。AIやロボットなどのスマートコミュニティーの世界ですね。この話は重要なのです。出来れば民間の力を支援するに留めた方が良いと思います。トヨタを批判し、GMやフェイスブックのベンチャー企業の買収の話が、非常に重要なことが分かります。
カタルはポイントを何度も、この話をレポートに登場させており…読者の皆さんに、公文式ではないですが…嫌と言うほど繰り返しています。イエレン時間やダリオ時間など、何度、解説したことか…。過去からの繋がりが、このレポートにはあります。007(3858)に惚れた意味を、読者の人はどの程度理解したか? 具体的な銘柄を掲げ解説しています。クラウドワークスの売上数字が、仮に四季報通りの展開なら、間違いなく4ケタの器です。たとえ赤字でも…です。この意味を、どのくらいの読者が理解しているか? 米国アマゾンの売り上げは急拡大を、未だに続けていますが、利益水準は赤字と黒字の間を…彷徨っています。それでも、あの高評価です。実質PERは540倍で…予想PERは122倍になっています。それでも時価総額は2703億ドルですね。トヨタを遙かに…凌いでいます。JTECは「再生医療の雄」だと述べています。何れも…カタルが参考に掲げるスマートコミュニティー関連銘柄ですね。
最近、カタルは、カイオムを参考銘柄に掲げ、メディカルシステムネットワークを紹介しました。小野薬、そうせい、Gペプタイド人気からの派生した流れが続いています。既に何れも、カタルには買えない領域なので…代わりの銘柄を掲げています。カイオムは…前臨床なのに、何故か…惹かれています。故に高値でも買い続けていますね。
まぁカタルの場合、自分のイメージに合わないと…最近は途端に外しますから…ね。フュートレックはある意味で、一つの事例です。パイオニアの教訓を生かしました。この手の株を、いつまでもやっている訳ではありません。(でも1000株だけ残しています。)…と言うのも、短期投資の方が成績は良く、中長期で狙った株は、全く駄目なのです。ケネディクスを観ると分かります。
あの時にお金があり、小野薬品をやっていれば…また戻れましたからね。ケネディクスは横這いですが…小野薬は8000円が2万5千円ですからね。この差は「季節感の読み」を間違っていた為ですね。QE2などの一連の動きが、流動性の罠を消すと思っていたのです。ところが失われた時代の後遺症は強く、未だに新しい日本の成長を描き切れていません。僅かな読み違い…だと思うのです。しかし結果は、大きな違いです。
まぁ、素人の読者に解説しても、どの程度、浸透するか分かりませんが…。最近は思うのです。相場の世界もどんどん市場参加者が変化し、手法も大きく変わってきていると…。物理学の「相変化」から、「対数周期」と呼ばれる現象を、どう見抜くか? カタルは今、この実験を続けています。カタルの頭の中を、分かりやすく解説するのは…大変な労力です。少し最後の壁を超えられるかどうか。いま一つのヒントを…得たような気もしています。まぁ、訳の分からん、言葉を並べても仕方ありませんから…何れ、もっとはっきり見えるようになったら、解説する事もあるかもしれません。今日は雑談に終始しましたが…皆さんにも得るモノがあったかどうか…。それではまた明日。何やら…本日の内容はジョージ・ソロスが書いた「相場の心を読む」と言う本のようでしたね。