トランプ減税を考える

北朝鮮リスクが存在し、適度のガス抜きをしながら、株価は堅調な展開になっています。日本はゴールデンウイークを挟んでの展開ですが…今決算は、もともと金融規制克服論が流れており決算数字は悪くないはずです。この金融規制克服論は、銀行が抱える自己資本比率規制問題ですね。不良債権処理なども存在し、過剰な自己資本を、BIS(国際決済銀行)などを始め米国も、銀行に要求してきました。 

その為に総資産の圧縮を余儀なくされ、世界の経済活動が鈍っていました。金融規制克服論は、ようやく、そのトラウマから解放されることを示しています。スペインの問題銀行であるサンタンデール銀行も、順調な展開のようです。だから世界経済は堅調なのです。でも多くの人が、この真の流れをを知りません。お金の流れを押さえておけば…大概の活動は先が読めます。 

米国が、なぜ強いのか? それはベンチャー企業などに、資金が回るような仕組みになっています。未上場企業のエンジェル網も多く存在し、可能性があれば…資金などいくらでも集まります。最近だって、マーロン氏がテスラのストックオプションの行使で、多額の納税をしていました。今度は電脳の世界を実現させるために「ニューラリンク」に、そのお金が回ります。分りますかね? お金が、お金を生む連鎖が生まれるのです。雪だるま式に…どんどん経済のパイが拡大します。 

ところが…日本はどうでしょう。東芝の半導体部門を買収するために官民を挙げたファンドの設立? こうして出来たエルピーダは、どうなりました? 世界最大のDRAM会社の筈だったのです。同じ失敗を、いったい、何度すればいいのでしょう。要するに既得権力者のエゴなのでしょう。このお金は過去の失敗のために消えるお金です。未来に繋がるお金ではありません。デフレ環境下では、常に、この問題が発生します。だから政策運営を実質成長率重視から名目成長重視にすべきなのです。 

この意味で…シャープの出来が、今後の日本のM&A戦略の礎になりえますから、ホンハイの経営は…実に、関心が高い事象です。株を保有するかどうかは別問題ですが、関心を持って株価を追いながら、経営の在り方を観察しなくてはなりません。 

さて…本日は「トランプ減税」の話です。まずは一般的に、この減税は不可能との解説が多いのです。可能だという主張のサイトがあったら、教えてほしいものです。みんなが財源は、どうするのか?と言う話ばかりです。カタルは株屋ですから、常に…まずは可能性を考えます。否定的な考え方を…しないのです。 

株屋というのは…基本的な考え方のスタンスが、どんな話でも、先ずはそれが可能だと信じてから…検証をします。会社側の発表が嘘かもしれませんが、まずは前提条件として肯定論から物事を考えます。そうして可能性が少しでもあれば…その夢を追うのですね。 

雪吹雪の中でラッセルする人間は…まずは自分の勘を信じて行動します。みんなそうですよ。孫正義も、そうだと思います。彼はまず、自分が考える理想社会を想像し…そのためのステップアップを考えてきたはずです。相場シナリオも同じですね。トランプ減税は…できないとするのではなく、まずは可能を前提にして、相場のシナリオを考えます。そうして実際の株価の動きを見て、うまく行けないとなれば…その時点で、再び検証作業をします。 

スティーブン・ムニューシン氏は、経済性成長率が3%台に上がり可能だと述べています。基本的に…まず財源ありきの考え方は、実質成長的な物事の考え方です。逆に成長率を高めると全体のGDPのパイが膨らみ、あらゆる分野で新たな「あがり」が生まれるから、減税は可能だと思うのです。さすがゴールドマンサックス出身者の法螺ですね。ソフトバンクの孫さんも、よくメディアから叩かれていました。しかし着実に成長を続けています。日本人は「もったいない」とか…清貧思想が、本当に好きな国民ですね。 

減税の財源は、まずは米国債の発行増でしょう。問題はこの大量の国債が市場で消化できるかどうかです。今のところ、アドバルーンを掲げたのにもかかわらず、誰も信じてないようです。多くのメディアが否定していますから、実現などするわけがないと…高を括っています。だから金利が過度に反応していません。 

しかし現実味が増してくると米国債の金利はドンドン上がります。今回の米国のGDP成長率は0.5%増と低い伸びだったようです。それにもかかわらず、利上げ予想が上がったといいます。その理由はインフレの加速ですね。PCE価格指数は2.1%と…大きく上昇したそうです。個人消費は落ち込んだようですが、物価は上昇したのですね。 

FRBの政策目標の第一は、物価の安定です。ジンバブエやベネズエラのような事態は避けねばなりません。だから6月の利上げ確率は、やはり高いのでしょう。つまり米国金利の上昇圧力は当面、テーパリングの実施段階を迎え、FRBは償還を迎えた国債の再購入はしませんから、金利は上昇します。つまりダブルで金利上昇圧力が増すはずです。成長率を高めるということは…物価が上がるという意味でもあります。 銀行株が上がる要因の一つです。

カタルはトランプ政権の誕生を受け、金融規制克服論と重なり、オバマレガシーにより世界景気は浮上するので、当面は株価が下がることはないと述べていました。事実、その通りでしょう。今回の下落は、比較的、大きなものでしたが…それはトランプ誕生による株価上昇の調整にすぎませんね。 

果たして…金融規制緩和が実現し、本当に成長率が上がるかどうか…。まずはレパトリ減税(米国企業が海外にため込んだお金を、米国に還流させて投資しても、税金をかけないとする減税)が先行されて実施されるのでしょう。その為に、米国は一気にスマートコミュニティー投資が、加速する可能性があります。今回のこの投資は、今までの投資より波及効果が高いものが生まれます。ビッグデータなどの活用が進み、効率的なお金の使いかたになります。 

アマゾンエコーの単価は安く、素晴らしい機能ですね。カタルはペッパー君の普及がどうなるか…関心が高かったのですが、やはりアマゾンのAlexaの方が先行して、活躍しそうです。日本での発売は、いつになるのでしょう。IoT社会の到来を告げるアイテムです。 

米国では、すでにビッグデータの活用が、様々な分野で広がっています。パトカーの巡回なども…犯罪率が高く予想される地域に、AIがパトカーを誘導します。日本だけですよ。こんな場所をクルクルと回っているのは…。すべてメディアの責任です。中国でEV開発が遅れたのも、そのためです。中国は米国を抜いて…遥かに市場が大きな国なのです。日経新聞が、必要な報道をしてないために…日本の経営者の啓蒙活動が遅れているのです。 

さて話題がポンポン飛びすぎますね。レパトリ減税もドル高要因ですし、減税も大量の国債発行につながり、FRBは国債の再購入をしませんから、米国の金利が上がるのでしょう。オバマケア代替法案を見ても…この減税案も議会の承認が必要で、なかなか難しいのでしょうが…だからこそ、相場に対立構図が生まれ…これが火種になりますね。だから以外に米国株は強いのかもしれません。 

そもそも…産業革命以来のスマートコミュニティーという時代革命が、どんどん進みます。つまりGDPの成長率は3%程度のものではなく…5%、7%と上がるかもしれないのです。こんな話をすると、またカタルの法螺が始まったと思われるでしょうが、可能性はありますね。 

半導体の処理能力が上がり、昔のスパコンが、今は手軽に庶民でも利用できるようになります。永遠と…時間をかけて手作業していた処理を、どんどんパソコンが代行しているのです。この関連メーカーの企業業績は、伸び続けています。すべて新興企業ですね。 

米国でもナスダックが先行して高値を更新しています。日本も同じ現象が続くのでしょう。クラウド環境の活用を考えるとわかりますが…無駄な時間を費やさずに、処理能力がどんどん上がるのです。今の時点では、カタルはトランプ減税の可能性を考えながら、相場の望むのがベストの選択だと思っています。 

北朝鮮への武力衝突は、相当な覚悟は必要です。何しろ韓国のソウルの地理的な位置は、国境からかなり近いのですね。やるとすれば…秘密時の暗殺なのでしょう。あのバカは若造なので、世間を知らないのでしょう。だから兄貴や親族を平気で殺すことができるのです。 

先ずは、少人数での…突入ですね。しかし韓国情勢も微妙です。韓国経済はかなり悪いですよ。だから反日感情が渦巻いています。もし武力衝突があるとすれば…これから始まるトランプ政策が、すべて失敗して…株価が下がった後に、選択するのでしょう。これが一般的な考え方ですね。メディアの主張は、単なる視聴率稼ぎのための誇張にすぎません。むしろこの悪材料が控えており…適度のガス抜きが相場が実施されますから、息の長い上昇相場が続く可能性があります。 

資源大手のリオ・ティントやBHPビリトンが、何故、価格低迷なのに増産体制を貫くのか?インド経済が急速に立ち上がるためですね。インドは昨年、州越えの間接税を集約しました。この税制改革が効果を発揮して、世界からの投資が加速しています。ここでも金融規制克服論が生きているのです。 

中国だって…低成長とか言いますが、すごい速度で名目の世界を走り続けています。どんどん日本だけが…取り残されるのです。日経新聞をはじめとするメディアには、いい加減に清貧思想をする物の見方をやめて、前を向いた報道姿勢に転換することを望む次第です。日経の仕組みも、早く実力主義に変えるべきですね。編集委員は自分の観測記事がどれだけ当たったか…正確な報道をしたか…など、真に実力主義の仕組みに変えるべきでしょう。 

クラウドワークスが、何故、魅力的か? フリーランスの世界は、本当に、完璧な仕事をこなす能力があるかどうか…の真価が、問われる仕組みです。それにより発注する仕事の質が変わります。世界はテレワークの時代になり、日本の人手不足はクラウド環境で補えます。特にプログラマーなどは…そうです。問題は雑用をこなす人夫の世界です。やはり移民でしょうね。建設現場もロボット化が研究されていますが現状は、今一なのです。 

DeNAへの投資も面白いと思っています。ようやく…準天頂型衛星が、来年、完備します。これで正確な位置情報が得られます。時代は加速していきますよ。株式投資のワクワク感は続きますね。いよいよインフレの時代に、世界は突入します。その水準に合わせた成長を成し遂げる会社だけが、買われる時代になります。アマゾンは、すでに非常に大きな会社ですが…この四半期決算の売り上げは、なんと23%増なのです。PERの評価が高い理由も頷けますね。 

早く、早く…日本人はドンドン靴磨きに世界に落ちぶれます。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2024.09.14

    鐘が鳴る
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本