時代の変遷(潮流の変化)

本日の日経新聞にはトヨタの自動運転の話が載っています。これから関連会社と共同で、標準化をめざして外販の為の新会社を立ち上げて技術開発をするというのです。カタルには、やはりトヨタの戦略は理解し辛いものです。村社会の論理から抜け出せてない印象です。

技術はアイディアです。カタルは専門外ですが…個人の能力がモノを言う分野でしょう。組織力とは違うと思うのです。

だから先行するベンチャーや、先行する企業と手を結び、開発を加速させるのが筋だろうと考えます。それにモノを売る商売は…もう時代遅れのような気もしています。むしろ、運転により膨大なデータが集まりますから、そのデータを活用して、収益をあげる分野に力を入れるべきでしょう。例えば…渋滞情報などを有料にして、早く目的地に着けるなら、誰もが月額の使用料金を払う事でしょう。音楽情報などと合わせて販売するのです。保険等の抱き合わせも良いアイディアです。このように付加価値は無限に盛り込めます。

そもそも「中国製造2025」と言う考え方も古いように思います。ものを売る商売より、時間を楽しく過ごすアイテムを売る商売が主軸なのでしょう。僕らはスマフォが開発され、時間の使い方が大きく変化しています。ゲームや音楽、映画にマンガ、そうしてニュースなど…個人向け使用を、AIが独自に選び…提供してくれる。

カタルの場合、情報が命ですから、必要なニュースに行き着く、確率を上げることができるなら、かなりの金額を払っても利用します。今は無作為にダラダラと無駄なニュースにも目を通して…必要な記事を選び、熟読するわけです。もしその作業時間が無くなるなら大変な効率です。人間一人を雇うようなものでしょう。ファンドマネージャーやアナリストなら、この考え方は良く分かると思います。

ニュースも価値観が違うのです。Aランクのものから…Cランクのものまで…全く意味のないニュースもあります。最近はスマフォの音声認識機能が便利になり、知らない単語をスマフォに向かい話すと、直ぐに関連情報が得られます。この機能だけで…これまでの作業が、どれだけ効率的な時間に変化したのでしょう。昔なら、辞書で調べたり、更に分からなければ…図書館に行き、関連書籍を読んで調べなくてはなりません。でも今はランキングも、何もかも…一発で、検索できます。

クラウド環境も進み、昔ならUBSメモリーを利用するところですが、今ならクラウド上にアップして、会社と自宅の情報管理も楽になっています。つまり…モノを買う事で対価を支払うのではなく、時間管理にお金を払う時代なのでしょう。最近思うのは、テレビのチャンネルに合わせた時間ではなく、見たい時に見たい番組を観れると良いなぁ~と思います。たぶん、既にあると思うのですが…、もっと簡単に出来ないものかな? 番組表などから時間が消えても…良いと思っています。NHKには、これを早く、是非、実現して欲しいものです。アーカイブ機能を充実させてほしいと願っています。

何をダラダラ…訳の分からない無駄な事を書いている…と、読者のお怒りを買うかもしれませんが、スマートコミュニティーの世界を考えると…人間の価値観が大きく変化して…市場の選択も変わると思うのです。

資生堂の週足推移

昨年、ブツブツが「資生堂」を空売りして大きくやられました。バフェットの登場から食品株の価値観も大きく変化しました。昔はPER10倍程度が限度だったのです。成長が期待できないという理由からでしょう。でも今は多くの企業は、日本を離れ…海外開拓をしている為か…PERが30倍、40倍と成長株並みの評価に変わっています。

そもそも食品株は、僕ら…昔の証券マンの認識では、万年、割安のまま「値動きの乏しい株」と言うイメージでした。生活用品、全てがその認識で…薬品株と同じで、ディフェンシブストックと呼ばれていました。景気変動に関係ない「保守的な値動きの株」だという認識だったのです。しかしバフェットのコカ・コーラの成功なども影響しているのでしょうが、最近は、全く違う認識に…転換しています。

ブツブツがやられた資生堂などは、価値観の転換が起った事例でしょう。「ヤクルト」(2607)はダノンの買収懸念もあり、昔から高株価になっています。でも10年で4倍だから投資基準に合います。

味の素の週足推移

最近、カタルの家では、もっぱら餃子は「味の素」(2802)の冷凍餃子です。お婆ちゃんと良く利用するのは、昼に食べる冷凍のスパゲッティです。これは「日本製粉」(2001)のものです。なかなか良い味なのです。ついでに「ニチレイ」(2871)などの株価推移を掲載しておきましょう。

日本製粉の週足推移

ニチレイの週足推移

カタルはこれら冷凍食品や缶詰などの企業にも、非常に大きな関心を持っています。でも機関投資家ではなく、個人だからね。やはり値動きに仕手性はなく、いつの間にか、株価が上がっているという分類には…変わりがないように思います。

今日は価値観の変遷は、「儲け」のチャンスと言う話をしています。時代の変わり目、時代の潮流の話です。この所、成長株投資と言う、株式投資の原点の話をしています。これが本来の株式投資だと思うのですが、カタルが短期売買をやり始めている為か…最近のレポートは、目先の動きを中心に追っている様な「誤解」を読者に与えている可能性が高いので…敢えて、成長株投資は、時間を超越するという考え方も、取り入れて原稿を書いています。

つまり株はずっと持ち続けても…良いのです。その選択肢の一つとして、これら冷凍食品などの加工食品分野の成長も、読者の選択肢に加えて欲しいと願っています。老人になると、時間をかけて食事を作るのは、ドンドン面倒になります。だから日本のこれら食品提供企業は、先端技術の半導体などより優れた企業なのかもしれません。

これから有料読者向けの原稿を書きます。たぶん夕方には…書き上がるのでしょう。夜遅くか…明日にでも読んでください。



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