市場の整合性は絶対

「市場の整合性」という概念を、カタルはいつも用いています。この意味は自分の観測が正しいなら、それと同様の現象が他でも見られるはずです。本日の日経新聞には鉄鉱石のスポット価格が100ドルに乗ったと言います。まぁ、ヴァーレのダム決壊の影響が大きいのでしょうが…中国が外需の落ち込みや景気全体の落ち込みを防ぐために公的な投資を増やしているのでしょう。更に環境規制なども影響しているものと思われます。

バルチック海運株指数の変化

しかし鉄鉱石の輸入が増えるなら、ばら積み船のバルチック海運指数も上がるのでしょう。指数を観ると…確かに2月の600前後から1000まで回復しています。まぁ、この記事は、ある程度…信憑性があるかな? となりますね。同時に石炭の価格動向も調べると良いのです。

つまり一つの現象が生まれるなら、同時に起る筈の様々な関連性が裏付けられるなら、その現象は、概ね正しいと言う事になります。

カタルは東邦チタンや大阪チタンの稼働率の上昇を観て近々、チタンの価格も上昇する可能性が高いかも知れないと考えています。そうして…過去の株価トレンドから見て、東邦チタンはまもなく上昇するのではないか?…と会員向けレポートで述べていました。株価は900円台で低迷している時にそのような観測をしています。

様々な事象から見て、チタン株が選択される可能性を実際に株が上がる前に…事前に語っているのです。

要するに、「風が吹けば…桶屋が儲かる」式の連想ゲームを頭の中で構築して、その可能性に賭けるのが株式投資です。必ず、時代背景がそう動く訳ではありませんが、その可能性があるから…事前に指摘できるわけです。

事実、カタルは2月頃か、3月頃か…その時点で今年の相場も駄目だろうと思っていました。でも昨年の逆金融相場より、ずっと下落は少なくマシです。その為に早くから主力株の選択を諦めています。そうして仕手性のある材料株を狙っていました。前期大幅赤字、今期はV字型回復の銘柄です。

その一つが千代化、そうしてJトラストです。千代化はまだ上昇波動入りしていませんが、おそらく…間違いなく、今年中に大人気になる場面が来るでしょう。今から宣言をしておきます。

Jトラ(8508)の日足推移

Jトラストは昨日も述べたように2月13日の発表を聞いて…その予兆である天井近辺から打診買いを480円から開始しています。そうして10円下がるたび買い下がっていましたが…割れないと思っていた366円を割れた363円の日に動揺して、1万株を上回る水準の部分を損切りをして、尚且つ2000株だけ空売りをしました。

でも続落せずに直ぐに反発して空売り分は持ち上げられましたが、再び、350円前後の時に買い戻して、買い持ちだけにしたのです。それから様子を見ていたら決算発表で…その数字からは「底入れ」が確認できませんでした。でも藤沢社長のビデオが翌日に公開され…それを観て…具体的な数字が出ていることに安心感を覚え、それからJトラの持ち株を再び徐々に増やし始めています。

今日はJトラの話ではなく…そもそも今の相場観測は、その頃から生まれています。もともと半導体の底入れも…秋以降なのです。本日の日経一面のトップ記事は、ダマシの記事でしょう。確かに半導体市況は、何処が底か分からずに…未だに下落を続けています。まもなくDXI指数は2万を割れます。24日は20001.38です。でも…色んな記事を目にしてない人間にとって、日経新聞の一面トップは不安を増幅させます。

ここで…皆さんはクリスマスショックを思い返してください。カタルは、この下げをなんと…解説しているでしょう? そうです。カタルはあの下げを「期待値の剥落」と表現しています。株と言うのは面白いものです。絶望感から…新しい動きが生まれるのです。焼き畑農業を連想して下さい。山火事になって…真っ黒な灰だらけの地面から若葉が芽を出して、やがて成長して木になって行きます。その木が影を作り下地に雑草が生い茂り…やがて森になります。

日本は戦後の復興から先進国に追い付こうと頑張りました。米国の庇護の下で、安い労働力を用いて米国から技術を導入して真似をして成長してきました。米国の模倣です。中国は日本を教師にして同じことをして成長をして来て…今は日米貿易摩擦の1980年代と同じことが米中間で起きています。

それから日本はシステム転換を迫られ…「失われた時代」入りして、日本全体は焼け野原になりました。そうして今、電通の高橋さんの自殺を切っ掛けにして、構造改革が加速しています。以前は負の整理の為の構造改革ですが…今は前進するための構造改革です。例えば…邦銀はRPAを用い…リストラを加速させています。更にこの春の自社株買いは3兆4100億円とか…。三菱商事から地所、今度は三越と…三菱村が動いています。ようやく日本はROE経営と言う国際基準に変化するのです。

SP500の日足推移

このような現象を観て、カタルは長かった実質時代は終わり、名目時代がスタートすると述べています。ようやく日銀の黒田さんの苦労が報われる時間がやって来ました。「流動性の罠」から抜け出すのです。このタイミングと米国株の動向と…こちらの記事が価値のあるレポートです。この二つの繋がりを、皆さんは理解できますか? 「市場の整合性」は絶対に正しいのです。

さて一般読者の原稿は、此処で終了です。これからカタルは会員向けのレポートを書かねばなりません。会員の方は、明日にでもお読みください。



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