残念でした。やはり日本の国は、なかなか…変われないのでしょう。
「和を以て貴しとなす」と言う聖徳太子の頃からの農耕民族の精神は変わりません。ある意味で「儒教」の国らしく…年長者を敬います。一気に「時代変革」の風は、受け入れがたいのでしょう。立憲民主党の野田佳彦氏は1957年5月20日で67歳です。親父は百姓から自衛官で、「早稲田」大学だとか…。この人も「松下政経塾」の1期生だそうです。まぁ…石破さんと比較すると…生活環境はあまり恵まれた方ではないのでしょうが、普通なのでしょう。
一方、自民党の新総裁に選出された石破茂さんも、同じ1957年生まれですが…誕生日は2月4日ですから、野田さんと比較して…1級、上なのでしょう。カタルは昨晩、ほぼ全てのテレビを観ました。最後は、日本テレビで野田さんと二人で対談のような形で「インタビュー」に応えていました。石破さんの考え方は、まともな「正統派のイメージ」を持っていました。事前知識がなく…彼の生い立ちを含め、色々…読んでいたのです。
オヤジは優秀です。明治生まれですが…48歳の時の子供だそうです。母親は教師をしていたようです。キリスト教徒のお爺ちゃんを持つ「キリシタン」で…熊本出身かな? 九州は女性には「厳しい土地」ですから…お母さんも、きっと厳格な方なのでしょう。
たぶん…石破さんはお父さんより、お母さんの影響を強く受けていると思います。小学校の頃は「偉人伝」を、毎日、朗読させられたと言います。父親は建設事務次官で、知事や参議院議員をして…自治大臣かな? そうして…カタルの郷里の田中角栄に誘われて「政界入り」をしたと言います。
慶応から「三井銀行」かな? たぶん…オヤジの「七光り」でしょう。あまり苦労をしたことはないのでしょう。でも政界の生い立ちは波乱万丈に近い…経歴を持っています。新進党に入り、それから自民党に復党して、防衛、農政など…経験しています。意外なのは「受動喫煙」の話です。今では定説になっていますが、この受動喫煙の一律規制に反対をしています。昨晩のインタビューでは「2020年の話」を、していました。河野さんを支持して…「小石河」と呼ばれた逸話です。だから「挫折」を経験して…賢くなったのでしょう。
一回目の党員・党友票を観ると高市氏と石破氏が、ほぼ互角で並び…小泉君は61票です。半分をようやく…超える得票でした。カタルは、やはり「JA」の力を感じました。自民党は農村部の票が「命綱」です。その為にコメの輸入など…猛反対です。内外価格差は大きく開きました。しかし…この農政の現状を観ると、「未来の日本」が危ぶまれます。農家の担い手が居ないからです。
ここに最近、焦点をあてて「ヘッジファンド」がお金を集めました。最近の農業革命も凄いのです。ハウス栽培のトマトやイチゴは有名ですが…コンピュータ制御をした自動管理です。温度と湿度を決めて、量産化の道で成功している企業が多くあります。この分野は「成長産業」です。
石破さんには、この「農業改革」を進展させてもらいたいものです。補助金を使って、半導体産業のように…「農林水産業」を大きく伸ばす政策です。マグロの養殖やウナギなど…含めて、世界に向けた「輸出商品」を育てるべきでしょう。
WSJでは、早くも「日米地位協定の見直し」の懸念が、伝えられていました。
まぁ沖縄の現状を考えると「不幸な事件」が多発していますから、見直し論が正しいと思います。彼は「フェア」精神を口にしています。同時に…米国の「海兵隊」の組織を真似るべきと述べて…既に自衛隊内には、その組織が出来ました。問題は訓練ですが、彼が言う米軍基地で、一緒に訓練をする「繋がり」が、きっと生まれるのでしょう。日米同盟は強化されると思います。別に…米国にとって「マイナス面」ばかりではありません。フェアな関係です。
話しは政策の話に変わりましたが、2回目の決選投票では、国会議員票も、石破さんに流れました。高市さんは「靖国参拝」が影響したと言います。対中国や韓国との外交関係です。石破さんは、高市さんとは違う真逆の「健全財政派閥」と言われています。昨日の相場は決選投票になって…劇的に市場が変わりました。市場は積極財政の「高市」総裁をイメージしたのでしょう。
彼女の党員票は109とトップでした。JAの票かな?…と思いましたが、彼女は自民党員が大きく落ち込んだ時に…60万人と言ったかな? この数字を100万人台に押し上げた「功労者」だと言います。彼女は、なかなか…ですね。彼女も「信念の人」をイメージしました。離婚・再婚の違いは「政治信条の違うため」に、別れたと言うのを読みました。そうして夫が政治家を辞めると「再婚」をしたと言います。なかなか…ここまで貫ける人間はいません。だから「人気」があるのでしょう。カタルも彼女の政策は、好きです。株屋ですからね。
ですが…外交面を危惧した良識が、国会議員の中に生まれたのでしょう。小泉君も同じですが…仕組み上、党員の支持が必要ですから、自分の「政策信条」を前面に出さずに…濁す、「処世術」が必要なのかもしれません。これはフジテレビの反町さんの番組で、橋本さんが述べていました。カタルもその通りだと思います。
日本人は必要と分かっていても…「突飛な行動や意見」は、なかなか受け入れません。大きな変化を拒むのが、「人間心理」です。「改革」と一口に言っても、実現は大変なのです。だから34年もの時間闘争である「成田闘争」になりました。
JAの組織改革は必要ですが、誰も人が出て来ません。だから…小泉君が敗れたとも言えます。このグラフを観ると「食」と言う…大切な「基幹産業」ですが、日本が「如何に劣っているか」…その実態が分かるでしょう。
「丸紅」(8002)などは、「食」に強い商社ですが…果たして、石破政権が動くかどうか…。
今は「シカゴ先物」の日経平均株価が大きく…売られました。この理由は「財政論者」…のイメージが定着しており、為替が、昨日の後場の「高市歓迎」相場の円安から、一気に円高に傾いた影響だと思いますが、カタルは石破さんが岸田政権の継承を述べており、実質賃金の話をしていました。
つまり「賃上げ」です。
彼は企業の「内部留保」と「配当」が増えた話をして…「労働分配率」が低過ぎると述べていました。だから「内部留保課税」と言う発想になったのかもしれませんが、そこまで…馬鹿な政治家だとは思いません。フェアを謡い、「岸田政権の継承」を述べていますから、具体的には「ラピダス」の法案なんか…通せるかどうか。焦点になるんじゃ…ないかな?
同時に…「国内回帰」を支持しているような発言を聴きました。ドイツなどの輸出比率と日本を比較していました。でも「円高」だと…「国内回帰」は大きく…進みません。市場は「あと一押し」の印象なのです。
木曜日と金曜日の相場を観て、先物が先行して「現物株」を押し上げた「市場要因」の追い風がないと、個別株要因だけでは…なかなか株価が上がらない事が、読者は、よく…理解できたことでしょう。
この2日間で「東京エレクトロン」(8035)の株価は、大幅高しました。カタルは「a」の22055円を割れないと考えて、あの「窓あけ」の23300円を100株だけですが、株を買ったのです。ですが…なかなか、株価は上がりません。そうして実際に、大きく半導体株らしく…上がったのは「木曜日」と「金曜日」です。つまり総裁選に絡む「不透明要因」からの「悪抜け」です。
当然、昨晩のシカゴ先物から観て…月曜日は大幅安をしますが、エレクトロンの株価は20450円の安値は割れず、8月5日の22055円も株価は「下回らない」と思っています。もう一度、駄目押しを演じますが、株価は「底入れ」を既にしています。「上がるか」…、最悪でも「横ばい」でしょう。それも株価位置は「下値ボックス」の「上」でしょう。カタルが株を買った23300円前後が一つの基準だろうと思っています。
問題は「年内の総選挙」です。
株価と言うのは「不透明要因」を、嫌います。おそらく無難に選挙を熟し…どうにか自民党は「政権政党を維持する」と思っています。場合によれば、維新などとの「連立政権」でも構いません。
株価は既に…実質成長時代を戻すようなことにはなりません。いくら清貧思想の財政論者でも、時代は名目時代のままでしょう。
既に「トヨタ」(7203)が、持ち合い株の「買い増し」をする為に2000億円の「自社株買い枠」を増やしたのです。たぶん…読者の多くは、シカゴの日経平均株価を観て…狼狽しているのでしょうが、あまり心配をしていません。石破さんは、かなり「良識的な人間」だと思っています。
意外に「丸紅」(8002)なんかが…「重工」(7011)の代わりになる可能性があるのかもしれません。もともと…カタルは日経平均株価が、直ぐに5万円、10万円になるとは思っていません。為替も円高を悲観することはないのです。昔は、むしろ…円高になって「株高」でした。
「国内回帰」論を述べていますから、やはり「労働改革の整備」は、必要でしょう。物事の道理です。政権総裁の年齢が67歳で、野党も67歳の現役労働者です。だから年金の支給年齢を、先ずは…70歳に引き上げるべきです。直ぐにやると…「目先の反対」に遭いますから、時限処置を講じて…3年~5年後から1年ごとに引き上げれば良いのでしょう。後期高齢者医療保険も同じ30%負担にすべきです。
しかし…これも全て「セーフティーネット」を設けて…の実施です。弱者救済の処置を確りして、今回の「災害の補償」などだけでなく、「不慮の事件」に、巻き込まれた方への補償を含め…セーフティーネットを整備して、正当な競争社会を実現すべきです。
高市さんは、調べていて、なかなか…どうして、彼女が「好き」になりました。靖国参拝も意志を通すべきでしょう。しかし…中国、韓国は兎も角、米国の民主党が参拝に反対したと…初めて知りました。だから安倍さんが、参拝を取りやめた経緯があると言います。
カタルのような「尖った考え方」には、なかなか…「世間の風」は厳しいのです。労働改革もそうですが…やはり、もっと「出来る奴」を優遇する「社会構成」が望ましいと思っています。そうすれば…世界からも、日本に「人が集まる」でしょう。国内回帰を謡うなら…関連法の整備が必要です。
今回の総選挙は、やはり「地検の良識」が、「世論の風」なんだなぁ~と思いました。安倍さんが「黒川人事」に、拘りを持った経緯が…分かる気がします。窺がった見方ですが、カタルのような意見もあるようです。
株式投資と言うのは、奥が深くて…面白いでしょう。
特に今回、読者の皆さんに「学んで」もらいたいのは…「個別株要因」と「市場要因」の株価への影響度合いの話です。
今回のエレクトロンの株価は、「市場要因」で、この2日間、大きく伸びたのです。カタルが「世間の風」、「時代」を語っている…理由を、理解して欲しいのです。明日は米国株の話を交えましょう。今日は長くなりましたから…この辺でお終いです。また…明日。
これから…会員レポートを書きます。具体的な方策を盛り込んだレポートにしたいと思っています。会員の方は、明日にでもお読みください。