情報の拡散と株価の考え方 1

中国の場合は「体制批判」が直ぐに「犯罪者」になりますが、日本の場合は、今のところは「大丈夫」です。でも日本も戦争前は「特高警察」(特別高等警察)と言う組織があり…当時の天皇制政府に反対する思想や言論、行動を取り締まることを専門にした…「秘密警察」が在りました。

本日は予定になかったのですが、今サイトを開いたら…「珍しい報道」がありました。何れ…観れなくなる可能性があるサイトですから、簡単に綴ります。元は此方です。

「海外メディアの報道によると、最近オンライン上で「小さな火種が野原を焼き尽くす」というタイトルの宣言文が拡散したという。この宣言文は、中国広東省広州市の華南理工大学の生物科学・工学部学部長、林影氏(63)と、同学部教授の韓双艷氏(49)が作成したとされる。文書の後半には、両教授の写真と署名、身分証明書番号、華南理工大学の公印も添えられている。」

基本的に「両教授は特に、習主席が2018年に国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正を行い、3期目に突入したことを強く非難した。彼らは「中国の『指導者』は君主制に近い永続的な存在となり、国民の自由、社会の開放性、政治の多様性は永遠に党の権力下で抑圧されることになるだろう」と言う部分です。

長期政権は、「必ず」腐敗をします。この辺りは、カタルも同意見です。米国も…通常はトランプの再選はありませんが、「分かりません」からね。まぁカタルは株屋ですから、色んな資料に目を通します。その中から「カタル」が感じる…方向性のものを、取り上げています。その「選択」を含め…その「意見」が正しいかどうか、これは「自分自身」が判断をすることです。このような基本的な、「概念」が、日本人の場合は、「欠けている」ように思います。

「市場の整合性」を知るうえで…情報の「伝達の速度」と、その「広がり」具合の話があります。その結果、市場が、「どう反応をするか?」 この現象を、様々な形で認識して、相場の「時代性」を掴む…のです。

その現象が、なかなか…「現れない場合」、市場が、正しい情報を「認識してない場合」…などが「時間軸」の話になります。カタルの場合は、既に「未来の動き」が、大概の場合は「見える」のです。問題は、相場に反映される…「時間軸」の話になっています。

例えば、「ドル」と言う「基軸通貨」の崩壊は、間違いなく…起こります。問題は、誰もが認める存在である「スティーブルコイン」が「いつ」誕生するか? …なのでしょう。「ビットコイン」は、仕組み上…あり得ません。しかし…その「可能性」が、全くないとは言えません。その「予行練習」と言う認識です。ご存じのように、カタル自身は「ビットコイン」を否定しています。

でも「人間の性(さが)」を利用した…上手い存在です。これこそ…名目成長経済の「お手本」のようなものです。こう述べて…理由が「分かる人」と「分からない人」が居ます。自分で考えましょう。

さて、こんな雑談に時間を割く…暇はありません。カタルは「トランプ関税」を聴いた…瞬間に、直ぐに「基軸通貨の崩壊」に繋がる…現象と言う認識でした。もともと…米国が「世界の警察官」の役割を担っているから、ドルと言う基軸通貨を、みんなが認めています。しかしその米国が「普通の国」に成り下がるなら…ドルと言う基軸通貨も、「失う」ことになります。覇権を握ったまま…普通の国にはなれません。世界に貢献するから、膨大な「財政赤字」も容認して、紙屑の「ドルを信認する」のです。だから今回の行動は、何れ…必ず起こる「予行練習」です。

こうやって、人間は、その環境に「徐々に」…慣れて行き…その「耐性」が生まれます。

その「関税引き上げ」に「消費」が保てるかどうか…米国のGDPは70%程度が消費行動によって支えられています。この構造変化の話を、トランプは、しているのですよ。生産を米国に戻すという事は、GDPの消費比率は徐々に…落ちます。日本の場合は60%程度かな? 日本は、まだ消費だけではないのです。メディアの「トヨタ信仰」を観ると…「トヨタ」(7203)は、年間300万台体制維持を「未だに」守ろうとしています。しかし、よく考えましょう。

既にトヨタは、中国の「BYD」と戦えません。

だから「なりふり構わず」…トヨタは、中国で、2027年以降に上海で新工場を立ち上げて富裕層向けに高級車「レクサス」のEVを生産する「電動アスクル」の使用を、グループ企業の「喪」ではなく「ニデック製」を採用し…しかも半導体も「中国製」を使用するのです。この報道を、カタルが伝えたのは3月の初めです。

「ニデック」(6594) の日足推移

「ニデック」(6594)はその後…2000円割れになりましたが、昨日は2600円台に、株価は回復しています。まぁこの材料が今回の株高の直接材料ではなく…主に「企業業績の話」で、株価は戻っています。所詮は、「中国市場」で勝てなければ「敗退」なのです。「衰退の道」へ「一直線」なのです。故に「トヨタ」は焦っています。

何故、先行した「デンソー」(6902)を、カタルが狙っているか? 分かりますよね。

でもこの時間軸は、皆さんの「時間」ではありません。「バフェット」時間でしょう。彼は「デンソー」を買いませんよ。彼の「価値観」とは…違います。でも「日本製鉄」(5401)なら、彼は、買うかもしれません。何故なら「割安株」だからです。

あの爺さんの基本概念は「割安株投資」の発想です。

でも金持ちは「未来の夢」ではなく、「目先の儲け」なのです。現実的な「価値」を大切にします。今、あるものが、世間に認められるのを「辛抱強く」、じっと…待つのです。

その間は「利回り投資」です。だから「イールドスプレッド」と言う概念を、「大切」にします。「イールドスプレッド」は、何も、「長期債と短期債の利回り差」を示す…言葉ではなく…「二つの金融商品の鞘」を示す言葉です。「貸出金利」と「配当利回り」の差があるなら、その鞘を「儲ける」ことが出来ます。カタルが、信用金利と「野村証券」の7%の「利回り」の話をしています。この考え方です。

こんな簡単な「小学生」レベルの話ではありません。この連休を使った「株価判断の極意」と言うか…。カタルの考える「基準」の一例を、読者の皆さんと「共に考えよう」という「試み」です。

例えば…「市場の整合性」を観るために、カタルは「トランプ関税」の「影響度合い」を観るために、ネット上に、溢れる話題、報道の中から…米国で急成長した「二つの企業」の話をしています。

しかし残念ながら…その内の一つ「SHEIN」は上場していません。でも、もう一つの「テム」(PDD Holdings Inc. =PDD)は、米国上場企業ですから、度々…その株価動向を、皆さんに伝えています。

「テム」(PDD Holdings Inc. =PDD) の株価推移

カタルは「トランプ就任」で…「関税の影響」を考え、ドルの基軸通貨の崩壊まで、視野に入れています。その一環として、「SHEIN」や「テム」の報道にも「関心」を払っています。でも世間では、ようやく…日経新聞がその事を、本日…伝えています。

早く感じることが、「良いこと」ではないのです。「相場の時間軸」の話をしているのですよ。情報と言うのは…こうやって「拡散をして」行くのです。その拡散度合いと、市場の反応を見て、多くの投資家が、自分の行動を決めます。そうして…株価となって、「ニデック」(6594)の2000円割れが「現実化」しますが、このチャンスを「狙っている」投資家も、居るという話をしています。

「村田製作」(6981) の日足推移

カタル自身が「ワンタッチ」で利用した「村田製作」(6981)も同じことです。何故、たった200株の参戦なのか? ここから「ブツブツ投資」をすれば…「絶対に儲かる」でしょう。もともと…「ニデック」も同じ発想です。この報道は「3月初め」ですが、残念ながら、その時は、早かったですね。しかし…「ブツブツ投資」なら「話は変わります」。丁度、「良いタイミング」です。

証券マンは、株を「買うための時間」が、必要です。推奨して、少し下がってから、株価が上がるタイミングが「素晴らしい」推奨時期になります。

しかし単発で、株を買う馬鹿は、自分の買値が、基準になって「ワイワイ」…と騒ぎます。でも「出来る証券マン」は、隣の浜ちゃんは、日興証券のエリートでした。その浜ちゃん、間違って「買い続けた」株が、株数が揃って…反って、大儲けになります。

証券マンは、その事を良く知っています。100万株より200万株、200万株より1000万株なのです。株価が下がって、ワイワイ…言う馬鹿は、何処にも居ます。でも、そのチャンスを「活かせるか」どうか…ここが、重要なのです。

苦労をして…居る「ジェイドG」(3558)ですが、社名を変更して…「急成長」を遂げています。何しろ、年率で「28.6%成長」なのです。2015年~「過去10年間」の平均値の話です。やはり田中君に、賭けたカタルも思いは、何れ…開花するのでしょう。

「ジェイドG」(3558) の週足推移

カタルは2020年の4180円は「予兆」と言う見方です。今度は「本番」です。本番は、「誰もが認める」株価の内容です。その話をしましょう。カタルが、何故「DX」産業に、傾斜しているか? カタル自身も、この分野は、良く知りません。何しろ…「製造業」のような「ものを創る」世界では…ありません。「損益分岐点」の話を、知っているだけでは駄目です。

実はカタルは「3人の老人」を、老人ホームに入れました。その際に、色んな経験を積んでいます。日本で最高峰と言われる介護施設の一つが、「青海」や「よみうりランド」は最近、出来たてですが…「慶友病院」です。「よみうりランド」は行ったことがないから分かりませんが、青海にある「慶友病院」は、なかなか…素晴らしい施設です。その代わり、ちゃんとしたクラスの選択だと「億円」単位の料金でしょう。

でも安心して「認知症」になった親を、入れられます。その際に「トラストガーデン」のセールスと、カタルのお祖母ちゃんが入った「損保ケア」の施設のセールスマンは「似たタイプ」でした。素晴らしい…「セールス」です。たぶん…セールス「専属」の人間です。

セールスマンの「鏡」なのです。自分が「セールス」をやってみると分かります。出来るセールスは、全て「顧客本位」を「最優先」します。自分自身の知り合いの…「エキスパート」を紹介します。不動産と言えば、一流域の不動産屋を紹介し、「トラブル」に見舞われたら…出来る「弁護士」を紹介します。弁護士も「ピンキリ」ですよ。医者も同じです。だから医学分野の知り合いも、多く…友達に居ます。

どうも…最近のセールスは、その会社の人ではなく…「セールス」を専業に「糧にしている」人間と契約して、「成功報酬制」で、その人の給料は、たぶん…決まるのでしょう。

ソフトの不具合も、専属の「コールセンタ」で初期判断され、「専門家」に引き継がれます。最近は、様々なビジネスが「細分化」されているようなのです。この総合的な分野の「経営コンサルタント」業は、なかなか…良く伸びています。この業界とDXの「境」は、曖昧です。この連休は、この話をしようと考えています。今日は最初ですから、その為に「導入編」です。だから「情報の拡散」から…「相場の話」をして…この導入編から、話題を進めています。

選択した当時のNSWの四季報

カタルが「悔しい想い」をした…株のなかに「オービック」(4684)と言う「成長企業」が在りました。似た産業ですが…大昔、カタルは「NSW」(9739)に、「熱くなった時期」が在りました。

「NSW」(9739) の週足推移

その時に「オービック」を選択して、置けば…という「後悔の念」があるのです。別に500円前後で推奨した「NSW」も、その後…株価は3500円程度になったのです。たぶん…この時期だと思いますが、当時の「四季報」とNSWの「株価推移」を掲げておきます。

「オービク」(4684)の週足

しかし…その時期に、「同業」と言うか…似た者同士の「オービック」を選択して置けば…と、今でも思うのです。やはり…「オービック」の方が良かったです。


「オービク」(4684)の最初の10年

今日は、その企業業績の話です。「オービク」の最初の10年の成長力は8.15%ですが…その間の「売上営業利益率」は20.1%です。しかし…近年は流石に売上高が膨らんでいますから、成長率は7.95%と…ほぼ同じですが、利益率は徐々に上がり、なんと…売り上げの「55.1%もの」…金額が営業利益なのです。


「オービク」(4684)の最近の10年

だから…売り上げ1215億円に過ぎませんが、時価総額は、なんと…2兆5208億円の市場評価です。「PSR」の評価は、20倍なんですよ。20倍です。「ジェイドG」の現状は、そのPSRは1倍にも、遠く…及びません。この会社の現状の「EBITDA」は810億65百万円です。なんと市場評価は、その31倍水準です。通常は買収に辺り、この数字が基準になり一般的な評価は8倍から10倍とされます。

因みに…オービックの「営業CF」は、627億94百万円ですから、この「投資金額」の回収まで40.1年かかる計算です。この中間が「PER」の36倍です。でも配当利回りは1.46%で…「PBR」は5.13倍です。

つまり、この分析から…分かることは、「売上高営業利益率」の高い企業は、市場から「高評価」を受けるという事です。

「アップル」(AAPL) の四季報

何故、カタルはPER30倍台の企業を研究しているか? その元は、「米国株の研究」を年初にしたのです。米国株の「アップル」(AAPL)も、同水準の市場評価なのです。だいたい…米国株の利益率は、もっと劣りますが、それでも…売り上げの30%程度の営業利益なのです。

何が、言いたいか…分かりますね。

そうです。「総資産経営」ではなく…「ROE経営」に日本は「舵」を切るべきなのです。利益率の高い企業は、その競争力が「市場から認められて」…高い評価を得られます。総資産経営と言うのは、「規模の拡大」、つまり「売り上げの拡大」を目指します。でも多くの製造業の企業の売上高営業利益率は、低く…5%程度になるなら「上の口」です。

だから当然ですが…「PSR」も「PER」も低い…水準の株価評価になります。誰もが…真似ができる産業は、「競争相手」が、ドンドン…出てきますから、当然、「薄利多売」に商売になり…競争を勝ち続けるのは…難しくなります。

だから…今回は「株」を買ったのですが、「村田製作」(6981)が、「利益率」を犠牲にして…「売り上げの首位」に、拘った時に、カタルは「間違った経営方針」だと考えたのです。「村田製作」は「スマフォ」…それも、高級な部類のアップル製の「MLCC」が、主体の会社です。まぁ、それだけではありませんが、近年は、中国企業の「躍進」が凄まじいのです。自動車も、同じです。だからトヨタが、中国メーカーの部品を採用します。

読者の皆さんは、単純に「板バランスの需給面」ばかりを、気にして…「ワイワイ・ガヤガヤ」…言います。勝手にすれば、良いのです。そんなものは「本物」ではありません。カタルは、あくまでも「本物の投資家」を目指しています。その過程の「宿題」である、「成長力と収益性」により株価位置は決まるという話を、勉強する為に…この連休を利用します。明日は、今日の原稿を踏まえ…もう一歩踏み込んだ話を「展開する」予定です。長く…なりました。今日は、この辺で…お終いです。また明日



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