カテゴリー:今日の市況

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かたる:あまり…政策当局を馬鹿にしない方が良いですね。すっかり、黒田日銀総裁に対する信認が、カタルも含め大きく低下していますが、米国の利上げや日銀の補完処置にも拘わらず、為替水準は円高水準で推移しています。つまり更なる追加緩和に対する懸念が、取り除かれている状態になっています。おそらく黒田さんは円安から食料品の値上がりを、もっとも懸念していたはずです。

世界経済は、ずっと右肩上がりなのです。昨日、カタルはGDPデフレーターの長い時間(1985年~)の推移を見ました。先進7か国で日本だけが…右肩下がりを続け異常な光景を確認できたと思います。これが社会のユトリに繋がることは、容易に想像できたと思います。貯蓄が増えるか、減るかでは…大きな違いですね。一番は生命保険などを考えると分かりやすいですね。インフレ下で利益が蓄積される仕組みです。技術進化で衝突が回避される自動車保険も同じ理屈です。

人間の稼ぎには…日々、汗を流し得る労働所得と資産に対して得る利子所得があります。豊かな時代になる程、人間の貯蓄は高まるのです。過去に働いて貯めたお金がデフレ下では減る訳ですね。これじゃ、アホらしくて…投資をする人は居なくなります。だから企業は日本で設備投資をしなくなりました。海外は全て右肩上がり、地価も上がり続けています。故に、工場を建てたりするわけですね。つまり資産インフレは、全ての経済行動に必要な環境なのです。

こんな…小学生でも分かる常識を、東大法科の首席である宮澤喜一は理解せずに、年収の5倍で家を買うために、地価を下げようと…雁字搦めの税制を適用して、バブル期から急ブレーキを踏んだのです。当然、列車に乗っている人は、みんな振り落とされました。1300兆円もの損失は、GDPが500兆円規模の日本にとって大きなものでした。この損失分を、企業は毎年稼ぐ利益から埋めてきたのです。だから東芝の不正会計などが起きるのです。地価が下がり収益還元法価格下の地価でも、バブルの反省から金融庁は、清貧思想を貫きました。金融庁のトップは大蔵であり、東大の秀才です。だから、よく考えれば…おそらく、日本村論理を打破するには構造改革の為の時間が、必要だったのかもしれません。

本来、借金を返済できる価格での地価評価は正しいのですね。だから過度に…リーマンショックと言う異常な環境を基準にした、時価評価でダヴィンチを倒産に追い込むべきではなかったのです。この時にケネディクスの株価も100円を割れています。カタルの推奨の背景には…この最低ラインに於いて、強制的に減損会計を強いられた資産の評価替えの含み利益が、大きく隠されていると思っているのです。きっと…大きいですよ。異常な政策は他国と比較すれば分かります。GDPデフレーターのG7比較は、「失われた時代」の実態を良く表していますね。

カタルと同意見の人も居るようですね。超弱気論から超強気論に180度方向転換した、大間違いをした武者さんです。彼の新春のレポートを読みました。此方です。日経平均株価4万円…。何か、カタルと同じような事を言っています。アプローチの仕方は、少し違いますがカタルと同じ意見ですね。このレポートの中で、イールドスプレッドに触れられています。お気づきになりましたか? 国債金利が1%を割れ、株式の益利回りが7%だと言う指摘ですね。だから配当利回りが、3%の「みずほ株」は、間違いなく2倍以上になります。これが投資家の自然な行動です。利回りの低い商品から、高い商品にお金を移動させるのです。

既にGPIFや日銀などが、浮動株を吸い上げていますから、あとは個人投資家が、預金から株に資金を移せば…、一気に株価は4万円に駆け上がりますね。この資産効果が消費に回り、健全な経済活動に移行するのです。その事を武者さんのレポートも述べていますね。イールドスプレッドのマイナス乖離状態は、異様な光景なのです。信用ある外国銀行などの金融機関が、日本で借り入れを興し…株式投資をするだけで、この鞘、つまりスプレッドが稼げますね。いつまでも、日本人が低金利の預金に、お金を預けるのはおかしいですね。様々な投信が銀行で販売されています。カタルが三菱UFJの頭取なら、配当利回り重視の株式投信を売り出します。そうして預金から資金を株式にシフトさせますね。丸紅など…理屈に合わない株は、ゴロゴロしています。

水が高い所から低い所に流れるように…、お金は金利の低い所から、金利が高い所に流れるのが、正常な経済活動です。これを阻むのが、日本村論理です。フジテレビの日枝さんや、新日鉄の三村さんなど…村論理の信者です。それは税制が問題なのですね。努力したものが金持ちになっても良い社会環境の整備が必要です。シンガポールのような考え方も必要かもしれません。この辺りは、皆さんには…少し難しいかな?

でもカタルの言うとおりになっていますね。アイサンからテクノスジャパンへと、トリオからカルテットのメンバーを変えましたが、カタルがテクノスジャパンを買った株価は2800円でした。本日は3450円で買い、3600円で100株の売りをしました。800円の利益を抜いたわけですね。僅かですが、お年玉を株式市場から受け取りました。8万円じゃい。新春から利食いです。同様にパイオニアも…こちらの買いは入らずに、売りばかりです。トホホ…下手糞ですね。007もJTECも高いですね。しかし何故か、ケネディクスの動きは鈍いのです。

不動産価格指数の変化 (2010年平均を100とする)
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            不動産価格指数の変化(全国)
          (2010年平均を100とする)

幸い…データは大きく改善し始めています。此方は昨年末に発表されている9月の不動産価格指数の推移ですね。イメージを掴んでくださいね。更に東京圏の不動産価格も上昇方向を加速させています。でも長期で見ると…まだまだ低いままです。果たして「1300兆円の逆襲」と言うシナリオは、成功できるのかどうか…。黒田さんは今年、アクセルを踏み込むかどうか期待されます。みんな政策当局を馬鹿にしていますが…国家権力は何でもできるのです。

なんでもそうですが…、上がる株は事前に決まっています。分からないのは、素質のある株を誰も取り上げない事や…駄目株にも人気が集まる事ですね。どうも…市場参加者には株価の意味を理解してない人たちが大勢いるように思います。通常、素質があれば、何度でも相場になります。割高なカタル銘柄の007やJTECは、その事例ですね。カタルはこれにクラウドワークスを加えようと考えていますが…、もう少し観察が必要かもしれません。まさか…税制対策だけで、簡単に安値を割るとは考えていませんでした。でもカタルの評価は変わりません。何も、僕の見通しが正しい訳じゃないけれど…いつもカタルは自分の考えが正しいと考え、実際に僅かな金額ですが行動しています。でも、なかなか貧乏から脱出できないから、やはり3流以下なのでしょうね。早く一人前になりたいものです。

インターネット時代は、努力さえすれば…なんでも実現できます。昔は様々なデータを集める為に、各省庁へ出向いたり、統計情報を高いお金を出して買ったものです。しかし今の時代は多くの貴重な情報が、無料で手に入ります。問題はその情報を使いこなせるかどうか…。雇用統計と金融政策の米国の意見対立は、面白いでしょう。株の醍醐味はデータをどう解釈するか…なのですね。ロシア・ルーブルの下落、サウジとイランの国交断絶などを考えると…、残念ながら直ぐに本格的な上昇は、臨めない環境のように感じます。故にカタルは、仕手性のあるパイオニアの選択に傾いたのです。

自走車関連はフィンテックなどと並び、面白いテーマです。ただ僕には、何故、「さくら」(3778)が、フィンテックの評価をされているのか理解できません。早晩、崩れると思うけれど…、株って…なかなか理解し辛いですからね。それでは…また明日。本年も、よろしくお願い申し上げます。



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